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ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

お見舞い

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mizu0209|お見舞い

@bg file="kyousitu.jpg" time=700
[cm]
@bgm file="aruhiA.ogg"
@texton
;;背景『教室』。BGM『ある日のこと(前半)』。
;;ググレ(デフォルト)
「では、本日はこれまで。愚民ども、解散してよいぞ。質問は受けつけない。さらば」[lr]
;;ググレ消し
 帰宅前のSHRを済ませ、ググレが足早に去ってゆく。当然ながら、誰も追いかけることのない影は孤独な感じだった。ざまーみろ![lr]
 ようやく一日のノルマが終わったのだが、俺は立ち上がるのさえ億劫だった。それでも、もそもそと帰宅の準備を整える。[lr]
「なんだ、鉄人藤宮が今日は元気ないな」[lr]
;;毒男(デフォルト)
「やっぱりそう見えるよな」[lr]
 我ながら今の俺は精彩を欠いていると思う。はぁ~っと溜め息を吐くと、いきなり悩みをぶちまけた。[pcm]
「何かあったのか? 最近は女子とつるんでるみたいだが」[lr]
;;毒男(ジト目。責めるような感じ)
 ついでに『俺との友情はどうしたんだ』とジト目で睨む毒男。[lr]
「だからさ。みずきとの会話で弱音なんか吐いてみろ? アイツ、すぐ本気にするからなぁ」[lr]
「それで強がっててお疲れ気味なのか」[lr]
「おう。同い年とはいえ、一応、俺のほうが先輩になるわけだしな。頑張らないと――」[lr]
「そういうのがいけないんだろ。ちょっとは気を抜けよ」[lr]
「分かってる分かってる。だからこうしてお前を使って抜いてるのさ」[lr]
「お前、俺を何だと思ってるんだ?」[lr]
「えー、そりゃ――」[lr]
 さて、なんと言ってからかったものか。俺が脳をフル回転させたそのとき――。[pcm]
「み、みのりんっ!」[lr]
;;毒男消し?
;;伊万里(驚き)
[imar f="驚き" pose=1 pos=c]
 息を荒くした伊万里が廊下から顔だけを覗かせていた。[lr]
「おう、伊万里か。どうした?」[lr]
 あっさりと毒男との会話を切り上げると、俺は教室の扉へと向かった。[lr]
 ……なんだ、この違和感は?[lr]
;;伊万里(照れ)
[imar f="不安" pose=1 pos=c e=3a c=1 s=1]
 その疑問は伊万里が目の前に来ると解けた。心なしか伊万里の瞳が床をさまよっているように見える。それに手は手で指を絡めたり解いたりしてもじもじと……コイツらしくない。[lr]
「どうした? 体調でも悪いのか?」[lr]
「……さ、さ、さ」[lr]
「笹さ? すまん、意味が分からない。それとも鉄格子つきのスイートルームへご案内か?」[pcm]
 てっきり胸に一撃もらうかと思いきや、伊万里は胸に手を当てて息を整えていた。そして大きく息を吸うと、[lr]
;;伊万里(デフォルト)
[imar f="照れ" pose=1 pos=c b=4 e=7a s=1 size=L]
「さっきの話って本当なのっ!?」[lr]
「どぅわっ!?」[lr]
 俺の胸を掴みあげると、鼓膜が破れるかと思うほどの声量を叩きつけてきた。[lr]
「ねえ本当なの? 嘘でしょ? 嘘だって言ってよ!」[lr]
「え? あー、落ち着け落ち着け」[lr]
[imar f="不満" pose=1 pos=c m=7 c=1 t=1 size=L]
「落ち着いてなんかられないよっ! ボクというものがありながら、酷いよみのりんっ!」[lr]
「一度だけ質問のチャンスを与えよう、伊万里君。冷静になってよく考えてから質問してくれたまえ」[lr]
[imar f="不満" pose=1 pos=c m=8 c=1 t=1]
 精一杯の冷静さを掻き集めて、冷厳とした口調で言った。[pcm]
 対伊万里戦専用秘密兵器だ。感情の浮き沈みが激しいコイツを止めるには、こういう口調と声音が一番よく効くのだ。[lr]
 ……考えてみると、コイツも俺がいないと止まらないんじゃないか?[lr]
