ド口ワ系2 臨時授業

※警告、ドロワの中設定あり







保健室のベッドに寝転ぶ、ちょうどこの時間ならとテレビをつける。
チャンネルを変えていくと、ニュースを見つける。
なになに、事故米を偽装し転売か・・・。くだらんな。
お前らが食べている甘い物の80%がフナの餌みたいな臭い泥を食ってるゆっくりの中身だぞ。
肉だって餃子や肉まんの中身はゆっくりれみりゃの中身だ。それも酷く飼育状態の悪い奴の。
下手したら一度何かの実験で使われたもののリサイクルだ。まだ繁殖実験や行動調査なら良いが、最悪は薬物実験だ。
農薬の耐久実験に使われたゆっくりを回収しにきたのが、食品業者だった時は笑ったよ。
まぁ、さすがに放射線の耐久実験の時は誰も引取りに来なかったけどね。
おお、農水大臣が直々に謝罪か。ああ、言い訳しに来ただけか、
テレビの画面に見知った顔を見つける。名前は・・・あ、テロップ出たな。そうそうこんな名前だった。
私が学会にいた頃、よくゆっくりの死体を業者に横流ししてた奴だ。
私はこいつの事が嫌いじゃなかったな、こいつは私の実験を邪魔しないし、ゆっくりが何匹死のうと嫌な顔しない。
むしろ、嬉しそうに業者に電話してた。こいつも私を気に入ったらしく。ちょくちょく差し入れをくれたよ。
今度はバーンと殺しましょうって笑うんだよ。良い奴だったんだけどなぁ。
見知った顔の男は何度も何度も丁寧に頭を下げている。
救ってやろうにも、私はこいつを追い詰めるネタしか持ってないんだよな。

「何見てるんですか?」
「ん、ニュース」

忍者みたいなというか忍者というか、くの一が話しかけてくる。
「それは見れば分かりますよ。何のニュースですか?」
「ああ、食品偽装だよ」
「へー、怖いですね」
「お前、ゆっくりれいむ食べる?」
「え、食べますけど」
「日本で消費されてるゆっくりれいむの6割が中国、3割が東南アジア、残りの1割が国産。知ってる?」
「えぇ、だから国産のを」
「国産の内、3割が研究施設などで出たゆっくりの死体のリサイクル」
「・・・」
「3割がちゃんとした施設で作られたもの」
「の、残りの4割は?」
「国産と偽って出荷されてる、おそらくは中国の品」
「・・・」
「なんなら最近、なんで飼料となるトウモロコシが高いのに乳製品である生クリームが安いかって話をしようか?」
「け、結構です」
天井に張り付いてる奇妙なくの一、今は授業中だぞ、一応。
「まぁ、そう言うな。現代社会とか政経の授業だと思え」
「うぅ、ドロンしたい」
「世界的にとうもろこしの値段が跳ね上がってるのは知ってるな?」
「ニュースで」
「ふむ、理由も?」
「ばいおえたのーるがどうとか?」
「ご名答。で、世界的に飼料の値段が跳ね上がってるんだよ。牛や豚の餌がなくなるってわけ」
「だから、バターとかが今ないんですよね」
「そうそう。でも、おかしくない?豚の餌の値段が上がってるのに豚まん値上げした?牛の餌の値段上がってるのに生クリームの値段上がった?」
「そういえば・・・え、でも生クリームは値上がりしましたよ」
「お店のケーキは?」
「あ・・・」
「ゆっくりパチュリーの中身はホイップされたクリーム。生クリームが中に入ってるわけじゃない」
「つまり、どこかの業者がゆっくりパチュリーの中身だけ買って、それをケーキにのせる・・・」
「イエス」
「・・・もう何も食べられなくなりそうです」
「ちなみにそういうゆっくりの餌のほとんどが蛆とかフナが食うような練り餌、それこそ今、報道されてるような事故米とか」
「うげぇ」
「まぁ、研究所で飼育されてるのよりはマシだよ」
聞きたくないのか、首を左右に振る、くの一。
「酷いものを挙げれば、実験動物の死体や人の排泄物、ヘドロ、副作用のある薬物、農薬まみれの野菜、家庭で出された生ゴミ」
「・・・で、でも、国産の3割はちゃんとした施設で」
私はチャンネルを変えていく、料理番組に辿り着く。
国産のゆっくりれいむ、5万8千円の文字。
微笑むように目を瞑って死んでいるゆっくりれいむに包丁が入れられる。
皮は薄く、ぎっしり餡子が詰まっている。
産地が紹介される。広大な敷地で何人もの人間に手間隙かけられ育てられたゆっくりれいむの映像。
「3割の正体」
がっくり項垂れるくの一。


