• これは『B級ホラーとひと夏の恋』の番外編です。
  • ぶっちゃけ、てきとうです。
  • パラレルワールドですのでどのSSともぶっちゃけ関係ありません。
  • オリ設定満載。というか、何も参考にしてないという暴挙。
いやお前さにーだろ?
見えてないんだよお兄さんに -- 2009-06-07 12:57:23
ドスかもしれない
ゆっくりしていないお兄さんには見えない(キリッ) -- 2009-06-07 13:00:12
  • このお二人に感謝。





(ルートS。さにーの場合)



「さてと、後片付けをしなくちゃな」
「こんなしたいはゆっくりできないからね!」
(ゆっふっふ。だれもさにーのことにきづいてないよ。あまあまをかすめとってたべつづければいきていけるよ)

なんと! この部屋にはずいぶん前からさにーが潜んでいたのだ!
さにーはいつも他のゆっくりの餌ををかすめ取って食べる毎日だが、野生の時よりもはるかに良い待遇であることを自覚していた。

(すたーやるなちゃといっしょにゆっくりできればさいこうなのに……)

このさにーは仲の良い兄弟がいた。それがすたーとるなちゃだ。
彼らは三匹まとめて生まれてくるため、『さんげっせい』と呼ばれている。
普通に生まれてこない彼らはチェンジリングの下位互換の運力を持っているといわれており、野生でもそれなりに幸せに暮らせるという。



「でも大丈夫……さにーはゆっくり、みんなのぶんもいきるよ!」



「ん? 何か変な声が聞こえたな」
「ゆ? おにーさんにもきこえた?」
「ゆ……ゆ? どぼじでぎごえでるのぉぉぉーーー!?!」
「いや、聞こえているからだろ……よっと」
「ゆゆっ!? やめてね!! いたずらはもうしないよ!!!」
「おっ、やっぱりさにーか。なあおりん、このさにー、家のじゃないよな?」
「ゆん! さにーならさっきだいどころでかちかちさんにいたずらしてたよ!」
「お前は早くそれを言えぇぇぇ!!! それはコンロださにー燃えるというがガス爆発するじゃねーか!!!」


台所ではさにーが火だるまになってましたが、かろうじて一命を取り留めました。



   ◇ ◇ ◇



「はぁはぁ……とりあえずこいつはどうしてくれようか」
「ゆっくりやめてね! いたずらはもうしないよ!!!」
「我が家のさにーが焼きミルク饅になっていたら飼うことも考えたんだが、残念ながらお前にはそんなことはしない。せいぜい見えない恐怖を味わってもらうとするよ」
「ゆゆっ? みえないのはつよいんだよ!!!」
「そうだな、強いかもしれない。俺が長いこと気付かなかったくらいだ。だが見えないまま路上に放置されたらどうかな?」
「……?」

どうやらイメージがわからないらしい。
そういやこいつのオリジナルも妖精だ。そこまで頭が良くないのかもしれない。


具体的な案でいえば、我が家のさにーの力を使ってこのさにーを普通の人の目には見えなくさせる。
そして、さにーの周りをさりげなく俺と俺の飼いゆっくり達で逃げ道をふさぐのだ。
餌をかすめ取って生きてきたようなこいつと我が家のさにーでは、ほぼ間違いなく我が家のさにーの方が力が強いであろう。不可能ではないはずである。

見えなくなった場合どうなるか。単純明快、道行く人々に踏まれるのだ。
いや、正確には踏まれかけるというべきか。
人通りが少なめの街道でもそれなりにうるさいとはいえ、さにーの声がかすかに聞こえた人が反射的に足をどける可能性がある。
それ以前に、さにーは狙って踏まれるわけではないのだ。一部でも踏まれることの方が珍しいに違いない。

なら虐待としては甘いんじゃないかって?
いや、そんなことはない。気付いてほしくても気づかれない苦しみ、見えない苦しみを身を持ってして体験するのだ。
普段見えないことを武器にしているさにーだと、さぞかし絶望するはずである。


「―――まあ、解りやすく説明してやろう。みえないことがゆっくりできなくなるのだ!」
「ゆゆゆ!? そんなことないもん!!! さにーはゆっくりできるもん!!!」

くっ……この強情め。
まあ、そう言っていられるのも明日までだろうだがな。



   ◇ ◇ ◇




次の日、何と驚くべきことに作戦は失敗に終わった。
毎日24時間隠れ続けたさにーの能力は、家でいたずらばかりしているさにーの能力など軽々超えてしまったのだ。
そしてサニーに逃げられ、俺は会社の無断欠席で怒られた。














(ルートD。ドス魔理沙の場合)


「さてと、後片付けをしなくちゃな」
「こんなしたいはゆっくりできないからね!」
(ゆっふっふ。だれもドスのことにきづいてないよ。あまあまを奪って食べ続ければ生きていけるよ!)

なんと! この部屋にはずいぶん前からドスまりさが潜んでいたのだ!

(何で気付かねーんだよ俺!)

ドスはいつも他のゆっくりの餌ををかすめ取って食べる毎日だが、野生の時よりもはるかに良い待遇であることを自覚していた。

(良いのか! それでも野生より良いのか!)


(ぱちぇやありすといっしょにゆっくりできればさいこうなのに……)

このドスは仲の良い兄弟がいた。それがぱちぇとありすだ。
彼らは三匹まとめて生まれてくるため、『さんかくかんけい』と呼ばれている。

(何で姉妹で三角関係なんだよ!)

普通に生まれてこない彼らはチェンジリングの下位互換の運力を持っているといわれでており、野生でもそれなりに幸せに暮らせるという。

(いや、嘘ですよ!? そんなわけないですよ!?!)



「でも大丈夫……ドスはゆっくり、みんなのぶんもいきるよ!」



「ん? 何か変な声が聞こえたな」
「ゆ? というかさっきからドスがいるよ?」
「ゆ……ゆ? どぼじで見えるるのぉぉぉーーー!?!」
「ドスはおにーさんにはみえなくても、おりんにはみえるんだよ?」
「そうだったのか……よっと。ここら辺か?」
「ゆゆっ!? やめてね!! いたずらはもうしないよ!!!」
「おっ、やっぱりドスか。なあおりん、このドス、当然だけど家のじゃないよな?」
「ゆん! ドスならだいどころのとなりのいつものへやでドススパークをうってるよ」
「なんでだよ!? いや、まあ、実害がないならいいけれど……近所迷惑じゃないのかな……」


台所ではさにーがガスコンロをいじくっててガスに引火しましたが、みんなかろうじて一命を取り留めました。











あとがき

調子に乗ってごめんなさい。
でも、さにーの名前を見たら書かざるを得なかった。


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最終更新:2022年05月19日 15:01