極星邪狼フェンリル




特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/獣族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
自分メインフェイズ2に、フィールドに「極神」モンスターが存在する場合に
手札から相手フィールドに守備表示で特殊召喚できる。
(1):フィールドに「極神」モンスターが存在しない場合にこのカードは破壊される。
(2):自分バトルフェイズ開始時に発動する。
自分フィールドの守備表示モンスターを全て表側攻撃表示にする。
(3):このカードの戦闘で発生する戦闘ダメージはお互いのプレイヤーが受ける。


極星の中では比較的原作再現度が高いが故に使い辛いという悲劇のカード。
極神が存在しないと特殊召喚も維持もできない。
総じて使いにくさが目立ち、【極星】でもあえて採用する意義は見出し難いカードである。
‥とwikiでも散々な書かれようである。
むしろ普通に使うと相手に悪用されかねないので、
結局使い道として、ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの融合素材に最適だの
極星天ヴァナディースで極神と共にランク10のエクシーズモンスターを出すことが可能だの
まともに使用方法を論議されることなく素材として使うことが推奨されている。
結局このカードは極星の除け者の敗因でしかないのだろうか?

実はこのカード、特殊召喚カードであるものの出しさえすれば蘇生帰還に制限はない。
どうせ相手に素材にされてこちらの墓地に帰ってくること請け合いのフェンリルだが蘇生させてしまえば
その規格外のステータスで猛威を振るってくれること請け合いだ。
だが有識者はそもそも極神自体が出し辛いということを指摘したくなるだろう。
では肝心の極神の出し方だが、わざわざ専用チューナーとレベルの合うように素材2体を並べる必要なぞないのだ。
一例を挙げれば、ディープ・スペース・クルーザー・ナインからグローアップ・バルブを捨て、
バルブ蘇生からのシンクロ体にシンクロ・チェンジで召喚権も使わずに極神が出るのだ。
無論、フェンリル蘇生時に極神がいないことも考慮して神縛りの塚を張っておくと極神へのケアにもなるだろう。

なおチェンジ前のシンクロ体は神樹の守護獣-牙王が最も適している。
3000ライン以上の打点に対象耐性持ちであり、そこに神縛りも加われば前座としての壁性能はかなりのものである。
フェンリル同様獣族というのも嬉しい点だ。
極神はLegendary Hero Decks等の海外新規カードの存在から、今まで以上に出し易い下地が整っており、
上記の牙王チェンジ型と比較的組みやすい極星獣にフェンリルを合わせた獣軸でデッキを組むとよいだろう。

これまでの説明からフェンリルの問題点と考えられた出し辛さはクリアーしたといえるが、重要なのはここからである。
自分フィールドの守備表示モンスターを全て表側攻撃表示にするという生きる最終突撃命令のような効果を有しているが
この効果こそが注目されてこなかったフェンリルの可能性の獣たる部分なのだ。
ヨルムンガンドのバーン専用と考えられてきたこの効果は、実はリバースモンスターと相性が良いのだ。

フェンリルを使う以上考えられるカード、洗脳解除リバース・リユースとも組むことができる。
その他浅すぎた墓穴など裏側表示での蘇生からフェンリルでリバースという形が無理なく行えるのだ。
前述の極星獣軸ならば、リバイバルギフト極星獣グルファクシ蘇生からの洗脳解除で
送ったトークンを取り戻せば召喚権も使わずに極神降臨である。
またチュウボーンのリバース効果で送り付けるトークン三つを洗脳解除でこちらに戻すこともできるため、
リリースやリンク素材、極星リンクの餌にするなど様々な用途に使える。
というわけで、ここからはフェンリルを使用するにあたっての相性の良いリバースとデッキの軸を紹介しよう。

先程の獣軸に加えるなら、真空イタチガードドックなどの相手を封殺できる獣リバースを組み込むとよいだろう。
実は獣の派手ハネも上記のトラップなら召喚権も使わずに出せ、三枚までのバウンスのため自爆の心配もない。
守備の極星獣タングニョーストを展開できるという点においてもフェンリルは有用だろう。
他にも素早いビックハムスターデスハムスターによる展開やライコウによる破壊等とれる選択肢は様々だろう。

当然リバーステーマともフェンリルはかませることができ、
シャドールならば闇サポや、チューナーの存在からハリファからの高レベルチューナーの変換ができる。
サブテラーならば高レベル体と神縛りをシェアや、強力なサブテラーマリスの妖魔への簡単な移行が可能だ。
洗脳解除がなくてもボルティニアの奪取やチュウボーンのトークンをエルガウストで攻撃表示にするなどコンボも様々だ。
元々の地力が高いティンダングルも候補の一つとなりうる。
やることがきまっているため今一つ単調になりがちなデッキにフェンリルが彼方へと運ぶ風となってくれることだろう。

