ゆっくりいじめ系2337 色仕掛けゆっくり2



1回のすっきりで相手の唯一の興味の対象となる。(この状態でも他のゆっくりとの交流は普通に行う)
2〜3回のすっきりで相手はありすとだけの生活を望むようになる(この状態では、他のゆっくりと交流するのを避け始める)
4〜7回のすっきりで相手はほぼ全ての命令を聞くようになる。(ただし、目の前の他のゆっくりや、自分を殺すような命令は拒否する)
8回以上のすっきりで相手は確実に命令通りに行動をするになる。

※まりさ、れいむ、ありす種に対するすっきりの場合
※個体差はあるが、まりさ種に対しての方が若干強い効力が出る
※以上のデータはすりすり型のすっきりの場合であり、ぺにまむ型の場合はさらに少ない回数で効力が現れる
※すっきりの最中、軽いすりすりの段階ですでに効果は出始める
※効力は累積し、1週間程度は同じ状態が続く


加工所への報告を纏めながらも、俺は困惑していた。
あの一件以来、加工所から送られてきた「色仕掛けありす」は俺の言うことを前より素直に聞くようになっていた。
ありすのお相手となったゆっくりは基本的に処分していたので、ありすは何匹ものゆっくりとカップルになったが、
どのお相手とも深い関係になることはなかった。さらには、相手が自分の特殊な体質によって惚れている、という事実も変わらなかった。
それでもすっきりには不自由しないし、食事も満足に食べられる。傍目に見ればすごくゆっくりとしたゆっくりだった。
ありすもそれが分かっているのだろう。
高いプライドからお相手が見つからず、餌も一人で集めなければならない野生の頃よりは明らかにゆっくりできていた。
餡子脳ではそれ以上の事は考えないようにしていた。

そんな事はどうでもよく、俺は困惑していた。
虐待に使えると思ってこの変わったありすのモニターを引き受けたが、マンネリ化は否めなかった。
どんなゆっくりでもこのありすが命令を下せば自ら命を絶った。
ゲスまりさを見つけた時は絶食させて殺してみたりした。紙やすりに自分からすーりすーりをさせたこともあった。
しかし、満たされない。
明らかにこのありすの能力はゲームバランスを崩している。
一種のゲーム。いかに恐怖・絶望を与え、自分のゆん生を後悔させてやるかを考えるのが虐待だ。
時には自滅させるのに綿密な計画を立てることも必要だろう。しかし、その上でやり遂げた虐待には何物にも代えがたい快感がある。
それをこのありすはすっきり数回だけで達成してしまう。
それに、終始ありすにメロメロなゆっくりが幸せそうなのも虐待の意欲を無くさせる。
実際にその餡子は凡庸な味で、適切な方法で得られた餡子の極上の甘味には到底及ばない。

こんな時には散歩に出よう。良い考えが浮かぶかもしれない。
外は既に暗くなっていたが、足は自然と森の方へと向かっていた。ゆっくりが多く棲んでいる近所の森だ。
単純に静かで好きな場所でもあるのだが、やっぱりゆっくりを捕らえにここに入ることが多い。
そういえば、ありすが送られてきてから、こうして自分の足でゆっくりを見つけてくることも少なくなったと思う。

「ゆっゆー♪にんげんさん、とおりたいならつうこうりょうちょうだいね!」
「あまあまちょうだいね!」
「「「ちょうりゃいね!」」」
「こどもたちにもしっかりあげてね!」

考えごとをしながら歩いていると、ゆっくりの家族に出くわした。
れいむとまりさのカップルに、子ゆっくり3匹、赤ゆっくり5匹。なかなかの大所帯だ。すぐ後ろには多分こいつらの巣であろう穴ぐらがある。
普段ならばこの家族を家に連れて帰って楽しむところなのだが…
そうだ!おれはとある考えを閃いた。
とりあえずバッグの中から出した溶けかけのチョコレートをやり、近くの木に印を付けておく。馴染みの森なので大体の場所は分かるが一応、だ。
ゆっくり家族に「また来るね」と告げた後、期待に胸を躍らせながら家路についた。

一方こちらはゆっくり家族。

「ばかなにんげんさんのおかげでゆっくりできるね!」
「あしたもくるから、しばらくえさにはこまらないね!」
「ゆ!きっとれいむのいもうとたちのかわいさにむちゅうなんだね!」
「「ゆっきゅりー!!」」

