リンディスヴァート制憲諸邦同盟の人物

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リンディスヴァート制憲諸邦同盟の人物 - (2019/04/05 (金) 20:47:54) の編集履歴(バックアップ)


貴族

ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン

リンディスヴァート女王。藍宝石の姫君。リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者。詳細は個別ページ

フリードリヒ・エルフリーデ・フォン・イントヴァルド

イントヴァルド公爵。紅玉髄の麗人。19番目のカード。
病没した父の後を継いだ若きイントヴァルド大公。「その美貌は白百合の如し」と謳われる美丈夫。詳細は個別ページ

テオドール大公

ヴェルフェダイン公爵。先王の弟。
大戦では西部総軍の総司令官として親征するも、幕僚達の献策を受け容れず無謀な攻勢で大きな損害を出した。王党派諸侯の手回しによって訴追を免れ、現在も王宮内部にて隠然たる勢力を誇る。
特性:【将才なき戦士/Misguided Warrior】【権力の亡者/RUTHLESS POWERMONGER】【嫉妬/Envious】【憤怒/Wroth】【屈強/Strong】

マクシミリアン大公

イヴァインベルク公爵。黒玉公。9番目のカード。
先王の従兄として、また王国軍の重鎮として黄昏に沈みゆく王国を最後まで支え続けた忠臣。大戦では南部戦線に派遣された第7軍団の司令官として采配を振るう。その鮮やかな軍歴もさる事ながら高潔な人柄で知られ、先王の弟であるテオドール大公とは対照的に国民からの人気は今も高い。
戦後は政軍から離れ家領統治に専念する心算であったようだが、混乱に揺れるリンディスヴァートで隠居は許されず現在もいくつかの名誉職を兼任。政府系の準軍事組織「盾の乙女」の名誉総裁としても知られる。
特性:【熟練の軍略家/Skilled Strategist】【引退した大元帥/RESIGNED GENERALISSIMO】【慈善/Charitable】【鼓舞する指導者/Inspiring Leader】【公正/Just】

クリストフ・ヨアヒム・フォン・イヴァインベルク

イヴァインベルク公子。黒曜石の貴公子。リンディスライヒ随一の大貴族、イヴァインベルク公爵家の嫡男。
父であるマクシミリアン大公から軍事的才能と中立の性向を受け継ぎ、権謀術数渦巻くデオルムントの王宮で若いながらも独自の存在感を放つ。
「同じ釜の飯を食べたら皆友達」が信条の快男児。青年貴族達のリーダー格であり、マクシミリアン大公を慕う軍事貴族からの信望も篤い。
反女王派のフィクサーとして暗躍するレンツィゲン公子ヒルデブレヒトと、彼との友情に引きずられその毒手にかかりつつあるイントヴァルド大公フリードリヒの身を案じている。
特性:【若き軍略家/Youth Strategist】【'銃とバター'理論/GUNS AND BUTTER DOCTRINE】
   【慈善/Charitable】【大食/Gluttonous】【端麗/Attractive】【屈強/Strong】【鷹匠/Falconer】【勇敢/Brave】【公正/Just】【お人好し/Trusting】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】

ゲアリンデ・ハンネローレ・フォン・イヴァインベルク

7601年生まれ。リンディスライヒ随一の大貴族、イヴァインベルク公爵の娘。紫陽花の姫君。
周囲に愛され育てられた生まれながらのお姫様。特に兄クリストフの溺愛ぶりは凄まじく「目に入れても痛くない」と語るほど。
特性:【黒曜石の加護/Obsidian Protection】【端麗/Attractive】【明敏/Quick】【親切/Kind】【社交的/Gregarious】

レンツィゲン公爵コンラート

レンツィゲン公爵。ヒルデブレヒトの実父。北方の名門貴族であるレンツィゲン公爵家の当主にして反女王派の大物。
リンディスヴァート王統に対して忠実であり、その復権の為であれば手段を選ばない男。嫡子であるヒルデブレヒトの軽薄さを戒めつつもその手腕には期待を寄せている。

