虐待描写無し・俺設定
適当にちょこちょこと書いていたのですが、捨てるにはもったいなので纏めてみました。
完成度低い上に数値等は適当です。
設定を考える遊びの延長で作成された文章です。内容を他者に強要するものではありません。
俺設定満載、他の作者様の設定も参考にさせていただきました。
ゆっくり解体新書
0.はじめに
幻想郷に突如現れた謎の物体ゆっくりも、すでに幻想郷に広く浸透し受け入れられた様に思われる。
しかし、その数の多さに比例して多くの人のゆっくりに対する認識は、動く饅頭だとか畑を荒らす害獣程度のものであり、その詳しい生態等はあまり知られていない。
私がこの報告書を作成しようと思った切っ掛けは、ゆっくりがどの様なものかということを、広く幻想郷の住人に知らしめたいと思ったからである。
また、この報告書の公開を持って、多くの資料や意見を寄せていただいた、ゆっくり研究者のみなさん、八意永林氏および稗田阿求氏に対する謝意と代えさせていただきたい。
1.ゆっくりとは何か
まず、ゆっくりとは何かを考えてみたい。
ゆっくりは饅頭やそれに類似する甘味類であるが、まるで生き物のように活動し、人語を解し、食事をし、排泄をする(一部排泄を行わないゆっくりも確認されている)。その生殖は植物のようであり、また哺乳類のようで有るかと思えば卵生のゆっくりを見ることもできる。
現在幻想郷で主流となっている学説では、ゆっくりは饅頭妖精や饅頭妖怪と言われているが、妖精にしてはその生態は生々しすぎ、妖怪にしては妖気のかけらも無く脆弱すぎる。
幻想郷における始めのゆっくりは、博麗神社のゆっくりれいむと言われているが、調査によると人里離れた森の深部に博麗神社のゆっくり発見以前のゆっくりの痕跡を認めることができるという。
ゆっくりの発見当初、ゆっくりは「ゆっくりしていってね!」の言葉しか発しなかったといわれているが、その住処を人里近くに移し人と接触するにつれて、いつのまにか人語を話すようになったとも言われているし、はじめから人語を話していたとも言われている。
ゆっくりが確認されてから数年後にはドス級の存在が確認されたが、あれほどの巨体にもかかわらず、それまで人妖含めて誰一人その存在を目にした者がいなかったというのも解せない話である。
ここまでゆっくりについて述べた事柄が殆んど想定となっているのは、ゆっくりを調べるにつれてその存在がますます曖昧模糊としたものとなり、確信を持って断定できる自信がなくなってしまったからである。ゆっくりについての真実を知っている者がいるとすれば、あの境界を操る大妖ぐらいしかいないのでは無いだろうか?
しかし、近年その大妖を模したゆっくりが発見され、その説も怪しくなってしまっている。(自分の姿を模したゆっくりがいることを大妖が容認するとは思えない)
ここまでくると、最早ゆっくりはゆっくりであるとしかいえなくなってしまうが、それでは真実を目指す研究の徒としてどうかと思うので、現時点で最大公約数的に判明している事を纏めたいと思う。
2.ゆっくりの構造
幻想郷の饅頭妖精(妖怪?)であるゆっくりは、種類の差はあるがおおむね甘味類でその体が構成されている。
ゆっくりの体は文字通り甘味類でできているが、ゆっくりが生きていれば、よほど劣悪な環境に無い限り痛むことが無い。
ゆっくりの体組織はゆっくりの死後、またはゆっくりより長時間離れると、ごく普通の甘味としての性質になってしまう。
一例を挙げると、ゆっくりの髪の毛は飴細工で出来ており、ゆっくりに生えているときは人間の髪の毛と同じような質感を維持しているが、切除後ゆっくりからはなして一晩ほど放置しておくと、普通の飴細工となってしまう。
れいむ種のリボンや、まりさ種の帽子などは赤ゆっくりのころから身に着けており、成長とともに大きくなっていく。
しかし、帽子やリボンなどの髪飾りを、ゆっくりから放しておくと、ゆっくりが成長しても大きくなることが無い。
