注意
いろいろ
ではどうぞ
秋。葉の色も赤く染まりちらほらと落葉が始まった頃。
「ゆっくりしていってね!!!」
まりさが草むらで大きく挨拶をする。
「ゆっくりしていってね!!!」
草むらかられいむが現れ、まりさに負けないくらい元気な挨拶をする。
まりさはこの春生まれたばかりのゆっくりであった。
れいむとはつい最近知り合ったばかり
この辺りではゆっくり達は群れを為さずに家族単位でお互い距離を取って
生活しているため、れいむとまりさはお互いの家族に会ったことはない。
しかし、二匹にはそれは何の障害にもならなかった。
ただ、気の合う友人同士、毎日一緒に日が暮れるまで遊ぶ仲なのだ。
「あ、とんぼさんだよ!!!」
「ゆっくりまってね!!! ぱくん!」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」
「まりさもとんぼさん食べたいよ!!!」
「まりさはゆっくりお花さんを食べると良いよ!!!」
「そうだね!!」
「ゆ~! 今日もいっぱい遊んだね!!!」
「そろそろお家に帰ろうね!!!」
れいむと別れ、まりさは一匹でぽいーん、ぽいーんと跳ねてゆく。
そして、木の洞に入り込むとそこには同じまりさ種がいた。
まりさと同じくらいの大きさの妹まりさが五匹に
姉妹達より二回りも大きな父まりさと母まりさ。
「ゆっくり帰ってきたよ!!!」
「ゆっくりお帰りなさい!!!」
「みんな! 今日のごはんを出してね!!!」
と母まりさが言うと、全員が帽子や口の中から、
虫やら雑草、紅葉などを取りだした。
全員が一カ所に餌を並べると結構な量になる。
「いっぱいあるね!!!」
「これならおなかいっぱい食べれるよ!!!」
「みんなでゆっくり食べようね!!!」
「「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」」」
「うっめ! これめっちゃうっめ!!!」
冬が迫り来るこの時期、全部を食べるようなことはせず、
保存の利く紅葉や雑草は巣の奥に仕舞われる。
食事の後は家族全員ですりすりしたり、
ぺろぺろして体の汚れを落とし、暗くなると眠りにつく。
少しだけ寒くなってきたこの頃。
まりさ達は寄り添い、お互いで暖を取って眠りにつく。
-明日もれいむとゆっくりしたいな。
まりさはいつもと同じ事を考えながら眠りに落ちていった。
「ゆっくりおきてね!!!」
「「「ゆっくりおきたよ!!!」」」
朝の挨拶が済むと、またお互い体を擦り寄せあって暖をとる。
「みんなゆっくりしてるね!!!」
「「「「ゆっくりできるね!!!」」」」
「まりさはれいむと遊びに行くよ!!!」
「ゆっくりいってらっしゃい!!!」
朝食を済ませ、まりさは家族に挨拶をして、
またいつもの草むらに向かうまりさ。
ぽいーん、ぽいーん
「ゆっ?」
いつもの草むらに向かう途中、まりさはかすかに聞こえる誰かの歌を聴いた。
歌の聞こえてくる場所に向かうと、川の畔に誰かいるのを見つけた。
「ゆ~ゆっくり~、ゆ~っくり~」
金髪にカチューシャを付けた、初めて見るゆっくり。
ゆっくりありすである。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっ? ゆっくりしていってね!!!」
とりあえずありすに挨拶をするまりさ。
「まりさはまりさだよ! ゆっくりしていってね!!!」
「ありすは、ありすよ! ゆっくりしていってね!!!」
-なんてゆっくりした素敵なゆっくりだろう。
まりさはありすに一目惚れしてた。
