No.49 秘鳥フォーチュンチュン




エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/鳥獣族/攻 400/守 900 
レベル3モンスター×2 
自分のスタンバイフェイズ毎に自分は500ライフポイント回復する。 
フィールド上のこのカードはカードの効果の対象にならない。 
このカードが破壊される場合、 
代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。 
また、このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、 
自分の墓地のレベル3モンスター2体を選択して発動する。 
選択した2体をデッキに戻し、墓地のこのカードをエクストラデッキに戻す。 
「No.49 秘鳥フォーチュンチュン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。 


はじめに、「このカードはこのスレで評価するようなカードではない」と断じられる方もいるだろうが、よく考えて頂きたい。
ランク3の壁となれば、高い守備力を持ち、除去をこなせる≪発条機雷ゼンマイン≫
そしてそれを打点で上回り、他のモンスターにも適用できほぼ確実な命を保証する≪機装天使エンジネル≫が思い浮かぶことだろう。
それらに比べ、確かにこのカードはその天敵といえる≪No.50 ブラック・コーン号≫あるいは≪強制脱出装置≫への耐性を持ち、より確実な壁となりうる利点がある。
だが、このカードのステータスは貧弱の一言に尽き、攻撃に転じられない上、ランク4の素材となる≪カゲトカゲ≫にすら破壊されてしまう守備力であり、場持ちに期待はできない。
また≪コーン号≫を使わせることは、1000ダメージと引き換えに展開の契機を奪ったと捉え、仕事は果たしたとも考えられる。
そうなると、このカードに残されるのはまさに雀の涙、確実性でも量の上でもランク1の≪No.63 おしゃもじソルジャー≫にすら劣るライフゲイン、そしてイマイチなうえに強制効果の、L3および自身のデッキ回収効果だけである。
不死鳥といえば聞こえはいいが、再びフィールド上に舞い戻ろうとズタボロの焼き鳥にされるのが関の山だろう。
したがってこの駄鳥を通常のデッキに入れる価値はない、下位・クズと蔑まれる素養は十分すぎる程にあると言えよう。

しかし満載されたこの微妙な効果群がすべて噛み合い、幸運の秘鳥と呼ばれるに相応しいシナジーを発揮するデッキが存在するのだ。
それは【デーモン】、そしてその要素を取り入れた、使用者が俄に増加傾向と噂の【天変地異コントロール】である。
どちらも≪魔界発現世行きデスガイド≫から≪トリック・デーモン≫を特殊召喚することで、容易に特殊召喚が可能である。壁となると同時に、≪トリック・デーモン≫を効果で墓地に送り、サーチ効果を狙うのだ。
お気付きだろうか。そう、この時目的は、≪破壊効果で牽制し消費を強いる≫ことではない。≪確実に耐性効果を発揮し、キーカードを安全に手札に加える≫ことである。
この場合において、明確な勝利への目的をもって、このカードが≪ゼンマイン≫よりも優先されうるのである。
≪No.107 銀河眼の時空竜≫などの全体無効化、≪ゲーテの魔導書≫に代表される対象を取らない破壊以外の除去といった、除去の切り札ともいえるカードでなくば、このカードの役割遂行を止められぬのだ。
それらも≪コーン号≫とは比にならぬ消費であり、非力なこの鳥には使われ得ないので、出せればほぼ100%の任務遂行を保証する活躍が可能である。

では放置された場合はどうか。ここで生きてくるのが、あの雀の涙ほどのライフゲイン効果である。
先程挙げた2つのデッキは、折しも≪デーモンの雄叫び≫≪デーモンの宣告≫によるライフ消費の激しいデッキである。そしていずれもライフコストは500。
フォーチュンチュンが1ターン生存するごとに、ちょうど1回分のコストを踏み倒せるのだ。何たる偶然か!
そして前者にはフェーダーパレスジェネシスの必殺コンボが、後者には≪天変地異≫と≪宣告≫、および≪リチュア・ディバイナー≫を用い、圧倒的なアドバンテージを稼ぐという戦術がある。
カードが揃うまで耐えなければならないコンボデッキにおいて、ライフとはすなわち1発逆転を可能にするための重要なファクターであり、また同時に欠かせないリソースでもある。
確実にキーカードをサーチし、2つの耐性によってサンドバッグ化や破壊からの戦闘ダメージを防ぎ、ライフゲインまで持ち合わせるこのカードの飛び抜けた優秀さは明らかだろう。

もちろんこれらのデッキにおいても、アドバンテージを稼ぐための重要なリソースは、もちろんライフだけではない。
この中にいずれかの使用者がおられるならば、わかるはずだろう。≪終末の騎士≫≪深海のディーヴァ≫で利用する、「デッキのモンスター」がそれだ。
勘の鋭い方は既に気づいていたかもしれない。そう、デッキの潤滑剤となる≪トリック≫そして≪ディバイナー≫は、いずれもそのレベルが3。≪フォーチュンチュン≫は、それらの再利用をも可能にする。
そして強制効果ゆえのメリットもまた存在する。≪デーモンの斧≫の回収効果や、アドバンス召喚のためのリリースにあてることでも効果が使用できるのだ。

また、いずれもR3エクシーズに加え、多種多様なエクストラデッキの利用法を有する。
【デーモン】はR4,6を容易に扱え、≪堕落≫させたモンスターをダウナー化、竜騎士化させることも常套手段、シンクロを取り入れることも珍しくない。
一方【天変地異】では使用者の個性により構築は千変万化、しかし≪ディーヴァ≫の存在から、やはりシンクロ・エクシーズを使い分けることが多い。
これらのデッキは、それぞれのランク・レベルに割けるスペースは、かなり限られたものとなる。やれることが多く、いずれも安定してできるわけではないゆえの悩みである。
この時、様々な役割を同時に果たし、自らの再利用効果によってExデッキのスペース確保というデュエル外での仕事すらやってのける≪フォーチュンチュン≫は、もはや他のカードの代用、ましてや劣化ではあり得ず、むしろ中核となる1枚であるとすら言えるのだ
8スレ目 231 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2014/02/01(土) 20:03:19.26 ID:hReyg0IV0
  • これはすごい良い評価だな
    天変組んでるけど確かにエクシーズ素材からトリデの効果を使うなら一番確実性が高そうだ
  • すごく使えそう
  • 駄鳥ワロタwwww
  • 天変とデーモンならガイドの再利用できるってのは凄い強いしな
  • それデーモン使ってる友人に実際やられて困ったわ
    あのデッキだからこそ強いカード
    • この評価書いた奴お前の友達じゃね?



最終更新:2018年07月13日 20:04