なぜこのような現象が起こるかについては色々と議論されているが、一説としてはゆっくりはその餡子からゆっくりの形態形成場のようなものを展開しているという説がある。その為に、ゆっくりはゆっくりとしての形態を保っていられるが、その形態形成場の範囲からはずれると、現実の法則に従いただの甘味になってしまうと考えられている。
この形態形成場説は未だ何も確証の取れていない推論の類であるが、脆弱な体構造のゆっくりが椎の実などの木の実を砕く咬筋力を持つこと、飴細工の歯で地面を掘って巣を作れること、それだけの力がありながら人間やある程度の大きさの動物に対してはその力が十分に発揮できていないことを説明できる。
つまり、ゆっくりの餡子から発せられる形態形成場よりも弱いもの――木の実、草花、昆虫など――にたいしては本来の体組織以上の性能を発揮するが、それよりも魔力、霊力、気力などが大きなものに対しては体構造本来の強度しか発揮できなくなってしまうと考えられるからだ。
代表的なゆっくりである「れいむ」種を例に挙げると、その体組織は次のようになる。
2.1 ゆっくりれいむの体組織
ゆっくりれいむの皮膚は体の表面を覆う表皮と、その下の筋肉と同様の働きをする真皮に分かれてる。
表皮は体を汚れや水などから守る働きをしているが、しょせんゆっくりであるのでそれほど強度は無い。
ゆっくりの真皮は餅またはそれに類似する物で出来ており、その柔軟性と弾力性により体を構成する餡子を包み込んでいる。ゆっくりは体内に体を支える骨や筋などを持たずに、真皮によりその形容を保っている。真皮は筋肉のような役割もしており、真皮の伸縮によりゆっくりは跳ねたりして行動する。
ゆっくりの皮膚の厚さは、概ねその体長の一割程度である。
ゆっくりれいむ髪の毛は飴細工で出来ている。
髪は切断すると一定の長さまで再生するが、それ以上伸びることは無い。
毛根部分を焼却処理すると生えてこなくなるが、むしりとった程度では傷が癒えしばらくすると再び髪が生えることがある。
ごく一部において、髪を触手のように使用するゆっくりの存在も確認されている。
ゆっくりの歯は飴細工でできている。
ゆっくりは雑食性であり、草の茎や木の実なども食べるため、その歯は飴とはいえそれなりの硬度を持っている。
また、ゆっくりの歯は赤ゆっくりのころから永久歯であり、一度失った歯が再生することは無い。
成体のゆっくりの場合、栗や椎の実程度の木の実ならばその皮を噛み砕くことが可能であるため、人が噛みつかれた場合に怪我をする恐れがある。乳幼児の指などは下手をすると切断される恐れがあるために注意が必要である。
ゆっくりの舌は、弾力性のある求肥のような物でできている。
ゆっくりはその顔だけの生首のような体形のために舌が器用に動き、ある程度手のような役割をはたしている。
ゆっくりの眼球は寒天または葛餅のようなもので出来ている。
眼球内部にはゲル状のシロップがつまっている。
れいむ種のリボンはでんぷん質の繊維で出来ている。髪飾りのレース部分は飴細工であることが多い。
餡子はゆっくりの脳髄であり内臓器官である。
ゆっくりは餡子が無くならなければ死ぬことは無いと言われているが、大量の餡子を失うと死に至る。
生存に必要な最低限の餡子量は、おおよそ全体の1/3程度といわれている。
また、餡子が失われなくても、極端な温度変化によりゆっくりは死亡することが確認されている。
一例を挙げると、高温の蒸篭で蒸し上げた場合(絶妙な温度管理によって生きたまま蒸し上げる手法も存在する)、焼き上げられて餡子が高温になった場合、極低温の環境にて餡子が凍結した場合などがある。
ゆっくりには中枢餡と呼ばれるものが存在し、バスケットボール大のゆっくりのだと、大体ピンポン玉程度の大きさの密度の濃い餡が存在する。
中枢餡はゆっくりにとって重要な器官であり、中枢餡が傷ついた場合、回復後にも何らかの障害が残る恐れがある。
赤ゆっくりの場合は体内の餡子の大部分が中枢餡で占められているために、外傷などによる餡子流出に非常に弱い。また、栄養を蓄える餡子の量が少ないために頻繁な食事が必要となっている。