「ありすはどこから来たの?」
「向こうからよ!!!」
れいむの巣ともまりさの巣とも別の方角からやってきたというありす。
まりさはこのありすともっと一緒にゆっくりしたかった。
まりさ、ゆん生初の恋である。
「ありす~」
どこからか、ありすを呼ぶ声がする。
「ゆ、まりさ! こめんなさい、今日は、もう帰らなきゃいけないの!!!」
ありすはつい最近引っ越してきたばかりのゆっくりである。
新しい巣の片付けや冬の食料の調達をしなければならない。
ありすはそのことをまりさに伝え、帰ろうとする。
「ま、待ってね!!! まりさもお手伝いするよ!!!」
「いいの?」
「いいよ!!! ゆっくりお手伝いするよ!!!」
「でも、悪いわ! まりさの家族も冬の準備しなきゃいけないでしょ?」
「ゆ! 大丈夫だよ! まりさの家族はみんなゆっくりしてるよ!!!」
実際、まりさの家族は全員が餌を沢山採ることが出来るので、
まりさが遊ぼうが、他の家族の手伝いをしようが問題無かった。
結局ありすが折れ、その日はまりさとありすの二人でずっと餌集めをした。
翌日
「ゆう~、ありす、どこに住んでいるんだっけ・・・」
ゆっくりというナマモノは記憶力が極端に低い。
まりさはありすに夢中になりすぎて、
肝心のありすの住処の場所を覚えていなかったのだ。
しばらくありすを求め、彷徨うが、見つからない。
「ありす、どこにいるの・・・」
まりさの顔には昨日までのような希望に満ちた表情はなく、
ありすともう会えないのではないだろうかという絶望が浮かんだ。
しばらくとぼとぼと彷徨っていると
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆ、ゆっくりしていってね!!!」
れいむだった。
まりさは自分でも気がつかないうちにいつもれいむと待ち合わせしている
草むらに来たのだ。
「まりさ! 昨日はどうしたの? ゆっくり心配したよ!!!」
友人を気遣うれいむ。
「ゆっ! れいむ! ごめんね! 実は昨日・・・」
まりさは昨日ありすと会ったことと、餌集めを手伝っていたことを伝えた。
このれいむの家族も全員が狩りをすればあっという間に
越冬の為の餌を集めることが出来るので、れいむがまりさと遊びほうけていても問題なかった。
「そうだったんだね! それなら、れいむもゆっくり手伝うよ!!!」
「ゆ! 大丈夫だよ!!!」
まりさは、出来ればありすと二匹だけで一緒にゆっくりしたかった。
れいむは親友だが、もしかしたられいむにありすを取られてしまうかも知れない
という疑念が沸いたのだ。
その日はれいむとまりさはいつも通り、一日中一緒にゆっくりした。
だが、度々まりさはぼんやりしたり、辺りをきょろきょろと見回したり
今までと比べて明らかに落ち着きがなかった。
それから数日間まりさはれいむと一緒にゆっくりした日々を送った。
まりさは度々落ち着か無く辺りをきょろきょろしたりもしたが、
れいむは特に気にすることもなく二匹で存分にゆっくりした。
そんなある日、まりさとれいむがかけっこをしていると、
どこからともなく歌が聞こえてきた。
「ゆ~ゆっくり~、ゆ~っくり~」
まりさには聞き覚えのある声。
記憶力が悪くても、決して忘れられない声。
そう、ありすの歌声だ。
「ゆ! ありすの声だよ!! どこにいるの!? ゆっくり出てきてね!!!」
「ゆ、まりさ! 待って!!!」
まりさは居ても立ってもいられなくなり、急いで声の元に向かう。
れいむは置いて行かれまいと後を追う。
「ゆっく~り~、ゆ? まりさ! まりさなのね!!!
