ゆっくりいじめ系2690 ドキュメンタリーゆっくり~山谷を駆け巡る謎の生物の正体とは!?(後編)

前編より


 山の麓です。
 この辺りにも、ゆっくりは広く生息しています。
 ただし、ちょっと癖のあるゆっくりばかりが揃っているのが特徴となります。
 まず覚えておいて頂きたい事は、山のゆっくりは、標高が下がれば下がるほど質も
下がっていくという事です。
 この辺りのゆっくりは、人を恐れません。ハイキングにきた人、遊びに来た子供、
山菜を取りに山へ入ろうとする人、とにかく人がよく出入りします。
 ですが、それが思わぬ効果を生んだようです。

 親子連れの人間がやってきました。今日は休日ですから、家族でピクニックにでも
来たのでしょう。
 手近なスペースに、ビニールシートを敷いています。お弁当を広げ始めましたね。
これはいけません。

「ゆっへっへっ。にんげんども、まりささまにそのごちそうをさしだすのぜ!」
「きゃわゆいれーむが、おいしいあまあまさんをたべたがってるのよ。さっさとたべ
させなさいよね!」

 この一帯に住む、ゲスまりさとゲスれいむの番いです。
 そう、山の麓はゲスゆっくりの領域なのです。

 人間の夫婦は、面倒臭いのがきたといった風で全く相手にしていません。直接ゆっ
くりの被害に遭った事がないのかもしれません。

「にんげんどもめ、まりささまがこわくてへんじもできないのぜ! まりささまのに
わでゆっくりしたいなら、しょばだいをもらうのぜ!」
「どれいのくせに、れーむたちのいうことがきけないの? ばかなの? しぬの?」

 ゲスまりさとゲスれいむは、じわじわとにじり寄りながら憎まれ口を叩き続けてい
ます。相手の無視を、自分たちへの恐れの表れと都合良く解釈し、図に乗っています。
 結構な大きさですから、この一帯をシメているのでしょう。人間を、頭から馬鹿に
しています。

 人間夫婦の四歳くらいの子供が、ちょうどちょうちょを追いかけて遊んでいました。
片手にはペロペロキャンディを持っているようです。
 この親子は、麓がゲスゆっくりの溜り場だと全く知らないようです。これは危ない。

「いただきのぜっ!」

 早速気付いたゲスまりさが、子供に体当たりを仕掛けます。突き倒された子供が、
泣き叫びました。弱い者には徹底的に強いゲスまりさが上に飛び乗り、何度も踏みつ
けます。
 ゆっくりを無害と侮った両親への手痛いしっぺ返しを、親の代わりに子が受けてし
まいましたね。
 子供を痛めつけて喜ぶゲスまりさの横で、子供が手放したキャンディをゲスれいむ
が貪っています。

「うっめ! これめっちゃうっめ!」

 子供の泣き声で、ようやく親がゲスゆっくりたちの方に振り返りました。
 我が子の惨状に目を丸くした父親が、怒声を張り上げながらゲスまりさを蹴り上げ
ました。

「ゆぶぅひぇっ!? このくそじじい、どれいのくせにまりささまをあしげにするの
ぜ? ほんきでころされたいようなのぜ!」

 泣き喚くわが子を抱き上げる父親に向かって、ゲスまりさが体当たりを仕掛けます。
 そこに、続いて母親が駆け込んできて、ゲスまりさを蹴飛ばしました。

「ゆぐぅっ! ばばあのひょろひょろけりなんぞきかんのぜ!」

 ゲスゆっくりの面の皮は厚いのです。この程度では死にません。
 そして、人間夫婦は我が子の事ばかりに気を取られ過ぎてしまいました。

「ゆふふふっ! あまあまさんはもらったわ! のろまでばかなにんげんどもには、
きゃわいいれーむのぬくいうんうんがぴったりなのよっ!」

 どさくさに紛れたゲスれいむが、まだ包みを開かれていない弁当箱をくわえていま
した。大きな身体に似合わない足の速さで、繁みの中へ飛び込んでいきます。
 ビニールシートには、ゲスれいむがたっぷりと垂れていったうんうんの山が残りま
した。
 呆気に取られている人間夫婦を尻目に、ゲスまりさも繁みの中へ消えます。
 人間夫婦は、ぎゃんぎゃん泣く我が子を鎮め安らげるのに必死で、ゲスゆっくりた
ちを追う事も出来ません。

