――――斧が、振り下ろされる。
緑色の大斧の一撃が向かう先は、騎士の首。
髪をかき上げ首を差し出すのは、理想の騎士と名高き円卓の一員、太陽の騎士ガウェイン卿。
ガウェイン卿は抵抗のそぶりも見せず、斧が振り下ろされる時を待つ。
陽は沈み、聖者の数字が輝くことは無く。
大斧の一撃は、この誉れ高き騎士の首を刎ね飛ばすことだろう。
緑色の大斧を振り下ろすのは、緑色の騎士。
甲冑、衣服、斧に始まり、瞳、頭髪、皮膚の色にいたるまで、全身を緑で染め上げた異相の騎士。
およそ人ではないのだろう。
斧を振り下ろし太陽の騎士の首を刎ねんとする瞳は、昆虫を思わせる無機質さを携えていた。
これはゲームである。
挑戦者の首を刎ね、仕損じれば相応する挑戦を相手に挑ませる死亡遊戯。
ガウェインは一年前、首切り遊戯を持ちかけてきたこの緑の騎士の首を刎ねた。
だが、騎士は死ななかった。
緑の騎士は自らの首を抱え、一年の後にガウェインの首を刎ね落とすと宣言して悠々と帰って行った。
一年が経ち、今に至る。
ガウェインに恐れは無かった。
なぜなら、彼には秘策があったからだ。
そして斧が振り下ろされ――――首を刎ねる直前でピタリと止まった。
「……? どうしました、緑の騎士よ。私の首を刎ねるのでは無かったのですか?」
緑の騎士は答えない。
静かに、再び斧を振り上げる。
そしてもう一度斧を振り下ろし――――今度も、斧は直前でピタリと止まる。
「……なにがしたいのです。斧を自在に操るその技量は感嘆に値しますが、私を侮辱しているのですか?」
不機嫌を隠そうともせず、ガウェインが再度問う。
それでもやはり、緑の騎士は答えない。
再三斧を振り上げる。
ガウェインはギリと歯を噛み締める。が、斧を振り上げられれば首を差し出す他ない。
ごねて挑戦をうやむやにしようとする臆病者……そのように後ろ指を指されるのは騎士としての誇りが許さないためだ。
心臓の鼓動が五度。それだけの時間の沈黙。
そして、三度目。
斧が振り下ろされ――――今度こそ、ガウェインの首を捉える。
鮮血。
「ッ……!」
だが、ガウェインの首は繋がったままだった。
斧の一撃は首に切れ込みを入れるも、首は繋がり命を永らえた。
これはガウェインがある貴婦人より借り受けた腰帯の魔力……なのだろう。
危機を跳ね返す魔力を持つという話だったが、どうやら真実だったらしい。
その割には、多少とはいえ負傷をしてしまったが……
「……顔を上げてくれ、太陽の騎士よ」
緑の騎士が静かに口を開いた。
言われるがまま、ガウェインは顔を上げて立ち上がる。
首からは血が滴っているが、騎士の誇りはそれよりも優先するべき事柄である。
「挑戦は私の勝ちですね、緑の騎士」
ガウェインが余裕の笑みを浮かべる。
だが、緑の騎士は悲し気に首を振った。
「いいや……残念だが、試練は今一歩のところで果たされなかった。キミの首の負傷がその証拠だ」
「なんですって?」
思わず尋ね返すガウェインに、緑の騎士は深くため息をつく。
それは侮辱と捉えることもできたが、そのため息に籠る深い悲しみを感じたガウェインは何も言うことが出来なかった。
すると騎士は右手で顔を覆い、仮面を外すようにその手を横にあけた。
その下から現れたのは、緑では無く人の肌色をした男の顔。
ガウェインはその顔をよく知っていた。
「見てわかる通り私は怪物だ、ガウェイン卿」
「貴方は……!」
その男の名はベルシラック。
ここしばらくの間、ガウェインが逗留していた城の城主だ。
「私はキミと狩りの腕を競った。互いに仕留めた最大の獲物を交換しよう、と。
キミはこの挑戦を受け、我が妻から受けた接吻を私に返した。
同時にキミは我が妻からの誘惑を礼儀正しく固辞した。
素晴らしいことだ。キミこそ理想の騎士の名に相応しい。ただ一点を除いては」
そう……ガウェインはこの男の妻から誘惑を受けた。
美しい貴婦人からの愛を受け、また愛を捧げることは名誉なことであったが、逗留の身で人妻に手を出すのは同義にもとると誘惑を退けた。
