妹紅と
※原作キャラいるよ
※未遂だけど餡子排泄、してないけど『うんうん』とかの言葉も嫌いな人がいるから一応
その日、藤原妹紅は仕事を終えて帰り道を歩いていた。
日も落ちかけ、夜に生きる妖怪達の時間が始まろうとしている。
妖怪退治、というか人間の護衛などを仕事としている彼女でもあまり無益な戦いはしたくない。
「まぁ日が完全に落ちた頃には里だろう」
そう呟きながらも、足早に里へ向かう。
その時、道端で奇妙とも取れる叫び声が聞こえた。
「まりざああああああああ!! ありずどずっぎりじようねええええええええ!!」
「やべでえええええええ!! ゆっぐりでぎないよおおおおおおお!!」
ぴょんぴょんと跳ね回っている二匹の生き物、妖精なのか妖怪なのか、はたまた生首の幽霊なのか、名前は
ゆっくりと呼ばれている。
『ゆっくりしていってね!』とよく喋り、体の中身は餡子、それでいて知能があると言う奇妙奇天烈と言うにふさわしい生き物である。
そして目の前にいるのがゆっくりまりさとゆっくりありす。
まりさは力も強く、多少の知能があるためリーダーシップを発揮する反面、自己中わがままと言う悪い面を出す者もいる。
ありすは都会派を気取るツンデレと呼ばれるタイプである。いい面が特に無く性欲が盛んな事からゆっくり達からも嫌われている。
説明が長くなったがとにかくそのありすがまりさを性欲の糧にしようと襲っている最中だ。
「あー、見るんじゃなかった」
特殊な粘液を出して交尾をするゆっくり達に妹紅は嫌悪感を覚える。
その粘液がありすの体からにじみ出ていた。
今ここで素通りでもいいのだがそれではあまり気分が良くない。
結局あのまりさを助ける事にした。
「おい」
一言掛けてからありすの髪の毛を引っ張る。髪の毛にも粘液が付着していた性で妹紅は鳥肌を立たせた。
痛いらしいのか体を揺すって怒り始める。
「なにするのおねーさん! ゆっくりしんでね!」
「お前が死ね、勝手に交尾されると里の人間が困るんだよ」
そう言って妹紅はありすの口の下、どこにあるかは知らないがゆっくり達の言う『ぺにぺに』の部分を鷲掴みにする。
「ゆほぅっ!?」
変な声をあげるありすを無視して、腕に力を込める。
単に力を込めるのではなく、彼女が使える妖力のようなものを腕に集中させた。
途端に妹紅の腕が火を噴き、ありすの体を焦がす。
「い゛ぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! あ゛り゛ずのべにべにがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「どこにあるかわからんようなもん燃やされても痛くないだろう」
さらにもう片手でありすの底部を燃やす。
ゆっくり達にはその部分が足らしい。
「あ゛あ゛あ゛り゛ずのあ゛じがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「だからどこにあるのかわからないっつの」
妹紅はため息をついてありすを下ろしてやる。
底部を焼かれたこいつはもう歩く事はできないだろう。
そして一生『すっきりー』できなくなる。
ありすは涙を流しながら森の中へ這っていった。
「さて、まりさ。大丈夫だったかい?」
「ゆっ! おねーさんありがとう! ゆっくりしていってね!」
まりさは嬉しそうに跳ねて、森の中へ入っていった。
妹紅は笑顔でそれを見送るが、目が笑っていなかった。
次の日。
「ふぁ……」
起床して着替えてから顔を洗い、朝食を食べる。
食後の運動として外に出ようかと思ったとき、戸を何かが叩いた。
何事かと思い戸を開けてみると、ゆっくりまりさが子供達を連れていた。
どれも皆口に花や木の実を咥えている。
「おねーさんありがとう! これあげるね!」
「あげりゅね!」
「ねー」
そう言ってから口に咥えていた者を妹紅に差し出す。
「あーっと……お前ら誰だっけ」
「ゆっ! たすけてもらったまりさだよ!」
「おねーしゃん! おかーしゃんをたちゅけてくれてありがちょう!」
ああ、と妹紅は手を叩く。
どうやら昨日助けたまりさは子持ちらしく、助けてくれたお礼をしに来たようだ。
「ふふ、まさかお前達が来るとはね。ちょっと中に入ったらどうだ」
「ゆっ! ゆっくりおじゃまするよ!」
まりさは3匹の子供達を連れて中に入っていく。
妹紅は気づかれないように戸に棒をはさみ、開けられないようにした。
ゆっくりたちは囲炉裏を囲って暖をとっている。
夏とはいえ朝だし、その上妹紅の家は竹林の奥深く、山付近なので気温は低いのだ。
「これがいいかなぁ、こいつでもいいな」
妹紅は台所に言って道具を漁っている。
その時、一匹の赤まりさが母まりさに叫んだ。
「おかーしゃん! ちーちーしたい!」
ちーちー?