 と、俺の秘密兵器が功を奏したのか、伊万里の声はいきなり囁くような小声になった。[lr]
;;伊万里(照れ)
[imar f="照れ" pose=1 pos=c b=3 e=3a m=5]
「えっと、その……毒さんを使ってヌイてるとか――」[lr]
「おう、それならついさっきまで抜いてたぞ。おかげですっかり元気になった」[lr]
 その前の駄々っ子シーンは目撃されていなかったらしい。名誉が守られた瞬間だった。ひそかにガッツポーズをとる。[pcm]
[imar f="驚き" pose=1 pos=c c=1]
「ええええええっ!?」[lr]
;;伊万里(真っ赤、驚き)
 きゅぼんっ、と伊万里の顔からそんな効果音が聴こえたような気がした。[lr]
[imar f="驚き" pose=1 pos=c c=1 size=L]
「ほ、本当なの!?」[lr]
「……そうだが」[lr]
 毒男をガス抜きに使い捨てたことはそんなに悪いことなのか?[lr]
[imar f="悲しみ" pose=1 pos=c e=9a m=11 t=2]
「そんな……ううん、嘘嘘。でも本人がそう言ってるし……」[lr]
 ぶつぶつと独り言を呟く伊万里の目はどこか別世界を見ているようで、俺は慌てて話題を変えた。[pcm]
「で、何か用なのか? 俺は今日、予定がなくて忙しいんだが」[lr]
「え? [imar f="微笑み" pose=1 pos=c]……あ、そうそう、思い出したよ、ボク!」[lr]
;;伊万里(笑み)
@playse storage="[email protected]"
@ws
 えっへん、と胸を張る伊万里だが、額を弾いてやると『馬鹿にするなぁ!』と怒り出した。[imar f="怒り" pose=1 pos=c e=3a m=7]どうやら完全復活のようだ。[lr]
;;伊万里(デフォルト)
[imar f="真顔" pose=1 pos=c]
「知らないと思うけど、今日、みずきち学校休んだんだ。それでお見舞いに行こうと思って。一緒に行こうよ」[lr]
「…………」[lr]
 視線を逸らすと、そのまま戻せなかった。[lr]
 なんて愚かなことだろう。俺が気苦労を重ねる度に、同じようにみずきだって疲労しているという事実を、すっかり失念してしまっていた。[pcm]
「……やっぱり、休みだったんだな」[lr]
 俺が思わず漏らしてしまった一言に耳ざとく喰いつく伊万里。[lr]
[imar f="真顔" pose=1 pos=c m=10]
「やっぱりって薄々は気づいてたの?」[lr]
「まあ昼休みにどこ探しても見つからなかったし……っておい!?」[lr]
 これじゃ俺がみずきの尻を追いかけてる変態ストーカーみたいじゃないか。[pcm]
@fadeoutbgm time=1000
@playse storage="horror_4.ogg"
[imar f="真顔" pose=1 pos=c m=4]
「……へぇ」[lr]
;;伊万里(デフォルトで目のハイライト消しかな?)。BGMカット。
 空気が凍った。[lr]
 ぎょっとして伊万里の目を見る。[lr]
 目は曇っていたけど、ちゃんと映していた。[lr]
[imar f="真顔" pose=1 pos=c m=5]
「じゃ、一緒に行こっか。お見舞い」[lr]
「……ああ」[lr]
――虚無を。[lr]
 気づいたときには粘つく舌が勝手に動いて答えていた。[lr]
 それっきり、伊万里は何も言わずに背を向ける。[cl]ついて来いという意思表示だった。……これは伊万里なのか?。[lr]
 慌てて追いかける俺の背中を、遅れてやってきた悪寒が走り抜けていった。[pcm]

;;ブラックアウトして改ページ。背景『みずきの家』。BGMは『雨の降る街』。
;;伊万里(デフォルト)
;@bg file="black.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bg2 file="genkan_mizu.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500
@bgm file="ahumati.ogg"

 そういえば久しぶりだった。みずきの家に行くなんて、小学生のころ以来だと思う。[lr]
;↑原文 そういえば久しぶりだった。みずきの家に行くなんて、小学生のころ以来だと思う。