親れいむは安心していた。先ほどの人間は素直に餌をくれるから、これからは餌をとりに行かなくても良さそうだ。
本当に馬鹿な人間だ。通行料を求めただけなのに、餌だけやってすぐさま引き返していった。
まあ、それで自分たちがゆっくりできているのだから文句はない。

餌の心配がなくなったところで、れいむはまりさにスキンシップをはかり始めた。
このカップル、暇さえあればこうしてすりすりをしている。だからこそ今の大家族があるのだが、その無計画性で死なせてしまった子供も数多い。
本当に浅はかだった。人間がすぐ明日にやってくるかは分からないのに、もう自分たちの幸せは約束されたと思い込んでいる。

「すーり♪すーり♪」
「ゆゆっ!?れいむ、あかちゃんふえちゃうよ!?」
「ごはんはにんげんさんがもってきてくれるから、あんしんだよ!」
「れいむ、そうだね!すーり♪すーり♪」
「すーりすーり、ゆっ…ゆっ…ゆっ…」

発情し出す2匹。

「「すっきりー!!!」」

すっきりを終え、まりさの頭には一本の茎が生え始めていた。
一般的に、植物型にんっしんっ!をするのはれいむの方だが、この家族ではいつもまりさであった。
きっとれいむが積極的にすっきりをしようとしていることが関係しているのだろう。
れいむはとにかく幸せだった。大好きなまりさといつでもすりすりできる。家族にも恵まれている。
本当にゆっくりとした気分で眠りについた。

次の朝、穴の外で何かの声がしたので目が覚めた。もっとゆっくり寝ていたいのに…と思ったが、それが昨日の人間だと分かるとすぐに飛び起きた。

「ゆっ!にんげんさんごはんちょうだいね!ごはんおいたらさっさとどっかにいってね!」

赤ん坊はまだ寝ているし、自分ももっと寝たい。だからこの人間は食事を自分たちにくれたら、すぐにここを立ち去るべきなのだ。
ところが男の行動はれいむの予想を遥かに上回るものだった。

「ゆ゛うううう!やめてね!!」

男はおたまを長くしたようなものを使って、巣の奥からどんどん自分の家族をかき出していく。
ごろごろと転がった先には箱があり、次々と家族はその中に収められていった。
れいむはそのゆっくりできない棒に噛みついたが、一緒に箱の中に引きずりこまれるだけだった。そして、箱が閉じられた。中は闇。

「ゆぅ…おきゃーしゃん、ここどこ?」
「れいむ、なんだかゆっくりできないよ!」
「みんな!きのうのじじいがうらぎったんだよ!!」

次々と起き出す中の家族。彼女らにれいむは状況を説明した。
今まで人間に捕まえられたゆっくりの話は聞いていた。自分の棲む森でも、何匹かそういった事件に遭ったゆっくりを知っている。
しかし、まさか自分たちがそんなことになるとは…ゆっくりできていたのに…

家族は皆、騒ぎ始めた。騒げばこの男が出してくれると思った。
中にはおうたを歌い出す子ゆっくりもいた。人間さんがゆっくりしてくれれば、きっと出してくれるだろう、そんな考えだった。
れいむは必死に子供の可愛さ、いかに自分がゆっくりしていたかを訴えた。そうすれば感嘆した男が逃がしてくれると思った。

ふと男が立ち止まる。そして、箱が開けられた。

「ゆっ!そとにでられるよ!ゆっくりできないじじいはゆっくりしね!」

少し文句を言うタイミングはおかしかった気がするが、これで自分たちは人間の手から離れたと確信した。
箱がひっくり返され、ぼとぼとと落とされる家族、親まりさだけは頭に茎が生えているのもあって、男の手によってゆっくりと地面に置かれた。
これでもう自由の身だ。逃げよう。そう思って前に跳ね始めるれいむ。

べちん!と音を立てて、れいむは地面にへたりこんだ。
聞いたことがある、人間が使うというゆっくりできない箱だ。
外が見えるのに、なぜか出られないという素敵に悪趣味な箱なのだと聞いていた。見ればここは既に男の家の中だ。
家族の気分は沈んでいた。もう文句も言う元気も残っていなかった。
そんな家族を尻目に、れいむはひたすら男への罵倒を続けていた。それも男が居なくなると止んだ。

男はしばらくすると帰って来た。

「ゆ!れいむたちをだす気になったね!はやくだしたらこのおうちからでてってね!」

れいむは運ばれる途中で傷ついた子供たちをぺーろぺーろするのを止めて、男に抗議した。
しかし、それは聞き遂げられず、代わりにもう一つの透明な箱がれいむの家族たちの箱の隣に置かれた。
両方の箱には小さな穴が開いており、ぴったりその穴が合わせるように箱は配置された。

