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エリジャがマニフェスト・スペルシェイパーになったのは当然であると言える。
それは彼がクレリックになったのと同じ理由であるからだ。
彼の権力への欲望は留まる所を知らず自我は肥大するばかりだ。
肥大した自我は彼にひとつの目的を志向させたDivine Ascensionである。
ある意味神は権力の最高峰にたどり着いたクリーチャーであり、彼にとっては“うまくやった”前例に過ぎない。
残念ながら、神格の実在は今のところ確認されていない。
しかし、彼は神格の存在を確信している(そしてそこに至る道の存在についても)。
信仰魔法が存在し、なにかがコミューンに答える。
それこそが神格の実在の証明であると肌身で感じているのだ。
物質界や既知の次元界にはいない。ではどこにいるのか?
神格はより高位の次元界にいるに違いない。その王国には到底、辿り着けないほど遠い次元界に。
そして奴等はその次元界のエネルギーを独占している。
そのように彼は推測(または邪推)していた。
次元界の研究を進めているとそこにどこから聞きつけたのか、マニフェスト・スペルシェイパーの導師が現れ組織に勧誘した。
「う~~資料資料」
今資料を求めて全力疾走している僕は
ソヴリンホストに仕える一般的なクレリック
強いて違うところをあげるとすれば
Divine Ascensionに興味があるってとこかナー
名前はエリジャ・ド=カニス
, '´  ̄ ̄ ` 、 i r-ー-┬-‐、i | |,,_ _,{| N| "゚'` {"゚`lリ な ら な い か ト.i ,__''_ ! /i/ l\ ー .イ|、 ,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、 / ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ. / ∨ l |! | `> | i / |`二^> l. | | <__,| | _| |.|-< \ i / ,イ____!/ \ .| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l __{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________| }/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l | __f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____| | | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄| ___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|  ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄| _______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
「ところで俺のキュアを見てくれ。こいつをどう思う?」
──阿部高和、マニフェスト・スペルシェイパー
知識を得られるならと即物的な彼は一も二もなく勧誘を受け入れマニフェスト・スペルシェイパーの一員となったのである。
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