ヒルデブレヒト・エーミール・フォン・レンツィゲン

レンツィゲン公子。閃亜石の貴公子。最も歴史の古いリンディスライヒ貴族の一つであるレンツィゲン公爵家の嫡男。絶対主義の亡霊に囚われた老父に悪感情を抱きつつも王宮では反女王派に名を列ねる。軽薄な雰囲気を湛えた生来の人誑しである一方で浮世離れした一面を時折り覘かせる。
イントヴァルド大公フリードリヒとは士官候補生時代からの親友で、「レンツィゲンの金羊毛、イントヴァルドの銀絹」と並び称される社交界では有名な仲。堅物のフリードリヒに「ハイソサエティーのささやかな楽しみ」を伝授したのもこの男。真正の善人であるフリードリヒに敬愛の念を抱いているが、反女王派の切り札として彼を利用する事もやむを得ないと考えている。
特性:【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【懐剣の策謀家/THE CLOAK N DAGGER SCHEMER】
   【親切/Kind】【怠惰/Slothful】【端麗/Attractive】【明敏/Quick】【社交家/Socializer】【気まぐれ/Arbitrary】【冷笑的/Cynical】【虚無主義者/Nihilistic】

メルヒオール・オットー・フォン・クレインハウゼン

クレインハウゼン公子。紅榴石の貴公子。リンディスライヒ南部の大貴族、クレインハウゼン公爵家の嫡男。
大戦では安全な後方勤務を嫌って父の指揮する第2軍で中隊指揮官として戦い、その苛烈な戦いぶりから「炎の男」の渾名を戴く。要塞攻略戦で負傷し1年を後方で過ごしたが、その後は前線に復帰し終戦まで北部戦線で戦い抜いている。
思慮深く穏やかな父とは対照的に激しい気性で知られ、宮廷の貴婦人達からは「軍服を着たリンデール(リンディス人の祖先。ここでは野蛮人といった意味を持つ)」と陰で呼ばれている。その一方で政治的には父同様女王派に近く、「過ちは繰り返さない」と誓う若い女王に期待を寄せている。
特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】
   【傲慢/Proud】【炎の男/Man on fire】【傷痕/Scarred】【端麗/Attractive】【屈強/Strong】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【残虐/Cruel】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】

ハレヴエルツ公爵ベネディクト

ハレヴエルツ公爵。貴族院議長。政治的には女王派に近い。

ベルンフリート侯爵ウルリヒ

ベルンフリート侯爵。ウルスラの実父。
大戦時は南部戦線に従軍、マクシミリアン大公の下で後備軍を率い活躍している。実直な軍人貴族。娘のウルスラを溺愛している。
中央での政争からは距離を置いているが、娘の嫁ぎ先となるソフィア王国との関係を重要視。

ウルスラ・エルメンガルト・フォン・ベルンフリート

7597年生まれ。リンディスヴァート南部に家領を持つベルンフリート侯爵ウルリヒとその妃エルメンガルトの娘。鈴蘭の姫。リンディスヴァート諸侯の自主独立の礎を築いたベルンフリート護国卿の末裔。
竪琴と詩作を愛し、梟と戯れる静謐の人。かつて百年戦争を勝利に導いた侯女マティルデの再来を望んだ侯爵は内向的な性格の彼女に幾分落胆したというが、それでも両親からの溢れる愛を一身に受けて育てられた事は確かである。
ソフィア王国のフローリス・ヴァレリア・フェンタジネット公子の婚約者。公開書簡の形式で文通を重ねる。
特性:【謙虚/Humble】【親切/Kind】【内向的/Shy】【詩人/Poet】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】