ゆっくり久しぶりね!!!」
「ありす! ゆっくり会いたかったよ!!!」
ありすを見つけると親愛のすりすりをするまりさ。
「ゆぅ、ゆぅ、ゆっくり疲れたよ!!!」
れいむが見たのはありすに一生懸命すりすりするまりさの姿。
まりさは喜色満面で、ありすは少し照れているのが、
そっぽを向いているが、まんざらでもないといった感じだ。
その時、れいむの心が針でちくりとされたような気がした。
れいむとありすは自己紹介を交わし、親愛のすりすりを交わした。
ただすりすりをするとき、れいむの表情が一瞬陰ったが、
それはありすもまりさも、そしてれいむ自身も気がつかなかった
「そうだ! ありす、これからは毎日みんなで一緒にゆっくりしようね!!!」
「ありすは忙しいんでしょ? ゆっくりしてる暇はないんでしょ!」
まりさの提案をれいむが否定する。
「大丈夫よ!! ごはんはゆっくり集まったから!!!」
一日だけではあったが、まりさが手伝ってくれたし、そもそもありすは
母と二匹だけで暮らしていたため、そんなに大量の餌は必要でなく、
この数日で餌は十分に集まったことを二匹に伝えた。
その後、三匹で仲良く歌を歌ったり、かけっこをしたりして
仲良くゆっくりした。
帰り際、まりさはありすにれいむとまりさの待ち合わせ場所を教え、
明日からはそこで待ち合わせようと約束した。
それから数日後
「ありす! まりさとずっと一緒にゆっくりしようね!!!」
まりさから、ありすへのプロポーズ。
まりさのありすへの思いは日に日に募り、
ついにはプロポーズを決意させるまでになった。
「い、いいわ! ずっと一緒にゆっくりしましょうね!!!」
ありすもまりさのプロポーズに応える。
ありすも餌集めがうまく、自分に寄り添ってくれるりさに惹かれたのだ。
「・・・」
二匹はすりすりを交わし愛情を確かめあうが、れいむは面白くなかった。
れいむも、ありすというライバルが出来たことで、
まりさが好きである気持ちに気付き始めていたからだ。
だから素直に二匹を祝福する気になれず、
二匹に気付かれないように家族の元へ跳ねていった。
その夕方
「ゆっくり出来ないよ・・・」
れいむは昼間の事を思い出し、悔しさと嫉妬心で胸が張り裂けそうだった。
そんなれいむの気持ちを察したのか、親れいむがすりすりをする。
「ゆ~」
「れいむ! 何があったか分からないけど、ゆっくり元気出してね!!!」
「お姉ちゃん! ゆっくり元気出してね!!!」
妹たちからも励まされ、れいむは次第に元気を取り戻していった。
がさがさ・・・
「誰か来たよ!!!」
「だれだろうね!!!」
木の洞から出てくるれいむ一家。
そこには籠を背負った一人の男がいた。
「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
男に向かって大きな声で挨拶する。
「・・・」
「ゆっ?」
男は何も言わずに親れいむを持ち上げ、様々な場所をまさぐる。
「ゆっくりくすぐったいよ!!!」
「ゆっくりできるよ!!!」
「お母さんゆっくりしてるね!!!」
「「ゆっくりしてるね!!!」」
男は母れいむを籠に押し込める。
「あれ? お母さんいなくなったよ!!!」
「どこにいったんだろうね!!!」
そんなれいむ達の様子を気にすることなく男は一家全員を
籠に押し込め、その場を後にした。
一家が目覚めると、そこは今まで見たこともない風景だった。
人間の家の中であるが、彼女らにそれを知る由もない。
「ゆっくりあったかいよ!!!」
「ゆっくりできるね!!!」
「「「ゆっくりしていってね!!!」」」
とりあえず、全員で朝の挨拶を交わす。
家主であり、彼女らをさらった人間が現れた。
ひょい
「ゆーたかーい! お空を飛んでるみたい!!!」
「いいなー、れいむも高い高いして欲しいよ!!!」
「れいむはゆっくりしてるね!!!」
親れいむは呑気にはしゃいでいる。
男は子れいむを持ったまま部屋を後にした。
「ゆ、れいむどこ行くの?」
「人間さん、もっとゆっくりすればいいのに!」
親れいむ達は人間の行動をあまり気にすることなく、
残った親れいむと子れいむですりすりやぺろぺろをし始めた。
一方、人間に運ばれた子れいむは
「ゆっくり運んでね!!!」
「・・・」
ぎゅっ!
