サイバティック・ワイバーン




通常モンスター
星5/風属性/機械族/攻2500/守1600 
メカで強化された翼竜。 
ドラゴンにやられ死にかけた所を、飼い主にサイボーグ化された。 


・風属性通常モンスター攻撃力部門第一位!
・機械族通常モンスター攻撃力部門第一位!
・風機械メインデッキモンスター攻撃力部門第一位!
・風属性上級モンスター攻撃力部門第一位!
・機械族上級モンスター攻撃力部門第一位!
・レベル5メインデッキモンスター攻撃力部門第一位!

 登場から十数年、依然として破られる事のないスーパーレコードホルダー。
 これほどの記録をもつものはOCG界でもごくわずかである。
 通常モンスターではあるものの、これのサポートを駆使すれば現環境でも八面六臂の活躍が期待できるだろう。

――いや、そんなことはまったくない。
 これだけの輝かしい記録を持ちながらも、このカードは一度たりとも環境に顔を出したことはない。
 登場時よりサーチできないためデーモンの召喚の劣化。
 【機械族】ならばサイコ・ショッカーなどの強力な効果モンスターに遅れをとり、
 1枚のアドバンテージが重要される環境に変わると、風帝ライザーにより【風属性】でも活躍の場を奪われる。

 通常モンスターのサポートが多く登場しても、これは改善されることはなかった。
 蘇生手段は多いが、別にそれらが機械族や風属性のサポートと噛み合わず、複数の要素を縛って構築する利点が存在しなかったためである。

 さらにジェムナイト・パールの登場と、環境上の2400ライン崩壊により1体分の損失で出るステータスにも大した意味がなくなる。
 聖刻銀龍の咆哮嵐征竜-テンペストと強力なサポートを得たエメラルド・ドラゴンに水をおおきくあけられ、
 素材としてもパロット・ドラゴンに劣る事態を招いている。
 現在においても、【風属性通常モンスター】・【機械族通常モンスター】としてこのカードを組み込む価値はないに等しい。


 しかしながら、はじめに記したレコードを見てみると、このカードには「通常モンスター」という括りを抜けトップを得ているものがある。
 風属性・機械族、そしてレベル5という点である。
 つまるところ、このカードを活用するうえで、必ずしも【通常モンスター】の要素を取り入れる必要はないのだ。

 ただ展開するだけなら、はっきりいって効率は悪い。
 だが、このカードはマジック・キャンセラーと属性・種族・レベルが共通する。
 ゆえに、同じレベル4風機械から、トランスターンで使い分ける事ができるのである。
 この利点はマジック・キャンセラーを活用する罠カード軸の構築で、
 トランスターン1枚に複数の役割をもたせられるという重要な意味をもつ。
 サイクロン大嵐などの干渉を無視して、大量の除去罠・メタカードを搭載できる同デッキであれば、
 最上級モンスターなどの駆逐はたやすく、多少のステータス不足は気にならない。

 トランスターンの展開元に幻獣機スキエル・アインをもちいることで、
 手札に来てしまってもアドバンス召喚を十分狙える。
 また、通常モンスターの要素も、レベル1チューナー+幻獣機トークンとで蒼眼の銀龍となれるため、完全に無意味というわけではない。
 打点確保のためにトランスターン展開元にアーマード・サイバーンを用いつつ、デブリ・ドラゴンおよび嵐征竜-テンペストを扱う構築の場合、
 デブリ・ドラゴンとでも蒼眼の銀龍となれる。
 無論、マジック・キャンセラーとダメ押しのヴォルカドラグーンも可能。
 サイボーグ化により同居する相容れない複数の要素が、長い年月を経てようやく「馴染んできた」と言える。
8スレ目 93 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2014/01/07(火) 20:06:06.86 ID:mB/M4UMY0


最終更新:2018年07月08日 18:46