カラシュ公国(旧設定)

この国家は廃止NPC国家です。参考用にアーカイブされています。


国名 カラシュ公国
国旗
首都 アンタンジル
国家元首 メルティ・ヴァルデマール公爵
領域 イクファターナ25
人口 約1,300万人
通貨 ヤードルーブル
関連リンク カラシュ公国の人物 / 吸血種

概要

暗黒時代よりヴァルデマール公家が支配してきた絶対君主制国家。
亜人種である吸血種/Vampire人狼/Werewolfが支配する地である。
中世以降はヤード帝国に臣従し、帝国の腐敗の一側面を担った。
北にフォンタニエ辺境伯国、南にトルカーナ公国、東にソフィア王国、西にリントヴルム朝ヤード帝国と接している。

ヤーディシア大戦ではリントヴルム朝ヤード帝国の一領邦として中央同盟国として参加。レオネッサ・ソフィアと凄惨な戦いを繰り広げるも敗戦。公国はヤード帝国とは切り離され独立した。
現在ではヤード帝国の後ろ立てのもとでソフィアと相対しつつも、フォンタニエ辺境伯国への進出を伺っているようである。

ヤード帝国ライラント荘園との国境に独立都市ナハト市が存在する。

外交

国名 カラシュからの印象
リントヴルム朝ヤード帝国 老朽化したレンガも混ざっているとはいえ、巨塔には力がある。
フォンタニエ辺境伯国 なんと愛らしく、そして従順なのだ。しかし最大の魅力はその悲鳴だ。
ソフィア王国 見所はあるのだが、苦痛や嗜虐に芸術性を見出していないようだ。
立憲王政アーカルソン=リペルニア 夜会に招待することはないし、パーティへの出席は丁重にお断りする。
清河人民社会主義共和国 騒がしいが、注目することはほとんどない。
スルガ とるに足らないクズ。
ハダカンボ王国 とるに足らないクズ。
リンディスヴァート制憲諸邦同盟 実際のところ、彼らの足踏みは喜ばしいことだ。兎どもは我々がいただくのだから。
ザルバチ海岸共和国 暴動や身代り、もしくは両方が必要になった時は、いつも彼らが間抜けにも解決してくれる。
ジャーガルク・シャー国 思い上がったケダモノ。自分たちが我らと同等の存在だと勘違いしている。なんと不作法…。
レオネッサ王国 いずれ運命は帝国の気分次第であることを思い知るだろう。
ムスルマーネン=カリフ国 我々は好都合だから彼らと取引する。立派に奉仕をしてくれる。それの何がいけないのだ?
トルカーナ公国 落ちぶれた兄弟を見るのは辛いものだが、変な考えを起こさぬよう警戒しなければならない。
シンファナ=タンクレート共和国連合 ああ、モーリス主義という精神疫病が野火のように広がっている。帝国圏に広まる前になんとかしなくては。
カノミス王国 罪無き者が咎人の報いを受けるのか? もちろん。それが弱者の運命よ。
フィルモア合衆国 肥え太った田舎者。洗練とは程遠い。ピザでも喰っているがいい。
インティ帝国 気位の高い太陽の下僕とやらを血袋にして従属させるというのも興味を唆られる。

政治

中世暗黒時代より代々吸血種の名家ヴァルデマール家の統治により続いてきた国家。
夜の明けぬ国、吸血鬼の国、人さらいの国など、不名誉な呼び名を持つ国家でもある。
自由と民主主義を求める市民革命は完全に失敗しており、ヴァルデマール公爵家を含む貴族家は現在も政治的、経済的に特権を有し、国富を独占している。

種族 詳細
吸血種/Vampire カラシュの支配種族である。もともとは人類種であり、食糧難の際に亜人種の血肉を食し、食糧難が去っても食し続けた貴族家が元になっているとされている。
人狼/Werewolf 危険種族。古代末期の寒冷化によって北方(現ハルラ盟国)より移動してきた狼人系民族の末裔とされている。一時期は旧西ヤード領を占領し一大勢力を築いていたが、周辺民族との勢力争いで弱体化、現在は森をテリトリーとし、通り抜ける旅人や余所者を食い殺す。通常の人間に擬態することができ、単独の人狼が多数、カラシュ人の中で密かに生活している。人狼は自身の正体が明かされることを極めて怖れているが、カラシュに根付いており立ち去ることができずにいる。正体が露見すれば銃殺される。