「そんなに安全なゆっくりが食べたい?」
「そりゃ、そうですよ」
ベッドから起き上がり、ベッドをずらす。
「着いてきな」
私は久しぶりに人を自分のラボに案内した。

「これ、先生のゆっくりれいむですか?」
「そう、美味しいよ」
「・・・」
「その子の四代前の子までのデータならあるよ。繁殖実験でゆっくりまりさと子どもを作っただけでお役御免で私の所に来た子」
「だ、大丈夫なんですよね?」
「食べ物は私がここで育てている植物。その植物も人工太陽を使ってはいるけど無農薬」
「・・・」
「与えている水はこの学校が昔使っていた地下水を何度かろ過したもの、水質チェックは毎日やってる。あ、植物にもその水を使ってる」
「・・・大丈夫そうですね」
いただきます。とくの一はゆっくりれいむをほうばる。
「うん、美味しい」
「それは良かった」
「だって、そんなに良い環境で育ってるんだもん」
「良い環境?」
「え、だって良い餌に良い水に」
「見てごらん」
ラボにあるケージの一つを指差す。
草花が生い茂り、水のみ場もしっかりある。
だが、ゆっくりれいむの挙動がおかしい。
変な飛び跳ね方をしたり、顔をふるふる横に振ったり、
よく見ればみんな涙を流している。
「このケージの中では大音量でゆっくりの悲鳴を流している。するとゆっくり達はゆっくりできなくなる」
ケージの天井の四方にはスピーカーが取り付けられている。
「そして、ストレスで死ぬ。ストレスや恐怖を与えて死んだゆっくりは餡が甘くなるのは知ってるよね」
「ええ」
「長々と生かさず殺さずやっていると甘ったるくなりすぎるけど、ここならそれなりに生きて死ぬから甘さもちょうど良くなる」
ケージの中で飛び跳ねていたゆっくりれいむが急に動かなくなる。
「良い小遣い稼ぎだよ。ここは・・・どっちの3割に入るんだろうね?」


ケージの中に入って死んだゆっくりれいむを回収する。
「おねーざん、ごごからだじで!!」
「ここじゃゆっぐりでぎない!!」
「おねーざん、だずげで、れいむもだじで!!」
スピーカーからなのか中にいるゆっくりれいむが喚いているのか、
よく分からなかったが、足にゆっくりれいむがまとわりついてきたので、蹴ってどかせる。
「死んだら、出してあげるよ」
ケージの扉はまた閉ざされた。




















~あとがき~
本当なら前回、たいちょ氏が千夜の飼っているれいむ達に野菜を届けてくれるけど
たいちょ氏を見送った後、千夜が全部それを捨ててしまうって話だったんですが、
名前、どうしよう「ちよ」でいいかな?と悩んでたら時間が掛かったので未登場でした。
今回はエイム氏が出ています。名前は出てないけど。
どうも千夜が校舎炎上フラグを立てまくりなんで、どうにか回避していきたいと思います。
目指せ、校舎爆発!!

by118

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最終更新:2008年09月30日 23:45
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