ふと疑問に思った妹紅は顔をあげて居間へ向かう。
赤まりさは他の子供達よりすこしぶよぶよしていて、震えていた。
「なるほど、おしっこか。ゆっくりでもするんだな」
ゆっくりは食べ物を消化して出すのではなく、成長する過程で古くなった餡子や余分な水分を出す習性があるらしい。
「ああ、ここで漏らされても困るからちょっと子供貸してくれ」
「ゆっ わかったよ!」
妹紅は手のひらサイズの子まりさを持って台所へ向かう。
そしてある道具を持って裏口から外へ出た。
「ほら、この籠の中でしな」
「うん! わかっちゃよ!」
ちなみにその籠の正体は動物を捕まえるための罠で籠が閉まると無数の太い針が飛び出ると言う仕組みである。
用を足そうと震えている赤まりさを見ながら、妹紅は罠を発動させた。
扉が閉まり、槍が飛び出す。
「ゆ、びゅげっ!?」
一瞬で足から脳天をつきぬけ、赤まりさは泡を吹いて絶命した。
妹紅は罠を外して子まりさを貫いた針を抜き、その穴から餡子を抜き取る。
市販の饅頭一個分くらいの餡子が手のひらに乗った。
それを家に持っていく。
「おーい、おやついるか?」
「おやつ!? ゆっくりもってきてね!」
他に言葉が見つからないのか、態度がでかく感じる。
いちいち怒っても仕方ないので先程殺した子ありすの餡子を持っていく。
「ゆ? まりさのあかちゃんは?」
「ああ、ちょっと長くなるらしいから安全な籠の中に入れて置いてあげた。あの子には先におやつあげといたから安心して食べな」
そう聞いて家族たちは餡子を食べ始めた。
「あまーい!」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」
「おいちいね!」
親と子は美味しそうに自分の家族を貪る。
妹紅はおかしくて笑いそうになる口を抑えた。
しばらくして家族が餡子を食べ終え、ゆっくりしだした。
それを見てから、妹紅は裏口に回って声をあげた。
「あれっ!?」
その声に何事かと家族がやってくる。
「おねーさんどうしたの!」
「籠にいたはずのお前の赤ちゃんがいないんだ……」
困ったような顔をして親まりさに言う。
もちろん演技である。
「ゆっくりさがすよ! みんなもさがしてね!」
「いもうちょどこ~?」
「おねーちゃんどこ~?」
三匹が周辺をうろうろと探し回る。
その間、妹紅はポケットからタバコを取り出して指から火を出す。
彼女は吸えない方なのだが我慢する。
(うぇ、相変わらず苦いな。何時慣れるんだこの味は……)
その時、末っ子らしき一番小さな赤まりさが悲鳴を上げた。
「おね゛え゛ぢゃあああああああああああああん!!!」
「どうしたの!? ――まりざのあがぢゃんがあああああああああああ!!」
どうやら死骸に気づいたらしい。
見に来た母親が悲鳴を上げ、末っ子より少し大きいまりさが急いで駆けつけ悲鳴を上げた。
できの悪いコントのようで妹紅は思わずぷっと吹き出す。
「おねーさん! どういうことなの!? せつめいしてね!」
おろおろと死骸のまわりを飛び跳ねている親まりさ。
妹紅はタバコを指に挟んでしゃがんだ。
「こういうことさ」
そのタバコを、親まりさの口に放り込む。
さらに吐き出さないように顎と頭を押さえつけた。
「んぐ! んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
親まりさは悲鳴を上げようとするが閉じた口の中を反響するだけだった。
ぶるぶると痛みを逃れようと体を震わせるが人間以上の力を持った人間から抜け出せるわけが無い。
「おかーしゃんをはなちぇ!」
「ゆっくりちねっ!」
子供達が母親を助けようともんぺに噛み付いたり腕に体当たりをする。
妹紅はそれを見て手を離した。
「ゆっぶぇ! ぐぇっ、げっ、えげっ!」
舌を焼かれ、タバコを吐き出してもなお火傷に苦しむ母まりさ。
しゃべれなくなったのか、何か言おうとするたびにげぇげぇと変な声を出す。
妹紅は三匹を捕まえ、家の中に入った。
「おねーしゃん! おかーしゃんをたしゅけてね!」
「まりしゃたちはわるいことしてないよ! だからたしゅけて!」
「悪い事してないだぁ? 何言ってるんだ、あんたたちは十分罪を犯してきたじゃないの」
赤まりさ達は首というか頭をかしげた。
自分達が悪い事をした?
