通常魔法
フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスターを全て破壊する。
14スレ目 367名も無き決闘者 (ワッチョイ 4142-AFrp)2018/05/31(木) 23:04:56.48ID:QMWmK3qH0
《戦士抹殺》や《魔女狩り》など、初期に登場した種族限定《ブラック・ホール》系カードの一種である
《DNA改造手術》とのコンボで疑似《ブラック・ホール》として活用できるが、現在は《ブラック・ホール》は無制限カードである
また《DNA改造手術》とのコンボにおいても先に挙げたカード類が他に存在するため、このカードでなければいけない理由は特に無い
更に機械族メタ系カードとしては、ライフコストこそ必要なものの相手のみに効果が及び墓地も除外する《システム・ダウン》が存在する
以上によりこのカードは「いくらでも替えが効く上に上位互換が存在する」という不遇なカードである
だが、このカードが必須といえるデッキが1つ存在する
それは【昆虫族】の派生デッキ、【地球防衛軍】である
昆虫族デッキに機械族メタとか何の関係が?と疑問を持つだろうが、ここは遊戯王板であるため詳しい説明は省略する
詳細についてはぜひ「地球防衛軍 酸」で検索して欲しい
このカードが何故【地球防衛軍】の構築に必須なカードなのか、すぐにご理解いただけるだろう
続いて【地球防衛軍】について説明する
このデッキは《ビック・アント》や《オオアリクイクイアリ》、《アリの増殖》などの蟻系カードや
《インフォーマー・スパイダー》や《リンク・スパイダー》などの蜘蛛系カード、
《キラー・ビー》や《アーマード・ビー》などの蜂系カードに《怒炎壊獣ドゴラン》や《粘糸壊獣クモグス》が採用される
また、最近では蛙系カードやエーリアンなどの宇宙人系カードなどを採用するのが世間での流行りのようだ
この中で《酸の嵐》と一番シナジーが有るカードは《インフォーマー・スパイダー》である
《インフォーマー・スパイダー/Informer Spider》
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻 500/守1800
フィールド上に存在するこのカードが
カードの効果によって墓地へ送られた時、
相手フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体のコントロールを得る。
《リプロドクス》のリンク先にこのカードを召喚し、その効果で機械族を宣言する事でこのカードのみを破壊し
相手モンスターのコントロールを永続的に得る事ができる
【地球防衛軍】の説明は以上だが、このデッキを自分が使用する場合、または使用者と対戦する場合に1つ「お約束」が存在する
それは《酸の嵐》を発動した際に、対戦者はこう口にする事だ
「何だこれは!?蟻の体液か!?……うわっ!酸!……酸だああああああああ!!」
このお約束を守って、デュエリスト兼EDF隊員の皆様はぜひ【地球防衛軍】にて《酸の嵐》を使用しよう
14スレ目 367名も無き決闘者 (ワッチョイ 4142-AFrp)2018/05/31(木) 23:04:56.48ID:QMWmK3qH0
- EDF!EDF!
- だが待ってほしい、これではどちらかというと地球防衛軍というより侵略者側ではないだろうか
- なら対戦相手がレンジャー感溢れるデッキを使えばいい
ダンセルとかレンジャーぽいしセンチピートはフェンサーらしさがあるぞ!ウォォォーーーッッ!!
テキストが短く、かつシンプルで分かりやすいカード。
しかしそのシンプルさにはある秘密があった。
このカードに隠された秘密を読み解くことで、我々は遊戯王という一つの作品にまた大きな理解を得る事ができる。
それでは早速読み解いていこう。
まずこのカードの英語名は[Acid Rain]即ち「酸性雨」である。
イラストにも描かれているように、嵐と呼ぶにふさわしい怪しげな暗雲から降り注ぐ大雨が、機械を残骸にしている。
惨い事この上ないが、これが酸性雨であると考えると納得がいく。
酸性雨とは環境問題の一つとして問題視される現象で、大気汚染により降る酸性の雨だ。
その被害は1970年代から始まり、自然に与える影響で人々を脅かす恐ろしい雨は例えば2013年に起きた中国でのPM2.5高濃度問題などで話題になった。
しかし現代の日本ではこの「酸性雨」という言葉を耳にする機会はまず無いだろう。それは何故か?
それはこのカードの英語名と同名であるカード、《アシッドレイン》が関係しているのである。
《アシッドレイン/Acidic Downpour》
フィールド魔法
全ての地属性モンスターの攻撃力は500ポイントダウンし、
守備力は400ポイントアップする。
同名カードという事は当然このカードの名前も「酸性雨」である。
では酸性雨と地属性モンスターにいったい何の関係があるのか……このカードが登場した当初は、確かに分からなかった。
だが、今ならその答えを出すことができる。
イラストだ。
《酸の嵐》のイラストでは、茶色の正体不明の物体とその残骸が映っている。
カードの名前からこれは「錆びた」何かであると多くのデュエリストは思ったのだろうが、この酸性雨のDownpour(土砂降り)具合からも分かるだろう。
これは錆ではなく、大地…即ち《土》なのだ。
つまりこの酸性雨は土をも溶かしてしまう非常に高濃度な酸性(pH値が低い)という事であるのだ!
この答えは私の脳内を恐怖で満たす。
これが何を意味するのか?聡明なデュエリストならば、おおよそ察しはつくだろう……
デュエルモンスター界では遥か昔から作られた《アンティーク・ギア》や、最近新規が遊戯王OCGでも登場した《マシンナーズ》ように、数多の機械が存在している。
機械は当然誰かの手によって作り出されており、大量の機械を作るには工場が欠かせないはずだ。
そしてその工場の煙突から湧き出る煤煙(ばいえん)は、酸性雨を引き起こす原因である硫黄酸化物や窒素酸化物などを高濃度で含んでいる!
つまり、現在のデュエルモンスター界ではこ、の酸性雨が機械族どころか土地そのものを消し去る勢いで各地に降り注いでいるのである!
今はまだ《
ガイアパワー》によって地属性モンスターは事なきを得ているが、それも土そのものが消滅すれば無くなる。
残された時間は刻一刻と減ってきているのだ。
デュエルモンスター界に存在するモンスター達は、日々このような恐怖に怯えながら暮らしている…
そして自分たちの世界がこうなった事で、彼らも思う所があったのだろう。
まだ手遅れの段階まで来ていない我々の世界はせめてどうにかしようと、風刺画のように社会に世界情勢を訴えるカードの絵で、伝えようとしてるのだ。
「酸性雨を甘く見ていると、死ぬ」と―――
18スレ目 199名も無き決闘者 (ワッチョイ 7392-lQWV)2020/02/23(日) 21:36:51.12ID:8YesGLSd0
最終更新:2021年12月18日 18:59