中枢餡の大きさは赤ゆっくりから成長するにつれてその体長に対する比率が小さくなっていく。たとえば、直径二十五センチの成ゆっくりの中枢餡は直径四センチほどだが、三メートルのドス級の場合だと中枢餡の直径は三十センチ程になる。
ゆっくりの餡子を入れ替える実験を行った記録によると、餡の種類によって性格などに変化が現れるとなっている。
他のゆっくりの餡子を移植した場合、少量であれば母体となるゆっくりに吸収され問題ないが、量が多いと記憶の混濁等の影響が現れる。また、中枢餡ごと移植された場合は一体のゆっくりに複数の意識が存在することになる。
ゆっくりの餡密度は、赤ゆっくりのころが一番大きく、大きく育つにつれて小さくなっていく。
成体のゆっくりの餡がぱさぱさしているのはこのためである。
中枢餡の密度は成長度合いに限らず一定である。
g/1000cm3
赤ゆっくり(植物型) 1200
赤ゆっくり(胎生型) 1100
幼ゆっくり 900
小ゆっくり 800
成体ゆっくり 700〜600
大ゆっくり 〜
ドス級 600〜
中枢餡 1200
一般的な成体サイズ(バスケットボール大)のゆっくりの場合、その重さはおおよそ四〇〇〇グラム程度となる。
3.ゆっくりの体格および身体能力
3.1 体格
直径(mm) 通称・備考
赤ゆっくり(植物型) 25〜40 プチトマトサイズ
赤ゆっくり(胎生型) 40〜65 ピンポン玉、テニスボール
幼ゆっくり 65〜100 野球ボール、ソフトボール
子ゆっくり 100〜180 ソフトボール、ハンドボール
成体ゆっくり 180〜250 バレーボール、バスケットボール
大ゆっくり 〜
ドス級 3000〜7000
(1) 赤ゆっくり
赤ゆっくりの大きさは、植物型出産、胎生型出産により異なる。
成体サイズのゆっくりが植物型出産をした場合は、だいたいプチトマト程度(25-30mm)の大きさの赤ゆっくりが六〜十数匹生まれる。
大型のゆっくりが植物型出産をした場合、体格に比例して茎も太くなるためにピンポン玉サイズまで育つ場合がある。
成体サイズのゆっくりが胎生型出産をした場合は、ピンポン玉からテニスボール程度の大きさの赤ゆっくりが三,四匹生まれる。
胎生型出産は、成体でもバスケットボール程度まで育った個体で無いと行われることが少ない。
(2) 幼ゆっくり
幼ゆっくりは誕生してからある程度育ったゆっくりである。
植物型出産の場合は二週間程度、胎生型出産の場合は一週間程度で幼ゆっくりに成長する。
幼ゆっくりになると、巣から外に出て巣の近くで外界のことを学び始める。
赤ちゃん言葉は残るが、ある程度発音もしっかりしてくる。
(3) 子ゆっくり
誕生から一,二ヶ月でソフトボール程度の子ゆっくりへと成長する。
言葉もはっきり発音できるようになり、親ゆっくりに着いて巣から離れた狩場まで狩をしに出かけるようになる。
子ゆっくりサイズまでの成長速度は非常に速いが、これから成体ゆっくりまでの成長は緩やかなものになる。
(4) 成体ゆっくり
誕生から六〜八ヶ月で成体サイズのゆっくりへと成長する。
成体サイズになると、すっきりーをしてにんしんっしても餡子を吸われて命を落とす危険性が少なくなる。
(5) 大ゆっくり
成体サイズまで育ったゆっくりが恵まれた環境下で数年生きると、一般の成体サイズを超えた大ゆっくりに成長することがある。
大ゆっくりはドス級と違い普通のゆっくりなので、ドス級のように急激な身体能力の上昇は無く、マスタースパークなどの特殊能力を使用することもできない。
(6) ドス級
ドス級のゆっくりの発生条件は未だに解明されていない。
ゆっくりの中にある一定の割合でドス級に進化する因子をもったゆっくりが誕生し、なんらかの切っ掛けによりそれが覚醒してドス級に進化すると言われている。
ドス級になると、一般のゆっくりよりも格段に生命力、身体能力が上昇する。
また、マスタースパーク、ゆっくりオーラなどの特殊能力を使用できるようになる。
3.2 身体能力
ゆっくりの身体能力は一般に思われているよりもかなり高い。ゆっくりの主な移動方法は、這うと跳ねるの二つである。
