ハネクリボー LV9




効果モンスター 
星9/光属性/天使族/攻 ?/守 ? 
チェーンが発生した時、自分の手札からこのカードを特殊召喚する事ができる。 
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 
お互いに発動した[[魔法カード]]は墓地へ送られずゲームから除外する。 
このカードの攻撃力・守備力は相手の墓地に存在する魔法カードの数×500ポイントになる。 
「ハネクリボー LV9」は、自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。 


漫画版GXで十代が使用し、逆転を収めた《ハネクリボー》の進化系。
原作では《ハネクリボー》のサポートカードと墓地のモンスター三体を使って呼び出し、
コストにしたモンスターの攻撃力を得るというロマンあふれる効果であった。
しかしOCG化された際に、殆ど関係のない効果にされてしまった。
一応、このカードを意識したカード《バーサーカークラッシュ》がすでに登場していたという事情もあるにはあるが、
それにしたって、話の内容と違いすぎる効果のカードを登場した巻の付録にするというKONAMIと集英社の采配の意図を知りたい。

まぁ効果が別物になるというのはわりとありがちな話で、同じ漫画GX産の《E・HEROエアーマン》なんかは原作では産廃同然の効果であったがむしろ必須級の効果として環境に君臨している。
アニメGX出身の《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》も進化前からは一応繋げられるとは言え、全く関係のない効果になってしまったが、そのおかげで現在制限カードにまでなっている。
当然、アニメも漫画も読まない決闘者もいるわけだし、原作とは全く違う効果でも有用な効果であれば良デザインのカードとして受け付けてもらえる可能性がある。
では、このLV9というカードはそういういったOCG化の恩恵を受けているのか?
答えはこのスレにこのカードが書き込まれた時点でわかることだろう。
このカードはクズじゃないだろう…と思っている決闘者のためにこのカードをおさらいしておこう。

まず、このカードは相手の墓地の魔法カードの枚数で攻撃力が決定する。自分やお互いではない。
つまり相手にある程度動いてもらうか、自分が率先して相手の魔法カードを墓地に送らなくてはいけない。
前者は現在の環境なら論外である。この手の上がる攻撃力だけが売りのカードの及第点な攻撃力は大体2500以上だろう。
つまりこのカードの場合は相手に五枚以上魔法カードを使わせるということになる。
そんな状況を作れるのは数ターン経過した後だし、序盤に出来るようなデッキならコンボが決まっている状況で、このカードを使う状況ではなくなってるはずだ。
後者の相手の魔法カードを枯らす戦法もそんなことが出来るデッキならそのままデッキ破壊できてしまうだろうしで、このカードの出番はなさそうである。
そもそも一度出した後、攻撃力を上げることができないというのは普通に痛い。
ていうか相手依存で×500は少ないだろ……カードWikiには上昇率は良好とあるが、せめて×800、せめて×700でないと割に合わない。

なら、このカードのSS効果やそもそも召喚条件がない故に、せめて素材として活用するというのはどうだろうか。
だが、このカードのSS効果はチェーンを組んだ時、つまり二枚以上すでにカードをが発動している状況でしか使えない。
自分でやろうというのなら二枚以上の消費を持ってこのカードを使わなくてはいけない。
消費一枚で出せる《ディープ・スペース・クルーザー・ナイン》 ですらこのスレの対象なのだからこの効率の悪さは異常である。
また、このカードは攻撃力?である上に、同名カードの制限がかかっている。
《ディープ・スペース・クルーザー・ナイン》では出来るリクルーターからSS、《地獄の暴走召喚》で複数展開ができないのでこのカードを選ぶ理由はないだろう。

他のレベル9とは違い《クリボーン》で出せるが、他のクリボーと足並みを揃えるのが難しい都合上、実質無いものと考えよう。
一応、《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を併用すれば【クリボー】でも活躍しそうだが、他のクリボーがレベル1なので最初からそれで戦術を組まれやすいのも難点だ。
スレお馴染みの《星に願いを》を使おうにもこのカードは攻守が安定しない。
一応相手の墓地に魔法カードがなければ攻守0、あっても精々500~1500辺りまでは調整できそうな気がするが、最初から固定値な方が使いやすいだろう。
自分で攻守をコントロールできない点がまた足を引っ張る。
しかも守備力0ってだけなら一応サーチカードもサルベージカードもある《インヴェルズ・ホーン》がいるのも痛手だ。

以上が、ロマンカードにも成りえないこのカードの「クズカード」としての評価である。
なんでこんな効果なのかといえば、カードWikiによると【ドグマブレード】のメタカードとしてのデザインではないかと推測されている。
たしかに墓地の魔法を除外する性質はメタカードとしてぴったりだが、そもそもチェーンを組むデッキではないし、
1ターンキルのバーンデッキ相手に攻撃力の高いモンスターを出す意味がわからないというダメカードとしての側面もある。
効果が別物のため、原作アドも損失している。普通は十代デッキといえば【E・HERO】【ネオス】【ネオスペーシアン】をネタ気味に構築した場合くらいしかこのカードの出番がない。
十代の使ったHERO系以外のモンスターだけで組むにしても《カードガンナー》やら《ライオウ》等の優良カードに枠が取られ気味だ。
よって、このカードは【ランク9】にしろ【クリボー】にしろ【十代】にしろ優先すべきカードが多いのが現状。
このカードをどう使うのか?

