唯澪@ ウィキ

ちょっとだけ未来

最終更新:

yuimio

- view
だれでも歓迎! 編集

ちょっとだけ未来




―――成人式、式典の後―――



ザワザワ、ガヤガヤ


梓「先輩方、成人おめでとうございます!晴れ着姿似合ってますよ」


律「おー、梓。来てくれたのか!」


紬「うふふ、ありがとう梓ちゃん」


澪「よく私たちを見つけられたな?こんなに人多いのに」


梓「そりゃ、ほとんど毎日顔合わせてますし。雰囲気で分かります!」


律「ほほう。嬉しいこと言ってくれるじゃんかー」グリグリ


梓「ちょ、羽交い絞めないでください!着崩れるでしょう!」ジタバタ


澪「律やめてやれ。せっかく梓が祝ってくれてるのに」コツン


紬「りっちゃんは二十歳になっても変わらないわね♪」


律「おーよ!元気印のドラマーとは私のことだ!」エヘン


梓「まったく……。そういえば、唯先輩はどこに?」


紬「式が終わってから姿を見てないわ。どこにいるのかしら?」キョロキョロ


律「唯ならなんか写真撮られまくってたぞ。引っ張りだこだった」


澪「大学入ってから『イメチェンする!』って髪型変えたからな。皆驚いてたし」


梓「びっくりしましたよ。髪だけで印象まで変わるんですもん」


紬「澪ちゃんと並んで放課後ティータイムの双璧ボーカルって触れ込みですもの」ウフフ


律「ま、中身はなーんにも変わってないけどな!」プププ


澪「お前が言うな」キッパリ


梓「律先輩が言わないでください」バッサリ


律「いくらなんでもそんなにはっきり言われるとへこむぞ?」ズーン


紬「りっちゃんはりっちゃんのままでいいのよ♪」ナデナデ


律「ムギだけが私の味方だー!……ところで」


澪紬梓「?」


律「澪しゃんや。愛しの唯が皆に取られててもいいのかしらん?」ニヤニヤ


澪「なんで?」


梓「なんでって……一応お付き合いしてるんですから」


紬「心配じゃないの?」


澪「心配も何も、唯の一番は私だからな。気にしてないよ」ドーン


律紬梓「Oh……」


律「お前の惚気は天井知らずかよ!」


梓「一番変わったのは間違いなく澪先輩ですね……」


紬「いい!それでいいのよ澪ちゃん!」キラキラ


唯「み、皆おまたへ~……いやー疲れたよぉ」ヨロヨロ


澪「おかえり唯。お疲れ」ギュッ


唯「ただいま澪ちゃん~。あれ、あずにゃん来てたの?」ギュッ


梓「そうやってすぐ手繋いで……はい、憂がほとんど準備しちゃって」


唯「あはは、憂すごく張り切ってたからね~」


律「待て待て、話が見えないぞ」


紬「何のことかしら?」


梓「えっとですね、皆さんが成人したお祝いにパーティしようってことになって」


唯「私の実家で憂や純ちゃんがお料理作って待ってるんだよ」


澪「この前から唯が電話で話し込んでたのはそういうことだったのか」


唯「そだよー。ごめんね澪ちゃん、秘密にしてて」


澪「いいよ唯。皆のためだったんだろ?」ナデナデ


唯「澪ちゃん……」


澪「唯……」


律「おらおらお前ら人前でいちゃつくなバカ!」ウガー


梓「ルームシェアしだしてから一層周りを気にしなくなりましたね」ウンザリ


紬「」パシャパシャ


律「おいムギその一眼レフはどこから出した」


梓「とにかく!憂が全部仕込んでしまったので私がお迎えに来たんです」


律「そういうことか。つっても、私は一旦家に帰って着替えたいんだけど……ムギは?」


紬「ええ、私も着替えたいな。後で唯ちゃんの家に行けばいいかしら?」


梓「はい!時間は追って連絡します」


律「よっし、そうと決まればちゃっちゃと帰りますか!宴会だー!」


紬「私、皆で宴会するの夢だったの!」


梓「ふふ、私も楽しみです!……で、こっちは」チラッ


唯澪「」イチャイチャ


律「梓、行くぞ。こいつらは放っておこう」スタスタ


梓「ですね。行きましょう」


紬「いいわぁ♪」キラキラ




―――唯の家―――



律「おらー!律様の登場だぜ!」バーン


紬「お邪魔しま~す♪」


澪「バカ律!インターホンも鳴らさずに入るやつがあるか!」


律「勝手知ったる何とやらだ!」


澪「威張るな!もっと遠慮ってのを考えろ!」ゴチン


律「遠慮!?人前でいちゃつくお前が言うか?お前が言うのか!!」ギャース


澪「私はいいんだよ!」ギャース


律「あぁ!?」


紬「まぁまぁ二人とも。せっかく唯ちゃんの家に来たんだから喧嘩はだめよ」ドウドウ


唯「わぁ~、賑やかだと思ったら。皆来てくれてありがとう!」


和「騒々しいわよ。いい年なんだから子供みたいにはしゃがないの」


律「お、和じゃんか。お呼ばれされたのか?」


和「ええ、仮にも唯の幼馴染よ。それに私たちも友達じゃない」


紬「うふふ、まるで高校生に戻ったみたいね」


和「ふふ、そうね。……で、ムギが両手に持ってる袋ってもしかして」チラ


律「おう、お酒だお酒!ついにおおっぴろげに飲めるんだぞ!飲まずにいられるか!」


紬「買うときドキドキしたわ~」


和「ハメ外しすぎないようにね。未成年もいるんだから」


律「わーかってるって!それくらい分別ついてるよ」


和「だといいけど。それはそれとして……」


澪「ゆいー」ベタベタ


唯「みおちゃーん」ベタベタ


和「高校のときよりひどくなってない?」


律「一緒に住みだしてから特にな。3時間以上離れてるところを見たことない」ヤレヤレ


紬「大学じゃとっても有名なの♪」


和「容易に想像できるわ……。とにかく、上がって。私が言うのもアレだけど」


律「おう。ほら澪、唯!」


唯澪「」ジーッ


律「だめだ埒あかない。先に行っててくれ」


和「……はぁ。ムギ、行きましょ」スタスタ


紬「頑張ってりっちゃん!」テクテク


律「おーい聞こえてるかー?」フリフリ


唯澪「」キャッキャウフフ


律「……縞パン」ボソッ


澪「」ドスッ!