生れ落ちた赤ゆっくりは、初めのうちは這うことしかできないが、親の指導により植物型出産の場合で2、3日、胎生型出産の場合は大体その日のうちに跳ねるという動作が可能になる。
植物型出産のゆっくりが跳ねるのに時間がかかるのは、誕生まで頭頂部で茎にぶら下がっていたために、足となる体の下部がしっかりと発達していないためである。誕生後に這って動くことにより下面部が刺激され足として発達し、跳ねることが可能になる。
出産時に親が死亡した場合など、稀に跳ねることができない個体が見られるが、成長する段階で他のゆっくりの跳ねる様子などを参考にして自ら跳ねる事を覚えていく。しかし、親のいない赤ゆっくりが群れに属していない場合、無事に成長できる可能性は殆んど無い。
ゆっくりに身体能力は種族によって差があり、各種族ごとの成体の平均的な身体能力は下記のようになる。
最大跳躍力(垂直)cm (水平)cm 巡航移動速度※1 持久力(分)※2
れいむ 60 80 1.5Km/h 10
まりさ 70 100 1.8Km/h 15
ぱちゅりー 40 60 1.0Km/h 5
ありす※3 60 80 1.5Km/h 15
ちぇん 80 140 2.5Km/h 10
みょん 70 120 2.2Km/h 15
※1 最大速度は約二倍となる
※2 巡航速度で平地を連続して移動できる時間
※3 発情時のアリスは一時的に身体能力が上昇し、同程度の大きさの固体であればまりさを上回る。
基本的に、最も平均的な能力を持つのがれいむ種となり、まりさ種はその上位互換的な能力値である。
ぱちゅりー種は身体能力が最も低く、体力的にはまりさ種の半分程度しかない。
ちぇん種は成長した成体でも体格がバレーボール程度だが、身体能力が高くなっている。
みょん種は跳躍力や移動速度がちぇん種に劣るが、持久力が勝っている。
ゆっくりは持久力が総じて低く、ある程度連続して移動をした場合、五〜十分程度の休憩が必要となる。
それ以上の運動を強制的に継続させると、足部の弾力性が無くなり跳ねることができなくなったり、餡子を吐いてしまったりする。
大サイズのゆっくりの跳躍力は、餡子の重さと筋肉となる皮の厚さのバランスにより成体のゆっくりとそれほど変わらない。
しかし、ドス級となるとその身体能力は劇的に向上する。
これは、ドス級となることにより一段階上位の種として進化し、餡子力により発せられる形態形成場が強化されるためと思われる。
参考までに、四メートルサイズのドスまりさの身体能力を下記に示す。
最大跳躍力(垂直)cm (水平)cm 巡航移動速度 持久力(分)
ドスまりさ 600 800 18Km/h 60
4. ゆっくりの生殖
ゆっくりの代表的な出産方法には、頭頂部付近から発生する茎にまるで実がなるように赤ゆっくりが実る植物型と、体内である程度の大きさまで成長させる胎生型がある。また、極まれに卵生型の出産を行う個体も確認されている。
ゆっくりの生殖行為(すっきりー)に関しても複数の方法が存在し、体を摺り寄せることにより精子餡のやり取りを行う「すりすり型」、ぺにぺにと呼ばれる男性器に相当するものを、まむまむと呼ばれる女性器に相当する器官に挿入し精子餡の受餡を行う「ぺいまむ型」がある。卵生の場合は前にあげた二つの方法のほかに、母体となるゆっくりが産卵した卵に対して父親役のゆっくりが精子餡をかけて受餡させる方法、「たまたま型」が確認されている。
4.1 ゆっくりの生殖器
ゆっくりは雌雄同体であり、「ぺにぺに」と「まむまむ」と呼ばれる生殖器官を持っている。
「ぺにぺに」と「まむまむ」は同一の器官であり、ゆっくりのあごに当たる部分に存在する。通常時は皮膚がぴったりと合わさって隠れているため判別することは困難である。。
「まむまむ」は膣にあたる器官で、交尾時にぺにぺにを受け入れて交尾を行う。交尾時に事前にすりすり等の性的刺激をうけ興奮すると、入り口が開き潤滑剤に相当する粘液を分泌する。体組織が何らかの甘味で構成されているゆっくりらしく、この粘液は成分的には葛湯のようなものである。
