概要
1~3型モデルは点火にCDIマグネトー、キック始動のエンジンとバッテリーの負担は現代のモデルに比べてごく小さい。
灯火類の動作と電圧の安定化を目的に12V5Ahという原付並みの小さな液式バッテリーとノンヒューズブレーカの組み合わせでごくシンプルな電装系となっている。
4型ではセル始動となり、点火がフルトランジスタ式となったためバッテリーは12V8AhのMFバッテリーに通常のヒューズ(20A)の組み合わせとなっている。
点火方式が異なるため、エンジンスワップ(キックエンジンを4型に載せるなど)を行う場合は電装系も合わせて交換する必要がある。
よく聞くトラブルとしてはレクチファイヤレギュレータのパンクが挙げられる。
症状は灯火類の動作不安定や突然のエンジンストールなどさまざま。
故障の原因は熱による破損と考えられている。特に初期型~3型のキックモデルはシートカウル内にレギュレータが設置されているのだが、ただでさえ通気性が悪い所に合羽や工具などを押し込んでしまうと熱がこもってトラブルが出やすいという報告があるので、可能な限りリアカウルには何も入れないように心がけたい。
レギュレーターにヒートシンクなどを取り付けるのも一定の効果があるようだ。
根治のため他車種のレギュレータ流用を勧めるショップもあるが、純正品を使う限りにおいては定期交換部品と割り切った方が良さそうである。
つねおです。
3SX のヒューズは今時ガラス管です。
ウチのがクラッチスイッチが原因でヒューズ切れを起こした時に
部品交換のついでにエーモンの汎用板ヒュースに変えました。
レギュレータの故障の結果、バッテリーに充電されなくなるので、バッテリーあがりという結果になります。バッテリーが上がったら、バッテリーだけでなくレギュレータが故障していないかチェックしましょう。
(gizmo)
最終更新:2024年07月02日 22:20