 麓のゆっくりたちがこういう風になったのには、人間が多分に影響しています。
 はじめはただのゆっくりでしたが、山に立ち寄る人間たちが興味本位やその場の気
分に流されて、人間の食べ物を与えてしまったのです。
 人間の食べ物の味を知ってしまった野生のゆっくりは、もう今までの草や虫を食べ
る生活には戻れません。
 はじめは人間を待つようになり、媚び、馴れていった果てに、遂にはゲスゆっくり
と成り果ててしまったのです。
 今では麓に巣食うゆっくりの殆どが、ゲスゆっくりとなっています。
 大自然に人が無責任な干渉を繰り返した結果が、さきほどの光景なのです。自然に
よる人間への制裁、とみるべきかもしれませんね。
 皆さんも、うっかりでゆっくりを餌付けしないよう、心から注意していただきたい
ものです。



 谷にやってきました。
 かの虐待お兄さんが亡くなられたのが、この谷底です。あのちょっと先にある、平
たい岩場がそうです。
 この通り、結構な高さの崖下となります。これは助かりませんねぇ。
 さて、その現場から私たちは少し距離を取って隠れている訳ですが、それにも理由
があります。
 転落死したお兄さんの身体には、野生動物に啄ばまれた跡が残されていました。
 死体を啄ばんだのは、鳥、虫、山犬などでしょう。熊が見つければ、死体ごと持ち
去っていたでしょうからこれはありません。
 ところが、喰い痕に鳥でも虫でも山犬でもない、なんと人間によるものらしき噛み
痕少ないながらもあったのです。
 そう、つまり---

 おっと、語っている内に出てきましたね。
 崖下の壁面にある穴に注目して下さい。中からゆっくりたちが出てきています。
 彼らがいわゆる谷ゆっくりです。

「ゆっ! きょうはたいようさんがてかてかだよ! みんなをゆっくりおそとにだし
てあげようね!」

「ゆ~♪ おひさま、おひさま~♪」
「れいむはゆっくりみずあびするよ! ゆっゆーん!」

 お気づきですか?
 どの谷ゆっくりも、帽子やリボンがありません。
 皆さんも街などでたまに見かける事もあるかと思うのですが、ゆっくりにとって髪
飾りはシンボルマークであり、これをなくしたゆっくりはゆっくりと看做されず、ゆ
っくりから攻撃を受ける事もあります。

 そんなゆっくりたちが行き着く”ゆっくりプレイス”が、この谷間なのです。
 こうした場所は、春秋には増水の危険があり、そうでなくても湿気などの悪条件も
重なる、ゆっくりにとって本来良くないところです。
 その為、他のゆっくりもあまり近づかず、迫害されがちな飾りなしゆっくりたちに
とってのゆっくりプレイスとなり得るのです。
 そして、ここでゆっくりするゆっくりたちは、彼らだけではありません。

「ようむ、ゆっくりしていってね! おひさまがあったかくて、とってもゆっくりで
きるよ!」
「……ち、ちん……ちんぽ……」

 いきなり刺激的な映像となってしまいましたね。残念ですが、地上波ではモザイク
なしではお送りできません。
 代わりに私からモザイクの向こう側を説明しますと、あの全身生殖器だらけの饅頭
は、元はゆっくりようむだったもののようです。
 飾りも髪もこそぎ落され、目を潰されて小麦粉で埋められており、辛うじて口だけ
が残されています。足に当たる底面、本来の生殖器がある顎の下は焼かれていますか
ら、歩行機能も生殖機能も喪われているのでしょう。

 それに続くようにして、次々といびつな形をしたゆっくりたちが日の下に連れ出さ
れてきます。
 半分に断ち割られ、半分ずつくっつけられた”一体”のゆっくりれいむとゆっくり
ありす。
 両目のくぼみから赤ちゃんゆっくりを出したゆっくりまりさ。
 目も口も塞がれ、元は口だったところからストローを突き出す”元は別のなにか”
だったお饅頭ゆっくり。
 表と裏の両方に顔のあるゆっくりちぇん(これも、おそらく二つのゆっくりで一つ
の身体なのでしょう)。
 筒状、二段に積まれて合成され、ポールのようになった二匹のゆっくりれいむ。
 絞られた雑巾のように身体のねじれたゆっくりまりさ。
 明らかに人の手の加えられた、いびつなゆっくりたちが目白押しです。
 その後で、単に足を焼かれただけのゆっくり、目立った外傷はないものの盲目らし
きゆっくりなどが運ばれてきます。後者のものは、先天的な障害なのでしょう。