 時というものは知らぬ間に流れているものらしい。応対に出てくれたみずきの母も、一回りほど老けて見えた。[lr]
 さて、沈黙だった。[lr]
 今は小学生ではないから、あの頃の口調では喋れない。だが、小学生のころに親しくしていたことも考えると、敬語ばかりで改まってしまうのも不自然だ。[r]
 俺はぎこちない笑みを浮かべ、丁寧すぎない敬語を使うことばかりに意識を集中させてしまい、全く持って会話は弾まなかった。[pcm]
 ちょくちょく遊びに来ているらしい伊万里が、代わりに見舞いに来た旨を告げてくれたので良かったが、時の流れを痛感せずにはいられなかった。[lr]
 今までは意識していなかったが、もう小学生のころとは違うのかもしれない。ふとそう思った。[pcm]

;;背景『みずきの部屋の扉』、BGM『ある日のこと』
@fadeoutbgm time=1000
@bg2 file="mizuki_doa.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1000
@bgm file="aruhiA.ogg"

 ゆえに、みずきの部屋に案内されても、俺は扉の前で立ち尽くしているだけだった。[lr]
;;SE『ドタバタ音』ループ。とはいえ音が音だけにループだとうるさいかも。邪魔になるようなら一回だけ再生。背景の扉も揺らしてください。
@quake time=3000
@playse storage="[email protected]"
@ws
@playse storage="[email protected]"
@wait time=800
@fadeoutse time=700
@wq
「なぁ、この部屋にいるヤツって本当に病人なのか? 中から物凄く元気な音が聞こえるんだが」[lr]
[imar f="不満" pose=1 pos=c]
「みずきちが嘘つくわけないでしょ! きっと熱にうなされてるんだよ、早く励ましてあげないと!」[lr]
「うーん、そうかなぁ」[lr]
 とか言って時間を稼ぎつつ、移動して伊万里に扉を譲る。この位置なら、伊万里がノックするのが最も自然なはずだ。[lr]
[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=3a m=10]
「…………」[lr]
 頬に伊万里の探るような視線を感じる。[pcm]
「いいから、早くノックしろよ」[lr]
[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=6a m=4]
 慌てて急かす俺の言葉を無視して考えこむ伊万里。[lr]
「早――」[lr]
[imar f="微笑み" pose=1 pos=c]
@playse storage="tm2_quiz001good.ogg"
「あ、分かった」[lr]
;;SE『ピンポーン』、伊万里(笑み)
 閃いたとばかりに伊万里がぽんと手を打った。[lr]
[imar f="笑顔" pose=1 pos=c]
「なんだ、照れてるんだぁ♪」[lr]
「なっ……」[lr]
「そうだよね~。『女の子』の部屋に入るんだもんね~」[lr]
 日ごろからいじり倒しているせいか、伊万里の目は仕返しの機会に輝いていた。[pcm]
「照れない照れない♪ いや~、それにしても鉄人みのりんがねぇ……むふふ♪」[lr]
「俺は巨大ロボットか」[lr]
 図星すぎるくらい図星だったが、ここで騒げば墓穴を掘ることになる。からかいの年季が違うのだ、引き際くらい知っている。[r]
@cl
 俺は伊万里に背を向けると、扉を叩きつつさっさと押し開いた。[lr]
「みずき、『鉄人ミノル』がお見舞いに来たぞ~」[lr]
「まだダメぇっ!」[lr]
;;SE『衝撃音』
@playse storage="tm2_hit002.ogg"
@ws
[imar f="驚き" pose=1 pos=c]
 扉が内側から押し戻されて、俺の鼻を強打した。[pcm]
「良いって言うまで入っちゃダメ!」[lr]
「……へぐっ!?」[lr]
 完全な不意打ちのために、悲鳴さえ遅れて出た。[lr]
 さらにドタバタ音を大きくしたみずきの部屋の空気は、なんだか変な匂いがした……と思ったら鼻血が出ていた。[lr]
[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=7a m=8 c=1]
