今日の教訓・「運も実力の内」 ◆L3QzSEXyBI
G-6の街角にあるとある喫茶店。
そこのオープンテラスに風変わりな三人組が集まっていた。
一人は赤い外套と褐色の肌、白い髪の毛が印象的な青年。
一人はスクール水着のようなボディースーツの上にセーラー服のような服を着ているという、その筋のお店で見かけるような、目のやり場に困る格好をした少女。
そして最後の一人は、年不相応に筋肉質な厳つい体格をした老人。
彼らはこの殺し合いの舞台に到着してすぐに出会い、互いに殺し合いを良しとしていないことを告げた後、情報交換の為にこの喫茶店に腰を下ろしたのだ……が、
「ん~…[ネウロイ]だの[ウィッチ]だの、一度も聞いた事無いのぉ」
「私も同意だ。それに第一、魔術の存在が一般に知られている等と…私の知る限りあり得んな」
「そ、そんなぁ~!私、嘘なんか言ってませんよ!」
少女―宮藤芳佳の語った話は、青年―アーチャーと老人―ジョセフ・ジョースターにとって、まるで漫画かアニメのような内容だった。
曰く、[ネウロイ]という怪物が現れ、人類と戦争になっている。
曰く、その対抗手段として、魔力に反応して動く魔導エンジンを搭載した[ストライカーユニット]という物が開発された。
曰く、自分はそのストライカーユニットを装着してネウロイと戦っている連合軍所属の魔女(ウィッチ)の一人………etc.
とてもじゃないが、信じられるような話ではないと、二人は感じていた。しかし…
「それを言うなら、ジョースターさんやアーチャーさんの話だって、私、聞いたことありませんよ!」
「む…それは確かにそうじゃが…」
「まぁ、否定はしないがな…」
芳佳からすれば、ジョセフやアーチャーの話の方が自分の話の何倍も信じがたいものだった。
波紋法にスタンド、伝説に名を残す英霊を召喚して行う聖杯戦争…どれもこれもおとぎ話のような物ばかりだ。
普通なら嘘を言っているか、正気を失っているかのどちらかだと思われるだろう。
しかし、こんな状況でおとぎ話のような嘘をつくメリットなど無いし、実際、芳佳は防御魔法を、ジョセフは波紋法を、アーチャーは投影魔術を披露して見せた。
言っていることは事実なのだ
しかし、ジョセフもアーチャーも、[ネウロイ]との戦争なんて一度も聞いたことがなかったのだ。
「ところで芳佳ちゃん、今何年だかわかるか?」
「えっ?1944年じゃあないんですか?」
ジョセフからの何気ない問に、芳佳は首を傾げながら答えた。
「ふむ…」
芳佳からの答えを聞いて、ジョセフは顎を擦った。
「わしがここに連れてこられた時の日付は、1986年だったんじゃがな…」
「…えっ?」
続いてアーチャーが言った。
「私の場合は2006年だったぞ」
「「………」」
それぞれの発言の後、オープンテラスを沈黙が包んだ。そして、誰ともなく口を開いた。
『どういうことだ(じゃ)(ですか)?』
三人は困惑していた。
知識や常識だけでなく、時間まで異なっている。
一体どういうことか?
そこにアーチャーが一つの仮説を出した。それは…
「まさかとは思うが、この殺し合いの参加者は並行世界から集められているのでは無いだろうな?」
「並行…なんですか、それ?」
「ほれ、あれじゃよ。SF…あ~っと…空想科学小説なんかに出てくる「あり得たかもしれん世界」のことじゃよ」
1930年代に青春を送ったジョセフが、芳佳にもわかるように補足説明をした。
神秘と科学が共存している世界。
神秘が一部の者によって秘匿されている世界。
「スタンド」や「波紋法」といった魔術や魔法とは異なるものが存在している世界…。
少なくとも、今この場にいる三人は、それぞれ異なる世界から連れてこられたとしか言い様がない。
このアーチャーの仮説が正しければ、常識や時間に矛盾やズレがあることにも納得がいく…。
「まぁ、いささか現実離れした発想だがね…」
「何、あんな蒼い狸に殺し合いを強要されとるという今の状況の方が、よっぽどあり得んわい」
「あはは…」
アーチャーの仮説に対するジョセフの返答を聞いて、芳佳は乾いた笑いを漏らした。
「さて、情報交換も済んだところで…二人はもう、支給品の確認は済ませたのか?」
「あっ!そう言えば、まだ見てませんでした」
「わしもだよ。ここについてすぐに君たちと顔を合わせたからな」
アーチャーに促され、三人はデイバッグを開けて支給品の確認を始めた。
アーチャーには
という、割りと当たりに近い武器が支給されていた。
芳佳にも、
- サブマシンガン一丁
- 「団長」と書かれた腕章一つ
- 鉈一本
と、アーチャーと同じように当たりに近い武器が支給されていた……だが、
「………」
ジョセフは自分のデイバッグから取り出した支給品をテーブルに広げて、項垂れていた。
「あの…ジョースターさん、そんなに気に病むこと無いですよ。こんなの、クジみたいなものなんですし…」
