天の川、英名Milky Way
銀河を横から見た帯を昔の人々はおりひめとひこぼしの間を通る川に見立てたらしい
律「今年はみんなで笹に願い事書こうぜ」
紬「さわちゃんにお願いして持って来たの」
唯「おぉ!いいねいいね」
澪「律もたまには女の子らしいこともするんだな」
律「たまにはってどういうことだ!」
唯「そんなことより早く書こうよ」
律「そんなことよりって・・・よし各自願い事を考えてくること」
梓「遅れてすいませんってなんですか、これ」
唯「あ、
あずにゃん、もうすぐ七夕だからみんなでお願いしようだって」
梓「七夕ですか、懐かしいですね」
唯「それでこの短冊に願い事を書いていくんだよ」
梓「願い事ですか」
唯「まぁまぁ椅子に座って一緒に考えよう」
椅子に座り手招きする
いつもティータイムをしている椅子に腰かけシャーペンを手に握り短冊とにらめっこをするあずにゃん
唯「そんなに深く考えなくてもいいよ」
梓「そういう唯先輩はどんな願い事をするんですか?」
唯「アイスがたくさん食べられるように!」
梓「そんなことだと思いましたよ」
唯「やっぱりってひどいよ~アイス美味しいよ?」
梓「まあそうですけどもっとギター上手くなりたいとかそういうのでも」
唯「えー、じゃあここに書いておこう」
そう言い大きくかかれた字の下に小さくギー太が上手くなりますようにと書いておいた
唯「あずにゃんはなんて書いたの?」
梓「もちろんギターが上手くなるようにです」
唯「あずにゃんは真面目だねぇ」
梓「唯先輩の真面目さが足りないんですよ」
唯「どういう意味かな?」
梓「そういう意味ですよ」
あずにゃんの言うことは正しい
それ以上いい返すことができない
部室に置いてある笹に短冊を結び付ける
どうやらしばらくは講堂に飾られるようだ
笹を講堂を運びこみまた部室に戻る
練習前にみんなでティータイム
それが軽音部の習慣である
律「唯、テープ持ってないか?雑誌破れたんだけど」
唯「テープ?そういえばここにってあれ?」
ソファーの上に短冊のために使っていたセロテープがない
そういえば飾り付けにセロテープを持って行った・・・ような
いや持って行った
そう確信し講堂へ走る
入学したての時は多少走るだけで息が切れていたのに今はさほど気にならない
やはりギターを弾きながらボーカルをやると多少の体力はつくのだろう
そうだとしたら律ちゃんすごいなぁと思いながら講堂ドアを開ける
夕方近く窓からは赤い光がさして椅子の影が長く伸びている
端の方に置かれた笹が不気味な影を作り出している
そこに一人、誰かがいた
長く二つにまとめられた髪
それだけでわかった
唯「あずにゃん」
梓「え?唯先輩!?」
唯「何してるの?」
梓「別にただ見てただけですよ、もうそろそろ練習するみたいですし早く戻ってきてくださいよ」
唯「ほいほい」
何処か顔が赤かったけれどたぶんそれは太陽のせい
テープテープっと
講堂の椅子の片隅にポツンと一つ置いてあった
目的も達成したし戻ろうとした時だった
ひらひらと何かが一つ、いや一枚笹の葉から落ちてきたのであった
最終更新:2012年01月19日 00:06