中にいたのはありすだった。まりさに夢中のれいむも、一瞬心を奪われるほどに綺麗なありすだった。
整えられた髪、状態の良いすべすべの肌。
お相手のまりさもありすに見とれているのに気づき、れいむはまりさをちょっと小突いた。

「君たちはこれからゆっくり虐めてあげるからね!」

そう男は二つのケースに向かって言い放ち、赤れいむを2匹、箱の中から取り上げた。

「ゆー!おしょらをとんでりゅみちゃい!!」
「やべでね!!あかちゃんにひどいことしないでね!!」
「あかちゃん!はやくにげてね!!」

呑気にはしゃぐ子供たち。れいむは分かっていた。この男は手始めに自分の赤ちゃんに何かするつもりだ。
男は何やら糸とそれを結びつけた針を取り出すと、針を赤れいむ達に突き刺した。

「ぴぎぃ!」
「ゆ゛っ!ゆ゛っ!」

男は赤れいむが針の痛みで痙攣している間に、赤れいむ達の中を通っている糸で手早く輪っかを作った。
赤ゆっくりのアクセサリーと言ったところか。

「かわいいでしょ?ほら、二つ揃ってさくらんぼみたいだね!」
「れいむのあかちゃんにひどいことしないでね!」

男はそのまま2匹のれいむをゆっくり引き離していく。
どんどん糸が赤れいむの肌に食い込んでいく。

「ひっ…ひっ…ひっ…かはっ!!」

形を歪められて満足に息を吸うことのできない赤れいむが呻きだすが、それもすぐに聞こえなくなった。
食い込んだ糸が赤れいむの口まで達したのだ。
後は「こぉ…こぉ…」と息を漏らすだけの不思議饅頭となった。
男は糸を取り外し、それを箱に戻した。

「あかちゃん…ゆっくりしていってね…」
「あがぢゃん…へんじしてよおお!!」
「こぉ…こぉ…こひゅ…」

赤ゆっくりが息をしなくなったのを見届け、満足した顔で男は部屋を後にした。

「ゆ…きをおとさねいでね…のこりのあかちゃんをまもってあげてね」
「ゆっ!うるさいよ!ひとりみのありすはゆっくりだまってね!」
「ゆぅ…」
「ぷんぷん!ありすはひとりっきりだから、まりさとれいむのつらさがわからないんだね!」

悲観に暮れるれいむとまりさに穴から話しかけるありす。
れいむは余計な御世話だと思った。子供を失って悲しまないことがあろうか。
一方で、一理あるとも思った。赤ちゃんは死んでしまったが、まだ子供は6匹もいる。
それに、まりさの頭に生えた茎には既に5匹の赤ちゃんが生っていた。
たかが2匹だ、とまでは思わなかったが、まだまだ十分ゆっくりできる、と考え、残りの子供たちとゆっくりしようと思った。
そんなこんなでれいむが子供達におうたを歌っていると、男が入ってきた。

「れいむのこどもにひどいことしないでね!ぷくぅー!」
「食事を持ってきただけなんだけど」
「ゆっ!ごはんならゆっくりしないでちょうだいね!」

男はボウルから生ゴミをオタマですくいとり、箱に流し入れた。

「「「うわぁぁん!くちゃいよー!!!」」」
「「おかーさんゆっくりできなぃいいいぃい!!」」

一気に騒がしくなる家族。

ありすの箱にも生ゴミが入れられたが、それは1匹分だからか、そこまで多くなかった。
対して、れいむの家族の箱は、生ゴミが地面のほとんど占めるほどの悲惨な状況だった。
生ゴミを食べることはもちろん、生ゴミにあんよが浸かっていたらゆっくりできるわけがない。
家族は寄り集まり、隅の方でブルブルと震えていた。
れいむも頭の上に赤ちゃん3匹をのせて避難させていた。
既に男は部屋から消えていて、その日は生ゴミの悪臭に耐えながら一晩を過ごすこととなった。

