平賀=キートン・太一&ランサー

 ――――発掘調査。

 それはきっと、考古学を象徴するものなのだろう。

 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。
 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。
 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。

 繰り返し、繰り返し、ただそれだけを繰り返す。
 大地の中に遥かな古代の息吹が眠っていると信じて、ただただ繰り返す。
 掘り返して出て来たものを集めて照らし合わせて、それでようやく答えが導き出せる。
 例えばA地点とB地点で同じものが出てくれば、それは両者が同じ文化か、その系列にあったということ。
 そういう風に点と点を線で繋ぐのが、考古学という学問だ。
 それは実地調査たる発掘に限らず、机上の研究においても同じこと。
 入念に資料を掘り返し、掘り返し、掘り返したものを集めて照らし合わせ、答えを探す。
 本質を同じくするそれらは、やはり発掘調査が考古学を象徴するものなのだと強く思わせる。
 その繰り返しの先に何があるのか、やってみるまではわからない。
 否、予想はできる。仮定と推論でその先にあるものを想像し……それを掘り当てるために、ただ作業を繰り返すのだ。
 考古学者が地中から探り当てるのは結論。
 自らの研究が導き出す答えを、夢を、地中から掘り起こすために彼らは日夜発掘作業に身を投じているのだ。

 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。
 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。
 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。

 延々と、延々と、ただそれだけを繰り返す。
 作業の果てに夢見た世界が広がっていると信じて、ただただ繰り返す。

 それでもやはり体力の限界というのはあるもので……平賀=キートン・太一は、額の汗をタオルで拭ってひとつ伸びをした。
 手をかざして空を見上げれば、太陽が丁度真上の辺りで燦々と輝いている。
 作業を始めたのが朝早く、それこそ日の出と同時ぐらいであったから、かれこれ四半日は発掘作業を続けている計算になるか。
 そういえば自分が今発掘しようとしている都市は、太陽の神と縁の深い町であったな……などととりとめも無く考えつつ。
 軍隊で培った体力も、流石にそろそろ休憩を挟むべきだと悲鳴を上げていた。
 よく食べ、よく眠る。効率的な作業のためには欠かせない行動だ。
 だが、それすらも惜しいとキートンは思う。
 それだけこの発掘に情熱を持っているということでもあるし……食事も睡眠も必要とせずに活動できる存在を知ってしまったから、という部分もある。
 と言っても生きた人間である以上その限界を超えることは叶わず、仕方なくキートンは傍らの男に声をかけた。

「先生」

 キートンの言葉に、男が顔を向ける。

「なんだね、マスター」
「マスターはやめてくださいと言ってるでしょう、先生」
「キミは私のマスターだろう?」
「そりゃあそうですが……」

 その男は、眼鏡をかけた紳士であった。
 眼鏡の奥に燃え盛る情熱を輝かせた、紳士であった。
 手には使い古された長柄のスコップを持ち、キートンの言葉に応じながらも発掘作業を止めずにいる。
 まるで子供のような笑顔を浮かべながら、大地にスコップを突き刺しては掘り返す。
 ……彼こそが平賀=キートン・太一が聖杯戦争で召喚したサーヴァント。
 過去より召喚された死人。人類史に名を刻んだ偉人。
 ランサーのクラスをもって召喚されたこの紳士は、召喚時に着ていたスーツを脱いでひたすらに大地に槍を突き立てていた。

「……ともかく、疲れてきたので少し休もうと思いまして」
「そうかね。うむ、そうしたまえ。発掘には体力が必要だからな!」

 話しながらもこちらに見向きもせずに発掘を進めるランサーの姿に苦笑しつつ、キートンは適当な岩に腰掛けた。
 するとどっと疲れが噴き出すようで、ふぅと息を吐いてしまう。
 季節は冬、場所は日本。
 十分に寒気が漂う場所と季節であるが、太陽の下で延々と働いていれば自然と汗をかく。
 聖杯戦争が夏の開催であったら、今頃熱中症になっていたかもしれない。
 それでも激しい発汗による水分不足は季節を問わないものだから、水分補給は欠かせないところだ。
 というわけで傍らのビニール袋からペットボトルのお茶を取り出し、ぐいと煽る。
 独特の苦みに心地よさを感じる辺り、やはり自分は日本人なのだなとキートンは思う。
 無論、日本人で無ければ日本のお茶が楽しめない、などと驕ったことを言うつもりもないが。
 そもそもキートンが育ったのはイギリスだ。それを思えば、むしろ紅茶を好むべきなのかもしれないぐらいである。