;5 2a 2 s1 から変更
「くぅうううううっくっくっくっく……」[lr]
;;伊万里(笑いをこらえている)
 何か獣のような声を発しながら、頬と唇と眉――顔のすべてを痙攣させる伊万里。ぶんぶんと狂ったように首を振る。[r]
 俺に対する笑いをこらえるのは、そんなに苦痛か。傍から見れば、お前の方がよっぽど笑えるだろうに。[pcm]
 ポケットティッシュを手渡してくれたので『ウガー!』はやめてやったが、ほんの、ちょっぴり、ちょっとだけ、ぷっつん行きそうだったのは内緒だ。[r]
 笑いというものは堪えられるほうが屈辱的だということがよく分かった。[lr]
 ひとしきり身悶えし終えるまでに、カップラーメンが作れたのではないだろうか。[lr]
;;伊万里(デフォルト)
[imar f="微笑み" pose=1 pos=c]
 爆笑の発作から解放された伊万里が、ようやく意味のある言葉を発した。[lr]
「『女の子』の部屋にはいろいろあるからねぇ」[lr]
「まだやる気か」[lr]
「ふふん、女の執念は物凄いんだよ」[pcm]
「男の復讐心も凄いぞ?」[lr]
 凄んでみせたが、[lr]
[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=2 c=1]
「鼻にティッシュ詰めて言われても……くぅうううううっくっくっく……」[lr]
;;伊万里(爆笑)
 いつもと立場が逆転した現状は変わらなかった。[lr]
 くそっ、覚えてろ。……これ、悪役でも一番の雑魚の台詞だ……。[lr]
「みずきぃ、俺をそっちに入れてくれよぉ」[lr]
[imar f="笑顔" pose=1 pos=c]
 扉にすがりつく俺に対し、伊万里は『女の子に泣きつく男ってカッコ悪いぞ』とここぞとばかりに追い討ちをかけてきた。くそっ、覚えて――ああ、もうっ![pcm]
「助けてくれよぉ、伊万里がいじめるんだよぉ」[lr]
「そうなのっ!?」[lr]
;;SE『ばんっ、と扉が開く音』
@playse storage="[email protected]"
[imar f="驚き" pose=1 pos=c]
@cl
「へぐっ!?」[lr]
「きゃっ!?」[lr]
@bg file="black.jpg" rule="上から下へ"
――これっていつもなら、伊万里の役割じゃないのか。[lr]
 いきなり扉が引き開けられ、つんのめった俺はみずきを押し倒し、胸板でつぶれる柔らかい感触を味わった――のも束の間、平手を頬にくらった。[pcm]
@playse storage="tm2_hit003.ogg"
@ws

;;画面暗転、改ページ。背景『みずきの部屋』。
;;伊万里&みずき(デフォルトで良いのかな)
;@bg file="heya2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bg file="heya2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1000

[imar f="真顔" pose=1 pos=lc]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=rc]
「さて、腹を割って話そうじゃないか」[lr]
 頬を氷嚢で冷やし、鼻をティッシュの上から摘んだまま喋るのは、意外と大変だった。[lr]
「正直、俺の方が看病必要じゃないか?」[lr]
[imar f="嫌悪" pose=1 pos=lc m=7]
「なに言ってるのさ! ボクとみのりんはお見舞いしに来た方でしょ!」[lr]
;;伊万里(怒りと驚きの間らへん)
「うぅ、失血死するよぉ。みずき、助けてぇ」[lr]
[mizu f="真顔" pose=2 pos=rc]
「ん、分かった! まずは輸液用の生理食塩水を作らなきゃ!」[lr]
;;みずき(まかせないポーズ)
 叫んで部屋を飛び出そうとするみずき。[pcm]
「い、いや、だいじょうぶだ。なんか急に良くなってきた。みずきの顔を見たせいかな」[lr]
[imar f="驚き" pose=1 pos=lc]
「そ、そうだよ。なんたってみのりんは鉄人なんだよ? このくらい平気平気」[lr]
;;伊万里(焦り)
 奇妙なほどマッチした連係で慌てて取り繕う俺と伊万里。みずきは『そうなの?』と首をかしげた。[lr]
