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チャプター1.錬金術師とその弟子 - (2008/10/20 (月) 21:06:09) の1つ前との変更点
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<p>「兄ぃさんっ!!」</p>
<p>繋いだ手と手は離れ離れ、遥か遥か遠くに引き裂かれて―</p>
<p>夢…。</p>
<p>「お目覚めか?<br />
いやはや、寝る子は育つとよく言ったものだが―<br />
お前の場合、寝すぎで脳みそが溶けて出てくるんじゃぁないかと私は思う。」</p>
<p>朝からこの人は、何てことを言うんだろう。</p>
<p><br />
「お前に話しておきたいことがあってな。」</p>
<p>「話しておきたい事…?」</p>
<p>「あぁ、死人を甦らせようとした馬鹿の話しだ。<br />
お前にはあの馬鹿のようになって欲しくないから話す。」</p>
<p>「あの馬鹿って…?」</p>
<p>「名は、ジェイク・バッツブラッド。<br />
10歳の息子の死を受け入れられず甦らせる研究を行った錬金術師。<br />
奴は輪廻の均衡を破る研究を続け、管理者の警告を聞き入れず<br />
果てに、永遠の苦しみを課せられた。」</p>
<p>「息子さんは?」</p>
<p>「人の形をしていない、見ただけで吐き気がするグロテスクな緑の塊だ。<br />
さらに、魂を肉体に束縛させてあるせいで<br />
何度殺しても肉体さえあれば何度でも甦る。<br />
あぁ、思い出すだけで吐き気がする…<br />
今度暇になったら連れて行ってやる。」</p>
<p>「や、遠慮します。」</p>
<p>話を聞くだけで充分だ。<br />
気持ち悪くて今は何も食べれそうも無い…。</p>
<p>「人は時期が来れば誰だって死ぬんだ。<br />
……おいそんな顔をするな。<br />
気持ちはわかる、私も今とても気持ちが悪い。<br />
話すんじゃなかった…でも話さないと馬鹿が増える。<br />
あぁ外の空気が無性に吸いたい。<br />
ということで今日は野外学習だ。」</p>
<p><br />
場所は変わってフィールド</p>
<p>「さて、ディタリア。前方に見えるのは何だ?」<br />
「レムリナムの大群です。」<br />
「よろしい、ではレムリナムの後方に生えている雑草…じゃなかった。<br />
…とりあえず、とって来い。」<br />
「今、雑草って言いましたよね?」<br />
「知らない。」<br />
「師匠?」<br />
「知らない。」</p>
<p>な、何なんだこの人…。</p>
<p>「雑草って、言いましたよね?」</p>
<p>確認のため再度質問。</p>
<p>「………自然に色々生える草、雑草。」</p>
<p>…………。</p>
<p>「ほら、こっち来たぞ。早いところ殺って殺れ。」<br />
「そんな無茶な。」<br />
「無茶じゃないぞ、私は。」<br />
「貴女は、でしょう!!」<br />
「つべこべ言わずに行ってこい!!」</p>
<p> </p>
<p><br />
―数十分後</p>
<p>氷結薬を使って、何とか勝利を収めた自分は<br />
経験値100とトカゲの鱗、雑草ひとつかみを手に入れた!!</p>
<p>「…と、とってきました。」<br />
「ご苦労、どれ……。<br />
やっぱ雑草は雑草か、使えない奴だな。いらん。」</p>
<p>苦労してとってきた雑草と放り投げる師。</p>
<p>「やっぱり、雑草じゃないですか。<br />
それに使えない奴だなってなんですか?」</p>
<p>「雑草の中に稀にちゃんと使える雑草だってあるんだぞ。」</p>
<p>「……。」</p>
<p>「何だ、その目は。」</p>
<p>「雑草の中に稀に使える雑草って、結局雑草じゃないですか。」<br />