オルフェンベルク伯爵ゴットリープ

カラシュ国境に近いオルフェンベルクを領する。「教授伯爵」として知られ、理想主義的な政治哲学を抱く一方で恒常的に帝国の影響を受け続けてきた南部諸侯の常として冷徹な認識眼を持つ。現状では中央での政争から距離を置き、観察者としての立場に徹している。

政治家・活動家

フレデリク・デューロウ

リンディスヴァート全領邦宰相。黄玉卿。1番目のカード。
リエナ同盟市デルメルンの裕福な商家の出身。相続した海運・金融事業を拡大させ大きな富を築き上げた才人。ベアトリーセの亡父であるアイブリンガー伯爵とは盟友とも言える間柄で、商人の地位の低かったリンディスヴァートの上流社会において親密な友誼を結んだ。開戦前には既に政治家としての道を歩んでいた事もあり、新体制発足時にベアトリーセの求めに応じ敗戦処理委員会の首班、次いで全領邦宰相に任じられている。
堅牢なリンディスヴァートの基盤となる「自由で開かれた市場」の実現を志向し長きにわたって受け継がれてきた非合理的な商慣習や規制の整理撤廃を推進すると共に、権謀術数の渦巻く全領邦同盟議会を綱渡りで歩き混乱の続く国内の鎮定に取り組む。アンティークマニアの恐妻家。
特性:【緻密な策略家/Intricate Webweaver】【寡黙な勤勉家/SILENT WORKHORSE】【勤勉/Diligent】【強欲/Greedy】【社交的/Gregarious】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】

フィリッパ・インゼルヴィッツ

元リンディスヴァート王国軍少佐。ヤーディシア大戦では王国軍第613猟兵大隊の指揮官として北部戦線に従軍。戦力も戦意も十分な状態での敗戦を不服とし、本国帰還後は独断で指揮下の猟兵達を基幹にフライコール「インゼルヴィッツ猟兵大隊」を結成。
南部にて共産主義者が武装蜂起した際には鎮圧部隊に参加し、近代戦を知らぬ蜂起軍にかつての王国軍精鋭部隊の力を見せつけた。その後しばらくの沈黙を経て女王派に合流。
特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【憤怒/Wroth】【勇敢/Brave】【野心的/Ambitious】【決闘家/Duelist】【酒浸り/Drunkard】【特殊戦/Commando】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】

スタニスラワ・ヴズルィーフ

リンディスヴァート共産党員。マーツリンゲン市における共産党指導者。
特性:【華麗な策士/Flamboyant Schemer】【権力に飢えた扇動家/POWERHUNGRY DEMAGOGUE】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】【病弱/Infirm】【禁欲主義/Celibate】

イオン・シルヴェストリ

リンディスヴァート共産党員。赤色戦線指導者。共産党の支持基盤である南部諸都市では「赤いジークフリート」の異名で知られる。
特性:【将才なき戦士/Misguided Warrior】【人民戦争科/SCHOOL OF MASS COMBAT】【傲慢/Proud】【勇敢/Brave】【狂信的/Zealous】【残虐/Cruel】

フリッツ・バスラー

緋衛党員。元リンディスヴァート王国軍上等兵。
特性:【小賢しい悪党/Underhanded Rogue】【取るに足らない素人/INSIGNIFICANT LAYMAN】【憤怒/Wroth】【強欲/Greedy】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】【狂気/Lunatic】