男は子れいむを思い切り握り込む。
「い、痛いよ! ゆっくり優しく運んでね!!!」
たまらず子れいむは抗議するが、男は皿に力を強める。
子れいむの顔に指がめり込み、苦痛に歪む。
「痛いよ! ゆっくり離してね!!!」
男は流し場につくと子れいむを持つ力を緩めた。
「ゆひぃ、ゆひぃ、ゆっくり痛かったよ!!!」
「・・・」
男は子れいむの言葉など無視し、水で子れいむを洗う。
「ゆー、冷たいよ!!! ゆっくりやめてね!!!」
「ぶるぶる、ゆー! がぼがぼがぼ・・・」
男は洗い終えると今度は子れいむの口の中に水を入れ、
口を押さえて思い切り上下に振った。
何度か振ると、子れいむの口を解放し、水を吐き出させた。
「げほっ! げほっ! げほっ! ゆっくり苦しかったよ!!!
もうれいむに変なことしないでね!!!」
「・・・」
男は子れいむの頭に口を近づけ、
がぶっ!
「ゆぎっ!」
もぐもぐもぐ、、、
「痛いよー!!! やめてね!!! ゆっくりれいむを食べないでね!!!」
子れいむは必死に逃げようともがくが男の手がそれを許さない。
「ゆっくりさせてよー! ゆっくりさせてよー!!!」
がぶっ!
「ゆぐっ!」
今度は頬を食べられた。
「ゆひぃー、ゆひゅー、」
食べられる。という異常事態に子れいむはパニックを起こし、
呼吸もままならない。
「ゆっくりした結果がこ」メリメリメリ!!!
子れいむが断末魔をあげようとすると、
男は口から半分に子れいむを割った。
そして、物言わぬ餡子と皮のなれの果てを食べ終えると、
男は一家をたらいに入れ、全員洗ってから、
天井のない大きめの透明な箱に仕舞い、
どこかへと向かった。
次の日、親れいむは男に尋ねた。
「れいむの子供はどこ? ゆっくり会わせてね!!!」
「・・・」
男は親れいむを無視し、子れいむを一匹つまみ上げた。
そして、
男の握り拳がれいむを襲った。
「いたいよー!!! やめてね! れいむをぶたないでね!!!」
「おにいさん! れいむの子供をゆっくり離してね!!!」
男は子れいむの髪を乱暴に掴む
「いだい! いたいよ! 離して! ゆっくり離してね!!!」
「れいむの子供に乱暴しないでね!!!」
そして、
殴って、引っぱたいて床にたたきつけた。
「ゆくっ! 痛、痛いよ! おかあさん! 助けて!!!」
まだ子れいむに元気があることを知った男は、
子れいむを何度も殴り、蹴り、踏みつけ、握りつぶし、壁に叩きつけた。
「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!」
家族は泣いて男に懇願するが、男は全く気にすることなく子れいむに
暴行を加え続けた。
「ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ・・・」
子れいむが不気味に痙攣を起こし始めた頃になって、ようやく男の暴力はやんだ。
「ゆっくりしていってよー!」
「れいむ、れいむ! しっかりしてね!」
未だ痙攣し続ける子れいむに家族がすりすりやぺろぺろするが、容態は良くならない。
「・・・」
ひょい
男は子れいむを掴み上げる。
「やめてね! れいむの子供だよ! 返してね!!!」
親れいむは男に子れいむを返すように言うが男はどこ吹く風。
がぶりっ!