 もうお分かりでしょう。ここは人間から虐待を受けたゆっくり、生れ持った障害や
畸形で群れから切り捨てられたゆっくりなどが集まる、特別なゆっくりプレイスなの
です。先の飾りなしゆっくりたちと合わせて、谷ゆっくりとカテゴライズしています。
 もっと奥の河原や草地でも、その辺りの巣穴から出て来る谷ゆっくりたちが、似た
ような光景を繰り広げています。ここはゆっくりの落人たちの隠れ里なのです。

 かの虐待お兄さんが転落死した岩場というのは、ちょうどその集落群の中心地とも
いえる場所でした。
 おそらく落ちてきたばかりのお兄さんを最初に啄ばんだのは、この谷ゆっくりたち
なのです。人の歯形が少なかったのも、後からやってきた鳥や野犬などを恐れて、巣
穴に退避したものと思われます。
 ゆっくりを責め殺したいほど愛して止まなかったお兄さんの一部が、愛した後のゆ
っくりたちのおなかに還っていく。
 これぞ正に、大自然の神秘なのでしょう。

 それにしても、こうして虐待ゆっくりたちの並ぶ姿は異形なれども見事な手前、と
でも評するべきでしょうか。
 自然の造詣ではあり得ない異形のゆっくりたちに、毒々しい原色やら蛍光色まで施
して彩っています。
 何やら創り手のちょっとアレな内面が形となって発露したかのような、怪しげな芸
術性すら垣間見えてくるようです。
 あまり小さいお子さんは、ご覧になられない方が宜しいかもしれませんねぇ。既に
ここまで見られていては、手遅れかもしれませんが……。



「ゆっくりかえったよ! きょうのごはんを、ゆっくりみんなにとどけるよ!」

 山の茂みから谷底へと、飾りなしゆっくりたちが次々と現れます。彼らは仲間の食
糧を集めに、山へ狩りに行っていたのです。
 ただし、麓など山の下側、山ゆっくり達の活動圏外で狩りを行っています。谷ゆっ
くりが山ゆっくりに見つかれば、攻撃の対象とされるからです。人間の侵入や野犬の
出没も多く、ゲスまりさやゲスれいむの領域である事から、危険には変わりませんが。
 それでも、彼らは危険を冒して狩りに行かなければなりません。谷間には谷ゆっく
りたちを養うだけの食糧がないからです。
 面白いことに、狩りを担う飾りなしゆっくり達は大きく二組に分かれており、片方
は昼間狩りをして夜ゆっくりし、もう片方は昼間ゆっくりして夜狩りをします。そう
する事でハンディキャップを抱えた仲間を養う為の食糧を、効率よく集めているので
す。
 また、夜に狩りを行えるのは、夜行性の捕食種でも谷間の湿気を嫌い、近づいてこ
ない為です。刈りの最中には襲われる危険が伴いますが、谷間まで逃れればれみりゃ
たちは追ってこないのです。

 群れの元へ飛び跳ねていくゆっくりの中に、片頬に傷の残ったゆっくりまりさがい
ます。
 そう、あの群れを追われたゆっくりまりさです。
 日向でゆっくりしている群れの仲間の元へ辿り着くと、口と帽子に詰め込んだ餌を
出して、仲間みんなで食べます。虐待で自ら食べる事の出来ないゆっくりたちにも、
口うつしなどで食事を与えています。
 皮肉な事ですが、群れを追われてはじめて群れの大事さを理解できたようです。一
生懸命餌を運んでいくその姿からは、山で見た自分勝手な姿は全く見られません。

「む~しゃ、む~しゃ! しあわせ~!」
「うっめ! これめっちゃうっめ!」

 ここにいる飾りなしゆっくりのほとんどが、実は彼のように山ゆっくりから落ちぶ
れた者たちなのです。
 山から近いというのもありますが、森や草原で飾りをなくしたゆっくりの大半が、
他のゆっくりと遭遇して襲われ、殺されているのです。ゆっくりの棲む密度の低い山
だからこそ、この谷間まで辿り着く事ができたといってもいいでしょう。
 では、どうして虐待されたゆっくりたちや畸形ゆっくりがここに辿り着いたかとい
うと、虐待されたゆっくりについては、たまたま山に虐待お兄さんが捨てていったも
のを、飾りなしゆっくりたちが助けたものと思われます。
 派手な虐待を施した個体ほど、人目に付くところに捨てているのを見られては外聞
が悪くなるので、こうした人里離れたところに捨てに来るのです。足焼き程度で済ん
だゆっくりも少し混ざっているのは、幸運にも(?)そうしたゆっくりと一緒に処分
されたのでしょう。
 畸形ゆっくりについては、捨て殺しにするのは忍びないとした山ゆっくりや森ゆっ
くりの親が、谷間のゆっくりプレイスにいる飾りなしゆっくりが拾ってくれるよう期
待して、近くに捨てていく現場を幾つか目撃しています。
 寄る辺を失った者同士の最後の楽園、それがこの谷間のゆっくりプレイスなのです。