外交官

エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク

スルガ大使。巨大商人連合であるリエナ同盟の盟主ともいえるリエナ市長を父に持つ。

イヴォンヌ=アンジェリーク・フォン・クラインシュミット=ローゼンバッハ

アトリオン大使。ローゼンバッハ男爵の娘。クラインシュミット家の子女達は王家の代理人として代々の王に仕えた歴史を持つ。

ベルナルド・ユストゥス・フォン・ライゼンハイマー

ハダカンボ王国大使。ライゼンハイマー男爵の息子。10代前半

軍人

ジークリット・フォン・ヴェルンボルグ=リレハンメル

ヴェルンボルグ子爵。リンディスヴァート警察軍騎兵総監。警察軍中将。7番目のカード。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。
北方の寒村リレハンメルの出身。生まれてすぐに両親が流行り病でこの世を去り、8歳まで同地の孤児院で育てられている。国王の行幸の際に手ずから引き取られ、リンブルクの離宮と王立軍事大学で騎兵将校としての教育を施された。
12歳の若さでオルフェンベルクの国境警備隊に配属され、国内に侵入したはぐれ人狼を自らの手で討ち取り「狼殺し」の称号を得る。その後リンディスヴァート王国領南西タヴェリアに騎兵指揮官として赴任。ザルバチ諸都市との小競り合いで出撃を繰り返す中で戦闘経験を重ねていった。
帰国後は第2騎兵師団長、騎兵軍団司令官を歴任。この間に当時リンディス人と同じように一般歩兵として扱われていたケンプフピュートンの身体能力に注目。彼らをエリート兵として再訓練し、ケンプフピュートンを主体とした兵団群を創設した(これらの兵団群はシュトゥルムコマンドと呼ばれ、後に大戦で大きな成果を挙げる事となる)。
7601年の開戦を陸軍中将・騎兵打撃集団「ジークリット集団」司令官として迎え、その後は数度の部隊改編と子爵叙任を経て終戦まで同集団を指揮した。戦後は女王の侍従武官、ベルンフリート騎兵学校教官として勤務し、現職の警察軍騎兵総監にいたる。
同い年の女王とは侍従武官時代に親交を深め、ファーストネームで呼ばれる関係。
特性:【熟練の戦術家/Skilled Tactician】【機動戦科/SCHOOL OF MANOEUVRE】【機甲先鋒理論/ARMOURED SPEARHEAD DOCTRINE】
   【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【勇敢/Brave】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】【伏撃/Trickster】
研究スキル8:訓練・小規模部隊戦術・分散実行・諸兵科連合部隊重視

ヴァルトラウト・フォン・アレイザ

ゾーデンゲルセグ子爵。リンディスヴァート警察軍兵務局第2分室長。警察軍少将。8番目のカード。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。偉大な戦略家として知られる曾祖父ルドルフ・フォン・アレイザにあやかり「小アレイザ」を自称する。
自身が生まれる際に母親が、6歳の頃に交通事故によって父親がこの世を去り、遠戚にあたる先王妃が引き取りリンブルクの離宮で養育された。当初は貴族の子女として育てられたが、その軍才の片鱗を感じ取った国王の介入によって王立軍事大学に入学。参謀教育課程を大学最年少で修了し、クレインハウゼン公爵官房、「アードルング・プラン」の立案者として知られるエグモント・アードルング中将付き副官といったポストで研鑚を重ね、ヤーディシア大戦には陸軍大尉・第2軍の作戦参謀として出征。
第2軍は防勢的な役割を担う事が多く、緒戦ではリンブルクを共に過ごしたジークリットが数万の兵を繰る様を苦々しく眺める日々が続いたが、連合軍の初となる反攻で第2軍が矢面に立った際には危機的な状況の中で秩序だった戦線の再構築と反撃に貢献し軍司令官であるクレインハウゼン公爵から直々の恩賞を受けた。
ビアンカ地方に派兵される第7軍団の参謀長として南部戦線に転属となった後は軍団長であるマクシミリアン大公を良く補佐し、第14次ビアンカ会戦ではそれまでに培った弾性防御を駆使しマクシミリアン軍団を安全地帯まで後退させる事に成功。この戦功が報われる事はついに無かったが、偉大な曾祖父「大アレイザ」の後継者としての地位を絶対の物とする事には成功した。
戦後は陸軍省復員局勤務、リントヴルムポリス駐在大使付き武官、帰国後は警察軍兵務局の第2分室長となり、あわせて少将に昇進した。
特性:【緻密な軍略家/Intricate Webweaver】【防衛戦科/SCHOOL OF DEFENCE】【弾性防御理論/ELASTIC DEFENCE DOCTRINE】
   【節制/Temperate】【傲慢/Proud】【嫉妬/Envious】【明敏/Quick】【盤戯の達人/Game Master】【戦術家/Strategist】【神秘主義/Mystic】
   【小アレイザ/Areiza the Younger】【兵站管理/Logistics Wizard】【防勢ドクトリン/Defensive Doctrine】【弾性防御/Elastic Defence Specialist】
研究スキル9:訓練・管理・大規模部隊戦術・集中実行・諸兵科連合部隊重視