男は一口で子れいむの目玉から上を食いちぎった。
子れいむは「ゆ"っ・・・」と小さく呻き、その短いゆん生の幕を閉じた。
「ゆー! れいむ! れいむーーーー!」
「ゆあーん! ゆっくり、ゆっくりしてよー!!!」
「食べないでね! れいむを食べないでね!!!」
ぱくぱくもぐもぐ
男は一家を無視し、子れいむを貪り続けた。
「れいむが、れいむが死んじゃったー!」
「ゆーん! ゆーん!」
男は子れいむを食べ終えると、親れいむを持ち上げた。
「れいむを離してね!!! ゆっくりさせてよー! 」
子れいむの時と同じように、髪を乱暴に掴む。
「痛いよ! ゆっくりやめてね!!!」
「おかあさんをゆっくりはなしてね!!!」
「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!!!」
「・・・」
男は一家を無視し、親れいむを両手で押さえ、膝をめり込ませる。
「ぶぎゅ!」
「おかあさーん!!!」
「どうしてゆっくりしてくれないのー!」
親れいむの顔から膝を抜き、今度は両手の力を抜き、
ボールを蹴るように親れいむを上に向けて力一杯蹴り上げる。
「ゆ"っ!!!」
ばちーんと小気味よい音を立てて、親れいむは天井に張り付く。
数秒も持たず、親れいむは天井から剥がれ、自由落下を始める。
「ゆべぇっ!?」
男は片手を突き上げ、落ちてきた親れいむを下から乱暴に受け止めた。
その後も男による暴力が親れいむを襲い、
終わる頃には親れいむはぼろぼろになり、
まともに話すことも出来ない状態になっていた。
二ヶ月後
れいむはまだ生きていた。
週に一回姉妹のれいむが虐待され、食べられた。
親れいむはその度に虐待された。
子れいむが虐待され、食べられる日以外は別に何もされなかったし、
くず野菜が餌として与えられていたから、
毎回虐待された親れいむも生きながらえることが出来た。
残りの子れいむはれいむのみ。
親れいむも存命だが、状況は最悪であった。
一家は何度も逃げようとしたし、男に立ち向かおうともした。
しかし、逃げようにも透明な箱は天井がないとは言え、
れいむ達の跳躍力では決して飛び越えられなかったし、
立ち向かったところで虐待されるだけだった。
そして、今日は子れいむが食べられる日。
もはや最後となったれいむは男を見るなり、ガタガタ震え、
死の恐怖に怯えた。
しかし、今日は男が何かを籠に入れ、運んできたようだった。
男はれいむ一家・・・と言っても二匹だけだが、を入れた透明な箱と
同サイズの透明な箱を設置し、乱雑に箱の中身をそこにあけた。
「めがまわるよー!」
「ゆっくりさせてよー!!!」
「おうちかえらせてー!」
籠の中から姿を現したのはゆっくりまりさ達。
親まりさ二匹とと子まりさ一匹だった。
その子まりさはれいむの親友であるあのまりさだった。
「まりさ! まりさー!!!」
「ゆ? れいむ! れいむー!!!」
まりさもれいむに気がつき、透明な箱越しにその名を呼び合った。
まりさ一家もれいむ一家と同様に男にさらわれ、
定期的に子まりさが虐待され、食べられる。
親まりさ二匹も、その度に虐待される生活をしていた。
まりさとれいむは地獄のようなこの生活の中忘れていた親友との再開に歓喜した。
その時、男は何を思ったのか、れいむの箱にまりさを入れ、
親れいむを親まりさ達の箱に入れた。
「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってねーーーーー!!!」
「・・・」
親愛のすりすりをしてお互いを慰め合う二匹。
