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黒猫をバトロワに招待したので虐待することにした ◆d6XolF19qU




「48時間以内に最後の一人として生き残ったら、ちゃんとその首輪を外してあげるからね。
 そして優勝賞品として、君たちのどんな願いでも叶えてあげる。僕に不可能なことは何にも無いから期待してていいよ。


 …………それじゃあ、そろそろ始めようか。みなさん、頑張って殺し合いに勝ち抜いてください! う ふ ふ ふ ふ…………」


    ◇


目の前に広がるのはただただひたすら深い闇だけ……
突然、ここに連れてこられ、青狸としか形容できないドラえもんと名乗る謎の存在に殺し合えと言われた。
そして首の爆弾を盾にいきなり殺し合いを強要された。
更に闇の中なのに不思議と把握できていた周りの人間の姿が段々と透けていき……

そして消えた。

「………………えッ?」

そう確かにみんな消えた。自分以外の人間は。
今、この闇の中にいるのは自分とドラえもんの二人だけ。

「な、なんでっ?」
「ああ、君にだけは特別ルールを用意しているからその説明に残って貰ったんだよ。君は人間だが僕と同じ猫の属性を持って
 いるからね。同じ猫のよしみさ」

同じ猫? 何を言ってるいるんだこの青狸は。
この青狸が自分と同じだと? タチの悪い冗談だ。

こんな狂人が自分と同じと言われて派手に顔をしかめるサーニャ。
だがそれに反応を返さずにドラえもんは話を続ける。

「もっとも口頭だけで説明するのはめんどくさいからさ、まずはこれを見てください」

ドラえもんがそう言うと何もないはずの空間に映像が浮かぶ。
白い壁にべット、そしてその中央には一見すると軍人のコスプレをした少女が眠っている。
映像がどういう原理なのかはまでは分からないが映っている『彼女』には見覚えがある。
そう、同じ部隊の隊員、そして彼女の大切なお友達……


「エイラッ!?」
「う ふ ふ ふ ふ、そう、君の一番のお友達のエイラちゃんだよ。わざわざ君の為に……」
「エイラをどうしようというの! エイラを離しなさい! 早くっ!?」
「もうせっかちだなあ。まだ説明の途中なのに」
「いいから早」「もう、仕方ないなあ。説明が終わるまで静かにしててね」

ドラえもんがそう言うと第三者にアイコンタクトを送る。

「っ!?」

急に言葉が出なくなる。それどころか体も金縛りにかかったみたいに動けなくなる。
しばらく涙目で口を中途半端に開けたままのサーニャをドラえもんはにやにやと観察しつつ説明を再開させる。

「さて、これで説明を続けられるよ。では映像に合わせて説明するよ」

映像の中央で眠り続けているエイラのべットの脇から白衣の男らが現れる。
白衣の男がエイラの腕を手に取る。その腕の裾をまくり上げる。そこで腕がアップ映像で映し出される。
男がその腕の静脈辺りを消毒薬で濡らした脱脂綿で消毒すると注射器を……

「……ッ!?」

表情すら変える事もできないのだろう。サーニャの悲痛な表情を見る事ができなかった事に内心残念に思いつつ説明を続ける。

「はい、君の大事なエイラちゃんにはある細工をしました。注入された薬液というかワクチン? まあどっちでもいいけど
 君に支給される予定の薬物を注入しました。注入された人間はどうなるか……これも口頭で説明するのがめんどくさいから
 支給品に付属されている説明書を読んでね。つまり、君のエイラちゃんはそんな細工をされた状態で殺し合いの会場に
 放り込まれたか、君への人質としてこちらが確保してるという事だよ。そのどちらかかは、う ふ ふ ふ ……」

表情が変わらなくてもサーニャの涙目を見てて愉悦に浸りつつ愉快気に笑いながら説明を続ける。

「殺し合いの会場にいるかどうかは実際に探してみないとわからないよ。あ、名簿があるから第一放送まで待つのもいいけど
 それだと間に合わないかもね。でも友達想いのサーニャちゃんならたとえ危険を犯しても探しに行くよね?
 君の支給されるのはその薬品だけでなくその薬品の解毒剤も一緒だよ。エイラちゃんを助けるのに好都合でしょ?
 それとそんな窮地なサーニャちゃんの為に君の他の支給品だけ色を付けるという意味で君の普段の装備を支給して上げるよ。
 それで自分の為に殺し合うか、友達の為に殺し合うかは、う ふ ふ ふ ……」

