秋も深まり様々な色に紅葉した葉がひらひらと舞っている。
山の生き物たちはもうすぐそこに迫った冬に備えて、残り少ない食料をかき集め
冬篭りの準備に精を出していた。
木の皮を口にくわえて剥がし、溝に潜っている丸々太った芋虫をズルッ!と引きずり出して「ゆっくりぃ!」と叫ぶまりさ
それを見てにっこりと微笑みながら「ゆっくり!ゆっくり!」と落ち葉の絨毯の上を跳ねるれいむ
この二匹も他の生き物たちと同じく、来る冬に備えて最後の食料集めに勤しんでいた。
二匹とも頬をパンパンに膨らましている。別に怒っているわけでは無く、手足の無い顔面だけの生き物であるゆっくりは
こうして口の中に食料を蓄え、巣に持ち帰るのである。
「ゆっ!虫さんもお花さんも草さんもいっぱい集まったね!これだけあれば冬を越せそうだよ!」
「ゆっくり!」
「ちょっとゆっくりしすぎちゃったね!おちびちゃん達がきっとおなかをすかせてるよ!」
「ゆゆっ!ゆっくりぃ!」
「あせりはきんもつだよ!他のゆっくりやどうぶつさんの邪魔にならないようにゆっくりかえろうね!」
「ゆっくり!ゆっくり!」
ぽいんぽいん!と落ち葉を踏みしめながら家路に着くまりさとれいむ
長い冬を過ごす事になる二人のゆっくりプレイスは群れの隅にある大木の根元に穴を掘ったものであった。
「ゆゆ~ん♪ただいま!おちびちゃんたち!ゆっくりごはんにしようね!」
「ここはお兄さんのゆっくりプレイスだよ!小汚いまりさ達はさっさと出て行ってね!」
「ゆっく・・・ゆゆっ!?」
木の根元に掘られた巣穴の前にはサガットステージの仏像のポーズでゆっくりしているお兄さんが居た。
クッチャクッチャと音を立てて食べ物を食い散らかしている。
「ゆっ!ゆゆっ!?」
まりさは口をポカーンと空け、溜め込んだ芋虫をポロポロとこぼした。れいむの口からはちょうちょさんが飛び立って行った。
「な、なにいってるの?ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなの?しぬの?ぷくぅ!」
とりあえず膨らんで自分の屈強さをアピールしつつ威嚇するまりさ
「ばかなにんげんさん、ゆっくりきいてね!!巣の中にはまりさたちが集めた虫さんやお花さんがあったでしょ?
ここがまりさたちの巣といううごかない しょうこだよ! ゆっくり りかい したらとっとと出て行ってね!」
まりさは勝ち誇った顔をしながらニヤニヤと笑みを浮かべている。
お兄さんはそんなまりさの説明にも全く表情を変えずゆっくりと上体を起こした。
「なに言ってるの?虫や花は勝手に巣に生えてくるものでしょう?いい加減な嘘でおにいさんを騙さないでね!ペッ!」
そういうとお兄さんは口をモゴモゴさせて何か汚いものを吐き出した。べちゃり!と音を立て黒い塊が地面にこびりつく
「ゆ゛っ!?ゆゆゆゆゆゆ!?」
このお兄さんは何を言っているのだろう?虫さんや花さんが勝手に生えてくるわけが無いではないか
まりさとれいむで毎日一生懸命に集めたから今ここに蓄えられているのであって
勝手に生えてくるというその理屈はおかしい。ばかなの?しぬの?もう冬なのに頭の中は春まっさかりなの?
「まりさは野菜は勝手に生えてくるって言ってたじゃない?なら虫や花も勝手に生えてくるに決まってるでしょ?ペッ!」
また黒い汚いものを吐き出すおにいさん、まりさはわけの分からない事ばかり言うお兄さんに苛立ちを覚え
ぷるぷるとその身を揺らしながら青筋を立てている。
「おやさいさんは勝手に生えてくるけど虫さんや花さんは生えてこないんだよ!
そんなことも知らないの?ゆゆゆっ!あとその「ペッ!」やめてね!
これ以上ゆっくりプレイスを汚したらただじゃおかないよ!ゆっくりやすりすりをできなくするよ!ぷんぷん!」
怒りを露にするまりさをよそに、れいむはまりさとお兄さんを交互に見つめては
「ゆっくり!」「ゆっくりぃ!」とぽいんぽいんその場で跳ねながら
二人ともゆっくりしよう!ゆっくりしていってよ!と訴えかけているが、
はたから見れば、薄ら笑いを浮かべながらその場で跳躍を繰り返すド饅頭にしか見えない。
「ゆっ!そうだ!巣のなかにはまりさたちのかわいいおちびちゃんたちが居たでしょ?