次の日、男は朝から現れず、夜になると部屋に現われた。

「ご飯食べないのかい?お腹すいているだろう?」
「おにーさんがこんなくさいものいれるからでしょおおおおお!!!」

ため息をついて男は部屋を出ていった。
確かに限界だ。このまま餓死するわけにもいかない。
れいむは生ゴミに口をつけ始めた。

「おかーしゃん!きちゃないよ!?」
「たべなきゃゆっくりできなくなるよ…」

嫌がる子供にも、生ゴミの中から危険そうなものを除いて与えた。
刺激物などは赤ゆっくりにとって命取りとなる。そこで、いったんれいむが口に含み、それを口移しで赤ゆっくりに食べさせた。
それを見て、子ゆっくりやまりさも生ゴミを食べ始めた。
さらには隣の箱のありすまでも生ゴミを漁り始めた。
こうして食事の時間を終え、とりあえず腹を満たしたところでゆっくり達は眠りについた。

ガサガサ…
夜中に音がした。なんだろうか、とれいむは思ったが、すぐに眠りに落ちていった。

次の日、いつもと変わらない朝を迎えた。
しかし、様子がおかしかったのはお相手のまりさだった。
明らかにそわそわしている。そして、ずっと隣の箱のありすを見つめている。
焦点の合っていない目でぼーっとありすを見つめるまりさに、れいむは不気味さすら感じた。

「まりさ、どうしたの?」
「れれ、れいむ、起きたんだねっ!ゆーゆっくりしていってねっ!」

明らかに態度がいつもと違っていたが、とくに気にすることもなかった。というよりも気にすることができなくなった。

「ぽんぽんがいちゃいよー!!」
「れいむのぽんぽんがゆっくりできてないよ!」

子供たちが腹痛を訴え始めたのだ。うんうんの兆候である。
普通にゆっくり達が生活している分には滅多にうんうんをしない。
中にはうんうんに一種の快感を覚え、食事のたびに排泄するゆっくりもいるようだが、れいむ達はそうではなかった。
ただ、昨日のように汚い食物を一気に体内に取り入れたときは別である。
そもそもは、餡子の中から害になる成分を抽出してうんうんとして外に排泄するのである。
生ゴミをたくさん食べたので、すぐにでも排泄する必要が出てきたのだろう。

「あかちゃん!ゆっくりがまんしてね!」
「まりちゃはもうがまんできないよ!うんうんでりゅよ!」
「ゆぎっ…ゆぎっ…れいむもでるよ…」

いくら言い聞かせても体の生理的な欲求には逆らえない。次々とうんうんを出していく子供達。
あっという間にうんうんが床に並ぶ。そして…

「ゆぅ…くちゃいよー!!」

折角生ゴミをあらかた食べ終えて綺麗になった箱の中が再び臭くなってしまった。
生ゴミの中からゆっくりできない成分を寄せ集めて排出したものだから、ゆっくりにとっては物凄く臭いのである。

「ゆっ!じぶんたちのせいなんだから、こんどこそゆっくりがまんしてね!!」

子供たちを叱りつけて自分も我慢する他はない。

「まりさもがまんしてね…」

お相手のまりさを見て愕然とした。またあのありすの方を見てにへらと笑っているのだ。
まりさの視線の先を見るとありすもうんうんをしている。
何だというのか、こんな時に。ありすなんかに夢中になって。小突くと一旦はこっちを向いたが、
しばらくありすの方が気になって仕方がないようだった。

その日も虐待はなかったが、生ゴミが入れられた。生きるためには食べなければならない。
殺されないだけましだとは思ったが、全然ゆっくりできていなかった。
また明日はうんうん騒動に脅かされるかと思うと、れいむの気分は沈む一方だった。
お相手のまりさが自分に興味がなくなってしまったようにみえるのも、一層れいむを憂鬱にさせた。

ガサガサ…
その夜も物音がしたが、れいむは全く気付かなかった。


「ぽんぽんがいちゃいよぉぉぉお!!」

れいむはこの連鎖をどうにかしなければいけないと思った。昨日のうんうんは箱の中に残ったままだ。
相変わらず、というか昨日よりひどい顔でにへらとしているまりさ。正直気持ち悪い。
そこでれいむは思いついた。これで自分の気分も晴れる。
1匹の赤まりさを口加えると、隣の箱との穴へと持っていく。

「むこうにうんうんしてね!」
「ゆっくりわかちゃよ!うーん…うーん…ゆふぅ〜」

穴からありすのいる反対側の箱へとうんうんが流れ込む。
これでこちら側への被害を最小限に抑えられる。れいむは我ながら名案だと思った。

「ゆっくりやめてね!!ありすがかわいそうだよ!!」

まりさだ。なんだってこいつはこんなにもありすの事ばかりなのか。
昔は餌を取るのも上手く、群れでも憧れのゆっくりだった。
群れを離れて、初めてすっきりをした日を今でも忘れない。本当にゆっくりしたまりさだった。
でもそれはもう過去のことだ。れいむの気持ちはまりさから離れかけていた。
まりさを無視して子供を1匹1匹くわえ、ありすの箱にうんうんさせる。
6匹の子供にうんうんさせ終えると、自分も向こう側へうんうんした。
ありすが涙を流すだけで、何も抗議しないのが好都合だ。気の弱いありすだとれいむは思った。
しかし、その考えは間違っていた。