「そうだな、草であることには何ら変わりはないぞ。さぁ帰るか。」</p>
<p><br />
工房に引き篭もってばっかりいないで、体を動かすのも重要。</p>
<p>一日の日課に運動を追加</p>
<p>「兄ぃさんっ!!」</p>
<p>繋いだ手と手は離れ離れ、遥か遥か遠くに引き裂かれて―</p>
<p>夢…。</p>
<p>「お目覚めか?<br />
いやはや、寝る子は育つとよく言ったものだが―<br />
お前の場合、寝すぎで脳みそが溶けて出てくるんじゃぁないかと私は思う。」</p>
<p>朝からこの人は、何てことを言うんだろう。</p>
<p><br />
「お前に話しておきたいことがあってな。」</p>
<p>「話しておきたい事…?」</p>
<p>「あぁ、死人を甦らせようとした馬鹿の話しだ。<br />
お前にはあの馬鹿のようになって欲しくないから話す。」</p>
<p>「あの馬鹿って…?」</p>
<p>「名は、ジェイク・バッツブラッド。<br />
10歳の息子の死を受け入れられず甦らせる研究を行った錬金術師。<br />
奴は輪廻の均衡を破る研究を続け、管理者の警告を聞き入れず<br />
果てに、永遠の苦しみを課せられた男だ。」</p>
<p>「息子さんは?」</p>
<p>「人の形をしていない、見ただけで吐き気がするグロテスクな緑の塊だ。<br />
さらに、魂を肉体に束縛させてあるせいで<br />
何度殺しても肉体さえあれば何度でも甦る。<br />
あぁ、思い出すだけで吐き気がする…<br />
今度暇になったら連れて行ってやる。」</p>
<p>「や、遠慮します。」</p>
<p>話を聞くだけで充分だ。<br />
気持ち悪くて今は何も食べれそうも無い…。</p>
<p>「人は時期が来れば誰だって死ぬんだ。<br />
……おいそんな顔をするな。<br />
気持ちはわかる、私も今とても気持ちが悪い。<br />
話すんじゃなかった…でも話さないと馬鹿が増える。<br />
あぁ外の空気が無性に吸いたい。<br />
ということで今日は野外学習だ。」</p>
<p><br />
場所は変わってフィールド</p>
<p>「さて、ディタリア。前方に見えるのは何だ?」<br />
「レムリナムの大群です。」<br />
「よろしい、ではレムリナムの後方に生えている雑草…じゃなかった。<br />
…とりあえず、とって来い。」<br />
「今、雑草って言いましたよね?」<br />
「知らない。」<br />
「師匠?」<br />
「知らない。」</p>
<p>な、何なんだこの人…。</p>
<p>「雑草って、言いましたよね?」</p>
<p>確認のため再度質問。</p>
<p>「………自然に色々生える草、雑草。」</p>
<p>…………。</p>
<p>「ほら、こっち来たぞ。早いところ殺って殺れ。」<br />
「そんな無茶な。」<br />
「無茶じゃないぞ、私は。」<br />
「貴女は、でしょう!!」<br />
「つべこべ言わずに行ってこい!!」</p>
<p> </p>
<p><br />
―数十分後</p>
<p>氷結薬を使って、何とか勝利を収めた自分は<br />
経験値100とトカゲの鱗、雑草ひとつかみを手に入れた!!</p>
<p>「…と、とってきました。」<br />
「ご苦労、どれ……。<br />
やっぱ雑草は雑草か、使えない奴だな。いらん。」</p>
<p>苦労してとってきた雑草と放り投げる師。</p>
<p>「やっぱり、雑草じゃないですか。<br />
それに使えない奴だなってなんですか?」</p>
<p>「雑草の中に稀にちゃんと使える雑草だってあるんだぞ。」</p>
<p>「……。」</p>
<p>「何だ、その目は。」</p>
<p>「雑草の中に稀に使える雑草って、結局雑草じゃないですか。」<br />
「そうだな、草であることには何ら変わりはないぞ。さぁ帰るか。」</p>
<p><br />
工房に引き篭もってばっかりいないで、体を動かすのも重要。</p>
<p>一日の日課に運動を追加</p>