ゆっくりいじめ系1620 竹取り男とゆっくり

竹取り男とゆっくり


 幻想郷のある山の上に男が一人住んでいた。
 野山に入って竹を取りつつ、よろずのことに使っていた。
 男のもとには週に一度のペースで商人が竹を買いに訪れ、男はこの商人から食料を買って生計を
立てていた。
 ある日のこと…。
 いつも来るはずの商人が、この日はやって来なかった。
 なにか都合があったのだろう……
 男は家の裏の納屋からホコリをかぶった荷車を引き出し、山のように竹を積んで自ら街におりて
いった。

 男の竹材は飛ぶように売れて、荷車は早くも空になる。
 荷車の重みは男の財布の重みに変わった。
 たまには美味しいものでも食べようと甘味屋通りに入ったところである。
「ゆっくりしていってね!!」
 突然大きな声をかけられ、男が声のほうへ振り向くと、ガラスケースに入れられた生首が鎮座し
ていた。
「なんじゃこりゃあぁぁっ!?」
 男が絶叫すると、店主が中から出てきた。
 店主は『ゆっくりまんじゅうの商品化』を知らない男を瞬時に"おのぼりさん"だと見抜き、丁寧に
説明した。
 街にゆっくり加工場ができたこと。
 まんじゅうの餡子には小豆よりゆっくりを使ったほうが安価で、味も変わらないこと。
 男は次第に納得していった。
「おひとついかがですか?」
 と勧める店主が出してきたのは、小さなプチトマトほどのゆっくりの赤ちゃんだった。
 男が受け取ると、赤ゆっくりと目が合った。
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
 まだ生まれたばかりの赤ゆっくりは手のひらの上でフワフワと上下に揺れ、ミニチュアサイズの
赤いリボンもユラユラ揺れた。
 どうやらジャンプしているつもりらしい。
 うにうにとした感触が気持ち悪かった。
「食えるの? これ。てか俺食うの?」
「中の餡子もやわらかくておいしいですよ。召し上がってみてください」
「ゆーっ! ゆーっ! おじしゃん、りぇいみゅをゆっくちさせちぇにぇ!」
 この赤ゆっくりはまだ幼すぎて、自分が食べられる対象だということが分かっていないようだ。
 キラキラと目を輝かせて男を見上げ、けたたましく『ゆっくり』を繰り返した。
 う~ん…と唸りながらも、男は意を決すると一息に口に放り込んで、歯ですり潰した。
「ゆぎゅ…っ」
 一瞬だけ赤ゆっくりの断末魔が響いたが、すぐに独特の風味が口いっぱいに広がった。
「ウマー」
「気にいっていただけましたか? 今のは今朝うまれたばかりの赤ちゃんで、皮も餡子もやわらかく
どなたにも気に入っていただけるんですよ」
「うめぇ! 3ダースくれよ!」
 実は、男は大の餡子好きだった。
 これまでたくさんの饅頭や羊羹を食してきたが、このゆっくり饅頭は格別だった。
「お客さま、実はこんな商品が……」
 十分な手ごたえを感じた店主は、男に対しておもむろに話を持ちかけた