律「うぐぉはぁっ!?」


澪「唯、行こ」スタスタ


唯「り、りっちゃん大丈夫?」


律「ぅぉおおお……理不尽すぎるぅ……」ピクピク



―――リビング―――



梓「それでは改めまして」コホン


梓憂純「ご成人おめでとうございます!」ペコリ


律「いやー、ありがとうありがとう!」


純「先輩方すっごく大人っぽいです!」


紬「でも来年は純ちゃんたちよ?そんなに変わらないわ」ウフフ


澪「それにしても、すごい量の料理だな」


梓「ほとんど憂です。私たちって必要だったかな純?」


純「私は梓が迎え行ってる間に結構頑張った」エヘン


唯「我が妹は本当に良くできた子だよ~」ナデナデ


憂「お姉ちゃん恥ずかしいよぉ!一生に一度ですから、盛大にお祝いしないとって思って!」エヘヘ


和「唯は料理、頑張ってる?」


唯「そ、それなりに……?」


律「疑問系かい」ビシッ


澪「朝は毎日私が作ってるよ。いつも匂いで起き出してくる」


紬「澪ちゃん奥さんみたいね」クスッ


唯澪「いやぁ……」デレッ


梓「何で唯先輩まで照れるんですか」


純「まぁまぁ。それよりも早く食べましょう!」ウズウズ


憂「冷めちゃいますよ~」


和「そうね。じゃ、律。乾杯の音頭お願いね」ポン


律「私っ?よっしゃ、皆の者!コップをとれいっ!」


唯「了解っ!」


律「ではでは、私たちの成人を祝って!!」バッ


「かんぱ~い!!」ガシャーン



―――数時間後、夜中―――



紬憂和「」スヤスヤ


律梓純「」グーグー


澪「……結局皆潰れてしまった」


澪「真っ先に和が沈んだのがまずかったな……後は無法地帯、と」ハァ


ガチャ、バタン


唯「ふい~、皆の分の毛布あって良かったー」ヨイショ


澪「お疲れ。寒いからな、ちゃんと暖めないと」パサッ パサッ


唯「さっき外見たら雪降ってたよ。積もっちゃうかも」パサ パサ


澪「ホントに?明日帰れるかな」


唯「明日は講義無いから大丈夫だよ。……よしっ、これで皆大丈夫!」


澪「まさか憂ちゃんや梓までお酒飲むとは思わなかった」


唯「りっちゃんと純ちゃんはノリノリだったねぇ」


澪「多分律の奴、最初から和を潰す気だったな。まったく」


唯「若気の至り、って感じだね。……うぅ、寒っ」ブルブル


澪「ほら、こっち来て。暖めてあげる」チョイチョイ


唯「わーい、抱っこ~」ガバチョ


澪「ふふ、って冷たっ!大丈夫か?」スリスリ


唯「おぉ澪ちゃんあったか~」


澪「暫くこうしてるか。……それにしても唯、結構飲んでたけど酔ってないのか」スリスリ


唯「うん、平気だよ。私強いみたい」エヘヘ


澪「これからはあんまり飲みすぎるなよ?ボーカルは喉が大事だ」スリスリ


唯「あ、そっか!それで澪ちゃんそんなに飲まなかったんだね」


澪「そう。あとタバコだ、絶対吸えないな」スリスリ


唯「煙たいの嫌いだからそれは大丈夫!」


澪「よしよし。……そろそろ暖まった?」


唯「うーん、暖かくなったら眠くなってきたぁ」ウトウト


澪「寝ちゃってもいいよ。思う存分抱きしめておく」


唯「澪ちゃんは~?」ウトウト


澪「唯の寝顔見てから寝る」キリッ


唯「いつもと変わんないね……おやすみぃ」ギュウ


澪「おやすみ唯」ギュッ


唯「……」スー


澪「……寝付きはいいんだよな」クスッ