ここがまりさたちのゆっくりプレイスというゆるぎない しょうこ だよ!ゆふん!」
お兄さんは鼻をほじりながら
「きゃわいいおちびちゃん?・・・そんなのは居なかったよ?お兄さんのゆっくりプレイスに後から勝手に入ってきて
「きょきょは まりちゃたちのおうちだよ!じじぃは ちゃっちゃと でていってね!ぴゅんぴゅん!」とか
ワケの分からない事を言ってかわいいお兄さんにつっかかってきた小汚いクソゆっくりなら居たけどね。」
「ゆがあああ!?くそゆっくりとかいわないでね!それがまりさ達のかわいいおちびちゃんだよおぉぉ!?
なんで かってにはいってきた とかいうの!?あきらかにさきにいたでしょおおお!?・・・ゆっ?」
お兄さんが吐き出した黒くて汚い物体・・・よく見るとそれには見覚えがあった。
黒く歪んで汚れているが、この赤いリボンの様な形状、そしてこの三角帽子の一部のフリル・・・・これはまさしく、おちb・・!
「どうじでおちびちゃんの おかざり がおにいさんのお口からででくるのおおおお!?」
口から勢いよく唾液を飛ばしながら叫び取り乱すまりさ、その時である。
「ゅ・・・ぐ・・ぃ」
お兄さんの口から「ヌロォ」っと赤れいむが顔だけ除かせた。
歯と白目をむいて時々痙攣し、苦悶の表情を浮かべている。
「おちびちゃぁぁん!?どうしてそんなところにい゛る゛の゛おおおお!?」
「ゆくっ!?ゆくくり!ゆっくりぃぃぃぃ!」
鏡で映したような同じ表情で驚く親まりさと親れいむ
一方、ガクガクと震えていた赤れいむは親が目の前に居ることに気がつくと若干落ち着きを取り戻した。
「お゛っお゛があしゃぁぁん!はやくきゃわいいれいみゅをたしゅけてねっ!そしてきょのじじぃをきょろちちぇ・・・ゆぴっ!?」
再び苦悶の表情に戻る赤れいむ、お兄さんが赤れいむを前歯で固定しつつ舌で後頭部に穴を開け、それが皮の中の餡子に到達したのだ。
お兄さんはそのまま少しずつ赤れいむの体内に空気を注入していく、ぷくぅぅ!と膨れだす赤れいむ
「ゆ゛ぴ゛っ!?げぇっ!は、はやく・・・はやくたちゅけ・・・・ばや゛ぐじろおおおおお!!ばきゃぁぁぁあああ!!」
容量の少ない赤れいむの餡子脳にも一刻の猶予も無い状態という事が理解できたようで
かわいさアピールもおろそかに親を急かす赤れいむ。実は口をずっと開いていれば空気は抜けていくのだが、それには気がついていない。
一方、親れいむは赤ゆっくりとは思えないほどの「ぷくぅ」を披露する赤れいむに
驚きと誇らしさ混ざったような、何とも言えない微笑みを浮かべ「ゆっくりぃ」と呟いた。
ダメだ、この親れいむ。
「おちびじゃあん!?ゆっくりしないで「ぷくぅ」をやべでね!ゆっくりできなくなっちゃうよ!!」
微笑む親れいむをよそに、ぽすんぽすんと地団駄を踏み、オロオロしながら赤れいむに叫びかけるまりさ
とうとう親ゆっくり位の大きさまで膨らんだ赤れいむ、もはや親に呼びかけることもでないほどにパンパンに膨れ上がっている。
「も゛っ!・・・も゛っ・・・!ゅ・・・く・・・ちゅちちゃ・・・・・・ぷひゅるるうるるるるるぅ!」
ゆっくりが死に直面した時、本能的に発する「もっとゆっくりしたかった」
それを言い終わる直前に空気を抜かれ急速に元の赤ゆっくりサイズに戻る。
すると先ほどの形相が嘘のようにゆっくりとした笑顔を浮かべ
「ゆぅゆぅ!なんだきゃ ちゅっきり ちたよ!ゆっきゅりー♪」
と、早くもゆっくりし始めた。よく分からないがゆっくりしている赤れいむを見て取り合えず安心する親ゆっくり
「ゆっ!ゆんゆん!おきゃあちゃんたちゅは ゆっきゅりちにゃいで ちょっちょちょ れいむをたちゅけてね!ぴゅんぴゅ・・・っゅぴぃ!?」
「ぷんぷん!」と言い放とうとして「ぴゅんぴゅ・・・っゅぴぃ!?」と叫んだ赤れいむ、様子がおかしい。