「おかえしにこれをあげるわ!」

ありすは仕返しとばかりにこちらの箱に向かってうんうんをし始めたのだ。
れいむが止める暇もなく、こちら側にカスタードのうんうんが溜まった。止めようにも止める方法がないのだが。
れいむはすぐに激怒したが、よく考えれば1対8である。いや、2対7か。
どっちにしろこれを続ければ量としてはこちら側が有利だ。そう思ってゆっくりすることにした。
ご飯は相変わらず一日一回、生ゴミだったが、生きてさえいればいいと思いはじめていた。

ガサガサ…


次の朝、再び子供達がうんうんをする段になって気づいた。

昨日まであったありすのうんうんが無くなっている。

これは餡子脳で考えてもおかしかった。昨日、寝る前まではあったはずだ。夜の間にあの男が掃除したというのも考えにくい。
なぜ…??

「おかーさん、ぽんぽんが!!」

子供の叫びで我に返り、ありすの箱へと処理させた。
ありすもこちらに処理をする。
まりさはこちら側でうんうんをしていた。本当にやっていられない。

その夜、れいむは薄目を開けて何が起こるかを観察していた。
あいすのうんうん失踪事件の原因を突き止めたかったのだ。
しばらくすると、視界に何かが入りこんできた。

まりさだった。

そろりそろりと音をたてないようにありすのうんうんに近づいていくが、その表情は異常だった。
目は一点、ありすのうんうんを見つめて、涎を垂らしながら這っていく。
外にいる時に、れいぱー化したありすを見たことがあるが、まるでその姿そのものだった。
れいぱーありすの方がまだマシというものだ。相手はゆっくりなのだから。

「うんうんぅぅぅ…ありずのうんうんぅ…」

うわ言のように呟くまりさ。ありすのうんうんのすぐ傍まで近寄り、そして…頬張る

「うっめ!めっちゃうっめぇぇぇう!」

そんなはずはなかった。生ゴミから作りだされたうんうんなのだ、「おいしい」というのはゆっくりの本能に反する。
それはれいむにも理解できた。
物凄い速度でうんうんを食べ続けるまりさ。はっきり言って嫌悪感しか感じられなかった。

「ありずのう゛んうん、すーりすりー♪」

もう見ていられなかった。
明日になったらまりさに直接言おう、そう思った。きっと分かってくれる。そう思わないとやっていけなかった。
れいむは嫌なことを忘れるように眠りについた。
れいむは気付かなかったが、同じ部屋で、まりさの行動を見てあの男がほくそ笑んでいた。



「まりさ、れいむが眠ったよ。ありすとすっきりできるね」
「!!!!!ありずっ!!!い!!」
「静かに、れいむが起きちゃうよ、さあこっちにおいで」

俺は両方の箱を開けて、まりさとありすを取り出す。
ああ、はあはあしちゃって…そうか、もう4回目か。
一人納得して、俺はありすとまりさを別室に持っていく。
そこで一回だけすっきりを行わせる。
そしてまりさを元の箱に戻した。

「頑張ってるみたいだね、ありす」
「ゆ!ありすがんばってるわよ!でもなまごみはとかいはじゃないわね!」
「そうだな…じゃあそろそろ次の段階に入るか」

全ては俺の計画の一部だった。
ありすを使って1匹のゆっくりを洗脳してもつまらない。
そこで狙うはパートナーだ。家族との信頼関係を崩しながら虐待する。これが俺の狙い。
最後にあの親れいむにはゆっくりに有らざる空虚感を抱いて死んでもらう。
親まりさは既に俺の手の中。しかし、まだまだ序の口。
ターゲットのゆっくりはあと何匹もいる。

そう、次は子供だ。



【あとがき】
なんだか変な話になってしまいました。
自分でも正直これはどうなのか?と思うくらい「うんうん」という言葉を使った気がします。
苦手な方はここまで読んでないと思いますが、一応謝っておきます。すみません。
次回は子供編、になるのかな…?

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最終更新:2011年07月30日 02:00
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