 その彼らが、さきほどから動けない仲間を巣から出してまでして日向の岩場で寛い
でいるのですが、これにも意味があります。
 身体がお饅頭であるゆっくりは、湿気や菌類に弱いものです。特に、こうした谷間
ではその影響は大きく、その為に健全なゆっくりはこの一体に近寄りません。
 日当たりのよい日は、谷ゆっくりたちはこうして総出で日向の元に現れ、ゆっくり
日向ぼっこをする事で身体の湿気を取り、表面に付いた菌を殺しているのです。
 もちろん、巣穴の掃除も欠かしません。古くなった寝床用の草を捨てて、日に干し
た新しい草を巣の中に運び込みます。
 水場での水浴びも、この時に行います。流れの緩やかな河原の方に集中して巣を作
っているのも、この為です。反対側では流れが急過ぎて、水浴びできないからです。
 動けない虐待ゆっくり、障害ゆっくりや畸形ゆっくりなども、帽子なしゆっくりが
二匹で介添えしながら水に浸かります。
 ここまでしなければならないのは、一度カビなどが発生すると、巣や群れごと全滅
してしまう恐れがあるからです。

 この一事については、谷ゆっくりだけの問題でなく、あらゆるゆっくりに通じて言
える事です。どの種のゆっくりも、この為に必ず水場を確保できる範囲で巣を構える
のです。
 山ゆっくりや森ゆっくりなどは沢や泉の近く、それが遠ければ水分豊富なブナの木
の周りに巣を作ります。
 草原ゆっくりは川や湖沼の近くに棲みつきます。
 街ゆっくりは、下水道や灌漑口、橋の下などを水場として、その周辺に巣を作りま
す。
 どうしても水場を安定して確保できない時などは、砂地に行って砂遊びをする事で
汚れを落とすなどして対処するようです。
 そして水を嫌う捕食種ですら、雨上がりの木々の間を敢えて跳ぶ事で、枝葉につい
た雨露を浴びて身体を洗います。
 カビをはじめとした菌類から身を守る事。それはゆっくりたちの最優先課題の一つ
なのです。



 谷間の茂みをご覧下さい。
 大きいゲスまりさがやってきました。
 どうやら、谷ゆっくりたちの食糧を奪いに来たようです。

「ゆっへっへっ、おまえたちはまりささまのどれいなのぜ! おとなしくくいものを
わたすのぜ!」

 手近な群れに割り込み、ゆっくりたちを突き飛ばして餌を奪います。
 突き飛ばされた虐待ゆっくりの一匹が、川に落ちて流されていきます。

「ゆゆっ! れいむ、ゆっくりたすけにいくよ!」

 三匹の飾りなしゆっくりが、のっぺらぼうになったお饅頭ゆっくりを助けに川へ飛
び込みます。幸い、浅瀬なので助かったようです。

「ゆっへん、しにぞこないのおまえらは、いきができるだけでまりささまにかんしゃ
するのぜ! うっめ! これめっちゃうっめ!」

 奪った餌を悠々と貪りながら、ゲスまりさがせせら笑っています。
 ゲスまりさはそこそこの量が集まっている餌を食べるのに夢中になり、周りの変化
に気づいていません。
 谷中の飾りなしゆっくりたちが、ぞろぞろと集まってきています。