しぼみすぎである。そう、今度は急激にお兄さんによって中身を吸い出されているのだ。
やがて空気だけでなく餡子までも吸い出されはじめる。またしてもグルンと白目をむき舌をだらんと垂らし痙攣する赤れいむ。
「ゆっ・・・ゆぺっ!やべちぇにぇ!きゃわいい れいみゅの中身をすわにゃいでにぇ・・・もっちょ・・・ゆっ・・・」
餡子の残量が致死量に達し気が遠くなる赤れいむ、早々に「もっとゆっくりしたかった」を発言しだす諦めの良さだが
今回もまた言い終える前に餡子を体内に戻される。
「ぴゅっ!ぴゅみぃ!なんだからくになっちぇき・・・・ちゃば!?もっちょ・・・ゆ゛!!!・・・・ばべ!?・・・ゆ゛びひ!!」
餡子を戻されるや否やまた限界まで空気を送られ、破裂する寸前になると致死量に達する直前まで空気と餡子を抜かれた。
息を置かずに繰り返される強制「ぷくぅ!」と「ぷひゅるるる」の連続、やがて膨らもうが萎もうが赤れいむは反応しなくなり
ゆ゛っ!ゆ゛っ!ゆ゛っ!と今日何度目であろうか、白目を剥いて痙攣するだけになった。
お兄さんは赤ゆっくりをふくらませた状態で口にガムテープを貼ると、
口の中でさくらんぼの枝を結べるその器用な舌で皮を結び、後頭部の穴を塞ぐと、
親ゆっくりの前に赤れいむを「グッパオン!」と吐き出した。
絶望的な状況のわりには「ぽいんぽいん」とシュールな擬音を発しながら赤れいむ風船は親ゆっくりの前に転がって行った
外に出ようとする空気のせいで赤れいむの眼球は飛び出す寸前まで押し出されている。
「おちびちゃあああああん!いますぐゆっくりさせてあげるがらね゛ええええ!」
「ゆっくり!ゆっくりぃ!!!」
涙と汗と涎と何なのか分からない液体を垂れ流しながら赤れいむに近づく親れいむ
「ゆっくりしていっ・・・ゆゆっ!?」
赤れいむの元へたどり着く直前、お兄さんにむんずと頭を掴まれ持ち上げられる親れいむ
「ふっふり!ふっふり!」
イヤイヤと首を振る親れいむ、体が縦に伸びきって上手に喋る事ができない。
お兄さんは伸びきった親れいむの口の中にポケットから取り出した飴玉を何粒か放り込み
そのまま口をガムテープでふさいだ。
「ゆっくり転がっていってね」
そういうと親れいむを遠くへ投げ捨てた。ぷりんぷりんと体をくねらせながら地面に着地する親れいむ。
「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」
緩い傾斜になっている山道をぽいんぽいんと軽快に弾みながら強制的に下山していく親れいむ
転がりきった先で飴玉に気がつき、そこで存分にゆっくりしてくるだろう。さよなられいむ。
時間はたっぷりある。全てはここから
「ゆ゛ぁぁぁあ!?れ゛い゛むぅぅぅ!ゆっくりのぼってきてねぇぇぇぇぇ!」
徐々に遠ざかっていく親れいむとパンパンになっちまった風船赤れいむのどちらを先に助ければいいのかわからず
親れいむと赤れいむの居る方向を行ったり来たりしては時折「ゆっくり!」と叫ぶまりさ、
そうこうしているうちに親れいむの姿は見えなくなり、やっと踏ん切りがついたのか「ゆゆっ!」っと赤れいむの元に向かうまりさ、
しかし赤れいむの元にたどり着いた瞬間、お兄さんが足でそれを制する。
「落ち着け、不器用なお前が今赤ゆっくりに触ったら間違いなく赤れいむを破裂させるぞ」
この状況を作り出したお兄さんがそんなことを言う。
何だと言うのだ?この人間さんは?急に巣に転がり込んできて
お家宣言をし、家族をひどい目にあわせる。
何処にいるかわからないが、他のおちびちゃん達もボロボロになった飾りを見れば無事ではないだろう。
まりさは沸々と怒りがこみ上げてくるのを感じていた。温厚なゆっくりでも時として獣のように荒ぶるよ!
