できない子は結構腹黒なようです ◆a2zhksM50w
「エイラッ!!!」
殺し合いの会場に飛ばされてから、どれほど経ったのだろうか。
もしかしたら数分か、数時間か、あるいはまだ数秒と経ってないかもしれない。
ただ、サーニャはそんな事を気にする暇も無く、声を上げて走っていた。
この場において、無闇に声を上げて走るなど、殺して下さいと言っているようなものだ。
しかし、エイラを助けなければならないという焦りが、彼女に正常な判断をさせてくれなかった。
「そんな大声を出すなんて、正気とは思えないね」
掛けられた男の声。
今まで走っていたサーニャが足を止める。
(しまった。大声をあげすぎたんだわ…)
どうする。
もし相手が殺し合いに乗った参加者であったのなら。
青狸から渡されたものとはいえ、ストライカーユニットはある。
戦闘になれば負けはしないだろうが、こんなところで時間を割きたくは無い。
「警部補殿、それじゃあ不審者ですよ」
「ん? そうかな。もしかして君、勘違いしてる?」
更に新たな男の声。
だが、この様子は殺し合いに乗っているとは到底思えない。
恐る恐る、サーニャは後ろを振り向いた。
「わしの名は両津勘吉。こちらの人は後藤喜一さん。安心してくれ、二人共警察だ」
「まあ、よろしく。彼の言うとおり、殺し合いには乗ってないよ」
「……できない子です」
二人の男に一人の少女。
確かに殺し合いには乗っていないようだ。
「サーニャ・V・リトヴャクです。協力して頂けませんか?」
「協力?」
両津が首を傾げる。
「実は」
サーニャが猫繋がりとして、ドラえもんに親近感を抱かれたという事。
それにより、エイラという友人に危機が迫っているという事を説明した。
「なるほど、話は分かったよ」
「警部補殿、わしらも一緒に、そのエイラという娘を探した方がいいんじゃありませんかね?」
「まっ確かにね。警察としては放ってはおけないし」
「いいんですか! 助かります!!」
嬉しそうな笑顔を浮かべるサーニャに後藤は内心溜息を着いていた。
別に、サーニャの探し人を探すのが嫌なわけではない。
警察である以上、力なき弱者は出来る限り保護したいところだ。
問題は――。
(この娘、余裕があまりにも無さ過ぎる)
最初に会った一般人であるできない子と比べ、あまりにも初対面である自分達との対応がお粗末すぎる。
確かに友人が、大変な目に合っていれば余裕も無いだろうが、それでもこれは――。
もしかしたら、一般人として基準した、できない子が妙に場慣れし過ぎているだけなのかもしれないが。
(とはいえ、結局放っとく訳にもいかないし。気にしすぎだといいんだけど)
どちらにせよ。
警察である、後藤のやる事に変わりは無い。
助けを求める少女が居るのなら、手を差し伸べるだけだ。
それが仕事だ。
そう考えている後藤の横で、できない子は内心舌打ちを打っていた。
(冗談じゃないよ)
できない子からすれば、エイラなんて女どうだっていい。
自分の身の安全と比べれば何の価値も無い。
しかし、この集団と一緒に居る以上、エイラ探索は避けられない。
(せめて、この女の人が戦えれば良いんだけどね)
百歩譲ってエイラ探索は妥協したとしても、サーニャが戦えない一般人であったりしたら、それこそ最悪だ。
自分を含め後藤達の守る対象が増え、できない子への護衛が疎かになる。
保護対象は自分だけで良い。数が増えるなんて御免だ。
(暫くは様子見……。でも最悪の場合は……)
【B-6 廃墟 初日 黎明】
【後藤喜一@機動警察パトレイバー】
[状態]健康
[装備]無限刃@るろうに剣心
[道具]支給品一式、不明支給品(0~2)
[思考]
基本:「タヌキの着ぐるみ」を逮捕し、殺し合いを止める
1:島中をまわって、情報を集める
2:サーニャを手伝う
[備考]
※漫画版・最終回後からの参戦です
【両津勘吉@こちら葛飾区亀有公園前派出所】
[状態]健康
[装備]ショックガン@ドラえもん
[道具]支給品一式、不明支給品(0~2)
[思考]
基本:後藤に協力する
1:サーニャを手伝う
【できない子@やる夫派生】
[状態]健康
[装備]名状しがたいバールのようなもの@這いよれ!ニャル子さん
[道具]支給品一式、不明支給品(0~2)
[思考]
基本:どんな手段を使ってでも生き残る
1:後藤と両津に同行
2:暫くサーニャの様子を見る
【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、焦り、L1?
[装備]:
[道具]:支給品一式、フリーガーハマー@ストライクウィッチーズ(弾薬100%)、
ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 MiG i-225@ストライクウィッチーズ、C120&H173×3ずつ説明書付き。
[思考・状況]
1:基本殺し合いには乗らない
2:エイラを助ける
最終更新:2013年07月26日 00:13