「しね!」

 一番の新入りらしいあの頬に傷痕のあるゆっくりまりさが、先陣を切ってゲスまり
さの横面に体当たりしました。

「げふっ!? なにするのぜ! つぶされぶぎゅらぱっ!?」

 後を追うようにして、谷ゆっくりたちが次々とゲスまりさにぶちかましを掛けてい
きます。

「しね! ゆっくりできないゲスはしね!」
「ごはんをよこどりするゲスまりさはしね!」
「しね! しね!」

「ゆがっ! ゆぐぅ……っ!? まて、まつのぜ! えさはかえすからはなすのぜ!
 ゆ゛ぶごぼっ!?」

 ゲスまりさが命乞いを始めても、谷ゆっくりたちは攻撃の手を緩めません。
 他に行くところのない谷ゆっくりたちのゆっくりプレイスに、単身で殴り込んでし
まったゲスまりさが愚かだったのです。
 確実に横取りを成功させるつもりなら、谷ゆっくりが狩りで分散しているところを
襲うべきでした。

 一対数十匹の多勢に無勢で押されるゲスまりさは、既に満身創痍です。遂に川へと
追い落とされました。
 谷ゆっくりたちは、それでも攻め続けます。

「ゆっ、もうゆるぢで! ぢにたぐない、ぢにだぐないのぜ!」

 川深く、ついに足のつかないところまで押しやられたゲスまりさは、速くなった流
れに乗って一気に下流へと運ばれていきます。

「ゆ゛う゛う゛う゛っ! だずげる゛の゛ぜ! ま゛り゛ざざま゛を゛だずげる゛
の゛ぜえ゛え゛ぇぇぇぇ………っ!」

 人間社会でも、調子に乗った馬鹿者が迂闊にスラム街に飛びこめばどうなるか。
 ゲスまりさは、自ら墓穴を掘ったのです。

 ゲスまりさを(この世から)追い払った谷ゆっくりたちは勝利宣言とともに、あら
ためて谷間でおうち宣言を連呼しながら沈み行く太陽を見送っていました。非常に美
しい光景です。

 どうでしょう、落ちこぼれたゆっくりたちですら、こうして自らの手で自分たちだ
けのゆっくりプレイスを掴み取っているのです。何と夢のある話でしょう。
 我々人間も、この快挙から得るところは多い筈です。
 今ご覧頂いた感動的な光景を胸に、皆さんも日々自分だけの”ゆっくりプレイス”
を勝ち取れるよう、その力の一つにでもして頂けたのなら幸いです。



 ---余談ですが、春秋の増水期の鉄砲水で、谷ゆっくりの八割から九割は淘汰さ
れていくのですがね。
 まぁ、ゆっくりの命など儚いものですよ。はっはっはっ。


 おっと、お時間が迫ってきたようです。
 本日はここまでとして、次回は森ゆっくりと草原ゆっくりたちの生態に迫ってみた
いと思います。
 それではまた。ごきげんよう---



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 この番組は、

 おはようからおやすみまで、くらしをみつめる 文々丸。新聞社

 インスパイア ザ エレクト 河城技研

 来て見て構って アリスのお店 マーガトロイドガレージ

 ご覧のスポンサーの提供でお送り致しました。



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 来週の水曜スペシャルは!?



 地下の大都会、旧都に溢れるゆっくりたち!

 啄ばみにきたカラスの放射能で次々と巨大化していく、ゲスゆっくりの大群っ!

 凶悪なる巨獣と化したゆっくりどもを前に、旧都防衛の希望はたった一人の巫女に
託されたっ!!!

「---で、どうして私が駆り出されてるの?」
「幻想郷の異変を祓うのが、巫女であるあなたの務めよ」
「あんた、私に黙って閻魔様から報酬でもねこばばしてるんじゃないでしょうね」

 名うての業界ゴロ・八雲紫に拉致られた博麗霊夢! 出るか汎用人型決戦兵器!

「どぅあぁぁんむわぁくわあぁぁ、ぱぁあうぅぅわぁぁなのぜぇぇえええぇぇぇ」

 ドスを超えたゲス、ケミカルサイコモンスターゲスまりさが行く手を阻む!

 踏み潰された地霊殿の賠償を迫られるのはどっちだ!?

 そのスケールのでかさに嫉妬しまくるちっちゃな水橋さんの前で、今、地底最強を
決するゴングが鳴り響くっ!

 次回水曜スペシャル、「博麗霊夢VSモンスターまりさ!! ノールール、ノーレフ
リー、ノーマネーでフィニッシュですッ!!!!」乞うご期待ッッ!!




 どうも、はじめまして。
 弘井といいます。

 初のゆっくりSSでありますが、宜しくお願いします。
 ジャンルとしては、大自然系ドキュメンタリーと適当に位置づけています。
 ディスカバリーが水曜スペシャルで流れたもの、と思っていただければ幸いです。

 それではまた。

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最終更新:2009年05月30日 22:59
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