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SS26澪「なあ唯。部活後時間あるか?」

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SS26


澪「なあ唯。部活後時間あるか?」

唯「え?うん、大丈夫だよー」

          • 部活終了。

あたしと澪ちゃん以外はおうちに帰ったみたいなので、澪ちゃんの用件を聞くことにした。

唯「で、澪ちゃん。お話ってなに?」

澪「え、ああ。えーとだな。実は・・・・・。すっ、好きな人が出来たんだ」

え!?ええええええ!!いきなり何を言ってるんのこの子は!

唯「・・・うん。で、それをあたしに話してどうしたいの?」

澪「あ、ああそれでぇその好きな人ってのがな、りっ、あ、いや・・・・・」

りっちゃん?「りっ」ってりっちゃんのこと?聞くのかあたし?聞けるのかあたし!?あたしも・・・りっちゃんのこと気になってるんだけど。寧ろ好き!

唯「りっ、りっちゃんのこと?」

言っちゃたよおおお。あたしの馬鹿ああぁぁ!これで澪ちゃんも好きだったら気まずい・・。

澪「あ、ああ。そう.....だ////」

ゴンッ!

唯「えっ!」
澪「っ!?」
唯「むぎちゃん!」
澪「むぎ!」

まさか今の聴かれてたんじゃ・・・。てゆか、鼻血流しながら目を輝かせてるのは何でだろう?

紬「あ、あのー。そっちに行ってもいいかしらぁ?」

澪「あっああ。いいぞ、でも鼻血ふいてからにしろよ」

紬「鼻血を吹く?まだ出せるかわからないけどがんばr

澪「そっちのふくじゃない!拭くだ!」

紬「あ!ごめんなさい!私のことは気にせず話を進めて!」

はぁーっと澪ちゃんが溜息を落としながら、今日はお開きだ!だって。続きが!話の続きが超気になる。今日はずっと悶々としそうだぁ。

まあ、悶々としましたね。うん、全然寝られなかった。メールしてもよかったんだけど、躊躇っちゃうよねやっぱ。

てことで部活前!他のみんなが来るまであたしと澪ちゃんで昨日のお話し再開!

唯「・・・・で、昨日の続き何だけど・・・・・」

澪「あ、ああそうだったな。で、結局・・・告白しようかなってね。私なんて無理かもだけどなぁ」

うーむ。これはホンキってことなのか。あたしどうしよ。あたしもりっちゃんのこと好きなんだ!何て言えないだろし・・・。

唯「そんなこと・・・・ないんじゃないかな?澪ちゃん可愛いし!」

何で?あたし、素直になれないよ。こんなに...こんなにも胸がずきずき痛むのなんて初めて.....。誰かを想って、こんなにも心が痛むのなんて初めてだ。

澪「ゆっ唯、どうしたんだ!!?」

唯「・・・・・え?」

あ...れ....?あたし、泣いてるの?

唯「なっ何でもないよ!」

そのとき、がちゃっと扉が開き、騒がしい声が飛び込んできた。

律「おーす」
梓紬「こんにちはぁ」

みんなが来てしまったので、お話は一旦お開き!

部活後。

部活中に澪ちゃんがあたしとりっちゃんは残るようにと言われた。今は3人であたし真ん中でソファーに座ってる!

澪「りっりりっり律?」

律「何だ澪?今日は早く帰りたいのに!手短にな!」

あたしは黙ってこれを見届ける役なのだろうか。

澪「じっ実はな、私、好きな人が出来たんだ」

律「へー、そうなんだぁ。で、あたしにどうしろと?」

澪「いっいや。その好きな人っていうのがな・・・・り、り、りt

そんなのは絶対に嫌だ!