芳佳は何とかジョセフを元気付けようとしたが…
「まっ…殺し合いの場で外れクジを引いたのは命取りだがな」
「アーチャーさん!」
アーチャーが要らぬ茶々を入れたので、少し声をあらげた。
そう、ジョセフに支給されていたのは…
- アメリカンクラッカー1ダース
- 「ヤルカイザーなりきり変身セット」と題された仮面とコスチューム
- 怪獣の描かれたカードが三枚…
どう見ても外れです。本当にありがとうございました。
「あの…なんだったら、私のマシンガンと交換しましょうか?」
芳佳はジョセフを気遣って、自分の支給品とジョセフの支給品との交換を持ちかけた。
しかし、
「あぁ、いやいや…心配は要らんよ。これでも若い時分には、クラッカーを飛び道具代わりに使っておったからな」
ジョセフは芳佳からの申し出をやんわりと断った。
「で、でもそれじゃあ……」
「大丈夫、大丈夫…いざとなったら、コイツもあるしな」
ジョセフは微笑みを浮かべながら右手を芳佳に見せた。芳佳には見えなかったが、その右手には紫色の茨…ジョセフのスタンドである「隠者の紫(ハーミット・パープル)」が絡み付いていた。
「は、はぁ…」本人が断っているので、芳佳も渋々と引き下がった。そのさまを見て、アーチャーは呟いた。
「やれやれだな…」
【G-5 街 初日 深夜】
【アーチャー@fateシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:サーベル@現実
[道具]:支給品一式、ジャンボガン@ドラえもん、言葉の鋸@スクールデイズ
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:ジョセフと芳佳と行動する
2:やれやれだな…
※参戦時期は後の書き手さんに任せます。
※ストパン世界とジョジョ世界の情報を得ました。スタンドは見えません。
【宮藤芳佳@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康
[装備]:トンプソン・サブマシンガン@現実
[道具]:支給品一式、SOS団団長の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱、竜宮レナの鉈@ひぐらしのなく頃に
[思考]
基本:殺し合いなんて間違ってます!
1:ジョセフとアーチャーと行動する
2:ジョースターさんかわいそう…
※アニメ版第二期中盤からの参戦です。
※型月世界とジョジョ世界の情報を得ました。スタンドは見えません。
【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、少し精神的ダメージ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、アメリカンクラッカー1ダース@現実、ヤルカイザーなりきり変身セット@オリジナル、怪獣AAカード@オリジナル
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:芳佳とアーチャーと行動する
2:トホホ…
※第3章終了時からの参戦です。
※型月世界とストパン世界の情報を得ました。
※支給品解説
【サーベル@現実】
世界各国の軍や警察で採用されていた刀剣。現在も、式典等の際に帯剣される。
【ジャンボガン@ドラえもん】
一見すると普通のリボルバー式のピストルに見えるが、実は一発で戦車を吹き飛ばす威力がある。
【言葉の鋸@スクールデイズ】
ご存知、ヤンデレクイーン・桂言葉の代名詞。
【トンプソン・サブマシンガン@現実】
「トミーガン」の愛称で親しまれるサブマシンガン。ギャング映画などでよく見かけるアレである。
【SOS団団長の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱】
涼宮ハルヒがSOS団の活動中に着けている腕章。
【竜宮レナの鉈@ひぐらしのなく頃に】
これまたご存知、ひぐらしのメインヒロイン・竜宮レナの代名詞。
【アメリカンクラッカー1ダース@現実】
紐の両端に金属製(もしくは木製)のボールがついている玩具。
若かりし頃のジョセフは、これに波紋を流して敵に投げつけたり、打撃を喰らわせたりする「クラッカーヴォレイ」という技を使っていた。
【ヤルカイザーなりきり変身セット@オリジナル】
ヤルカイザー@やる夫派生(元ネタはアルカイザー@サガフロンティア)のコスチュームセット。あくまでなりきりなので、身に付けても強くはならない。
【怪獣AAカード@オリジナル】
ゴモラやビオランテ等やるウィキの登場人物一覧のページに載っている怪獣キャラのカード。
最終更新:2013年03月26日 00:50