「ぺにぺに」は雄役のゆっくりの「まむまむ」が体外へ勃起することにより発生する器官である。交尾時に雄役のゆっくりは「まむまむ」に「ぺにぺに」を挿入し、雌役のゆっくりにたいして精子案を受餡させる。一般的な成体のゆっくりでぺにぺにの大きさは根元の直径20mm、長さ50mm程度の円すい形の物体である。
受餡が可能な器官としては「すりすり型」交尾のときに一時的に精子餡を透過しやすい構造に変化する頬部分や、通常には排泄器官として使用される「あにゃる」などがあるが、便宜上こちらは生殖器として分類しないことにする。
4.2 ゆっくりの交尾
(1) すりすり型
すりすり型の交尾は成体となりまだ間もない個体や未成熟な個体で多く見られる。
多くの場合は親愛の表現である頬を摺り寄せる行為(すりすり)がそのまま生殖行為に発展した場合に行われることが多い。
すりすりを行い性的興奮が高まると、ゆっくりは潤滑剤となる粘液を体から分泌する。さらに、その分泌物と頬への刺激が引き金となり頬の対組織の一部が精子餡を透過しやすい構造に変化する。
性的興奮が高まり、「すっきりー」の絶頂とともに雄役の頬部分から精子餡が分泌され、雌役の頬部分を通して受精が行われる。
このときにどちらが雄役でどちらが雌役になるかは、そのときのゆっくり同士の精神状態により決定すると考えられる。まれに、普段の生活の役割において、雄役、雌役の区別がはっきりとついていない場合や、両方のゆっくりが「にんしんっ」を望んだ場合に、両方同時に「にんしんっ」する例が報告されている。
(2) ぺにまむ型
ぺにまむ型の交尾は、雄役のぺにぺにを雌役のまむまむに挿入して射餡することにより精子餡を受餡(にんしんっ)させる方法である。ぺにまむ型の交尾は成熟した成体の交尾においてよく見られる。
一般的にぺにまむ型交尾は、愛し合った番の場合は向かい合ってお互いに性感を高めあい行われるが、ぺにぺにをあにゃるに挿入する形で行われることもある。後者の方法は無理やりすっきりーを行うレイプの場合に多く見られる方法である。
4.3 ゆっくりの出産
(1) 植物型
植物型のにんしんっは、母体が完全に成熟した成体で無い場合や、生息環境が厳しい場合などに行われる。
また、すりすり型の交尾をした場合は、ほぼ100%近く植物型のにんしんっとなる。
植物方妊娠は、妊娠期間が短いために妊娠中に外敵の脅威に襲われる可能性が少なく、母体となったゆっくりも出産後直ぐに餌集めなどが行うことができる。また、多くの赤ゆっくりを生むことで成体まで育つ確立を上げていると考えられる。
植物型の場合、受餡後暫くすると頭頂部から1,2本の茎が生え、その茎に赤ゆっくりが6〜十数匹果実のように実る。
赤ゆっくりは大体1〜3日で誕生し、その大きさはプチトマト程度である。
赤ゆっくりが生まれた後、頭頂部の茎は自然に根元から外れ、それが赤ゆっくりの最初の食事となる。
この茎を最初に口にすることにより、赤ゆっくりは免疫等を身につけると考えられている。
生まれたばかりの赤ゆっくりは、茎を噛み砕けない場合があり、その場合は親が噛み砕いてペースト状にして赤ゆっくりに与えることになる。
(2)胎生型
完全に成熟した成体ゆっくりは、胎生型のにんしんっを行うことができる。
胎生型のにんしんっはぺにまむ型の交尾によって妊娠が可能である。
胎生型の妊娠期間は、大体十四日ほどであり、母体となったゆっくりはその間は巣穴で安静にする必要がある。
そのために、周囲の豊富な餌場があり、片親でも妊娠中の餌集めが十分に可能な場合に胎生型妊娠が行われる。
胎生型妊娠の赤ゆっくりの数は三,四匹であり、その大きさはテニスボールほどになる。
赤ゆっくりは母体の体内にいる間に、母体を通じて免疫等を獲得する。
また、ある程度育った状態で生まれる為に、短い期間で巣の外に出る事が可能である。
(3) 卵生型(たまたま)
たまたま型の出産は、片親または両親の生存が難しい場合、山岳地などで冬季の餌が確保できない場合などに稀に見ることができる。
たまたま型の出産方法は多くの卵を出産する魚類型と、少数の卵を出産する爬虫類型があるが、どちらも報告例が少なく正確な情報は判明していない。