親ゆっくり達も、すりすりをして自分たちの身に降りかかった不幸を慰め合った。
男はそんなゆっくり達を無視し、部屋を出る。
そして戻ってくると、手には透明な箱にしまわれたゆっくりありす。
「ゆ、あ、ありす!!!」
「ゆっ、ありす?」
「・・・ま、まりさ? まりさなの? ま、まりさーーー!!!」
まりさのふぃあんせでれいむの親友のありすだ。
ありすはまりさに再開できたことを涙を流して喜んだ。
このありすは親ゆっくりと二匹だけで生活していたため、
男は親ありすを数日にわたり虐待し、さっさと食べてしまった。
その際に、ありすは精神崩壊を起こしたのか、何をしても反応しなくなってしまったのだ。
男がまりさにあわせたことで、また意識を取り戻した。
奇しくもこの地獄のような場所で仲の良い三匹は再開してしまったのだ。
まりさとありすはうれしそうだが、れいむは気に入らなそうだ。
それはそうだ、まりさはありすを見た途端にれいむが視界に入らなくなったし、
そもそもありすにまりさが取られることはもう確定していることだから。
男は親ゆっくり達を籠に入れ、部屋を出た。
もうまりさをありすに取られたくないれいむは強攻策に出た。
「まりさ、まりさーーーーーー!!!!」
「ゆ、れいむどうしたの?」
まりさにのしかかり、ぶるぶると振動するれいむ。
「まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさーーーーーーーー!!!」
「や、やめてねれいむ! ゆっくりしていってよーーーーーー!!!」
「れいむ、止めてあげてよ!!! まりさ嫌がってるよ!!!」
憎いありすの前でまりさを強姦しているような物だ。
れいむは嫌がるまりさとまりさを心配し、やめさせるように言ったありすを無視し、
「「すっきりー!!!」」
れいむの顔はとても晴れやかに、一方のまりさは泣き顔ですっきりーした。
まりさの頭から蔦が数本生えてきた。
「まりさ、まりさぁ・・・」
ありすはただ見ていることしか出来ず、涙を流し、まりさの名を呼んだ
「ゆうううぅぅ、ごめんね、ありす・・・」
まりさは放心状態でありすに謝る。
「赤ちゃんが出来るよ!!! ゆっくりできるね!!!」
れいむだけ幸せそうだ。
れいむがまりさを犯している頃。
男は囲炉裏のある部屋に入り、籠から親ゆっくり達を出した。
「・・・」
男がれいむ達のいる部屋をこっそり覗くとれいむがまりさを犯している最中だった。
男はしばらく何かを考えると、立ち上がり、部屋に立てかけてある竹槍を手に取った
「ゆぅ、やめてね、れいむ達をゆっくりさせてね・・・」
「もういたいの嫌だよ・・・」
「ゆっくりさせてよー・・・」
力なく男に懇願する親ゆっくり達。
男は親まりさを竹槍で貫いた。
「ゆぎゃーーーー!!! いだいっ!!! いだいよーーーーーー!!!」
たまらず叫ぶ親まりさ。
「やめてー! まりさをいじめないで!!!」
「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!」
今までの殴る、蹴る等の虐待であれば、ある程度の所で解放されていたが、
竹槍で貫かれては命の危険に関わる。
そのことを察した二匹は男に体当たりしながら止めるように懇願した。
「・・・」
ずぶっ!
「ゆぎぃっ!!!」
親れいむも竹槍に貫かれた。
親れいむの体は親まりさを押し出し、
仲良く並ぶように二匹は竹槍にその身を貫かれた。
「ゆゆゆゆゆ、もうやだー!!! おうちかえる!!!」
もう片方の親まりさは逃げようとするが
ずぶっ!