 男が山の自宅に帰ったとき、すでに陽は落ちていた。
 空の荷車を納屋におさめると、先ほど甘味屋で買った商品をテーブルにおいて一息ついた。
 商品は紙袋につつまれて中は見えず、またかなり重かった。
「店主に勧められるままに買っちまったけど、いやに重いな。 …まぁ安かったからいいが」
 事実、今日稼いだ金額にくらべれば、この商品ぐらいいくらでも買える値段だった。
 店主は中身は秘密だと言った。が、必ず満足いただけるに違いないとも付け加えた。
「試食のゆっくりに大満足だったから信用して買ったが、あの店主やるな…」
 週に一度しか商売しない自分とは手練手管が違っていた。
「ではさっそく」
 男は気を取り直して包み紙を破った。
 すると、中から出てきたのは透明のケース。そして直径20センチほどのゆっくりが二体、
ケースの中にぎゅうぎゅうにおさまってぐっすり寝ていた。
「でか…」
 昼間の赤ちゃんがこれほど育つのか、と男は感心した。
 実際にはもっと大きくなるが、男はまだゆっくりについてよく知らなかった。
 右側には昼間見た赤いリボンをしたゆっくり。
 左側には金髪に黒いとんがり帽子のゆっくり。
 どちらも大きな口からよだれを垂らし鼻ちょうちんをふくらませた醜悪な寝顔だった。
 そうして視線を移していくと、ケースの左横からテープが出ていて
 『これを引いて起こしてください』
 と書いてある。男は素直にそのテープを引いてみた。
 すると、ゆっくりたちの床がスライドして、とんがり帽子のゆっくりが下の床に落ちた。
 デンッ!
「ゆ゙っ!?」
 とんがり帽子のゆっくりは落ちた衝撃で目覚めた。
「な~る♪」
 男は仕組みを理解し、さらにテープを引いてスライドを抜き取った。
 デンッ!
 つづいて赤リボンのゆっくりが落ちたが、こちらはまだ眠っていた。
「鈍感な奴だなぁ…」
「ゆうぅ……ゆっ?」
 男があきれていると、先に目覚めたとんがり帽子が男に気がついた。
「ゆっくりしていってね!」
 昼間、甘味屋通りに足を踏み入れた瞬間に言われたのと同じセリフ。
 こいつらのあいさつ文句かと思い、男も同じセリフを返した。
「ゆっくりしていってネ!」
 …返した後で、なにも声まで真似ることもなかったと後悔した。
「おじさんだれ? まりさ、おじさんのことしらないよ?」
 こいつ"まりさ"って名前か。
「俺は今日お前らを買ってきたんだよ。まぁ飼い主みたいなもんかなぁ…」
「かいぬし? かいぬしってなんだかしらないけど、おじさんはゆっくりしてるひと?」
「んー、まぁゆっくりしてるかな」
 こいつの『ゆっくり』という言葉の使い方に疑問を感じたが、適当に流しておいた。
「じゃあ、おじさんはまりさもゆっくりさせてね。ここせまいよ! ここじゃせまくて
まりさゆっくりできないよ! おじさんははやくまりさをここからだして、ゆっくりさせてね!!」
 なんだこいつら!(怒)
 確かにこのサイズのゆっくりにこのケースは狭いと思うが、この偉そうな口調はなんだ。
 しかもこの顔。
 自信に満ちあふれて命令してくるこの憎たらしい顔!
「どうしたの? なんでだまってるの? おじさんばかなの?」
「むか!」
 頭に血がのぼった瞬間、まりさの声にもう一体のゆっくりが目を覚ました。
「うー、うゆぅ…。 ……ゆ? まりさ、ゆっくりしていってね!」
「ゆ! れいむおきたんだね! れいむもゆっくりしていってね!」
 まりさはそれまでのやり取りをすっかり忘れたような様子で、目覚めた隣のゆっくりとあいさつを
交わしていた。
 え~と、この鈍感なのがれいむ…と。
 俺は怒りをおさめ、れいむというゆっくりがどんな奴なのか観察することにした。
 れいむとまりさは『ゆっくりしていってね』を何度か繰り返すと、お互いに頬擦りし始めた。
「きめぇ!」
 だが、ちゃんと頬を擦りつける動作をするには、このケースが狭すぎた。
「ゆ? まりさ、ここせまいよ。これじゃゆっくりできないよ」
「そうだよれいむ。このおじさんがまりさたちをこんなところにおしこめたんだよ。おじさん、
ゆっくりしてないではやくまりさたちをここからだしてよ!」
「そうだよ、はやくだしてよ」
「どうしてつったってるの? ことばがわからないの? ばかなの?」
「ばかなの? おじさんばかなの?」
 憤慨した!!!
「うらあっ」
 押し込めたのは俺じゃねぇ! 俺はバカじゃねぇ!
 男はちゃぶ台をひっくり返すようにケースを投げ上げた。
「ゆぶっ」
「ゆ゙あ゙あ゙ああぁ」
 ケースは空中で勢いよく8回転した後、木製の床に落ちて盛大な音を立てた。
「こんのクソ饅頭がッ」
 男の怒りはそれだけでおさまらず、大股にケースに近づいた。
「ゆぐっ…! おじさん…どうしてこんなことするの…ゆっくりやめてね…?」
 ケースのふたが壊れて外に投げ出されたまりさは、男の形相に怯えて震える声でうったえた。
「おじさん、まりさとゆっくりし…」
 だが、男はまりさの体をむんずと掴み上げると、思いきりぶん殴った。
「ゆぎゃんっ!!」
 まりさの体は壁に叩きつけられて平べったくひしゃげ、ボタリと床に落ちた。
 衝撃で頬の皮が破け、中の餡子が露出している。
「ゆ…ゆぶぅぅぅぅ……」
 まりさがよろよろと起き上がると、破れた傷口から餡子が飛び出てしまった。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ばり゙ざのあ゙んごがあ゙あ゙ぁぁ!! どぼじでごんなごどずるの゙お゙お゙お゙」
 まりさは涙や涎にまみれながら、歯茎をむき出してむせび泣いた。
「まりさ! まりさ! …おじさん、おねがいだから、まりさをゆっくりゆるしてあげてね!」
 ふたの開いたケースから這い出たれいむは、さっきまで一緒に悪態をついていたことも忘れて
まりさの命乞いを始めた。
 だが、まりさは自分の命乞いをしてくれるれいむの気持ちを反故にするような言葉を発し始める。
「れいぶがわるいんだよぉおじさん! れいぶが…ゆっくりできないのはおじさんがばかだからって
そういったんだよおぉぉ!」
 このままでは殺されると感じたまりさは、すぐそれとわかるような嘘で男の注意をれいむに向け
ようとした。
「ゆ!? ゆゆう!!?」