(3-1) 魚類型
雄役、雌役のゆっくりが互いにすりすりを行い性感を高めていく、通常のすりすりが三分から五分程度であるのに対して、この行為は三十分から二時間もの長い間継続して行われる。このすりすりは、すっきりーするためのものではなく、雄役は大量の精子餡を、雌役は大量の卵を体内に生産するためのものである。
じゅうぶんにすりすりし、体内に精子餡と卵を蓄えたゆっくりは、すっきりーの掛け声とともにまず雌役のまむまむから大量の小豆の様な卵を産卵する。続いて、雄役のぺにぺにから産卵された卵に対して大量の精子餡が振り掛けられることにより受餡を行う。
交尾を終えたゆっくりは、その生命力を精子餡と卵の製造に使い果たして死亡する。
受餡した卵は、冬の間に死亡した卵を栄養として吸収し、その数を減らしながらだんだんと大きくなっていく。
最終的にピンポンだまより一回り大きい卵が、多いときは十数個程度生き残り、春の訪れとともに赤ゆっくりが誕生する。
赤ゆっくりの最初の食事は、残された親ゆっくりの死体となる。
(3-2) 爬虫類型
爬虫類型出産の交尾は、胎生型と同じくぺにまむ型の交尾によって受餡が行われる。
受餡から二、三日程で、ピンポン玉大の卵を五〜六個出産する。
爬虫類型の卵はゴムのような弾力性のがあり、海亀の卵に良く似ている。
卵は親ゆっくりが抱卵をする場合は三,四日程度、越冬する場合は外気温がある程度上がると孵化する。
5 ゆっくりの生態
ここでは、ゆっくりの生態に関して一般的な事例を紹介する。
各種別の典型的な特徴や、ゆっくりの生活に関して解説する。
5.1 各種ゆっくりの特徴
(1) まりさ種
まりさ種はゆっくりの中でもその個体数が多く、全体の3割程度をまりさ種が占めている。
ゆっくりの中では身体能力が高く、群れなどではリーダー的役割に収まっていることが多い。
まりさ種の一番の特徴は、被っている黒い三角帽子にある。
帽子の中に食料などを入れて持ち運んだり、赤ゆっくりや幼ゆっくりなどを中に入れて移動することが可能である。
また、帽子を水面に浮かべその上に乗ることにより、流れの緩い川などを渡ることが可能である。
責任感が強く、男性的役割を果たすことが多い。
語尾が「だぜ」となることが多い。
自己中心的な性格をしており、自分のゆっくりの為に他のゆっくりを犠牲にすることを厭わない。
それには、自分のつがいや子供もふくまれる。
(2) れいむ種
れいむ種はまりさ種と同程度に個体数が多い。
身体能力は一般的で、取り立てて特徴といったものはない。
母性が強く、女性的役割を果たすことが多い。
自分の子供などを理由に、つがいや他のゆっくりに不当な要求をすることがある。
自分と自分の子供のゆっくりの為に他のゆっくりを犠牲にすることを厭わない。
自分の子供が思い通りに育たない場合に、躾と称して虐待を加えることがある。
(3) ありす種
れいむ種、まりさ種に続いて個体数が多い。
ありす種に関しては異常発情状態のありすが取り沙汰される事がおおいが、本来は理知的で賢いゆっくりである。
ありす種の巣は、他のゆっくりの巣に比べるときれいに整頓されていることが多く、花を飾るなどの行動も見られる。
ありす種の特徴としては、都会派と称したありす種独特の感性と、天邪鬼的な言動がある。
理知的で姉的役割を果たすことが多い。
異常発情状態となると、目に付くゆっくりに対して見境なくすっきりーを強要するようになる。
対象となるゆっくりは特にまりさ種を好むようだが、症状が進むと自らの子供に対しても欲情をするようになる。
異常発情状態のありす種は身体能力が向上し、相手をすっきり殺すまですっきりーを強要することも多い。
(4) ぱちゅりー種
ぱちゅりー種は身体能力が脆弱で生命力も弱いため個体数が少ない。
ぱちゅりー種は知能が高いことが多く、群れのリーダーの補佐的役割を果たすことが多い。
また、薬草などの知識を持っている個体は医者的役割をする場合がある。
「むきゅ」と泣き声を上げる。
