パトリキウス

【クラス】キャスター


【真名】パトリキウス


【出典】史実(4~5世紀)/アイルランド


【マスター】高垣楓


【性別】男性


【身長・体重】177cm・62kg


【属性】秩序・善


【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具A 



【クラス別スキル】
陣地作成:B+
 魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
 パトリキウスの陣地は、彼が使役する妖精達の行動に適した「妖精郷」の性質を帯びる。


道具作成:C
 魔力を帯びた器具を作成可能。
 パトリキウスは礼装を聖別・祝福された状態で作成することができる。


【保有スキル】
聖人:A
 聖人として認定された者であることを表す。
 サーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”、“HP自動回復”、“カリスマを1ランクアップ”、“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。
 パトリキウスは今回の聖杯戦争では“秘蹟の効果上昇”を選択し、後述の「妖精の秘蹟」スキルのランクを上げている。


啓示:B
 "天からの声"を聞き、最適な行動をとる。目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。
 生前のパトリキウスに対する啓示は、彼の守護天使ヴィクターによるものであったと伝えられる。


カリスマ:D
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。 
 Dランクでは国家規模の集団を率いることは出来ないが、根拠のない「啓示」の内容を他者に信じさせるには十分である。


妖精の秘蹟:B+
 アイルランドの地に棲まうケルト伝承の妖精たちに語りかけ、一種の使い魔として召喚、使役する。
 使役できる妖精は多種多様(他国の文化では怪物や魔物と称されるものを含む)だが、概ねアイルランドおよびブリテン諸島周辺に生息するものに限られる。
 異教の存在である妖精をカトリックの伝道者たるパトリキウスが使役できるのは、それら二つの文化の橋渡しとなった聖人であるから。




【宝具】
『浄罪の煉獄窟(カヴェルナ・プルガトリオ)』
 ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大補足:20人
 聖パトリキウスがアルスター地方の湖に浮かぶ孤島に作り上げたと伝えられる、煉獄へと続く試練の洞窟を具現化する。
 内部に入り込んだ者の精神が抱える罪の意識に応じて構造を変え、絶え間なく妖精達が試練を与える。
 心にやましさを持つ者には無限の問いを。血に濡れた者には無限の闘争を。
 この結界を突破するために必要なのは対魔力でも幸運でもなく、己の罪を乗り越える精神力である。
 なお、パトリキウスが作成した陣地内で展開した場合はより強力かつ強固な結界となる。



『旅路照らす天使の護光(ヴィクター・サンクトゥス)』
 ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 聖パトリキウスを守護する大天使ヴィクターの加護を、光り輝くシャムロック(三つ葉)の盾として顕現する。
 シャムロックの盾は鉄壁の物理防御力とAランクの対魔力を有するだけでなく、放たれる光そのものが洗礼詠唱の効果を持つ。
 その特性上、霊的・魔的な存在には絶大な威力を発揮し、最大出力ならばサーヴァントの霊体すら昇華可能。
 ただし「神」に連なるこの宝具は妖精達と相容れない存在であり、この宝具を展開中は妖精を使役出来ない。
 また「浄罪の煉獄窟」との併用も不可能である(こちらはケルト伝承が具現化した宝具であるため)。



【weapon】
 肖像画にも共に描かれる「シャムロックの杖」。
 シャムロックとはクローバーやカタバミなどの三つ葉を指し、アイルランドの象徴的なモチーフである。



【解説】
 聖パトリキウス。アイルランドの守護聖人。英語圏では聖パトリックとも呼ばれる。
 アイルランドのキリスト教化に尽力し、後に聖人の認定を受けた伝道者。
 一方で、伝統的なケルト文化を教会からの異端視から守り、今日まで語り継がれる礎を築いた偉人でもある。
 彼の記念日「聖パトリックの日」は今日でも盛大に祝われ、彼の象徴である緑色やシャムロック(三つ葉)はアイルランドのシンボルである。


 ウェールズでケルト人の両親の元に生まれたパトリキウスは、16歳の時に海賊に攫われ奴隷として売り飛ばされてしまう。
 以降六年間にわたってアイルランドの牧場で奴隷として働くが、ある日天からの啓示を受けて脱走、独力で故郷に帰る。
 その後ヨーロッパ大陸に渡って神学を学び、自らを虐げた民をも救うために、伝道者として再びアイルランドの地を踏むことになる。


 彼は熱心に布教を行い、数多くのアイルランド人を改修させたが、一方でケルト古来の文化に対して深い理解を示していた。
 当時、キリスト教の布教とはすなわち異教の廃絶であり、土着の神や精霊は悪魔に貶されるのが常であったにも関わらず。
 パトリキウスはケルトの土着信仰をキリスト教的に再解釈することで教会から守り(例えば妖精は天使が格を落としたものとされた)、
 結果としてキリスト教化によりヨーロッパ全土の旧宗教が破壊された後も、アイルランドは例外的にある程度古来の文化を保つことができた。
 再解釈の過程でキリスト教的な要素が混入したことは否めないものの、今日までケルト文化が伝承されているのは、彼の尽力によるものである。


 なお、ケルト神話における最後の物語のひとつとして、聖パトリキウスが登場するものがある。
 妖精郷で数百年を過ごし、年老いた姿で現世に戻った最後の騎士オシーン――パトリキウスは彼と出会い、栄光のフィオナ騎士団の詩に耳を傾けるのだ。



【特徴】
 穏やかな風貌をした長髪の青年。外見は二十代半ば。整った顔立ちだが、どこか憂いを帯びた雰囲気がある。
 緑色の僧衣の上から旅人風の外套を纏い、片手にシャムロックの杖を携えた、伝道者然とした出で立ちをしている。
 性格は穏やかで理性的、責任感が強い。人間の善性を尊ぶ、聖人らしい人格の持ち主。
 しかし神の教えに対しては揺るぎない信仰を持っているものの、その教えがケルトの文化にもたらした変質に責任を感じ続けている。
 守護天使ヴィクターは己の行いを咎めなかった、ゆえにあれは正しい道である――そう楽観的に考えるには、彼は少し真面目過ぎた。
 なお、自分よりも数世紀前にアイルランドの地を駆け抜けたケルトの英雄達に対しては、深い敬意を抱くと同時に後ろめたさを感じている。



【サーヴァントとしての願い】
 聖人であるがゆえ、神の子の血を受けていない偽の聖杯にかける願いはない。
 それでも召喚に応じたのは、幻想の消えたこの時代を自分の目で見定めたいがため。

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最終更新:2016年10月11日 14:46