レーツェル・リンブルク

リンディスヴァート警察軍大佐。第13特殊用途連隊長。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。
ムスルマーネン=カリフ国から流れてきた隻腕の少女。自らの名前も出身も分からず、言葉すら身についていない状態で先王妃に引き取られた事から「レーツェル(神秘・謎)」と名付けられた。その後は王妃の侍女として愛を注がれ養育されたが、その身体能力と忠誠心を国王に買われ、オートマタの技術を応用した機械義手を装着された上で護衛として育てられる事となった。
戦前の経歴には謎が多いが、開戦時には陸軍大尉として第1近衛師団の隷下に置かれた先鋒戦闘団を任されている。5年間を常に最前線で戦い続け、戦傷と部隊の壊滅を繰り返しつつもなお戦う姿から「鋼鉄の女」「軍神」の異名で知られた。
戦後は数年間の休眠期間を経て第13特殊用途連隊長に赴任。当連隊の任務は明らかにされていない。
特性:【戦乙女の化身/The incarnation of Walküre】
   【欠損/Maimed】【屈強/Strong】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【残虐/Cruel】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】【要塞攻撃/Fortress Buster】【突撃戦/Assaulter】

クラウディア・ヴェッテル

デオルムント国防科学アカデミー化学戦科主席研究員。元リンディスヴァート王国軍中将。戦中は第401化学戦旅団長、第10特殊用途師団長を歴任し、終戦時は第6軍団司令官。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。
化学兵器の権威クリスチャン・ヴェッテル博士の娘。道義心の欠落した娘の才能を恐れた父の手によって化学者としての道は閉ざされたが、敬虔な円十字教徒であった父の死後皮肉にもその才能は軍で開花する。
ヴェッテル博士の死後、国王に引き取られたクラウディアはリンブルクの離宮にて英才教育を施され、開戦時にはエーデルワイス機関と呼ばれる化学戦研究部門の主任として勤務。嵐作戦の失敗によって膠着した戦況を打破すべくエーデルワイス機関のメンバーを基幹とする第401化学戦旅団が編成されるとその旅団長として実戦に投入され、間もなく始まったレオネッサ軍の反攻作戦を毒ガスによって撃退したのを皮切りに幾度とない防御戦闘と10ヶ月にわたる要塞線攻略に参加し、実践によってその殺傷効率を高めていった。王国軍の劣勢が決定的となった7604年以降の北部戦線においても連合軍の大規模攻勢を練達した化学戦によって三度粉砕し、「死の芸術家」の渾名を戴く。会戦の度にその悪名と軍事的名声は高まり、終戦時には第6軍団の司令官にまで昇進していた。
戦後は戦犯として訴追される予定であったが戦勝各国での化学戦教育に協力する事を条件に放免とされ、数年にもおよぶ「講義旅行」を実施。世界水準を20年先行すると言われた化学戦理論は驚嘆をもって受け止められ、その後各国で独自の発展を遂げていく事となる。
その戦功から一代貴族への叙任の話もあったが固辞し続け(曰く「名字の頭をフォンで飾るメリットが無い」)、現在も第一線の研究者として己の理論の発展に心血を注いでいる。
特性:【並ぶ者なき化学者/Mastermind Chemist】【理論科学者/THEORETICAL SCIENTIST】
   【悪魔つき/Possessed】【天才/Genius】【学者/Scholar】【内向的/Shy】
研究スキル9:化学・技術効率・集中実行