以外にもポッドワームなどのデッキ破壊とも相性が良い。
フェンリルの高打点とデッキ破壊でいかなる状況にも対応可なのだ。
レベルが高く効果も強力な禁忌の壺を自然投入できるほか、
アブソーブポッド・メタポ等のドローも、同じリバースのデスコアラでのバーン火力に換えられる為、
ビートダウン、デッキ破壊、バーンという三つの敗北に叩き伏せることが可能なのもポッドフェンリルの魅力だ。

忍者軸も考えられる。忍法変化の術から獣のリクルートや渋い忍者白の忍者の大量展開などが可能だ。
戦士族なのでイゾルデが作れ、名工虎徹からの装備魔法サーチと良いシナジーを見せてくれる。
止めの風魔手裏剣や大量展開しやすいので団結の力がお勧めだ。

その他相性の良いリバースとして、
後述の勝筋につながるライフ回復の雷仙人
総攻撃力の半分のバーンを与えるタイムボマー
手札からの展開と相手魔法罠の牽制にターリア
デストルドーをサーチ出来るぴよこっこ等様々にそろっている。

さて長々とフェンリルとリバースについて考察したが、なぜほかのカードでなくフェンリルなのかと問うならば、
フェンリルのみが、表にするがリバースは発動しないというほかのカードにある誓約を持たず、
バトルフェイズに入るかは任意のため、他の強制的に表にするカードと違い選択できるという表にするか否か選択できるアドバンテージがあるのだ。
元々これは、相手がバトルフェイズに入らなければヨルムンガンドのバーンが発生しないという
デメリットと考えられてきたが、こちら側が使えばリバースのタイミングを自由自在に操作できるメリットに変わるのだ。
勿論、フェンリルの降臨タイミングを操れば、皆既日蝕からのリバースの再利用や月の書でのリバースの二回使用等自由自在だ。
尚、上にもある通り洗脳解除が手札になくとも相手場のフェンリルは(3)の効果により良いダメージソースになる。
場合によってはギブ&テイクでフェンリルを送り付けてもよい。ギブ&テイクの隠されたレベルアップ効果が神縛りの塚とマッチするのだ。
またリバースは大体が低攻撃力のため、フェンリルを殴ればそのまま双方ライフが削られることになる。
そうした状況で先程の雷仙人のライフゲインが生きてくるのだ。
相手がフェンリルを墓地に送るなら蘇生をすればよいし、洗脳解除があるなら奪い返せば良い。
ギブ&テイクで適当なモンスターを出して破壊して神縛りのバーンにも活かせる為腐る心配もないのだ。 

若しくは洗脳解除を抜いて、コントロール奪取メインに据えるのも選択肢だ。
霊使いや電磁ミノ虫デーモンテイマードラゴンライダーなど多種多様な奪取カードによって相手場を荒らしつくせるのだ。
こちらは洗脳解除に頼らないため、さらに柔軟な対応策が打てるのが魅力である。

一族の除け者と考えられてきたフェンリルだが、その実態は自分、相手の場を駆け巡りつつ戦局を左右するロキ以上のトリックスター振りを見せつける魔狼なのだ。

さながらその圧倒的存在感は狼らしく喰らうは心、与えるは絶望といったところか。

決闘者の諸君も是非ともこの狼を使いこなし、高次存在なデュエリストになることをお勧めする。
15スレ目 385名も無き決闘者 (ポキッー 1336-Xpip)2018/11/11(日) 12:58:37.84ID:jM1BrAMN01111
  • なるほどなあ…
    メインフェイズ2の召喚ルールさえなければと思わずにいられねえぜ
  • フェンリルの運用そのものとはあまり関係がないが
    >ディープ・スペース・クルーザー・ナインからグローアップ・バブルを捨て
    残念ながらクルーザーナインのコストは機械族限定なんだ
    • すいません確認不足でした...
      我ながら誤字やら二重コピーやら酷いですね
      精進します
      • なーにミスくらいはいいんだ
        なんせ大本のコナミからしてルールが適当だからな(暴論)
      • そのくらいなら押しきれるがこのスレ流だから
      • ジェットロンにすればいいよ
        コスト用の手札一枚なんて誤差でしょ



最終更新:2020年02月25日 10:50