「ええと……」

 さて、休憩時間と言えどできること、やるべきことは存在する。
 なにせこれは戦争だ。打てる手は打っておかねばならない。
 というわけでキートンが取り出したのは、古い都市の見取り図である。
 ……古い、という言葉はいささか乱暴であるかもしれない。
 なにせその都市は本当に……本当に古い都市なのだ。およそ、三千年は時代を遡る。

 ――――その都市の名は、トロイア。

 古代ギリシャの詩人ホメロスが神話に歌い上げた、小アジアの都市国家。
 ギリシャにおける最後の神話トロイア戦争の舞台となった、無敵の城塞都市。
 アキレウス、オデュッセウス、大アイアスなどの名だたる英雄たちが軍勢を率いて挑むも、10年に渡って鉄壁を誇り続けた都市である。
 神話に歌われた架空の都市――――ほんの百年ほど前までは、そう思われていた場所。

 なにもキートンは手慰みでこの見取り図を取り出したわけではない。
 これは一心不乱に大地を掘り起こすその先にあらわれるはずのもの。
 それがランサーの宝具、『遥か神話の眠りは深く(トロイ・ルインズ)』。
 ランサーが生前思い描いた夢そのものを掘り起こす、固有結界にも酷似した宝具。
 彼の……ハインリヒ・シュリーマンの偉業を再現し、トロイア遺跡を発掘・再現する結界宝具である。

 この宝具の強みは、『戦争の中心を自分で選べる』という点にある。
 無敵を誇るトロイアの城塞は嫌でも目立つ。どうあっても台風の目にならざるを得ないだろう。
 それは短所であり、長所でもある。
 戦略的に重要な拠点を好きな場所に展開できるのは、大きな強みだ。

 ……問題は、『遺跡を掘り起こす』という宝具故に、一度使ってしまえば永続的に展開され続けること。
 使えるのは一度きり。
 トロイア遺跡は唯一絶対故に複数の展開もできず、ランサーが消滅するまで解除もされないという点であろう。

 なにせ目立つ。
 とにかく目立つ。
 本来ならば展開する場所をもっと吟味し、タイミングを測って発動するべきなのだろうが……
 当のランサーが召喚早々「ここからトロイアを掘り起こす」と宣言してしまったのであれば、キートンからは何も言えない。
 軍人としてのキートンは「令呪を使ってでも展開を保留とし、場所を吟味するべきだ」と思う。
 だが、考古学者としてのキートンは「当人がここで発掘をするというのであれば、自分に止める術はない」と言っている。
 そして、平賀=キートン・太一は自分を考古学者と定義していた。
 故にキートンにはランサーを止めることができなかった。
 自らの尊敬する考古学者の出した結論だ。
 否――――ランサーが選んだ『答え合わせ』だ。
 ランサーの宝具が『夢を掘り起こす』ものである以上、どうしてそれに口を挟むことができようか。
 たとえ戦略的に考えて最適でなくとも、そればかりはどうしようもないことだ。
 日本の冬木市に現れるトロイア遺跡というのも不思議な話だが、そういう宝具故仕方なし。

 せめて今のキートンにできることは宝具展開後の戦略・戦術を練っておくことであった。
 少なくとも戦闘者としては、元軍人であるキートンの方がランサーよりも優れている。
 遺跡内のルート掌握、奇襲に適したポイントの選定、守りの要の把握……
 それらの作業は、キートンが担ってしかるべきだろう。
 飲まず食わずで働けるサーヴァントと違い、こちらは休憩が必要なのだし。
 遺跡の発掘にはまだまだ時間がかかりそうだから、こういった作業も必要だ。

「……そういえば」
「なにかね、マスター!」

 ふとキートンが顔を上げれば、やはりランサーは発掘を続けている。
 その瞳は危ういほどに爛々と輝いていた。
 視線の先には、地中に眠るトロイア遺跡があるのだろう。

「聞いていませんでしたが……先生は聖杯に何を願うんです?」

 それは純粋な疑問。
 聖杯戦争が願いを叶えるために戦うバトルロイヤルである以上、持っていてしかるべきもの。
 ランサーは相も変わらず槍を大地に突き立てながら、相も変わらずのスマイルで高らかに答えた。

「そういえば話してなかったね!
 とはいえどこから話したものか……」

 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。

「……そうだね。私は死後こうして英霊となり、サーヴァントとなり、神秘の存在を知った!」

 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。

「即ちそれは、神話の実在の証明に他ならない!」

 大地にスコップを突き刺し、掘り返す。

「古今無双のヘラクレス!
 神々の覚えもめでたきペルセウス!
 天馬の主ベルレフォーン!
 不死の狩人メレアグロス!
 冥王をも魅了したオルフェウス!
 偉大な冒険家イアソン!
 迷宮の踏破者テセウス!」