されど、やはり貴婦人との交歓もまた騎士の名誉。
ガウェインは貴婦人からの接吻を受け、これを最大の獲物として城主ベルシラックに返したのだ。
この貴婦人がガウェインに与えた腰帯こそ、持ち主を危機から守ると言う腰帯である。
「……すべては仕組まれたことだった、というわけですね。
しかし、その一点とは?」
尋ねるガウェインに、ベルシラックは悲しみを携えたまま深く頷いた。
「キミは我が妻から腰帯を受け取ったことを黙り、この挑戦に臨んだ。
これは公正明大であるべき騎士道にもとる行いだ。
私の一度目と二度目の斧は、キミが私の挑戦を受け獲物の交換に応じたことと、妻からの誘惑を退けたために留めた。
しかし一点、その腰帯を隠したという罪のために、私は三度目の斧を振り下ろしたのだ」
事情を話され、ガウェインは自らをひどく恥じた。
円卓の一員として、偉大なる騎士王の配下として、誰よりも騎士道に忠実でなければならない我が身が、騎士道に背いたのだ。
しかしベルシラックは悲しみを抱えたままに笑い、ガウェインの肩を叩いた。
「気を落とすな、太陽の騎士よ。
今一歩のところで試練は果たされなかったが、キミは我が死の遊戯に名乗りを上げ、臆することなく首を差し出した。
凡百の騎士には決して真似のできない、尊い行いだ。
キミのその勇気に敬意を表し、改めて我が腰帯を受け取ってもらいたい。
私は魔女モルガンの呪いを受けこのような姿になってしまった怪物だが、この帯は必ずやキミの窮地に加護を与えるだろう」
「ベルシラック卿……」
「さぁ、友よ。
キミの勇気は私の呪いを解き、我が首を刎ねるには至らなかったが、確かに示されたのだ。
なにを気落ちすることがあろうか」
二人の騎士は固く抱擁を交わした。
しばらくの後、ガウェインは首の傷の治療を受けると、ベルシラックに別れを告げてキャメロットへと帰る。
それを見送るベルシラックは――――やはり、ひどく悲しい表情を浮かべていた。
◇ ◆ ◇
その少女は、頭を抱えていた。
それは文字通りにであり、慣用句としてのそれでもある。
少女――――町京子は、夜の路地裏でひとり自らの首を抱え、本来頭部があるべき場所でぼうぼうと幽体の炎を揺らめかせながら、思い悩んでいた。
町京子は、デュラハンである。
アイルランドの伝承にある妖精……とは、また違う。
突然変異的に誕生する亜人……イマドキの言い方をすれば、『亜人(デミ)ちゃん』の少女だ。
生まれつき首と胴体が分離しているだけの、ただの女子高生である。
亜人(デミ)は珍しい存在だが、世界に認知された、「ちょっと特殊な人間」に過ぎない。
デュラハンは亜人(デミ)の中でも珍しい存在らしく、現在世界に三人しかいないと言うが……それでも、町京子は普通の女の子だ。
伝承のように馬に乗ったりはしないし、人に死を告げたりもしない。
首が分離しているから生活で不便することもあるし、周りからはどうしても奇異の視線で見られるが、特異体質を持つ少女以上のものではない。
ごく普通に高校に通い、ごく普通に友達とおしゃべりをして……ごく普通に恋をする、ごく普通の女子高生。
……というのが、町の世界の話である。
今彼女がいる場所は、そうした常識が通じない世界だった。
冬木、聖杯戦争、令呪、聖杯……町の頭に流れ込んできたそれら神秘の情報も、十分に驚嘆に値する。
だがそれ以上に問題だったのは、この世界が町のいた世界とは異なる世界……亜人(デミ)がいない世界であるということだった。
亜人(デミ)が存在しない世界。
であれば、自らの首を抱える町の姿は、この世界の常識で言えば正体不明の怪物以外の何物でもないのだろう。
流れ込んできた情報の中に「ここが異世界である」というものがあったのは、幸運だった。
もしも知らずに外を出歩いていたら、阿鼻叫喚の状況になっていただろう。
最悪、怪物として殺されてしまっていたかもしれない……というのは、考え過ぎなのだろうか。