「ゆぎゃっ!!! いだいよ!!! しんじゃう! まりさしんじゃうよー!」
竹槍に貫かれてしまった。
男は更に親まりさを押し込み、両手でもてるくらいに竹槍を貫通させた。
こうして親ゆっくりは仲良く竹槍に並んで貫かれ、不細工な饅頭三兄弟となった。
「ゆぐぐ、いだいよー!」
「だれか助けてー!」
「しんじゃう! しんじゃうよー!!!」
「・・・」
男は親ゆっくり達の肌に何かの油を丹念に塗りたくり、
囲炉裏の横にY字型の立て棒を設置し、
丁度親ゆっくり三匹が囲炉裏に当たるように竹槍を立てかけた。
「あづい!! あづいよー!!!」
「ゆげー!」
「いだいよー! だずけで!!! だれかだづげでー!!!」
男は竹槍を回しながら囲炉裏の火で丹念に親ゆっくり達を焼き上げた。
全身がきつね色になった頃、男は竹槍から親ゆっくり達を引き抜いた。
「・・・!!!」
もはや声も出せない親ゆっくり達。
男は竹槍で開いた穴に縄を通し、先端を結んで廊下に吊した。
こうすることで、保存の利く「干しゆっくり」となるらしい。
それから数日後、
「ゆっくりちていってね!!!」
まりさの頭に生えた蔦から小さなゆっくりが落ちてきた。
「ゆっくりしていってね!!!」
れいむが元気に挨拶する。
初めて出来た子供。まりさとの子供。
泥棒猫のありすにまりさを取られそうになったときは心配したが、
れいむは初めての自分の子供に満足し、親になった喜びを体全体で表現する。
「ゆっくりしていってね!!!」
まりさもありすも元気に子供達に挨拶する。
まりさは、自分の子供であるからうれしい。
ありすは愛するまりさの子供であるからうれしいらしい。
れいむはありすも喜んだことに喜んだ。
ありすはまりさを取った悪いゆっくりだけど、一応友達だから、
やはり自分とまりさの事を祝福して欲しいという気持ちがあったのだろう。
今のれいむにはもう後ろめたさも、気後れもなかった。
「・・・」
まりさの出産から三日後、男は突然生まれた子ゆっくり達を袋に入れ、
部屋を出た。
「まってね!!! まりさの子供返してね!!!」
「おかーさーん!!!」
「れいむの子供どこに連れて行くの!!!
返してね! ゆっくり返してね!!!」
「だめ! まりさの子供返してあげて!!!」
三匹は子供返せ返せと騒ぐが男は気にすることなく部屋を出た。
男は台所に着くと、子ゆっくり達を洗い水気を切ってから
天ぷらを揚げるのに丁度良い温度になった油に子ゆっくり達を
一匹ずつ投入していった。
「ゆびぃ!」
「あづぃ!」
大したことも言えずに油に身を焼かれる子ゆっくり。
「いやー! おかあさん! たすけてーーー!!!」
「しにたくないよー!!!」
「どうしてこんなことするのー!!!」
泣こうが喚こうが男は手を休めることなく、子ゆっくり達を
油で揚げていった。
男が揚げゆっくりを持って部屋に入ると三匹は一斉に男を批難した。
「・・・」
男は揚げゆっくりとなった子ゆっくり達を見せる。
「!!!!!」
「まりさの子供がー!!」
「どおしてこんなことするのー!!!」
男は透明な箱の中で一匹気絶してしまったありすも、
我が子の変わり果てた姿に悲しむまりさも、
脹らんで怒りを表現するれいむも無視して揚げゆっくりを平らげた。
男がいなくなると、れいむはまたまりさに襲いかかった。
「こんどこそいっぱい子供を作ってゆっくりしようね!!!」
「れいむ、やめてよー!!!」
「れいむ、まりさ嫌がってるわよ!!! 止めてあげなさい!!!」
れいむには嫌がるまりさも止めさせようと声を上げるありすも見えていなかった。
ただ、失った子供達をもう一度取り戻そうとしているのだ。
「「すっきり-!!!」」
またもまりさから蔦が生えてきた。
「・・・」
ありすは悔しかった。
もちろんれいむの事は大嫌いになっていた。
自分の大事なまりさを犯し、子供を無理矢理産ませておきながら、
人間に子供を殺されると、またまりさを犯したから。
知っていたくせに。ありすとまりさは春になったら一緒に新しい家族を作って
ゆっくりしようって約束してたこと知ってたくせに。
しかし、まりさが目の前で犯された以上に悔しかったのは、
目の前で見ることしかできない事だ。
れいむとまりさは広い透明な箱の中に入れられていたが、
ありすだけは相変わらず一匹分しかスペースのない透明な箱。
餌は均等に分けられていたし、食べるスペースくらいは確保されていたから、
生存には何ら問題はなかった。
大好きなまりさが目の前で悪いれいむに犯されているのに、
自分は止めることも出来ずにただ見ることしかできない。それが悔しかった。
それから数ヶ月が経った。
まりさとれいむの子供は週に一度収穫され、食べられた。
まりさは最初はれいむを拒もうと努力したが、
何度も犯されている内にどうでも良くなったのか、
子供を食べられた後はもはや抵抗もしなくなった。
それどころか、自分がれいむに種付けを行うことも何度かあるくらいだった。
外の雪が溶け、小鳥がさえずっている。
「・・・」
男は突然、まりさを持ち上げ、籠に入れた。
「なにするの!? まりさを返してね!!!」
当然の如く怒り出すれいむ。
ありすは冷ややかにそれを見ていた。
どこか、覚悟を決めた表情だった。
ありすはもう悟っていた。
-もう自分たちは食べられるのを待つだけの存在。
-そして食べられてしまうのが今。それだけ。
ぼんやりと男とれいむを眺めていた。
男はれいむの事など一切無視し、
れいむは無視されているにもかかわらず喚き続ける。
男はありすを籠に入れ、部屋を出た。
「まってね!!! まりさを連れて行かないでね!!!