クワッ!と形相を浮かべお兄さんを睨み付ける。
「だれのぜいだど おも゛っでるのおおお!なんでごんなごどず「なんでこんな事になったかわかるか!まりさ!!」」
「ゆ゛ゆ゛っ!?」
被害者はまりさ達である。このお兄さんが何故こんなことをいうのか全く理解ができない。
・・・・否、心当たりはあった。
ゆっくり特有のいい思い出はいつまでも覚え、悪い記憶は三歩歩いたら忘れる都合のいい餡子脳が
先程からのお兄さんの振る舞いによってムズムズと刺激されている。
・・・・前にもこんな事があったような・・・・?
いやいや、被害者はお兄さんに一方的にゆっくりプレイスを占拠されているまりさ達である。
「ばかなじじいはゆっくりしないできいてね!まりさとれいむはうまれてからずっと一緒にこのゆっくりプレイスでゆっくりしていたんだよ!
こんなことをされる おぼえ はないよ!りかい したらゆっくりと しゃざい をして あまあま をおいて とおく でゆっくりしんでね!」
人間はまりさの言葉を聞くとスッと立ち上がった。
「なんで森の中でずっと過ごしていたまりさが野菜の事を知っているんだ?さっき野菜は勝手に生えてくるって言ってたよな?」
「ゆっ!ゆゆゆ!?」
「何がずっと「森でれいむとゆっくりしてた」だ。お前はつい一週間前までありすと一緒に居たじゃないか」
「ゆ゛っ!ゆゆゆゆゆゆゆゆ!?」
ありす!その単語にまりさの餡子脳が更に刺激される。
そうだった。まりさはれいむと産まれた時からの幼馴染では無かった。
つい一週間前に知り合ったばかりだった。しかし3以上は”いっぱい”とカウントされるゆっくりにとって
四日はむかーしむかしである。という事は一週間などという時間は産まれた頃からとカウントされてもおかしくない。
お兄さんの口から出た「ありす」と「おやさい」その言葉が遠い昔であるまりさの一週間前を思い出させた。
まりさとありすは群れのゆっくりたちの歓声を浴びながら山を降りて人間の里へ向かった。
別に理由は無い、食べ物に困ったわけでも人間に力を借りなければ到底解決できる問題に直面したわけでもないが、
ここから見える人間の里は山と違い裕福で何やらとてもゆっくりできそうな気がした。
群れの中には「人間さんには手を出しちゃいけない」だの「人間さんとの約束を破るまりさはしね!」だの
意味のわからない事をいうゆっくりが極々少数居た。どいつもこいつもまりさとありすのゆロンティア精神に嫉妬した
心無い嫌われゆっくりの発言である。おぉ、ぶざまぶざま。
里に降りた二匹の目に映るものはどれもこれも珍しく興味を引いた。
中でも人間たちがお野菜と呼んでいる勝手に生えてくる草は山にはなくとてもゆっくりできそうだった。
しかし、お野菜が生えている場所は醜悪な人間たちに占拠されており、
二匹の為の余分なプレイスは一つも見当たらない。
まりさが鋭い眼光で人間を威嚇している為、襲い掛かってはこないが、付け入る隙を伺っているのか、
作業の手を止め、こちらをじっと見つめたり、ニヤニヤと薄汚い笑いを浮かべたりしている。
いざとなれば、狩りも巣作りも群れで一番上手な最強のまりさならば
人間の一人や二人はわけなく倒せるだろうが、こちらにはありすが居る。そうそう手を出すわけにはいかない。
しかしその時、ぽっかりと入り口の開いた人の気配の無いゆっくりプレイスが二人の目についた。
これは人間の番が死んだか、ゆっくり他のプレイスを求めたかで捨てられた巣であろう。
巣の周りには先ほども見たゆっくりできそうな野菜と呼ばれている草が沢山生えている。
「ゆゆっ!こんなゆっくりしたゆっくりプレイスをすてた にんげんさんはばかだね!」
「きっとこのお野菜がとってもゆっくりできることをしらなかったんだね!おぉ、あわれあわれ」
無人のゆっくりプレイスに入り込むとおもむろに野菜に噛り付くまりさとありす。
「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわっ!なにこれッ!うめぇッ!めっちゃうめぇッ!?」
「はむッ!はふはふッ!はふッ!!ちょ!なんぞこれッ!へぶんじょうたいッ!」
今まで味わった事無い野菜の美味に酔いしれる二匹、しかもとても一回で食べつくせる量ではない。
残りは新たな巣の中に持ち帰って、ゆっくり食べることにした。二匹は何個か野菜をくわえ巣に入る。
