通常魔法
(1):お互いのプレイヤーは、
それぞれ自分のデッキからカード1枚を選んで裏側表示で除外する。
このターンのエンドフェイズに、
お互いはそれぞれ相手となるプレイヤーが除外したそのカードを自分の手札に加える。
たしかに
エクスチェンジや
マインドクラッシュなどとコンボができる。
しかし、回収タイミングが遅い問題があり、コンボとして利益の少なさは否めない。
その
エクスチェンジのようにいらないカードを押し付けて手札で腐らせるにしても、わざわざすることではないだろう。
この使い方は相手にも同じことが言え、これではこっちがディスアドを負うだけである。
しかも、デッキから選択できるので利用されやすさはエクスチェンジよりも上だし、ミラーマッチでの効果的な使用も難しい。
個性的な効果と言えばそうだが、相手にかなり依存している上にアドを得にくいので使いにくいカードという評価になるだろう。
まあ、ジャンフェスのプロモだししょうがない……
なに遊戯ボーイ?
プレゼント交換が使いにくいと言うのデスカー?
遊戯ボーイ、それは無理矢理「自分の利益ばかり考えている」からデース。
逆に考えるのデース。「相手に利益を与えちゃってもいいさ」と考えるのデース。
アニメの闇遊戯VSラフェール戦をちょっと思いだしてほしい。
ラフェールは闇遊戯を追い込んだ状況でエクスチェンジを使い、
オレイカルコスの結界を渡している。
敵に塩を送られた闇遊戯は調子に乗るが、それを上回るラフェールの戦術に敗北…
相棒の魂をオレイカルコスの神に奪われて動揺し、直後の羽蛾戦ではまともなプレイングができていなかった。
そう、相手の有用なカードを使って負ければ、精神的ダメージは計り知れない。
これをエクスチェンジではなくプレゼント交換でやってみよう。
まずは自力で優勢な状況に持ち込み、このカードを使う。
そして、以下のように使用するのだ。
・ブラックホールなどのパワーカードを渡し、カウンターしてボルテニスやヴァンダルギオン。
・強力なモンスターを渡し、奈落だったり魔法の筒使ったり。
・マドルチェティーブレイクやデストーイ・マーチなどで、相手に渡したカードを無効にした上でさらにアドを得る。
などなど、可能性は無限大だ。
そううまくいくか?と思うかもしれない。
そもそもこんなカードを使い、相手が押し付けられたカードを見た時点で、こちらが何を狙っているかなど丸わかりだろう。
だが、相手が劣勢な状況にあれば話は違う。
1番上の場合など、「ブラホを使ってカウンターで敗北するか」「ブラホを使わず、そのまま負けてしまうか」の究極の二択を選ばされる。
「どちらを選んでも敗北は確定……しかし、逆転の手がある以上……いや……」と思わせることで相手は葛藤し、精神がズタボロになっていく。
押しつけ性能では明らかにエクスチェンジより勝っているのも見逃せない。
まず、エクスチェンジで狙い通りのカードを押し付けるのは手札の都合などで難しいが、これならデッキから速達できる。
また、エクスチェンジを使うと「もしかして、こっちのカードを狙ってる?」と思われてしまうだろうが、
このカードで相手に押し付けられるカードはその相手が選ぶので、そこまで警戒してこないだろう。
押し付けられたカードも処理手段を用意しておけばなんら問題はない。
総じて、このカードは相手の手札を腐らすとかコンボにするとかそんな申し訳のアドを得るカードではない。
苦渋の選択など生易しい、これこそ地獄のプレゼントを渡すことに特化しているカードなのだ。
近年、OCGでは「テンプレ的にモンスターいっぱい出して一斉攻撃わーい勝ったー」という傾向にある。
こんな勝利を受け取っても自分はつまらないし、こんな敗北を受け取った相手もまたつまらない。
そんな中、相手に致命的な精神ダメージを与えられるこのカードは自分に「勝利のその先の勝利」を、相手に「敗北の中の敗北」というプレゼントをもたらしてくれる。
単なる勝利ではつまらない。普通のデュエルに飽きてしまったプレイヤーには欠かせないカードだ。
12スレ目 747名も無き決闘者@無断転載禁止2016/07/08(金) 22:16:13.08ID:vN1CL++R0
- プレゼント交換は別にカスカードじゃないだろと突っ込もうとしたが説明で妙に納得してしまった
- 遊戯もオレイカルコス使うしか打開策無かったから説得力があると自分の中では思う
最終更新:2019年05月14日 10:44