母親の元で生まれずっと仲良くくらし、ちょうちょを追いかけ花を食べ。
そんな幸せな生活をしてたのに。
「わかんにゃいよ! ゆっくちせつめいしてね!」
「生まれたことだよ、あと私と出会ったことだ。親だけが私にお礼に来てくれれば親だけですんだけどな」
妹紅は鍋を用意し、囲炉裏の真上にあるフックに紐で引っ掛けた。
その上に赤まりさ達を放り込む。
「ゆっ! あちゅいよ! たしゅけて!」
「おかーしゃん! たちゅけてええええええええ!!」
助けを求められ、親まりさは急いだ駆け寄るが鍋はゆっくりのジャンプ力で届く距離ではなかった。
さらにその下には火がある、迂闊に近づけば親まりさ自身も危なかった。
「あ゛ぢゅい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! お゛があ゛じゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!」
「ゆっぐじでぎだいよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
悲鳴を上げる子供達に親まりさも返す。
「げあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! あ゛があ゛あ゛あ゛あ゛!!」
だが、舌を焼かれ醜い叫び声だけしかでなかった。
鍋にいる赤まりさ達はついに体力の限界を迎えた。
「あづ……ゆっぐじ……でぎ」
「ぎぎぎぎ……もっど……ゆぐっ」
そして何も聞こえなくなった。
親まりさは唖然として鍋を見つめる。
「もうそろそろ頃合か、ほい」
鍋を掴んでひっくり返す。
床に黒ずんだ塊が二個転がった。
「あ゛……あ゛あ゛……ぐ、ぐぐぐ……」
涙を滝のように流しているまりさは歯を思い切り食いしばり、目は血走っていた。
妹紅はその目の前で、黒ずんだ物を踏み潰した。
「あ、ごめん」
「ぐがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
怒り狂ったまりさは妹紅の腕に噛み付いた。
全力で、彼女の腕を引きちぎろうとした。
だが、所詮ゆっくりである。
「……歯形はついてるだろうが、痛くは無いな」
「ぐぐががががががががあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
妹紅は妖力を込めて指に集める。
妖力で熱を帯びた指で、見開いたままのまりさの目に押し当てた。
「い゛ぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
ぱちゅん、と可愛らしい音がして目玉が破裂する。
目からはとろとろした液体が流れていた。
妹紅は無くなった目の中に指を突っ込み熱を送る。
「う゛ぐぎがあがお゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
固まった目の穴を、さらにまぶたを閉じさせて熱で癒着させる。
元々底に何も無かったように、綺麗にまりさの左目が無くなった。
「いぎっ、ぎぎぎぎっぎっぐっげぇっ!?」
狂いだしそうになるまりさに、妹紅は底部を焼いて正気に戻す。
黒焦げになって固まるくらいでは駄目なので、痛々しいやけどを残すくらいにした。
これなら飛び跳ねたり動いたりするたびに痛みが来て狂いたくとも狂えない。
「ご……ごぐじで……」
「どうしてだって? あの時お前を助けたのは次の日私の家にどっちかが来る事を考えたのさ。もしありすなら仲間を連れて復讐しにくる。そしてお前ならお礼をしにやってくる。お前の場合は一匹だと思ってたから対して期待してなかったが……まさか子供を連れてくるとは予想外だったよ」
笑顔で妹紅はまりさの帽子を取り、囲炉裏に投げ込む。
「ば、げ、ぼ、の」
まりさは焼けた口で必死にそう言った。
妹紅は動じない。
「化け物? いままで同じ事をしてきたゆっくりからは皆そう言われるな。だけど、そしたら里の人間は皆化け物だよ。私だって『死ぬ事の無い』ただの人間なんだから」
そう聞いて、まりさは妹紅に出会ったことを後悔した。
もしあの時ありすに殺されていればこんな苦しい思いもしなかった。
悲しい思いもしなかった。
お礼を言おうとみんなで彼女の家に行った事が間違いだった。
全部間違いだらけ。
「自分と違う生き物を信じた時点でお前の死は確定してんだよ」
そしてこの後ずっとまりさは虐待されつづけて寿命を迎えた。
あとがき
初めて生かしておいた気がする。
過去作品全部制裁物だったからこういう理不尽なのも悪くない。
東方キャラに愛着がない? ありありですけど
このアフォが書いた作品。
霊夢の怒らせ方
ゆっくりデッドライジング1~3
霊夢のバイト
慧音先生とゆっくり
ゆっくりCUBE1~2
ゆっくりと男
虐待おねーさん
紫饅頭にクイズ出せば自滅してくれる
昔の遊び
ゆっくり戦争
ドスまりさの真実
書いた妹紅の旦那:神社バイト
最終更新:2008年09月14日 11:10