唯「いや!!!!!!」

二人が一斉にあたしの顔をみてきた。まあ、当然か。それは。いきなり叫べば。

律澪「どっどうしたんだ唯!!?」

唯「嫌なものは嫌なんだもん!あ、あたし。あたし。りっちゃんのことが大好きなんだもん!」

唯「誰かと・・・・りっちゃんが付き合う何て、嫌なんだもん!!!」

あーぁ。言っちゃったよ。でも、悔いはない。やりきった。うん、そうだ。あたしはちゃんと伝えたいことは言ったもん。それで・・・・満足だ。

澪「ふぅー。やっと素直になってくれたな、唯」

唯「えっ??」

澪「お前が律のこと好きなんてとっくのとうに分かってたよ。唯は直ぐに顔に出るんだもん」

澪「で、私は律から唯のことが好き。と相談された訳だ」

ふっと隣のりっちゃんの顔を覗くと、顔が真っ赤になっていた。

澪「それで、勝手ながら恋のキューピットにでもなろうかと・・・・」

唯律「「恋のキューピットって」」

二人して笑ってしまった。

澪「わ、笑うことないだろぉ!・・・で、どうするんだ?」

              • 。あたしは....。

唯「あたしは、付き合いたいかな。って。りっちゃんが良ければだけど・・・///」

律「ばっ///い、いいに決まってんだろ!」

澪「.....さて、邪魔者は去ることにするよ。じゃな二人ともぉ」

そう別れを告げ、澪ちゃんは帰って行った。

唯「あ、あたしたちも帰ろっか!」

律「!ああ、そうだな」

夜空の下、肩を並べてゆっくりと歩いている。直ぐに、離れたくないのだと感じた。

唯「付き合うって言っても、実感ないや・・・」

律「あたしもだぁー。でも、こうして唯と一緒に歩けるのが嬉しい。心からな」

唯「りっちゃん!!てぇ、繋がない・・・?.....駄目かな?」

すっとりっちゃんは左手を出した。これは!・・・・、りっちゃんの手、とってもあったかいや。心まで温かくなってくる。

あたしたちは手を絡めたまま
夜道を幸福と共に歩き続けた


唯「えへへ、本当に嬉しいな。こうやって二人で歩けるのが」

律「前も歩いてたりしたろ?」

唯「友達としてでしょ?それは。今は違う。恋人として歩けるのが・・・・嬉しい」

律「そっそうか。あたしも・・・嬉しいぞ///へへっ」

りっちゃんのこんな可愛い顔を見たことがない。それを今、あたしの隣で見せてくれている。こんなに嬉しいことがあるだろうか!
あたしだけに向けてくれる。それだけで、嫌なことがあっても幸せでいられる。

唯「りっちゃん。あたし、あなたが、りっちゃんが大好きだよ」

律「・・・・・あたしもだ。大好きだ、お前が。平沢唯が大好きだ」

唯「えへへ、なんだか恥ずかしいや///.....あっ!」

律「ん?どうした??」

唯「ここで、お別れだ・・・」

律「そ...うだな。楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうな」

唯「あたし・・・・帰りたくない。離れたくないよ......」

律「あたしもだよ。でも、ちゃんと帰らなきゃ駄目なんだよ。分かるだろ?」

唯「わっ...かるけど。でも。でm



!!!!あっあたしの唇が・・・・・りっちゃんの唇とくっついて......
ちゅっ、ちゅちゅちゅちゅちゅーを、ちゅーをしてしまった。
とっ、とっても柔らかかった。それに、初ちゅーだ。あたしはりっちゃんに初めてを取られちゃった。

律「こっこれでもまだ帰れないか?//////」

りっちゃんは顔をりんごみたいに真っ赤にして、あたしの返事を待っている。かっかわいい!食べちゃいたいくらい!

唯「あした。明日もいっぱいしてくれるならちゃんと帰る」

律「いっ....いくらでもやってやるよ!」

りっちゃん!!大好きだよ!!
そんなりっちゃんを見ていたら胸がキュンキュンする。衝動的に抱きついてしまった。

律「あっ」

ちゅっ。

唯「へへ!今度はあたしからちゅーしちゃったよ」

律「ばっ///嬉しいじゃねえかぁ」

えへへ。
あたしも嬉しいよ!

律「・・・・じゃっじゃあ....もう、行くぞ」

唯「......うん。また明日ねぇ!ばいばーい!!!」

ああ。っといい、りっちゃんは歩き始めた。・・・やっぱり、寂しいなぁ。そんな気持ちもあるけれど、何だかにやにやしちゃうよ。ちゅーして。
本当に柔らかかったな、りっちゃんの唇。

とっても、心があったかい。りっちゃん、いや、律。あなたに会えて本当によかったよ。

りっちゃんだぁい好きだよ。



お終い。

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