 れいむのほうは、あまりに唐突なありすの言葉に、餡子脳が混乱して絶句してしまった。
「ゆぐっ、ぞうだよ、れいぶがわるいんだよ! ばりざはおじざんのごど、ごれっぼっぢもばがなん…」
「おら゙ぁ!」
「ゆがあ゙あ゙あ゙あぁぁぁ…ぶびゃ!!!」
 まりさは男に蹴り上げられ、壁に叩きつけられて餡子を撒き散らした。
 今度は打ちどころが悪かったようだ。
「ぐぽぇ…」
 ボトボトボト。
 口から大量の餡子を吐き出したまりさは、焦点の定まらない目をぐるんぐるんと回して倒れた。
 男はおとなしくなったまりさをつまみ上げた。
「ごぷっ…ゆぐ…ゆぐ…ゆっぐじ…ざぜで…………ゆっぐじ…じだい…」
 まりさはでろでろと餡子を垂れ流しながら、うわ言のようにつぶやいた。
 口や傷から流れる餡子から、むあぁ…と甘ったるい臭気が上がる。
 まりさの姿に、男もここへきて落ち着きを取り戻しつつあった。
「だんでぼ…ずる゙がら゙………ゆ゙る゙じでえ……ごろ゙ざな゙いでえ……」
「…もう悪態ついたりしないか?」
 懇願するまりさを見て、男は念を押した。
「じばぜん…じばぜん…ゆ゙る゙じで……ゆ゙っぐじじだい゙……」
「…お前もしないか?」
 さっきまでケースの中で一緒だったまりさに裏切られたり、そのまりさが殴られて蹴られて
瀕死の重傷を負わされる様子を見ていたれいむは恐怖と混乱で固まっていたが、急に男が自分を
振り向いたのであわてて我に返った。
「ゆ…ゆぇ!?」
「もう悪態ついたりしないか!?」
「ひぃっ! もうしません! ここでゆっくりしたいですうぅぅぅぅぅ!!」
「よし、じゃあ許してやる」
 男はそう言って、涙やら涎やら傷口の餡子やらでぐちゃぐちゃになったまりさの体をつまみ上げ、
ケースを持ち上げてテーブルの上に据えなおした。
「ゆうぅ…ゆうぅ…」
 いまだむせび泣いているボロボロのまりさと、震えているれいむの体をケースの隣に並べて置くと、
男は首をひねった。
「たしかにこのケース、小さいよなぁ」
 男はケースと二体のゆっくりの大きさを見比べながらつぶやいた。
 もはやゆっくりたちも狭いと文句を言うことはなく、言われるとおりにします、といった様子で
うなだれている。
 ふたも壊れちまったしなぁ…直るかな…?」
 男は割れたふたをケースの上部に置いて、下から接着面を見上げた。
 その時だった!
 まりさはそれまでの様子からは想像できない機敏さで、れいむの体を突き飛ばした。
 ぐにゅ!
「うわっ!」
「ゆゆっ!?」
 突き飛ばされたれいむは、ちょうどテーブルと同じ高さにあった男の顔面に衝突した。
 体が饅頭でできているためか、れいむは男の顔面に張りついたままだった。
「こんなところじゃゆっくりできないよ! らんぼうでばかなおじさんはれいむといっしょに
ゆっくりしねばいいよ!!」
 なんと、今までの惨めな姿はすべてまりさの演技だったのだ。
 傷は深かったが、体全体の餡子の量は致死量に至るほど失われてはいなかったのである。
 こうして男がまりさを許して隙を見せるまで、まりさは演技を続けていたのだった。
「じゃあね! ばかなおじさんと、ばかなれいむ! まりさはもっとゆっくりできるところにいって
ゆっくりいきていくよ!」
「ぐうぅ…」
「ゆっくりしね! れいむといっしょにゆっくりしね!」
 すぐに逃げればいいものを、ご丁寧に口上を述べてからまりさはゆっくり逃げ出した。
「このやろう!!!」
 男は顔かられいむを引き剥がすと、まりさを追って駆け出した。
 小さなゆっくりと、大きな人間と。
 まともに走って、どうして逃げられることがありよう。
 男は簡単にまりさの逃げ道に立ちはだかった。
「このクソ饅頭…もう許さねぇ…」
「ゆぐ…ぐ……」
 あれほど強気だったまりさは、恐怖のあまり再び泣き出した。
「ゆあ゙あ゙ぁぁぁんゆ゙る゙じでえ゙ぇぇぇぇ!! だだゆ゙っぐじじだい゙だげだっだの゙お゙お゙お゙」
 まりさは歯茎を剥き出しにして、家も揺れんばかりな泣き声を上げた。
「ばじざはでいぶどい゙る゙の゙がい゙や゙だっだだげな゙の゙お゙お゙お゙!!! お゙じざんがでいぶを゙
お゙い゙だじでぐでだらい゙っじょに゙ゆ゙っぐじ…」
 男はまりさを両手で持ち上げると、
「ふん!」
 と両手の親指でまりさの体をぱっくり割った。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙な゙んでえ゙ぇ!? な゙んでごどずる゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!」
 まりさは足のあたりを真っ二つに裂かれ、黒々とした甘そうな粒餡を露出した。
「い゙だい゙よ゙おっ!! でい゙ぶぅ!! でい゙ぶぅ!! だずげでえ゙え゙ぇぇえ゙ぇぇぇ!!!!!」
 どれほど汚いのか。
 二度も裏切られたれいむが助けに来るはずもなく、遠くでこの惨状を眺めているだけだった。
 誰も助けてくれないまりさはぐちゃぐちゃに顔をゆがめながら絶望を味わった。
 男は湯気でも吹きそうなくらいホクホクとしたまりさの餡子に顔を近づけた。
「ゆ゙ががあ゙あ゙あぁぁぶばああっぁぁぁぁあ゙っ!!!!」
 途端にまりさは断末魔のような叫びを上げた。
「ずわ゙な゙いでっ! だめ゙えぇぇぇえぇばでぃざのあ゙んごずっぢゃだべえ゙え゙ぇぇ!!!!」
 生きたままジュルジュルと体内の餡子を吸い出されていくおぞましい感触。
 命の源の餡子を断続的に吸われるたびに、まりさは激しい苦しみに襲われた。
 吸い出せる餡子が少なくなってくると、男は舌を伸ばしてまりさの体の中を舐め上げた。
「うゔっ…うぎゅゔっ! ……ぐ…ぶっ…! ぶゅぐっ…ぎゃびゅ! ………」
 遠のいていく意識の中、男の舌で皮の内側を舐め上げられるたび、痛いような、くすぐったいよう
な感覚が全身を走った。
 9割ほどの餡子を男に食べられたまりさは、だらんと舌を垂らして白目を剥き出したまま
ビクンビクンと痙攣を繰り返した。
「ぷはぁ…!」
 男は真っ二つに裂かれたまりさの切り口から顔を上げた。
 性格は言い表せる言葉も見つからないようなド腐れ外道だったが、餡子の味はなかなかのもの
だった。
 皮の外側のまりさの顔を見ると、白目を剥いたまま昇天していた。