ゆっくりの中では知能が高く、群れの管理などをしていることが多い。
一方で、群れに不利益をもたらすゆっくりを切り捨てるなどの非常な面も持っている。
本などの文字が書かれた印刷物に強い関心を示す。
親や群れの指導者的ゆっくりからの知識の継承を受けなかったぱちゅりーは下種化することがある。
自分知能が高いことを鼻に掛けて他のゆっくりを見下すことがある。
しかし、知識が継承されていないぱちゅりーの場合はただの自意識過剰となり、間違った指示により群れなどを危険にさらすことがある。
(5) ちぇん種
ちぇん種は他のゆっくりと違い猫耳と二本の尻尾を持っている。
体格は他のゆっくりより一回り小さいが、そのかわり身体能力が高い。
ちぇん種はらん種に懐くように種族として刷り込みが行われているようである。
「わかるよー」「わからないよー」の言葉を発するが、実際に分かっているのかはあやしい。
素直な性格で、他のゆっくりに対して従属的な立場にいることが多い。
ちぇん種が率先して下種な行動をすることは少ないようである。
他種の下種なゆっくりに追従していることが多い。
(6) みょん種
みょん種は身体能力が高いが個体数が少ないため、群れの用心棒的存在であることが多い。
ゆっくりみょんは常に棒状の武器を携帯しており、それを器用に使いこなして狩や戦闘を行う。
みょん種に関しては、「ちーんぽ」などの男性器を呼称する言葉しか喋れないものと、語尾が「みょん」となるものが確認されている。
どちらのゆっくりみょんも不思議なことに、他のゆっくりとの会話が成立しているらしい。
信義に厚く仲間思いの個体が多い。
みょん種は力を信条とすることが多いので、辻斬りのようなことを常習するものが発生することがある。
5.3 ゆっくりと四季
(1) 春
ゆっくりにとって春は、生命の謳歌を楽しむ季節であり、また恋の季節でもある。
長い越冬を終えたゆっくりは、辛く厳しい冬を越えたことを喜び、春の恵みをその腹いっぱいに収める。
巣立ちをしたゆっくりはパートナーを探し、子どもが独り立ちした親ゆっくりは次の子どもをその身に宿す。
ゆっくりには発情期が無く通年発情可能であるが、越冬の間すっきりーできなかった反動で春ににんしんっするつがいが多い。
梅雨の季節になると、巣穴の雨対策の不備により巣が水没したり、雨が降り続き巣の中で餓死したりして少なくないゆっりが命を落とす。
(2) 夏
夏になると春に生まれた赤ゆっくりも大きくなり、家族で狩りをおこなう姿などを見ることができるようになる。
夏は草花の成長も早く、昆虫類も豊富なために、ゆっくりたちは十分にゆっくりとした生活を満喫する。
しかし、夕立の季節でもあるので、巣から離れたゆっくりが突然の豪雨により命を落とすことも多い。
(3) 秋
ゆっくりにとって秋は、秋の恵みを楽しむと共に、冬篭りの為の食料を備蓄する季節である。
草、花、昆虫、木の実、果物などの食料を巣の備蓄庫一杯になるまで集めて越冬の準備をする。
ゆっくりには食糧の備蓄に関する知恵があり、水気の多い痛みやすいものを日々の食料にして、日持ちの良い木の実や干した草などを越冬用に備蓄するようである。
初秋の台風により、巣が水没したりして少なくないゆっくりが死亡する。
(4) 冬
ゆっくりにとって冬は巣篭もりの季節である。
この頃になると、春に生まれた子ゆっくりはバレーボール程度まで成長しており、ほとんど成体サイズとなっている。
越冬を経験して無事に春を迎えることができれば、子ゆっくりは一人前として独り立ちするために巣を出て行くことになる。
(まれに、大きな巣がある場合は複数世帯が同居している場合もある)
越冬に関しては「5.4 ゆっくりの越冬」を参照願いたい。
5.4 ゆっくりの越冬
ゆっくりは冬になると巣に篭って越冬を行う。
巣篭もりの次期は、大雪から冬至の雪が降り始めるころに始まり、啓蟄の頃までとなる。
ゆっくりの越冬方法には巣篭もり型と冬眠型があり、冬眠型は比較的気温の低い地域に見ることができる。