モンスター。基本的に制御不能であるが、吸血鬼はモンスターにある程度の影響力を持っているようである。
種族 詳細
ゴブリン/Goblin 哺乳類(鬼族の亜種説・猿人の生き残り説)か爬虫類(ディノサウロイド説)であるかも分からない生物、人を攫う事もある。
グール樹/Ghoultree 人喰い樹。移動可能な樹木。グール・ツリーの群れの移動は森そのものが移動するかのような眺めとなる。
ドラゴンスネイル/Dragonsnail 沼沢地に生息する。始めは数ミリの小ささだが、成長すると身長1〜2メートルに達する双頭の巨大なカタツムリ。凶暴かつ肉食であり、20メートル離れた目標に酸の唾を吐き掛けたのち、ゆっくりと近寄って消化する。
フロワロ/Baneflower カラシュの各地に繁殖する花。見た目は紅く美しいが、有毒の瘴気を吐き出し、人間に対しても幻覚や精神汚染の効果を持っている。

人さらいの国

営利目的の誘拐団が存在する。身代金目的の誘拐もあるが、多くの場合は貧困層が被害者であり、奴隷売買や売春に供されると言われている。
誘拐団の歴史は古く、ヴァルデマール公家と深い関係を持つと言われる。
年間の行方不明者数は世界一である。
フォンタニエ辺境伯国の「発見」以降はラパルナ族もそのターゲットとなっており、密入国と密猟が為されていると疑惑される。


カラシュの誘拐団の活動でもっとも有名なものは中世リンディスヴァードでの事件である。
聖ルーアン修道院は純潔と同性愛を信条とし、衛兵団の警護の元、清らかな王侯の乙女たちが共に信仰と勉学、そして芸術に打ち込んでいた。
しかし、そのうち一人が誘拐団の手にかかってしまった。洗脳された少女により、修道院は内側から崩壊した。
こうしてリンディスヴァードの諸侯たちは娘たちを人質に取られたことになった。

王と諸侯は出兵の用意をしつつも、まずは外交的手段で解決しようと使節団を結成し、カラシュに赴いた。
「予はヴァルデマールに圧力をかけ、あの忌まわしき血吸いどもをアンタンジルに封じ込め、あわよくば娘を取り戻すために赴いた。しかし会食の席で吸血種どものもてなしとして見せつけられたものは我が第二王女があられも無い衣装で被虐に悦び、吸血貴族たちに媚びながら吸血を強請る光景だった。予の生涯でこれほどの屈辱と哀しみはなかった」

王と諸侯は賢明であり、話し合いは不可能だとして交渉を打ち切った。これが第六次円十字軍の始まりだった。

狼の国

カラシュ公国では深刻な狼の問題に直面している。全国で推定200万匹が野放しとなっている。
モンスターも多数生息するため、森や山に立ち入る際には小銃の携帯が推奨される。

森の国

国土のほとんどは深い森に覆われている。ウルヴェンバルド森やカチーンの森は密集した樹木と深い霧が特徴。野生の狼も多く棲む。
深い霧がモンスターの発生を誘発していると考えられている。
樹木のほとんどは木材としての価値が無く、伐採も行われず放置されている。

奴隷の国

国民の多くは貴族の経営する荘園に属し、農耕および牧畜によって生計を立てている。
彼らの身分の多くは「農奴」であり、領主にとっては「物を言う家畜」程度の価値しか無い。選挙権などの社会的権利は存在しない。
結婚や出産も領主の命令によって行われる。
吸血種の領主にとっては、農奴は食餌の対象でもある。
ヤード帝国本国での農奴解放は、カラシュ公国では行われなかった。
飢饉や災害などで農奴が減った場合、外部から奴隷を連れてきて新たな農奴にすることも行われている。特に新領地の開発・開墾については奴隷の役割である。
綿花が大量に栽培されるようになると換金作物として優秀と評価され、農奴及び奴隷の需要は増加した。

