唯×紬 @ ウィキ

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
私の好きな人は皆に優しい

紬「りっちゃん、お茶入ったよ」
律「おう!サンキュームギ」

誰にでも同じように接し

梓「ムギ先輩、ここなんですけど…」
紬「ああ、これはね…」

誰にでも眩しい笑顔を振りまく

澪「ムギ、実は新しい詩ができたんだけど」
紬「ほんと!みせてみせて♪」

それは当然私にも

紬「はい唯ちゃん、今日はイチゴショートよ」
唯「やったぁ!ありがとー!」


でもね、私はずっと思ってるの
その笑顔が、その優しさが、その全てが
私だけのものになれば良いのに、って


いつからか、なんて覚えていない。恋とはそういうものだと思う
気がついたときには、私の心は彼女でいっぱいだった
いつも可愛くて、優しい彼女。
彼女を思うたび好きになるのを、止められそうにはなかった

気持ちを抑えきれなくなった時、意を決して思いを打ち明けた
彼女は私の気持ちを受け入れてくれた
そう、今は恋人同士なのである
そして、新たな関係が生まれてからも、好きになるという気持ちが収まることはなかった。
その姿、その声、その思い、その全てが日に日に私という存在を染めていく

私はこんなにも彼女を愛しているのに
私はもうあなたしか見えていないのに


紬「ねえ、今度のお休みは皆で遊びに行かない?」


恋人なのだ。二人っきりになる時間は増えた。
思いを語り合ったりもした。キスもした。

でもやっぱり彼女は彼女のままで
皆と一緒、というのをとても大事にしていた


そこに惹かれたはずなのに。それは悪いことではないのに。
そうしなければいけないのに。

頭では分かっていても、気持ちは全くそれには答えてくれない。

『どうしてムギちゃんは、わたしだけをみてくれないの?』

紬「…え?」

思わず口に出してしまったらしい。
そして、こんな嫌らしい考えを聞かれてしまったことが
わたしの中のスイッチを押してしまったようだ

いままで必死にこらえていたのに

唯「私のこと、好きなんでしょう?」

皆が悪いわけじゃないのに

唯「どうして皆と同じように接するの?」

悪いのは、私なのに

唯「ねえ、ムギちゃん、私だけを見てよ」

そんな理性は、この気持ちにブレーキをかけてくれる事はなかった

唯「わたしはムギちゃんだけを見てるよ」
唯「ムギちゃんだけを愛してるよ」
唯「ねぇ、私だけのムギちゃんでいてよ」
唯「他の子の相手なんてしないでよ」
唯「それとも…好きだって言ってくれたの、嘘だったの?」

ムギちゃんの顔がみるみる青ざめていく

紬「ゆ、唯ちゃん、落ち着いて。私に悪いところがあったらなら謝るから…」

こんな顔をさせてしまう事に罪悪感も覚えたが、それ以上に
彼女の知らなかった一面を見れたこと
そして今彼女は私の事だけを考えてくれているであろう事
それが私の心を満たしてくれた

もう私はおかしくなっているんだろう

唯「じゃあさ…」
唯「これからは、わたしのことだけみててよ」


それからは、ムギちゃんは本当に私を特別に扱ってくれるようになった
私だけに話しかけてくれる、時間があれば二人っきり

軽音部にもあまり顔を出さなくなってしまった
りっちゃん、澪ちゃん、あずにゃんとも最近はほとんど話をしていない

ムギちゃんは時折悲しそうな顔をするけれど
あまり気にならなくなってしまった。

それは私が満たされているからなのか
私は、隣にムギちゃんがいてくれれば、それでいい
愛してるよ、ムギちゃん



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