かつてあったという亜人(デミ)への迫害を考えれば、それは思い過ごしではあるまい。
幸運と言えば、この世界に召喚(?)されたのが夜であることも幸運だったし、人目につかない場所だったのも幸運だった。
それに……
「やぁ、戻ったぞマスター」
「あ……ライダーさん!」
声に振り向けば、そこには緑色の衣服を纏った緑髪緑目の男性。
彼は町が召喚した(らしい)、ライダーのサーヴァントだ。
召喚早々、簡単に自己紹介と現状確認を行うと、人前に出れない町に代わって買い物に行ってくれたのだ。
……彼の緑一色の衣服は少々古めかしく、色合いもあって目立っただろうが……首無しの女子高生よりはマシだろう。
「それで、ええと……」
「ああ、問題ない。安物だが、とりあえずこれでどうにかなるだろう」
そう言ってライダーが差し出したのは、中古品のバイク用フルフェイスヘルメット。それと紐だ。
「すみません……無理言って買いに行ってもらって……」
「いや、気にすることはない。キミのその外見なら、これぐらいは必要だろうからね」
町が急場しのぎにと考えたのは、単純な話だ。
フルフェイスのヘルメットを被り、紐で固定して急造の頭部とする。
……それでも十二分に目立つだろうが、首が無いよりはマシである。
揺らめく幽体の炎は触れられると神経を圧迫される感覚を味わうため、中が空洞なバイクのヘルメットが最適なのだ。
頭はカバンに入れて隙間から外を覗けば、物凄くやりづらいが外を歩くことも不可能ではないだろう。
「その……首を長くして待ってました」
「……ぷっ」
デュラハンジョークである。
幸いにして評価は悪くなかったようで、ライダーがクスリと笑う。
「それで、その、聖杯戦争……? のことなんですが……」
「ああ、失敬。そうだな。その話をしなければなるまい」
いそいそと町が居住まいを正し、ライダーはそれに応じて真面目な表情をした。
……その表情が本来緑一色に染められていることを、町は知っている。初めて会った時に見たのだ。
最初はビックリしたが……亜人(デミ)の一種だと思えば、それほどおかしくも思わなかった。
閑話休題、聖杯戦争である。
英霊を用いた最小規模の戦争……正直、ピンと来ない部分は多いが。
「私……やっぱり、帰りたいです。
友達や、家族や……先生のいる場所に」
町の中にあるのは、その想い。
亜人(デミ)の友人たち。亜人(デミ)でない友人たち。
自分を愛してくれた家族。
そして……大好きな、先生。
それぞれの顔が町の瞼に浮かぶ。彼らと永遠にお別れというのは、町にとって許容しがたいことだった。
「私、あまりお役に立てないかもしれませんが……ライダーさん。一緒に戦ってくれますか?」
真剣に、ライダーの瞳を見て、町は問うた。
これでも一世一代の想いだ。
やけに大きく激しい心臓の音。
それが聴こえたのか否か、またライダーは優しく笑った。
「貴婦人の願いとあれば、無下にはできまい」
「そ、そんな、貴婦人だなんて……」
「いやまったく、私もまだ青いな」
「……それ、緑色系の冗談ですか?」
ライダーは肩を竦めた。
思わず、町の表情が綻ぶ。
続いてライダーは表情を引き締め、騎士が貴婦人にそうするように跪いた。
気づけばその顔は緑に染まっていた。全身が緑色だった。
「当然だが、私の願いもある。
となれば戦わないという選択肢はことここに至って存在するまい」
町の表情も引き締まる。
ライダーが自らの胸に手を置き、頭を垂れた。
「――――サーヴァントライダー。
我が斧、我が愛馬は常に貴女と共にある。
風よりも早く聖杯まで駆け抜けることをここに誓おう。
契約はここに成立した。
マスター、貴女に勝利を!」
ああ、彼は本物の騎士なのだと、町は理解する。
ならばそれに報いるべきだとも思うが、悲しいかな女子高生であるところの町には報い方がわからない。
どうしたものかとまごまごしていると、ライダーは静かに顔を上げてまた笑った。
「まぁ、戦争自体は私の好きにやらせて頂こう。
こう言っては何だが、マスターが戦の機微に聡いとも思えない。
キミは安心して、我が愛馬の背に乗りたまえ」
「う……」
ぐうの音も出ない。
だが、嫌味とは不思議と感じなかった。
笑うライダーの表情が、気安い冗談のそれだと感じさせるのだ。
もちろん、彼の言うことは純然たる事実でもあるのだけど。
その辺りまで計算して言っているのであれば、彼は中々に意地の悪い男だった。
だからせめて、町にできる仕返しと言えば。
「……ライダーさん、腹黒いって言われません?」
「! ハハハ、それは初めて言われたな!」
この冗談もお気に召したようで、ライダーはまた笑った。
「ええと、それじゃあ寝る場所を探さなきゃ……あ、ライダーさん、霊体化っていうのは……」
「ああ、言い忘れていたが、私は霊体化できないんだ」
「えっ」
「私はサーヴァントとして少し特殊でね。すまないが、実体化したまま付き従わせてもらおう」
「え、えぇー……」
「……お、頭を抱えたな?」
「言ってる場合ですかー!?」
【クラス】ライダー
【真名】緑の騎士
【出典】『ガウェイン卿と緑の騎士』
【マスター】町京子
【性別】男性
【身長・体重】183cm・84kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久EX 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:-
ライダーの騎乗スキルは通常のものとは異なる。
後述するスキルと統合されているためにこの表記。
【保有スキル】
森の王:A+
森を支配する王としての権能。
森でのみ使用可能な軍略、動物にのみ適用可能な騎乗、森・獣属性を持つものにのみ効果があるカリスマの複合スキル。
獣への攻撃にボーナス修正がかかる効果も内包する。
魔女の呪い:EX
魔女モルガンより受けた呪いにより、全身緑の不死身の怪物と成り果てている。
ライダーが身に着けたものは全て緑に染まり、また霊核を破壊されても死亡しない。ライダーには“死”が存在しないのだ。
一見して無敵の能力だが、再生には少々時間がかかる点に注意。
変化:E
自らの肉体を変化させる能力。
このスキルにより、ライダーは皮膚の色などを通常の人のように偽ることができる。
神性:E-
堕ちたる神霊。
魔女の呪いにより、その神性は限りなく劣化してしまっている。
【宝具】
『首のない王(ノーネック・メイキング)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ライダーが持つ不死性を象徴する緑の腰帯。
固有スキル『森の王』と並び、ライダーに残された神霊としての権能の一端。
この腰帯にはライダーの権能でもあり呪いでもある不死の加護が宿っており、他者に与えることで対象を危機から守護する。
腰帯は分割して与えることも可能。その際も加護が減じることはない。
……が、これは神霊の加護。与えるためには対象が相応しい“試練”を乗り越える必要がある。
『緑騎士と嵐の夜(グリーンマン・ワイルドハント)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:1000人
駆けるライダーを先頭に、森の獣と樹木の精霊が入り混じって全てを踏み散らす蹂躙行進。
真名開放と同時に無数の獣と精霊が召喚され、共に蹂躙を行う。
これは死霊・精霊の群れであるため、抵抗するには耐久値以上に魔力や加護が重要となる。
また冬の森を駆ける森の神とその軍勢は不吉の象徴であり、レンジ内の敵は幸運ステータスが大幅にダウンする。
【weapon】
『緑の駿馬』
ライダーが騎乗する名馬。
呪いにより、全身が緑に染まっている。
『緑の大斧』
ライダーが武器として扱う首狩りの大斧。
呪いにより、全体が緑に染まっている。
【特徴】
鎧、衣服、武器、騎馬、頭髪、瞳、皮膚にいたるまで、その全てが緑で塗りつぶされた異形の騎士。