フェルディナント・フォン・レーヴェンタール

レーヴェンタール子爵。元リンディスヴァート王国軍大佐。大戦末期にはレーヴェンタール戦隊と呼ばれる独立戦車部隊を編成しその指揮官を務め、「パンツァーレーヴェ」の異名を戴く。
戦後創設されたリンディスヴァート警察軍はスタックバラ条約によって戦車の保有を制限されたが、「戦争遺産」の名目で各国で不要となった戦車や装甲車を買い集め、国家の大事に備え「稼働率」の維持に心血を注いでいる。
もっとも、警察軍首脳部は戦車を再装備するにしても新型装備の開発と配備を前提に考えており、むしろ老人の戦車道楽が戦勝国の目に留まらないかを懸念している。
特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【機甲主義者/TANK PROPONENT】【機甲先鋒理論/ARMOURED SPEARHEAD DOCTRINE】
   【勤勉/Diligent】【忍耐/Patient】【狂気/Lunatic】【勇敢/Brave】【機甲戦/Panzer Leader】【突撃戦/Assaulter】【古典派/Old Guard】
研究スキル4:訓練・小規模部隊戦術・各自の勇気

エグモント・アードルング

故人。最終軍歴はリンディスヴァート王国軍中将。「半神」とまで例えられる権勢を誇った旧王国軍参謀の頂点に長年君臨し、その功罪は共に枚挙に暇がない。ヤーディシア大戦の開戦2年前に没したが彼の考案した作戦指導計画「アードルング・プラン」は修正を加えられながら死後も堅持され、7601年の開戦でついに発動される事となった。

その他

マドレーヌ

リンディスヴァート王宮侍従長。6番目のカード。女王ベアトリーセの幼少期より従者として仕えた最古参の家臣であり、寝所を共にする関係。
あどけなさを残す可憐な少女に見えるがベアトリーセとは同い年で、デルメルン留学に同行した頃から外見が変わっていない。本人は「おイタに対する罰」などと語っているが真相は不明。
王宮内部における間者としての任務も負っており、「個人的な情報網」からもたらされる情報の確度は非常に高い。
特性:【魅力的な策士/Charismatic Schemer】【政治活動の専門家/POLITICAL SPECIALIST】
   【忍耐/Patient】【好色/Lustful】【快楽主義/Hedonist】【社交的/Gregarious】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【恋人/The Lover】

フィリベルト・グスタフ・フォン・カンナヴィッヒ

宇宙工学者。旧リンディスヴァート王国領メルセルプラッテ出身。幼少期に親しんだ天体観測から宇宙への夢を抱くようになり、クレインハウゼン公妃記念工科大学で物理学の博士号を取得後、国の出資を受け液体燃料ロケットの実用化に向けて研究を続けている。
特性:【不屈の工学者/Tough Engineer】
   【銀河への夢/Ambition of Galaxy】【勤勉/Diligent】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】
研究スキル9:ロケット工学・航空学・機械工学・個人の勇気

玲儁

ハレヴエルツ公爵の食客。韓人。
礼王朝が滅びゆくその直中に生を享け、家臣の手引きにより両親の手を離れ国外へ脱出、辛くも命を長らえた。その後は乞食に身を窶して各地を転々とした末、リエナ商人を頼りリンディスヴァートに安住の地を得る。
特性:【世間知らずの甘ちゃん/Indulgent Wastrel】【取るに足らない素人/INSIGNIFICANT LAYMAN】
   【慈善/Charitable】【親切/Kind】【病弱/Infirm】【詩人/Poet】【神秘主義/Mystic】【冷笑的/Cynical】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】