;;みずき(デフォルト)
[mizu f="真顔" pose=2 pos=rc m=12]
 気が抜けていたらしい。俺としたことが、みずきがこういう性質であるということをうっかり忘れてしまっていた。[lr]
[imar f="真顔" pose=1 pos=lc]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=rc]
 既に熱は午前中のうちに下がってしまったらしい。いつもと同じ、うさぎのような元気さだった。[lr]
 心配から解放された俺の心は、別のことを考え始めた。さっき、からかわれたときに伊万里が言った言葉。[pcm]
――『女の子』の部屋、か。[lr]
 桃色~、ぬいぐるみ~、などを想像していたのだが、全く持って予想は裏切られた。ちょっと行儀悪いかな、と思いつつもさり気なく室内を見渡してみる。[lr]
 コードが張り巡らされた室内は、蜘蛛の巣を思わせた。俺にはよく分からない小型の電子機器の類がそこかしこに転がっている。[r]
 ついでにそれらに関連したものだろう、専門用語の書かれた雑誌も散らかされていた。『アリ○ナイ理科の教科書』――コイツ、勉強してるのかしてないのか、はっきりしないな。[pcm]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=6a m=2]
「さっきからなにきょろきょろしてるのさ、みのりん。『女の子』の部屋の中で」[lr]
;;伊万里(ニヤニヤ)
「……馬鹿の一つ覚えって知ってるか?」[lr]
[imar f="微笑み" pose=1 pos=lc]
「へへーん、日ごろボクをいじり倒したツケが回ってきたんじゃないのかな? これからはボクがみのりんをからかうんだから、覚悟するんだね」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=4 b=5 e=7a m=9]
「みのる……」[lr]
;;みずき(困惑) 伊万里(デフォルト?)
「いいだろう、受けて立って――え? みずき、どうした?」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=10]
 みずきはすっと俺に歩み寄ると、上目遣いに見上げた。[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=4 b=5 e=6a m=10]
「女の子らしくなくて、ごめんなさい……」[lr]
「いや、謝ることじゃないだろ」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=6a m=10 t=1]
「でも……」[lr]
;;みずき『病み泣き』。
[imar f="驚き" pose=1 pos=lc]
 俺の脳裏に走馬灯じみた勢いで記憶がよぎった。[pcm]
 まだ小学生だった頃のみずき。か弱い小動物のように怯えていて、いつも俺の背後に隠れていたような気がする。[r]
 その代償というわけではないのだろうが、俺だけに打ち解けていつも尽くしてくれていた。[lr]
 伊万里が親友になってくれたおかげで、今はそんなことはない。だが、幼い頃のみずきはそんなか弱い存在だった。[lr]
 だから、俺は恐れる。人に尽くす喜びを失えば、みずきはまた元に戻ってしまうのではないか――と。[lr]
「そりゃ、機械が多いけどさ」[lr]
 いつしか俺は現在のみずきに小学生の頃のみずきを重ねてしまっていた。柔らかな口調で、落ち着いたトーンで、可能な限り優しく囁く。[pcm]
「お前らしさが出てるし、充分にイケてるぞ」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=6a m=8 t=1]
「そう、かな……」[lr]
;;みずき『笑み』
「そ、そうだよ! みずきちってばイイ身体してるんだから自信持って! 胸とか……」[lr]
 必死になるあまり混乱し、自分で何を言っているのか分からなくなっている様子の伊万里。シリアスになった場の空気を変えるには絶好の餌だった。[lr]
「素晴らしい! ついに俺の調教計画が実った。伊万里が自ら下ネタを始めるとはな」[lr]
[imar f="驚き" pose=1 pos=lc c=1]
「へっ? なっ……ち、ちちち違うよっ!」[lr]
;;伊万里(焦り?)