巣の中には二匹が今までに見たことが無い、清潔で高級感に満ちたゆっくりできそうな品々が並んでいる。
木でできた地面、少々高いところにあるがゆっくりできそうなテーブル
葉っぱよりフワフワした寝床、小さい池まである。これなら外敵に注意しながら山の池まで行かなくていいだろう。
「ここならゆっくりしたおちびちゃんが産めそうね」
「丈夫でゆっくりしたおちびちゃんを産んでね!ありす!」
思わず顔が綻ぶ二匹。これからはじまる希望に満ちた新生活を語り合い、
二人でゆっくりしていると、突然ぽいんぽいんと跳ねながられいむがあらわれた。
「ゆっ!ここはゆっくりできそうだね!まりさとありすはゆっくりしないででていってね!」
突然まりさ達のゆっくりプレイスにずかずかと入ってきたれいむが勝手なことを言い始めた。
「なにいってるの?ここはまりさのゆっくりプレイスだよ!れいむこそいたいめにあいたくなかったらさっさとでていってね!」
「ゆゆっ!!イヤだよ!ゆっくりしたいよ!・・・こ、ここはれいむの・・・ゆっくりプレイスにするよ!」
ぷくぅ!と膨らみ無謀にもまりさのゆっくりプレイスでお家宣言をするれいむ。
その表情からは「勢いとは言えとんでもない事を言ってしまった」と後悔の色を隠せないようだった。
そんな明らかに不利な状況を打開しようと、チラチラとまりさに色目を使ってきている。よく見れば中々の美れいむである。
しもぶくれした にくかんてきな ゆっくりボディに思わず目を奪われてしまう。
すると次の瞬間れいむがもう我慢できないと言った表情で
「れいむとすりすりすっきりしていってね!」
と、あにゃるを突き出して何を思ったのか自らおねだりしてきたのだ。
あまり感心できない淫らなれいむであったが、戒めの為にまりさは5回程嫌々すっきりをした。
心の優しいありすなど、そんな気を使う必要も無いのに12ラウンドまで相手をしてやっている。
その時である。
「んほぉぉぉぉぉ!れいむぅぅぅぅ!まだまだおばっだらっ!?」
ありすの今までに聞いたことの無い奇妙な「おばっだらッ!?」が聞こえたと思った直後、ありすが姿を消した。
「ゆゆゆゆっ!?ありす?ありすはどこへいったの?」
「バカめ!まんまと罠にひっかかったな!さしもの強そうなまりさも不意打ちには遅れを取らざるを得まい!」
その声の主は人間であった。目をギラつかせ辺りを物色している。
まさかまりさ達のゆっくりプレイスに攻め込んできたれいむの仲間に人間が居るとは思わなかった。
ありすは人間の放った蹴りによって一瞬にして顔の左部分が弾け飛び、残りの右半分が壁にへばり付いていた。
淫乱れいむを囮にした人間の奇襲・・・これは罠だったのだ。
「ばっ!ばりざぁぁぁ!わ゛だじどうなっだの゛ぉぉぉおおおお・・・・」
愛するありすがべっとりと壁に張り付きぽたぽたと中身を垂れ流しながら力なくまりさを呼んでいる。
歴然とした戦力の差、まりさは人間がこれほどまでに強いとは思っておらず、驚きを隠せなかった。
「まりさ、ありすはもうだめだからまりさだけでもゆっくりしないでにげてね!」
「まりさはありすをたすけたいよ!でもそこまでいうならまりさはゆっくりにげるね!」
そう叫ぶとまりさはぽいんぽいんと凄まじい速度でゆっくりプレイスを後にした。
「おいまて!・・・くそぉ!そのゆっくりした「ぺにぺに」でれいむを虜にしやがてぇぇぇ許さないぞぉぉうわーん!」
なにやら人間の叫び声が聞こえる。追いついてこない所を見るとどうやら素早さではこっちの方が上のようだ。
腕力では若干人間に劣ったもののやはり群れで一番のまりさの自慢の脚力には人間もお手上げらしい。
れみりゃに見つからないように「そろーりそろーり!」と叫びながら注意深く進んで最短ルートを通ったものの、
自分の群れに戻ったころにはすでに真夜中になっていた。
群れを出るときに自分のゆっくりプレイスは快く他のゆっくりにあげてしまった為に、
今日は野宿するしかないと、一夜を過ごす仮ゆっくりプレイスを探していると
木の根元から体がはみ出して全く体を隠せていない群のれいむが「ゆぅゆぅゆぴぴ」と寝息を立てていた。
まりさがれいむの傍に行くと起こすまでも無く勝手に目覚め
「すてきなまりさはれいむのゆっくりプレイスでやすんでいってね!」
と、強引にゆっくりされられてしまった。そして何だかんだとまりさを引止め、気がつくと、赤ゆっくりを授かってしまい現在に至る。
最終更新:2009年05月18日 15:05