「さて、長々と説明したけど僕は君に期待しているんだよ。まあ、他の参加者にも期待しているけど一人ぐらい毛色を変えた
 マーダーが欲しいかなと思ったからね。おや? 私は殺さないと言いたいのかな? たぶんそれは無理だと思うよ。
 無駄な努力だと思うけど殺さないを貫き通したいのなら自由にしたらいいと思うよ。う ふ ふ ふ ……」

「ちなみに人質を取っている、かどうかは君には分からないが人質を取っているからって君に強制的に殺人をさせる気はないよ。
 それだと面白くないからね。じゃ頑張ってきてね。う ふ ふ ふ ふ…………」

ドラえもんの笑い声が徐々に遠ざかり、意識が少しづつ遠くなっていく。
悔しい。ただただ悔しい。殺し合いを強制させられただけでなくエイラにまであんな酷い事をするなんて。
ここまで他人に怒りを覚えるのは初めてだ。ああ、あの青狸を鉄槌を加えてやりたい。
だが意識が遠くなっていく……


    ◇


これで下拵えは終わった。

サーニャにはエイラに外科的処置をしたと映像付きで説明されたが、真実は違う。
真実はサーニャにだけある処置がなされている。
それは被験者を、サーニャを雛見沢症候群にする事によるゲームを盛り上げる小細工。
まず本人には気づかれない様に誘拐して他の参加者らとわざわざ個別にして処置を行い、その後で全員と合流させる。
そして友人がその処置をされたという合成映像によるデタラメ、それでサーニャの危機感と思い込みを煽る。
そうする事により彼女を追いこみ、更に雛見沢症候群の症状を深めさせる。
もっともH173を使用すればそんな細かい小細工をする必要はない。
だが今回はH173で一気にL5にする方法でなく、弱い段階から徐々に雛見沢症候群が進行する様に処置した。
サーニャは支給された薬品、H173ではなく、わざわざこの為にだけに作られた別の新薬だ。
最初からL5状態では情緒が無いし、最低限は彼女に足掻く余地を与えないと進行上面白くない。
あくまでも足掻く余地があるからこそ面白いのだ。

それにサーニャに与えた処置はC120で症状を抑え込む事も可能である。
だから症状が深まり疑心暗鬼からの自滅が起きる前に自身の状態の異常に気が付き、
自信にC120を投与できればサーニャ自身は救われるだろう。
もっともそれは投与出来たらの話だが……


【現在位置不明 初日 深夜】
【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、L1
[装備]:
[道具]:支給品一式、フリーガーハマー@ストライクウィッチーズ(弾薬100%)、
     ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 MiG i-225@ストライクウィッチーズ、C120&H173×3ずつ説明書付き。
[思考・状況]
 1:基本殺し合いには乗らない
 2:エイラを助ける

※参戦時期は二期のいずれかからです。
※サーニャは主催者にせいで雛見沢症候群にかかっています。
※ただしそれらはH173ではなく主催者らのオリジナルの処置のせいです。
※サーニャが会場の何処に転送させられたかは次の書き手に任せます。
※サーニャが見たエイラに対する映像は主催者が用意した合成映像です。

【フリーガーハマー@ストライクウィッチーズ】
サーニャ・V・リトヴャクの愛用の兵器。サーニャはウィッチの魔力で軽々と扱えるが男性だと…?
携帯用ミサイル砲

【ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 MiG i-225@ストライクウィッチーズ】
二期からのサーニャ・V・リトヴャクの愛用のストライカーユニット

【C120&H173@ひぐらしのなく頃に】
H173は雛見沢症候群の原因物質とされる。これを注射されると即座にL5状態になる非常に危険な物質。
C120は雛見沢症候群を押さえ込める薬。具体的にはL5状態からL3状態に押さえ込める。


30:薔薇乙女、薔薇咲く森を駆ける 時系列順に読む 32:偶然と言う名の必然
30:薔薇乙女、薔薇咲く森を駆ける 投下順に読む 32:偶然と言う名の必然

GAME START サーニャ・V・リトヴャク 36:できない子は結構腹黒なようです

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最終更新:2013年03月12日 01:22