「なに? 乳? 今度、長岡に報告しておかないとな。伊万里がおっぱいネタOKになったって」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=9a m=11 t=2]
「ひいぃぃぃっ!?」[pcm]
;;伊万里(泣き)、みずき(デフォルト)。
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=8a m=9]
「そ、それだけはご勘弁をお代官様。ジョリーに知られたら――!」[lr]
「それはできない、伊万里寿司よ。俺は冷血な鉄人ミノルだからな。人の嫌がることを進んでするのだ」[lr]
「……ぁ」[lr]
[imar f="怒り" pose=1 pos=lc c=1 t=1]
「それ意味が違うっ! みのりんってば絶対確信犯だっ!」[lr]
「この純真無垢な俺のどこが――って、え? みずき、何か言ったか?」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=9]
「ん、言った……」[lr]
;;みずき(病み泣き?落ち込み?)、伊万里デフォルト
[imar f="真顔" pose=1 pos=lc m=10]
 それっきり、みずきは口を開かなかった。床に伏せられた瞳を、そっと覗き見ると――[lr]
@fadeoutbgm time=1500
「――っ!」[pcm]
;;みずき(病み泣き?なみだ目?)、BGM『兆候』
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=9 t=1 y=b]
@bgm file="choukou.ogg"
 あの頃の、俺ばかりに尽くし俺だけに心を開いていた、幼いみずきの瞳が濡れていた。[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=6a m=11 t=1 y=b]
「あ、あたしといるより! ……伊万里といる方が、楽しい?」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=10 s=1]
 後半はほとんど囁くような小声だった。みずきにはおよそ似つかわしくなく、問いはひどく重々しかった。[lr]
「…………」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4 s=1]
 答えに詰まった俺は一瞬、伊万里と視線を交わした。だが、それがさらにみずきに火をつけたらしく、ぱっと顔を上げると堰を切ったように唇から言葉をほとばしらせた。[pcm]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=9a m=11 c=1 t=1 y=b]
「あたしといるのは辛い? あたしって迷惑? あたしが――」[lr]
「待て! ……その、悪かったよ。元はといえば、お前の見舞いに来たっていうのに」[lr]
 俺はみずきが自分がかまわれないことに腹を立てたのだと思って、そう口にした。[lr]
「そうじゃないっ! [ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=7 c=1 t=2 y=b]ただ……あたしは迷惑なの? 迷惑だよね、病気なんだもん……」[lr]
;;みずき(病み泣き)
 興奮して喋るうちにみずきの姿が変わっていった。濡れた瞳、頬は紅潮し、息も荒く……。[lr]
「お前、まさかっ!?」[lr]
 慌ててみずきの額に手を当てようとした。[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=6a m=9 c=1 t=2 y=b]と、振り払うみずき。[lr]
 脳裏に冷光が掠めるのを感じた。[pcm]
「馬鹿か、お前っ!」[lr]
;;伊万里(驚きかショック)
@cl
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=6a m=9 c=1 t=2 y=b size=L]
[imar f="驚き" pose=1 pos=l]
 抗うみずきの両腕を押さえつけると、俺は額をみずきのそれに押し当てた。[lr]
「……あるじゃないか、熱」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=9 c=1 t=2 y=b size=L]
 息がかかるほどの密着。みずきの瞳が横に泳いだ。[lr]
;;伊万里デフォルト
[ld pos=l name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=1]
