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SS7今日は唯の家にみんなで集まってサッカー観戦! - (2011/02/02 (水) 16:41:26) のソース

***SS7

今日は唯の家にみんなで集まってサッカー観戦! 
…したかったんだけど。 

梓『そんなことより練習しましょうよ!』 
澪『ごめん、もうちょっとで歌詞完成しそうなんだ』 
紬『ごめんなさい、家の都合があって・・・』 

というわけで、発起人である唯とあたし、二人だけの応援団となった。 
しかし唯がサッカーに興味あったとは意外だ。ギターしか知らないようなあの唯が「サッカー見ようよ!」とか言い出した時は何事かと思った。。 
あたしは昔から好きだし、たまに弟とやったりするんだけど。 
まあそんな凸凹小規模応援団だが、現在盛り上がりは最高潮に達しようとしていた。 

律「よっしゃPKゲット!これは決めろよー?」 
唯「ふおお・・・緊張するねりっちゃん・・・」 
律「ああ、残り時間からして、もうこんなチャンスないだろうからな・・・」 

不意に手に柔らかい感触を感じたので見てみると、唯があたしの手を握り締めていた。どんだけ緊張してるんだよこいつは。 
どくん、どくん。唯の鼓動が伝わってきて、柄にもなくあたしも緊張する。あれ、この部屋こんなに暑かったっけ・・・? 
そして運命の一瞬・・・ 

GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!! 

唯「・・・・・やったああああああああああああああああ!」 
律「よっしゃあ・・・ってうわああああ!」 

喜びも束の間、感極まって抱きついてきた唯の勢いに負け、押し倒される形になってしまった。 
さっきより激しい唯の鼓動を、さっきより近くに感じる。得点の興奮を忘れ、二人息をのむ。と・・・ 

pipi-----------! 
試合終了のホイッスルが鳴り響き、固まった時間が動き出す。 

唯律「・・・・・」 
律「プッ・・・」 
唯「アッハハハハハハハハ!」 
律「なーにあれくらいで緊張してんだってな、まったく」 
唯「そうだよね、あれくらい合宿でもやったのに・・・クスクス」 
律「それにしても・・・勝ってよかったな」 
唯「うん!私サッカー見るの初めてだったけど、とっても緊張したよぉ」 

あたしも色んな意味で緊張したわい。ってちょっと待て? 

律「なあ唯、サッカー見るの初めてって言ったな?なのになんで突然みんなで見ようとか言いだしたんだ?」 
唯「えっとね・・・前りっちゃんが『サッカーみんなで集まって応援するとすっげー燃えるんだぜ!』って言ってたのを思い出して」 
律「そういえば言ったっけな・・・よく覚えてたな」 
唯「エヘヘ・・・あとね、りっちゃんともっと仲良くなりたかったから・・・かな」 
唯「私もサッカー好きになれば、りっちゃんとおんなじ趣味の話で盛り上がれるじゃない?」 

唯・・・そんなこと考えてたのか。唯のその気持ちに応えてやるには・・・ 

律「唯、ギター以外の趣味ってあるか?」 
唯「ふえ?」 
律「あたしは唯のことまだ全然わかってなかったと思ってさ。白状するけど、『唯はギターしか知らない』とか考えちゃってたんだぜ?」 
唯「あー、それはひどいよぉ!」 
律「ごめんな。だからそのお詫びも兼ねて、唯ともっと仲良くなるために唯の好きなことを一緒に・・・さ」 
唯「りっちゃん・・・!うん、私の趣味はね―――」 

おわり
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