領主にとって容姿の美しい男女や珍しい亜人の奴隷を侍らせることはステータスシンボルとされている。
現在ではラパルナ族の奴隷が人気であるが、インティ人についても興味が持たれている。

綿花の他には小麦、向日葵、葡萄、キャベツ、羊毛など。ワイン産業も盛んであり、帝国本土へ供給されている。
ガーネット(石榴石)の生産量は世界最大。

デビル/Devil

カラシュに生息する小悪魔然とした動物。亜人種に分類する説もある。人間以下、動物以上の知性を持ち、悪意のある悪戯を好む。身長は約1メートル。濃い赤色の皮膚、牙、角、かぎ爪、翼、尖った尻尾を持つ。ただし個体ごとに多様である。

デビルの数は多く、繁殖力も強い。単体では弱小だが徒党を組んで襲撃してきた時の脅威は馬鹿に出来ない。
森や洞窟を住処とし、生殖力旺盛で成長も早く、短期間で増殖する。
性格は狡猾で残忍。夜目が利き、暗所を好み、闇夜に乗じて害を振り撒く。
彼らの趣味は物品の破壊、子供や家畜の誘拐、そして放火といった他者が困ること全般である。充分な戦力差があれば集落そのものを滅ぼすこともある。
勇敢さ等は持ち合わせておらず、加害対象は弱者に限られる。

総じて、弱い者いじめを好む身勝手な悪ガキから完全に倫理を欠落させ、更に性質を悪くした存在と言える。

人口増加政策

ヤーディシア大戦により、カラシュ公国は戦場にはならなかったものの、徴兵によって召集した生産年齢人口に非常に大きな損害を被った。
ヴァルデマール家は「女は犬猫同然に子を孕むように」と布告。領主たちが領民を家畜としてしか見なしていない布告であったが、政府は子供を産んだ女性への優遇を実際に開始した。

軍事

徴兵制。カラシュ荘園軍の後継組織。
日光問題のため、前線指揮官に於ける吸血種の割合は高くない。
吸血種の高級軍人は後方支援に従事するため、夜間の方が通信量が多い。

公国陸軍

総兵力15万人。装備品はリントヴルム朝ヤード帝国から調達している。
  • 編成
憲兵師団 1
騎兵師団 1
歩兵師団 7

公国空軍

吸血種の空軍パイロットは夜間偵察、夜間爆撃などに従事し、その特殊性は諸外国でも一目置かれている。しかし昼間に出撃できないという欠点は致命的であり、結局主力は人類種が担っている。

名称 分類 製造 備考 機数
ハル級 空中巡洋艦 リントヴルム朝ヤード帝国 ヤーディシア大戦時に生産された簡易な装甲を施した空中巡洋艦。殆ど硬式飛行船といって差し支えないレベルの空中巡洋艦だが、山岳や森林の多いカラシュ公国では国境警備やモンスター監視などの用途として有用で、八隻を保有している。 8
F34NF 夜間戦闘機 リントヴルム朝ヤード帝国 双発複座型夜間戦闘機。夜視能力を持つ吸血種パイロットの搭乗を前提として設計された。夜間での偵察・爆撃を主任務とする。大柄の機体は大威力の航空機関砲や無線機、レーダーを搭載することができ、航続距離・滞空時間も長いものとなった。 12

文化等

チップ 市役所や駅、ホテルやレストランなど、各種のサービスを円滑に受けるにはチップが必要である。警察官にもである。ウェイトレスなどの末端のサービス従事者はチップのみで無給で働いていることも珍しくない。こうして平民たちは金払いの良い貴族に従属していく。
悪魔の裂け目 アンタンジル近郊に発生した地割れ。極めて深く、少なくとも100メートルと計測されている。
人狼ゲーム 村人と人狼に別れて競う、推理と冤罪と説得のゲーム。宮廷ではもっとも一般的なゲームとされている。メルティ少女公はこのゲームを殊の外お気に入りであり、その勝敗に大金や生命が賭けられることもある。
チェス 一般的なテーブルゲーム。富裕階級の嗜み。チェス盤や駒の制作技術は世界有数。

残骸

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最終更新:2019年08月22日 22:50
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