 その腕に籠る力は、徐々に徐々に強くなっていく。
 その瞳に宿る炎は、徐々に徐々に強くなっていく。

「そして、俊足にして不死身のアキレウス!
 狡猾な智将オデュッセウス!
 無双の王子ヘクトールに、太陽の弓引くパリス!
 彼ら神話の英雄が、この世界に実在したということを私は知ったのだ!」

 それは、神話を愛するものであれば誰もが抱き得る喜びであろう。
 そして彼の望みもまた、神話を愛するものであれば誰もが抱くであろうもの。


「この戦争にて彼ら神話の英傑と巡り合えるのであれば望外!
 それが叶わずとも――――彼ら神話の戦いを、この目で見ることができるのならば!」

 神話をこの目で見たい、と。
 憧れた英雄を。歌い上げられた武勇伝を。
 虚構とされた伝説を、真実として知ることができたのならば。

「それは聖杯に託すに値する願いだと私は思う!
 ああ、トロイア戦争をこの目で見てみたいなどと!
 そんな願いが、まさか叶うとは!」

 かつて神話を掘り起こしたこの男は。
 虚構を現実にしたこの男は……やはりまた、同じことをしようとしていた。


 ――――神話をこの目で見てみたい。


 ただそれだけの、子供のような願いのために……ランサーは、ハインリヒ・シュリーマンは、スコップを手に遺跡を掘り起こす。
 今も。
 そして、昔も。

「笑うかね、マスター?」
「まさか」

 当然、キートンにその夢を笑うことなどできようはずもない。
 ランサーはいつだって自分の夢を追い続けた男だ。
 キートンはそんなランサーに憧れていたし……正直に言えば、自分を重ねてすらいた。

 どれだけ周囲に否定されようと、夢見た世界は、自分の望む答えは、大地の下で目覚めの時を待っているのだと。
 そう信じるが故に、ランサーとキートンはどうしようもなく同類だった。

「素敵な夢だと思いますよ、先生」
「そうか!」

 ランサーは笑っていた。
 キートンも、笑っていた。

「そういうキミの夢も素晴らしいと私は思う!
 『西洋文明ドナウ起源論』だったか! あれは実に面白い!
 陽が沈んだらまた意見交換をしよう! 私の研究内容にも関わることだ!」
「先生が亡くなられた後に、ミケーネ文明の研究は随分進みましたからね。線文字Aはいまだに解読されていませんが……」
「うむ、流石にそれの解読を聖杯に託すのはいささかロマンにかけるからね!」

 二人はどうしようもなく、考古学者であった。
 陽の昇っている内は遺跡の発掘作業に従事し、陽が沈めば研究を行う。
 彼らの作業は答え合わせで、同時に絶望的なほどに手探りだ。
 それでも、彼らは大地にスコップを突き立てる。
 その果てに、見果てぬ夢が眠っていると信じて。


「……まぁ、私は軍人ではない。
 戦争に勝つためには、キミの協力が必要だ。よろしく頼むよ――――」




「――――――――マスター・キートン」




【クラス】ランサー
【真名】ハインリヒ・シュリーマン
【出典】史実(19世紀ドイツ、ギリシャ、トルコ)
【マスター】平賀=キートン・太一
【性別】男性
【身長・体重】178cm・73kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力E 幸運A+ 宝具A

【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
黄金律:B+
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 発掘費用の確保のためならば一時的なブーストも可能だが、一時的に過ぎないので多様は禁物。

燃える情熱:A+++
 特定の物事に対する強い情熱、あるいは執着を表すスキル。
 ランサーは古代ギリシャを主とした考古学に対して激しい情熱を燃やしている。
 執着の対象に関連する行動を取っている間、あらゆる精神干渉を遮断。肉体への負荷も軽減する。
 ……ただし、ランクが高すぎると人格に異常をきたす。

考古学:C+
 古代の人類の痕跡を研究し、人類の足跡を解き明かす学問。
 考古学的な観点から観測可能なサーヴァントの真名を中確率で看破する。
 ランサーの専門は古代ギリシャであり、その時代に属するサーヴァントに対しては確率が上昇する。