どちらの越冬方法でも、食料の備蓄が足り無かったり、雪の重さに耐え切れずに巣が崩落したり、巣の作りに問題があり凍死したりと、越冬の成功率は一般的なゆっくりで平均六割程度となっている。
越冬の失敗には、下記の様な要因が挙げられる。
- 食料の備蓄が足りない。
- 食料消費の配分を考えずに食料が足りなくなる。
- すっきりーしてしまい、子供が生まれて食料が足りなくなる。
- 長期間狭い巣の中で生活することによるストレスから、喧嘩などを行い自滅する。
- 雪の重さに耐えられず巣が崩落する。
- 巣の造りに問題があり、凍死する。
- れてぃ種に襲われる
(1)巣篭もり型
巣篭もり型の越冬は冬の間に気温が氷点下を越えることが少ない地域で行われることが多い。
ゆっくりは冬の間、溜め込んだ食料を少しずつ消費しながら春を待つことになる。
巣篭もり型での越冬の失敗要因は、巣の中で生活を行うために、喧嘩、すっきりー、食料の不足などが上位として挙げられる。
メリットとしては、巣の入り口に穴があいた場合など、不測の事態に対処することが可能である事があげられる。
また、比較的幼いゆっくりでも親ゆっくりが面倒を見ることにより越冬可能である。
(2)冬眠型
冬眠型の越冬は気温が氷点下以下になることが多い地域で行われることが多い。
また、越冬に十分な食料が集まらなかった場合に、食料の消費量を減らすために冬眠を行う場合もある。
ゆっくりは秋の間に収集した食料を大量に摂取して栄養を備蓄し、巣の中に詰め込んだ藁や枯葉などに包まれて冬眠して春を待つことになる。
冬眠の途中で何度が目を覚まし、備蓄した食糧を食べて再び眠りにつく。
冬眠型の場合、子ゆっくりより小さいゆっくりでは栄養の備蓄を十分に行えないことと、餡子の容量が少ないため気温の低下に対する耐性が低くいため、越冬の確立率が低くなる。
また、何らかの事故により巣の入り口に穴が開いてしまい、そのまま全員が凍死する事もある。
巣篭もり型 冬眠型
地域 比較的気温の高い地域 比較的気温の低い地域
食糧消費 大 小
ストレスによる自滅 大 小
不測の事態 対処可能 対処は難しい
ゆっくりの大きさ 特になし 子ゆっくり未満では難しい
6 おわりに
以上でゆっくりに関する報告を終わらせていただく。
現在この文章を執筆している間にも、ゆっくりたちの新たな生態の発見例が私の元には届いている。
今回の報告書では説明しきれない内容も多数あるのだが、機会があれば次回の報告書に記載したいと思う。
きわめて曖昧で中途半端な内容になってしまった事をお詫びしたい。
それでは、みなさんがこの報告書を役立てていただけることを願っている。
おまけーね
■「文々。新聞」より抜粋。
記者「本日は、ゆっくり解体新書の著者の方にお話をお聞きしたいと思います」
よろしくおねがいします。
記者「執筆に当たって、苦労された点などはあるでしょうか?」
そうですね……ゆっくりというのは本当にでたらめな存在でして、その生態を調べて原稿に纏めると、次の日にはまた違った目撃例が発見されたりするんですよ。
記者「それは大変そうですね」
ええ、書いても書いても新しい事実が出てきて、ちっとも原稿が完成しないんですよね。
いったい何度原稿を破り捨てたか分かりませんね。
記者「そうなると、ストレスなどもかなり溜まったのではないでしょうか?」
一時期は胃に穴が開くかと思いましたが、執筆協力者から良いストレス解消法を教えていただいたのでなんとかなりました。
記者「なるほど、それはいったいどの様な解消法でしょうか?」
まぁ、ゆっくりで溜まったストレスはゆっくりで解消すると言えばよいでしょうか――ヒャハ
記者「……えーと、その協力者とはどなたですか?」
情報源の秘匿として、黙秘させていただきます。
記者「話は変わりますが、その腰に下げている物は何でしょうか?」
これですか? これは玄翁ですね。なかなかの一品ですよ。
記者「そうですか――とりあえず、何に使うかは聞かないでおきますね」
実に手に馴染みます。
記者「それでは、本日はありがとうございました」
おわり
最終更新:2009年01月02日 06:24