誠実さを重んじるが、どこか身勝手で人を食ったようなところも。
【解説】
『ガウェイン卿と緑の騎士』に登場する、その名の通り全身緑一色の騎士。
この騎士はある日キャメロットに現れ、「首切りゲームをしないか」とキャメロットの騎士にもちかける。
すなわち、斧で自分の首を斬りおとし、自分を殺すことができたらそちらの勝ち。
しかしもしも自分が無事ならば、それに相応する挑戦を受けてもらう、という死の遊戯である。
当然騎士たちは怖気づくも、太陽の騎士ガウェインがこれに挑戦。見事一撃で緑の騎士の首を刎ね落とすも……
……騎士は自らの首をひょいと持ち上げ、「一年の後、緑の礼拝堂にて待つ。その時貴様の首を刎ねよう」と言い残して去っていく。
その後ガウェイン卿は騎士の挑戦を受け、試練を乗り越え、緑の騎士……ベルシラックとの友情と、その加護を持つ腰帯を手にしたというのは本編冒頭通り。
一説によればこの伝承はより古い……クー・フーリンの伝説だったものが、ケルトの属性色濃いガウェインに受け継がれたものであるらしい。
……ところで『首と胴が分かれた、全身緑の男』と言えば、ケルトに伝わる森の精霊『グリーンマン』である。
『顔のない王』とも呼ばれるグリーンマンは森の死と再生……つまり冬と春という季節の循環を司る精霊であり、神霊。
時に仮面をつけた頭部だけで描かれる、姿の見えない森の王。後に森の番人ロビンフッドとも同一視された。
その起源は鹿角を生やした森の神ケルヌンノスに由来するとも言われている。
緑の騎士の正体は、このグリーンマンともケルヌンノスとも呼ばれる堕ちたる神霊である。
冬と春の循環、死と生命、獣と狩猟を権能とするワイルドハントの長。
元は神であったものが零落し、さらに魔女モルガンの呪いを受けて怪物と成り果ててしまったものが、この緑の騎士なのだ。
ベルシラックというのも人としての仮の名であり、故に真名を緑の騎士としている。
魔女がかけた不死の呪いと、元来所持していた死と再生(不死)の権能の相乗作用により、決して死ぬことのできない不死身の怪物となってしまったのである。
もしもガウェイン卿が最後まで試練を完遂することができれば、彼は不死の呪いより解き放たれ、神の姿に戻れたのかもしれない。
彼は現在も、深い森の中で自らを殺す者が現れる時を待っている。
そのため、彼は通常の英霊と違い実体として召喚される。彼は世界のどこかで生きているのだ。
今も。
ずっと。
いつまでも。
【サーヴァントとしての願い】
この身に死を。神としての復活を。
【マスター】
町京子@亜人ちゃんは語りたい
【能力・技能】
突然変異的に生まれる亜人の一種『デュラハン』であり、生まれつき頭部が体から切り離されている。
その状態で生まれ育ったため、首の持ち運びはもちろん、頭部が無い状態でも書き物などが行える。
慣れ親しんだ場所であれば胴体だけでの活動も可能であるが、逆を言えば知らない場所に胴体が取り残されてしまえば何もできないとも言える。
首と胴体が離れていられる距離、時間に制限はない模様。
その他、非常に学業優秀。学年一位を取れるだけの頭脳を持つ。
よく運動し、また常に頭を抱えていることから、筋肉もそこそこついているらしい。
いずれにせよ、女子高校生の範疇である。
【人物背景】
アイルランドに伝わる妖精をルーツに持つデュラハンの亜人(デミ)ちゃん。
『亜人(デミ)』というのは、亜人という呼称を古臭いとして現代の若者が使う呼称……らしい。
デュラハン特有の悩み……常に片手が塞がった状態での生活、特徴的な姿故の人付き合いの困難さなど……を抱えているが、それ以外はいたって普通の女子高生。
その特性上常に自分にしろ他人にしろ人に頭を抱えられてきたためか、人に頭を抱きしめてもらうことを好む。
現在、生物教師の高橋先生に恋をしている。
真面目で頑張りやさんな、恋する首なし女子高生。
【マスターとしての願い】
帰りたい。
最終更新:2016年09月07日 03:00