まずシーホースを使った必殺技を1つ例示しておく。
準備:手札にシーホース《虚栄の大猿》《百獣王べヒーモス》《思い出のブランコ》
墓地に《レベル・スティーラー》
手順:シーホースを捨てて大猿を出し、効果でレベルを10に
大猿のレベルを吸ってスティーラー蘇生、2体で《神樹の守護獣―牙王》
ブランコを発動しシーホースを蘇生、シーホースのレベルを吸ってスティーラー蘇生
シーホースとスティーラーをリリースしてべヒーモスを召喚 シーホースと大猿を回収
最初と同じ手順で牙王
結果として百獣王と牙王2体という獣使い垂涎の場が完成する。
総攻撃後、メイン2でのグスタフマックスまで見えており、多くの場合そのターン中にデュエルが終わるだろう。
(多少打点は下がるが、手札が整っていればべヒーモスは妥協召喚しても問題ない。手札消費は同じである)
シーホース以外にも星5獣族は何体か存在するが、
そのうち《巨大ネズミ》と《カオスエンドマスター》両方に対応しているのはシーホースと《派手ハネ》のみである。
さらに、ブランコや《黙する死者》で蘇生できること、
《召喚士のスキル》《闇の量産工場》によって大猿の手札コストを捻出しやすいことを踏まえると、
派手ハネよりもシーホースを優先する意義は十分にあるといえる。
上記の必殺技を中心として、
ここではスティーラーを墓地に落とす手段を切り口に、シーホースデッキを考えてみる。
スティーラーを墓地に落とす手段としてまず思い浮かぶのは《終末の騎士》だろう。
彼を採用する場合は、闇☆5獣族である《異界の棘紫獣》も併用することで墓地肥しのうま味が増え、
ネズミや《キラー・トマト》の自爆特攻からシーホースと並べてランク5のエクシーズが狙えるようになる。
あるいはネズミからの《共鳴虫》・《共振虫》も選択肢の1つとして考えられる。
どちらの虫にも利点があるが、前述のランク5エクシーズを考慮すると、共鳴虫の方がやや有力か。
スティーラー以外のリクルート先としては、防御力になる《対峙するG》、
手軽に出せてリリースにも最適な《プリミティブ・バタフライ》あたりから選ぶことになるだろう。
(バタフライは冒頭の手順においてブランコの代わりにもなる)
リクルーターを多く搭載することで、《強制転移》をフル活用できるのも重要な点である。
他には
《ライトロード・ハンター・ライコウ》や
《ボルテック・バイコーン》といったランダム墓地肥しが考えられる。
こちらは確実性がないが、べヒーモスや量産工場によるサルベージが行いやすくなる可能性がある。
《
森の番人グリーン・バブーン》
《暗黒のマンティコア》も墓地からの牽制・戦線維持として取り入れやすいだろう。
バイコーンのシンクロには、リクルーターと好相性の
《極星獣タングニョースト》《極星獣グルファクシ》コンビを用いるのが手っ取り早い。
カオスエンドマスターから《ライトニング・トライコーン》、
大猿とスティーラーから《サンダー・ユニコーン》も狙えるので、角獣3体の共演も可能である。
その場合、シーホースの採用理由に“馬つながり”も加えられるか。
(シンクロ素材として、日本未発売のくそったれパワーカード《Obedience Schooled》を利用すると
非常に便利だが、その際は別のデッキにならないよう細心の注意が必要である)
また、グルファクシとシーホースで《蒼眼の銀龍》も繰り出せる。
毎ターン蘇るシーホースは打点にこそならないが、生贄その他としてそれなりに有用なため、出す価値はある。
《スケープ・ゴート》も柔軟なレベル調整ができ、壁や、稀に銀龍の素材にもなるので、検討してもよい。
分けて書いたが、ネズミ・タングニョーストセットなど共有できる部分もあるので、
ピンポイントとランダム墓地肥しの両立も不可能ではない。
さて、ここまで勢いにまかせてだらだらと書いてきた。
後半は少し話題がそれてしまったが、あくまで主役はシーホースのつもりである。
考えるべきは、いかにシーホースを躍動させるか。そのための方法は何でも良い。
問われているのはモンスターの性能ではなく、デッキビルダーの手腕である。
《シーホース》とは、可能性の生き物なのだ。
誰かが言った。「なにもかも、中途半端」
「中途半端、ゆえに無限」シーホースが笑う。
8スレ目 839 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載禁止:2014/04/23(水) 01:36:52.88 ID:lM3itTps0