A・O・J リバース・ブレイク




効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1200/守1200
フィールド上に光属性モンスターが存在する場合、このカードを破壊する。
このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。


16スレ目 880名も無き決闘者 (ワッチョイ 8f88-5Ye2)2019/07/28(日) 20:50:31.32ID:zgOeQtTo0

光属性メタを至上とするA・O・Jにあって、光属性モンスターと遭遇しただけでショック死してしまうというビックリドッキリメカ。
心無い決闘者からのあだ名は《ドリルロイド》のパチモン」である。

そもそもA・O・J全体がサポートに恵まれない一族なので、こうした評価を受けるのも同情の余地はあるだろう。
そのため今回は同じくレベル4のA・O・Jのなかで比べてみたい。
ガラドホルグは雀の涙ほどの強化。サウザンド・アームズは光属性以外のモンスターに出会うと壊れる欠陥品だ。
D.D.チェッカーブラインド・サッカーの効果は面白いが、光属性以外には刺さらないうえに、攻撃力が1500以上であり奈落や暴走召喚との兼ね合いが悪い。
その点でこの機体はバランスの良い性能を有しているのである。

このカードの真価は、相手の光属性モンスターを引きずり出す囮作戦にある。
光属性は強力なカードが揃う属性だ。しかしこの機体は光属性という弱点を見せることで、逆に相手の光属性モンスターを呼び寄せることが可能なのだ。
例としては厄介な制限カードである《PSYフレームロード・Ω》や恐ろしい戦闘力を誇る《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》、手札から忍び寄る《エフェクト・ヴェーラー》らを引きずり出すことができる。

無論見え透いた弱点を警戒し、相手がこうしたモンスターを出さないことも考えられる。
しかしその場合は厄介な光属性モンスターを使わせなかったと考えるべき。場に出ているだけでホープ・ザ・ライトニングを封殺できる、と考えればその能力が分かっていただけるだろう。
戦わずして動きを封じる、真の抑止力を体現した機体である。

そうして場に残せたとして、肝心の戦闘能力は如何ほどか。
今日では裏側守備表示で出されるモンスターが少ないではないか、という指摘もあるだろう。その通り、相手が出してくることは望み薄である。
ではどうするのか。ここでは《闇の護封剣》《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》といったカードの出番である。こうしたカードでまとめて裏側表示にしてしまえば、相手の光属性モンスターを恐れる必要もない。そのまま破壊してしまえる。
むしろこの機体が呼び寄せた主力級光属性モンスターを、一網打尽にする好機である。
先述のようにこの機体は暴走召喚で三機を並べることが可能であり、こうした状況から仕掛ける反撃行動に適性があるといえる。

またその効果を無視しても優秀だ。
闇属性・機械族かつレベル4ということで、《ギアギガント X》《ブラック・ボンバー》といったサポートカードの恩恵にあずかることができる。
同じ機械族である機皇帝の特殊召喚に繋げることも可能であり、《闇の誘惑》《リミッター解除》の支援も受けられる。
そのブラック・ボンバーからシンクロ召喚できるレベル7には、《ブラック・ローズ・ドラゴン》《サイバース・クアンタム・ドラゴン》といった面々がいる。場に並んだ相手の切り札を一掃することを得意とする部隊が控えているのだ。

彼の力は今この瞬間に留まらない。
この機体の存在を相手の心に刻み込んでおけば、その後のデュエルで《閃光を吸い込むマジック・ミラー》のような光属性メタのカードの効果を最大限に発揮することができる。
あえて彼を意識させることで、他のA・O・Jの持つ光属性メタ効果を最大限に活用できる戦場を作り上げようではないか。
相手がメインデッキから大量の光属性モンスターを投入してくることを読み、《A・O・J ディサイシブ・アームズ》を起動させる時だ。
短期的な戦術ではなく、長期的な戦略を考え、捨て石となることも厭わない。真の名機である。

A・O・Jはデュエルターミナル出身でありながらも、冷遇を受け、使えないカテゴリの烙印を押されてきた。
そして人々もまた、そうした「使えないカード」の一員としてしか彼を見てこなかった。
その安直な考えを「ひっくり返し」「破壊し」、他のカードと共に戦い続けること。
それこそが「リバース・ブレイク」という名を冠する「正義の同盟者」の使命なのだ。
18スレ目 732名も無き決闘者 (ワッチョイ 0154-8dmq)2020/08/10(月) 21:45:05.16ID:TOV84uuB0


最終更新:2022年02月13日 14:25