 カタカタカタカタカタカタ……

 なにか硬質のものが打ち合わされる音がしたので見てみると、れいむが男を見上げたまま歯を
鳴らして震えていた。
「ああ…俺な…餡子が好きなんだよ。餡子"だけ"が好きで好きでたまらないんだよ…。もしも
ナマ言ったり逃げたりしたら、お前もこいつみたいに中身だけ食い荒らすぞ」
 男はヒラヒラと、ゆっくりまりさだったものの皮を振って見せると、それを生ゴミ入れに乱暴に
投げ捨てた。
「ゆぶぇ…」
 れいむはその瞬間、恐怖のあまり口から一握りの餡子を吐き出して失神してしまった。
 男はれいむをつまみ上げるとケースの中に入れた。
 壊れたふたは、もう必要ないので捨てた。





~あとがき~
なんか目覚めたので書いてみた。
関連スレに感想くれたら嬉しい。
「虐待厨氏ね!」でもべつにかまわんよ。
耐性ついてるしガードも堅いから。
読んでくれた人、ありがとな。
ではまた~。


~追記~
一部に誤表記があったので訂正。

あと、アク禁で書き込めなかったのでここで。
感想と訂正箇所教えてくれたみんなサンクス。


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最終更新:2008年12月07日 14:11
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