- しつこく書きますがパロディです。
- すぃーを改造したっていいじゃないか、という心の広い人だけお読みください。
- ですもどぅすは出ません。あの変態兵器は今もあのゆっくりたちの巣にあります。
せんとうすぃー2
すぃーの改造型の話を聞いた別のゆっくりの飼い主のお兄さんがすぃーを改造してほしい、と加工所に頼みに来た。
「で、アンタはなぜ改造したいと?」
「それは……まりさに復讐を遂げて欲しいからです」
「ほぉ」
なんでも語るところによると、このまりさ大怪我をしていたところをこのお兄さんが保護したらしい。
まりさはお兄さんの家から少し離れた森に少数で住んでいたのだそうだ。
付近の畑の被害が報告されていなかったことから豊かな森であるようだ。
家族で平和にゆっくり暮らしていたある日のこと
突然やってきたありすとまりさのカップルに
お家宣言をされ、文句をいった親まりさとれいむは殺されてしまった。
姉妹も殺されてしまったのだが、まりさは命からがら生き延びたのだという。
念のため、お兄さんは嘘をついていないか森に確認しに行ったところ(返り討ちにあったゲスがとっさに言った嘘の可能性もあったため)
確かに根性の悪そうなありすとまりさが住んでいたそうだ。
「……というわけで武装したすぃーが欲しいのです」
「ですがまりさが大きくなってから復讐を行っても良いのでは?」
「いえ、このままでは冬になってあいつ等は自滅してしまいます。食料を蓄えてる様子がなかったですし」
「それなら別にこんなことしなくても……」
「それはそれでスカッとはするのでしょうがやはり復讐は自らの手で行う必要がある、とまりさがもうしておりまして。
助けると決めたからには最後までやらないと」
「なるほど……じゃぁこれくらいかかりますがよろしいでしょうか」
「……分割って効きます?」
こうして、新たな戦闘すぃーを作ることと相成った。
二輪型すぃーではなく四輪型すぃーなのではんてぃんぐ・ゆっくりや以前もらったすぃーからつくったじぇっとすらいがーとかを持って行くわけにもいかず、
どういうものを作ろうかとスタッフ達は夜な夜な会議を行い最終的に主任が
「これでよくね?」と持ってきた案(と言う名の特撮やらアニメのVHS)が通った。
更に数日かけて、改造すぃーは完成した。
「どうでしょう?」
「………」
それはやはりすぃーと言うにはあまりにも自動車のミニカー的なデザインすぎた。
こちら側の車にたとえるならばフォルクスワーゲン・ビートル。
「こ、これの名前は?」
「はぁ、主任曰く『さわやか』とのことで」
「爽やか?」
「はい、試用テストでかなり装甲強化したすぃーを乗り手ごと爽やかにふんs「いや、もう判った」そうですか」
まりさに乗ってもらって動かしてもらう。
「らくちんにうごくよ!まえのすぃーよりかんたんだよ!」
「あ、ちなみにコレ普通のすぃーとしても十分ご使用できますので。屋根つきですので雨にもぬれず快適ですよ、多分」
「多分、ですか……」
そして、その夜。
「すぅやすぅや」
例のありすとまりさは眠っていた。ろくに食料も集まってないのにのんきなもんである。
このありすとまりさ、元々は飼いゆっくりだったのだが、あまりのダメっぷりにキレた飼い主に捨てられた。
飼いゆっくりは野生より体格が良かったのでそのまま別の家を乗っ取り、こうして生活していたわけだ。
そのため冬の恐さを理解しておらず、餌を集めてなどいなかった。
ふと近づいてくる騒がしい音。
「ゆぅ……うるさいよ!しずかにしてね!!」
まりさは文句を言った。まぁ、夜に騒がしくすることは誉められたことではない。その間違ってはいない文句の返答は。
「ぱらりらぱらりらぁぁぁぁぁぁ!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
何かが巣穴に突っ込んできた。ドアの前にいたありすはすぃーに踏まれた。空ぶかしで回転する車輪に少しずつ皮が削られているがまぁ生きてはいる。
「ななななななんなのぉぉぉ!?」
いきなり、巣穴にすぃーが突っ込んでくるのは正直予想外だった。
「おとーさんたちのかたきだよ!」
すぃーに乗っているのはもちろん子まりさ。そして、あくせる?をふみ込み、まりさに向かって突進する。
普通すぃーはあたると痛いがそれぐらいだ。だから、まりさは体を膨らませて衝撃を吸収しようと試みた。
しかし―――吸収しきれない速度で突進してきたなら話は別だ。
あっという間に口にぶつかり、息を吐き出すまもなく、すぃーはまりさを貫いた。それはもう爽やかなまでにあっさりと。
「ゆふぅ……ゆふぅ…、アッ!?」
ふと後ろを見るとありすに逃げられてしまっていた。追いかけねば。そう思い、すぃーを動かそうとしたときにお兄さんがやってきた。
「もういいよ、十分だ」
「お、お兄さん?」
「まりさは家族がいたおうちを取り返したかったんだろ? で、どうだった?悪いまりさをやっつけて」
「も…もどってこなかったよ。おとうさんもおかあさんもおねえちゃんもいもうとも……」
「だろう?だからお兄さんは反対したんだ。何も戻ってこないよって」
「じゃ、じゃあまりさはこれからどうすれば………」
「お兄さんのウチに来るも良し、ここにまた住むも良し……どうする?」
まりさがどうするかはまぁ別の話。
え?逃げたありすがどうなったかって?ははは、逃げた悪党の末路など知れたものでしょう?
「う~う~♪」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
後書き
二輪でやったから次は四輪かな、と。らいどろんってのもありでしたが、さすがにてつをネタはインフレ過ぎるのでやめました。、
最終更新:2008年11月15日 15:16