ゆっくりでも潰してやろうと森を歩いていると、妙なゆっくり一家を見つけた。
「きちゃないこがいるよ!」
「おおくちゃいくちゃい」
「こんなあかちゃんとはゆっくりできないよ!」
「ゆっくりしね!」
1匹の、やけに黒い赤まりさを一家全員でボコっていた。
せっかくなので俺も参加した。
黒い赤まりさ以外を潰し、残った汚い子を手に乗せた。
「お前、なんでリンチされてたんだ?」
「ゆゅ・・・・まりしゃはきちゃないって・・・」
ゆっくりと説明する赤まりさ。
なんでも、生まれたときから全身が垢まみれだったらしい。
赤まりさならぬ垢まりさ。
あまりにも酷いスメルと汚らしいボディで生まれてからこの日までボコられっぱなしだったとか。
確かに、なんだか養豚場のような匂いがする。
左手で持っていたのを右手に移し替えたのだが、左手に臭いがこびりついている。
凄く臭い。
「よし、洗ってみよう」
近くの川に、無理やり垢まりさをつっこんだ。
ぼろぼろと、黒い塊が流れていく。
環境汚染だ。
「ゆぼぼぼぼ!!だぶげっぶべえええ!!」
溺れかかって必死なようだがしょうがない。
臭いものはしょうがない。
「どうだ?きれいになったかな?」
川から引きずり上げた垢まりさは、随分ときれいになった。
黒い垢が無くなっていたし、においもだいぶ発散している。
微妙にふやけているが、それはこのさいどうでもいい。
「ゆゅ!しゅ、しゅ、しゅっきりいいぃい!!?」
目をキランキランに輝かせ、垢まりさは大声を上げた。
「ちゃんと洗えば綺麗になるんだよ。理解してね」
「ゆっきゅりりかいしちゃよ!」
この森には、ゆっくりの群れがあった。
俺は垢まりさをその群れの長に押しつけることにした。
森には群れに属するゆっくりと、家族単位で勝手に住むゆっくりがいる。
群れに属するゆっくりは、村との関係も良好だそうで、虐待禁止になっている。
俺にとっては非常に迷惑だ。
リーダーのゆっくりは優しいヤツなので、このクソカスみたいなまりさでも生きていけるだろう。
数ヶ月後。
その群れは村人に崩壊されたという話を聞いた。
なんでも、悪臭を発するゆっくりが増加し、森が臭くてしょうがなくなったとか。
川は薄汚い垢で汚染され、魚がとれなくなったらしい。
虐待禁止も解禁され、おれとしてはとてもうれしい結末になった。
あの垢まりさには感謝である。
おわり。
垢ゆを書きたくてやった。
最終更新:2009年01月23日 14:48