連れて行くならありすだけにしてね!!!」
男は最後までれいむの願いを聞くことなく部屋を出た。
そして籠を担いで森の中へ。
ある程度歩いた頃、男は籠をひっくり返し、中からありすとまりさを出した。
まりさもありすもここで殺されることを覚悟したが、
男は籠を担いでそのままどこかへ行ってしまった。
男がいなくなって数分後。
「みんないなくなったわね・・・」
「ゆー、ありす・・・」
「ゆぐっ、ゆわーーーん!!!」
今までのことを思い出し突然泣き出すありす。
釣られてまりさも泣き出す。
しばらく泣きはらした二匹はこれからのことを話し合った。
いつまたあの人間が来るか分からないから離れたところで暮らそう。
巣を探している最中、まりさはずっとれいむと
子供を作り続けたことをありすに謝った。
ありすはまりさを責めたりせずにまりさを受け入れた。
一方その頃。
「ゆぐっ! ゆげぇっ!!!」
れいむは男に虐待されていた。
かつて自分の親がされていたような暴力を受けていた。
殴られ蹴られ、踏みつけられ叩きつけられ。
いつ自分がされるのか恐怖してきたあの暴力。
男が飽きるまで虐待されると、
今度は竹槍で貫かれ、竹槍で開いた穴に縄を通され、吊された。
男は酒を飲みながら家の窓から見える桜を楽しんだ。
それから季節は移り変わり、秋が訪れた。
「ゆっくりしていってね!!!」
「みんなでゆっくりしようね!!!」
「ありす! また春になったら子供いっぱい作ろうね!!!」
「ゆっくり作りましょうね!!!」
男に開放されてから、ありすとまりさは子作りに励んだ。
もともとこの辺りは食料となる植物が豊富で、
天敵もおらず、それどころかゆっくりもいなかったため、
食糧不足に困ることがなかった。
子ゆっくり達の成長も早く、ある程度大きくなるとありすとまりさの
元をを離れ、それぞれ独り立ちしたため、巣が狭くなることも無かったのだ。
今、まりさとありすと一緒に暮らしている子ゆっくりは六匹。
この間生まれたばかりの子ゆっくりである。
「・・・」
男は巣に目印を付け、その場を後にした。
その背中にはぶるぶると震え、ときおり声のような音を発する籠を背負って。
家には先客が沢山いた。どれもこれも若いまりさとありす。
-今年の冬は楽しくなりそうだ。
男は一匹のまりさをナイフでさばきながらそんなことを考えていた。
終わり
他のゆっくりとかは?
→男に刈り尽くされてました。
○○がおかしいんだけど
→仕様です
今まで書いたSS
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)1
不幸なきめぇ丸
名物餡玉
行列の出来るゆっくり
スカウトマンゆかりん前・後
ファイティング親子とゆっくり
まりさの商売
ぱちゅりーの失敗1~4
盲点
進化
ぶっかけ!ぱちゅりー!
短い話しを一つだけ
最終更新:2022年05月22日 10:40