「だって、みのるに迷惑かけたくな――」[lr]
@cl
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=9 c=1 t=2 y=b]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=1]
「俺は先輩なんだぞ? 後輩の面倒を見るのは当然なんだ」[lr]
 腕の力が弱くなったのを見計らい、俺はみずきの唇に手を当てた。[lr]
「お前のサポートは俺がしてやる。……いや、させてくれ、頼む」[lr]
 『あの事故』のとき、俺は絶望したのを憶えている。伊万里を庇ったみずき。俺が代わりたかった――。[pcm]
;;SE『なんかショッキングな音。硝子が砕け散る的な』。BGM『雪景色』。
;;イメージが違ったら別の病みBGMで代用してください。
;;真っ黒なバックに一瞬白い閃光が走る、みたいなのをカットインしたい。いや、できればですけど。
@fadeoutbgm time=1000
@cl
@playse storage="tm2_power000.ogg"
@bg file="white.jpg" rule="爆発" time=300
@bg file="heya2.jpg" rule="爆発" time=300
@bgm file="yuki.ogg"
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=7a m=9 c=1 t=2 y=b]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=1]
――俺は今、何を考えていたんだ。[lr]
 代わりたかった、だと? 俺は……伊万里を守ったみずきに嫉妬しているのか? まさか、それなら俺は伊万里を――。[lr]
――ダメだ、それは……ダメだ。[lr]
 思考を止めるために言葉を無理やりに搾り出した。[lr]
「俺はお前がいないとダメなんだ。だから今は早く風邪を治せ」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=6a m=8 c=1 t=2]
「……ん、分かったよ」[lr]
;;みずき(通常なみだ目?)
 だが、それも束の間、俺は脳が勝手に思考を進めていくのを黙って見ているしかなかった。[lr]
 俺は伊万里を……いや、そんなはずはない。[pcm]
 閃いた予感に、総毛立つのを感じた。打ち消したい一心だったものの、思考は乱れに乱れた。[lr]
――違う、俺はみずきが面倒見の良さのために傷つくのを防げなかったことが苦しかったんだ。[lr]
――なら代わりに伊万里が傷つけばよかったのか?[lr]
――そんな訳はない。とにかく! そう、俺はみずきの世話焼きをやめさせたいだけなんだ![lr]
――それは嘘だ、ならばどうしてこんなにだらしないんだ。まるでみずきが世話をしたがるように……。[lr]
 他ならない自分の手によって、自分の矛盾が暴かれてゆく。[lr]
――俺はみずきに世話を焼いてほしい、のか……?[pcm]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=6a m=11 c=1 t=2]
「……あたしも言うね」[lr]
 みずきの微かに汗ばんだ手が、俺の手をしっとりと包んだ。[lr]
「あたし、みのるがいないとダメ。だから、いなくなったらイヤだよ――」[lr]
「……いなくなるわけないだろ、約束する」[lr]
;;みずき(笑み)、伊万里(傷心か悟ったような笑み)のち消し。
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=1 e=1a m=8 c=1 t=2]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=5a m=1 c=1 t=1]
@cl pos=lc
 俺は真っ白に凍りついた意識の中、そんなことを約束したようだった。[pcm]
@cl
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=1 e=2a m=8 c=1 size=L]
 いつしか俺はかつてしていたように、みずきの頭を優しく撫ぜていた。心地よさそうに身を任せるみずき。[lr]
 ……異変に気づくのは、もう少し後になる。[lr]
 俺とみずきを見ていた伊万里が、悲しげな目つきを逸らし、いつの間にか去っていたことに気づくのは、もう少し後だ。[pcm]



@fadeoutbgm time=1000
@cl
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