それはこのカードのレベルを上げるのである。
《シンクロ・ヒーロー》辺りを使うことで《ハネクリボー LV10》の出来上がりである。
《ハネクリボーLV10》はアニメGXを見ていた決闘者なら皆効果を知っているであろう。
相手の場のモンスターを全滅させてダメージを与えるという立派なロマンカードである。
ただ、普通の《ハネクリボー》をカードの効果でレベル10にしたってそんな効果は使えないため、
レベル10にしたこのカードも当然ハリボテである。
しかし、ここであることも思い出して欲しい。決闘者が皆アニメを見ているわけではないという事実だ。
見てたとして比較的近い時期のZEXALやらアークファイブやら最新作のブレインズくらいしか見てない決闘者もいるであろう。
そういった決闘者は《ハネクリボーLV10》の効果を知らないかもしれない。

だからといって本当にLV10の効果を発動させたら、ジャッジキルされるのでナニも知らないで、攻撃しようとしてきたら、
「いいのか?俺の場にはレベル10のハネクリボーがいる!」とでも言っておこう。
すると効果をよく知らない相手はカードの確認を迫るであろう。
そしてすかさず《ハネクリボーLV10》の効果をカードwikiなりのページをスマホかなんかで見せれば、
(この時英語版のカードを使うのが望ましい)
相手はすでにバトルフェイズに入ってしまっていることに気づき、顔面蒼白になるであろう。
その隙を狙って、相手の場のモンスターを破壊して大ダメージを与えられるかもしれない。
当然非は相手にあるし、相手も《ハネクリボーLV10》の効果を承諾したも当然なのでジャッジキルされる心配もない。

もちろん、相手を選ぶ必要はあるため通用しそうにない相手には上記のセリフだけ言ってそのままおとなしく戦闘破壊するなり、他のカードで対応しよう。
だが、このセリフを呟いておこう。
「ハネクリボーレベル10がいるのに攻撃したのか……」
当然相手は君のセリフに引っかかりを覚えるだろう。
勝敗に関わらずデュエルが終わった後に、相手は先の発言について聞いてくるかもしれない。
そしたら、対戦相手に《ハネクリボーLV10》の活躍した話が収録されているDVDを手渡そう。漫画GXの一巻でもいい。
聞かれなくてもそれっぽいことを言って、無理矢理にでも押し付けよう。

帰宅した相手はそのDVDなり単行本なりを読む。すると自分があまりにも危険な戦術を取っていたことに気づくであろう。
そしてあの時、《ハネクリボーLV10》の効果を使われていたら敗北していたという事実が残る、精神的な敗北である。
人の記憶ってのは案外曖昧なもんで、レベル10のハネクリボーがいたという事実だけ刷り込んでおけば、
実際には《ハネクリボーLV9》のレベルが上がっていただけとしても《ハネクリボーLV10》がいたと思いこんでしまうわけである。
そして対戦相手は君にDVDやらを返しに来るであろう。そして精神的敗北のリベンジを挑んでくるに違いない。
そしたら今度は本当に《ハネクリボーLV10》の効果をお見舞いしてやるといい。
相手は《ハネクリボーLV10》を使うことを望んでいるはずだからイカサマかなんかでギミックを初手に仕込んでも文句は言わないはずだ。

遊戯王OCGとは本来は少年ジャンプに連載された漫画の一つの要素に過ぎなかったものが大きくなり、生まれてきたものだ。
少年たちは皆、遊戯や城之内と言った登場人物に憧れデュエリストになっていったのである。
そういったデュエリスト達が目指すのは、やはり登場人物と同じようなコンボを決めたり切り札をもっと上手く使おうと考えるはずだ。
故にOCG化によって弱体化しようとも強化されようとも、初出の際の活躍を知っているからこそ使おうという補正がかかるはずだ。
だが、このカードはそういった補正を一切生かせないカードだ。なにせ効果は別物な上、効果が微妙な為ネタカードとしても愛されることができない。

だからこそ、このカードを使うことでこのカードの精神的進化系であり、ロマンの塊でしかも原作補正が多くつく
《ハネクリボーLV10》の素晴らしさを引き立たせようと考えたわけだ。
《ハネクリボー》はアニメ・漫画問わず遊戯王GXの看板モンスターなのは明らかである。(扱いがいいとは言っていない)
《ハネクリボー》や《ハネクリボーLV10》の活躍を知った決闘者にGXを広めることのが先のコンボの真の効果と言える。
このコンボを行う上で、あなたもGXを振り返ることが出来るので一石二鳥だ。
こうしてGXを通じて決闘者の絆を紡ぐ事が原作アドの特長でもある。
すでにGXを見ている決闘者でもノリのいい人ならレベル10となった《ハネクリボーLV9》がいることで乗ってくれることは間違いない。
皆も遊戯王GX三巻を買おう!
14スレ目 26名も無き決闘者@無断転載禁止 (ワッチョイ c1a7-o7xi)2017/09/18(月) 19:09:33.80ID:yZcLDmYb0
  • なにか発動してチェーンでシャドールーツしたらそのままLV9出せるしランク9エクシーズ出来るぞ
    アノマリリスも丁度レベル9だからハートアースドラゴンまで狙える
    変な使い方しなくても容易に出せるレベル9だから弱くはないカードだ
    融合カード除外しちゃうけど
    • ハートアースに行ってしまうのか...(困惑)



最終更新:2018年07月14日 15:29