【宝具】
『遥か神話の眠りは深く(トロイ・ルインズ)』
ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1000人
 ランサーが生前果たした悲願にして偉業――――トロイア遺跡の発掘。
 その偉業を再現し、地中深くよりトロイア遺跡を発掘・顕現させる結界宝具。
 厳密に言えば、掘り起こすのはランサーの精神に焼き付いたトロイア遺跡への情熱であり、夢そのもの。
 つまり大地と発掘作業を媒介に展開する、固有結界に限りなく近い宝具と言える。
 大地から呼び覚ます、という発動形態故に一度発動してしまえば永続して発動し続けるが、同時に複数の展開もできない。
 アポロンとポセイドンが作り上げた城壁は、対城規模の攻撃であっても耐えうるほどに頑強。
 また遺跡内部にはトロイア戦争時の記憶が焼き付いており、外敵の侵入に反応して影の兵士となって応戦する。
 さらには遺跡の中にいる間、ランサーのモチベーションが著しく向上する。
 ステータスが上がるというわけではないが、モチベーションが著しく向上する。

【weapon】
『無銘・スコップ』
 ランサーが持つ『槍』。
 何の変哲もない長柄のスコップ。
 ただしこれはランサーの情熱の象徴でもあり、宝具発動に必要な重要な道具でもある。

『トロイア兵』
 ランサーの宝具内部に現れる、影法師の如き姿を持つ兵士。
 基本的に遺跡への侵入者に反応して自動的に戦闘を開始する。
 遺跡内での召喚であれば特に魔力消費などは存在しないが、別途魔力を消費することで遺跡外での召喚・使役が可能。
 しかしよほど魔力に自信のあるマスターならばともかく、キートンの魔力量では大量展開・長期展開は非常に困難と言える。

【特徴】
 スコップを持った眼鏡の紳士。
 その瞳は危ういほどに夢と情熱で輝いている。
 一見理知的だが、目的のために手段を選ばない節がある。

【解説】
 ひとつの神話を歴史に塗り替えた、考古学界の偉人。
 正規の考古学者ではなく、あくまでアマチュアである。
 貧困から商才と幸運によって成り上がり、ゴールドラッシュやクリミア戦争に際しての武器の密輸などで巨万の富を築き上げた天才商人。
 彼の人生においてひとつなにかを語るとすれば、それはやはりトロイア遺跡の発掘でしか有りえないだろう。
 当時トロイア遺跡は神話上にのみ存在する空想上の存在と言われていたが、シュリーマンはその実在を信じていた。
 仕事の合間に『イリアス』の研究を行い、富を築き、着々と発掘への準備を進める日々。
 そして彼は研究の果てに「ヒサルルクの丘にこそトロイア市が眠っている」と確信し、無許可での発掘を開始。
 翌年には正式な許可を取り付け、発掘を続け――――彼は神話を掘り起こした。

 ギリシャ考古学の父とも言われる偉大な考古学者だが、その行動には問題も多い。
 当時はまだ考古学や発掘作業の整備が未発達だったこともあり、財宝の国外持ち出しや、遺跡の損傷などが多かったのである。
 特に発掘が不適切であったために損傷してしまった遺跡は、現代の再発掘・再考証を困難なものとしてしまっている。

【サーヴァントとしての願い】
 聖杯から『トロイア戦争の記憶』を受け取る。
 つまりトロイア戦争の疑似体験を行う、ということ。



【マスター】
 平賀=キートン・太一@MASTERキートン

【能力・技能】
 考古学者として豊富な知識を保有。専門である考古学はもちろん、歴史、文化の分野にも深い理解を示す。また、マルチリンガル。
 元軍人であり、高い戦闘能力を有する。軍隊式の格闘術や火器の扱いに加え、爆弾の解除、サバイバルも得意とする。
 とくにサバイバルに関しては考古学の知識と相乗して極めて高いレベルに達しており、その場で武器や罠を調達・作成しての戦闘が可能。

【人物背景】
 日英ハーフの日系イギリス人。
 パブリックスクール卒業後にオックスフォード大学に進学するも、在学中に結婚と離婚を経験し、妻への未練を断ち切るために大学を休学。
 イギリス陸軍に志願し、特殊空挺部隊(SAS)で数々の戦果を挙げ、サバイバル教官となる。
 しかし「軍隊は現実的過ぎる」と考え、曹長の時に名誉除隊を選択。それ以降は考古学者の道へと進む。
 恩師が提唱するも異端として追放された『西洋文明ドナウ起源論』の証明のために研究を行う。
 ……が、教授としての働き口が見つからず、普段は保険組合の調査員(オプ)として生活している。
 本人は調査員(オプ)の仕事はあくまで生活のための副業と考えているが、本業の『就職活動』の方はあまりうまくいっていない。

【マスターとしての願い】
 特に無し(強いていうなら、ランサーの願いを叶えたい)

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最終更新:2016年09月07日 03:02