澪「……」


澪「……独り言、言ってもいいよな」ボソ


澪「私たち、もう大人なんだよな」


澪「時間経つのはあっという間。唯たちに出会ってからは特にそうだ」


澪「……あっという間だったけど、出会えた皆は全員特別だ」


澪「律もムギも梓も。応援してくれてる和や憂ちゃん、純ちゃんも」


澪「かけがえのない私の親友だ」


澪「……でもな」


澪「唯はもっともっと特別なんだ」


唯「……」


澪「1年前、唯の所に転がり込んだろ?唯がいないと、私もうダメなんだ」


澪「ずっと傍にいたい。楽しいときも悲しいときも迷っているときも」


澪「……傍にいさせて。……唯は……」


澪「私の最高のパートナーだ」ギュ


唯「……」


澪「……唯」


唯「……」


澪「……起きてるだろ」


唯「……」ピク


澪「心臓の音、すごいぞ」


唯「……ずるいよ澪ちゃん。そういうことはちゃんと言って欲しいな」ムクリ


澪「普段はくっついてるだけだし。それに独り言だって言ったろ?もう言わない」プイッ


唯「だーめ。お願い……澪」ジー


澪「……じゃあ、もっと唯の隣に相応しくなってから言う。あといきなり呼び捨てやめて。もっと好きになるぞ」カァッ


唯「充分相応しいよぉ?澪澪みお~♪」スリスリ


澪「も、もう……私もう寝る!」クルッ


唯「え~お喋りしてようよー?」


澪「ベーシストの朝は早いの」


唯「意味分かんないよぉ。せめてこっち向いて~」グイグイ


澪「……ほら、これでいいだろ。おやすみ唯……」ギュッ


唯「うん!おやすみ澪……」ギュゥ


唯澪「……」スヤスヤ



―――朝―――


律「うぅん……」ムクリ


律「……朝かぁ……ぅぁあ、あったま痛ぇ……」ズキズキ


律「うえぇ……あんなに飲むのこれっきりにしよう……」ヨロヨロ


律「……ん?」チラリ


唯澪「……ムニャ」ガッシリ


律「よくあんな体勢で寝られるなおい」ハァ


律「……私もだけど、皆二人のこと応援してるんだからな。別れたりしたら承知しないぞ」


唯澪「……ぁりがと……」ムニャムニャ


律「ね、寝てるよな?」ビクッ


唯澪「」スースー


律「ふぅ。放課後ティータイムとしても頑張っていこーぜ!……お?」チラ


律「うおぉ!雪だ!皆起きろすげー積もってるぞー!!」ドタバタ


紬梓和憂純「うるさぁい!!!」ズキズキ


律「ご、ごめんなしゃい……」ビクッ


唯澪「……ぐぅ」ニコニコ



どっとはらい。


いつまでも皆仲良しでいてほしいね。同窓会あるだろ、とかはスルーの方向で。


初出:3->>643

  • GJ!! -- (名無しさん) 2011-01-16 22:21:39
  • 起ったから抜いた -- (名無しさん) 2011-01-23 06:30:44
  • もっと好きになるぞ


    なればいいじゃないッ!!どんとこいd(ry -- (名無しさん) 2012-08-30 16:12:38
  • りっちゃん不憫だw 二人ともお幸せに -- (名無しさん) 2013-04-03 01:29:44
  • いいぞもっとやれ -- (名無しさん) 2014-08-30 03:34:02
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー