四方の壁が全て清潔感のある白い壁で囲まれており
広さは一畳程度で部屋というよりもBOXといった感じであった。
天井には簡素な通気口と出入り口は鉄格子で塞がれており
その中央には成体サイズのゆっくりれいむが
いまかいまかと鉄格子が開いて人間が餌を持ってくるのを心待ちにしていた。
「ゆっゆっゆっ~♪おいしいごはんもってきてね~♪」
生まれたときから、この白い部屋にいるれいむはここが不自由であると感じたことはない。
むしろ、毎日美味しい餌を人間が持ってきてくれて外敵もなく
なにかめんどうな事をするわけでもなく
特に人間が定期的にしてくれる”すっきり”は何より幸福を感じさせてくれた。
ガー・・・ガガガガー・・・
鉄がこすれる滑車の様な音と共に鉄格子が天井部分へと収納されていく。
それは一般的なお店のシャッターのような構造であった。
「ゆゆ、お兄さん今日もゆっくりしてるね♪」
鉄格子が上がりきっても、れいむは逃げようとするそぶりもなく
むしろ愛想のいい屈託のない笑顔を見せてくれた。
「やあ、こんにちはれいむ、ゆっくりしてたかい?」
「ゆっくりしてたよ!お兄さんもゆっくりしていってね!」
1本だけの蛍光灯の薄暗い部屋には窓ひとつなく
廊下から差込む明かりで、れいむの頭に生えている茎がハッキリと浮かび上がった。
その茎には10個程の実をつけており誰の目にも植物型の妊娠をしている事が明らかであったが
このれいむだけは、それに気づいていない。
実ゆっくりは全て白い布に包まれていたのだ。
「美味しいご飯の前に、れいむの実を貰っていくね。」
「ゆっ、そろそろ頭が重いと思っていたところだよ!ゆっくり軽くしてね!」
お兄さんはゴム手袋をつけた手で、丁寧かつ迅速に馴れた手つきで実をもいでいく。
茎と実の接合部を根からもぎはしない。
わずかに頭頂部に短い茎をつけたままにして品質保持が行き届くようにするのだ。
そんな様子に、れいむはまるで理容室で散髪をしてもらっているようにゆっくりしていた。
「ゆっゆっ~♪さっぱり~♪」
採った実はカゴではなく、卵売り場のケースの様な箱の窪みに実をはめていく。
こうすることで実と実が重なり合って互いが傷んでしまうのを防ぐためだ。
「さあれいむ、今日のご飯はトウモロコシの粉を水で溶いたものだよ」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」
こんなに美味しいものを食べられる自分はきっと世界で一番幸せなれいむに違いない。
それもこれも自分が可愛い美れいむだからだよね。
「食べたら、今度はすっきりしようね」
「すっきり大好き、ゆっゆっ~♪」
腰に釣っているポーチから”ゆっくりれいむの精子餡”と書かれているチューブを取り出すと
まず手のひらにニュッと白い餡を搾り出して
今度はそれを両の手の平で全体に伸ばすように馴染ませる。
もちろん手が汚れないようにゴム手袋は着用したままだ。
次に、よく白餡を馴染ませた手のひらでれいむのほほを優しくなでてあげる。
「ゆっ♪あったかくてきもちいいよ♪」
それから、弧を描くようにしてさすり徐々に振動を加えながら
少しづつ激しさを増す。
この時、素人はすぐに強い振動を与えたり力任せにゴシゴシとやってしまいがちだが
それは逆効果で時間ばかりかかり自分の手も相手のれいむも疲弊してしまう。
腱鞘炎を起こしてしまうことある程だ。
「ゆっゆっゆっゆっゆっ・・・んほぉぉおおおおぉおぉおぉおお!」
しだいにチューブの白餡よりも、れいむの粘着質な体液が放出されるようになったら成功だ。
「すっきりぃぃいい~♪」
れいむの頭からは新しい茎がニョキニョキと生えて、すぐに小さな実をつける。
お兄さんは手袋を外すと、軍手に付け替えて別のポーチからハンダゴテを取り出す。
ハンダゴテが十分な温度に達するまでトークで間をつなぐのもプロとしての腕の見せ所だ。
万が一、茎になっているのが赤ちゃんという事がバレてしまうと
餡子による記憶継承により次回から味にばらつきのある赤ゆっくりの実をつけてしまうからだ。
しかし、今日に限ってれいむは自分から話題を振ってきた。
「ねえ、お兄さん
いつも美味しいごはんをありがとうね」
「おや、急にどうしたんだい?」
このれいむに限らず、ゆっくりは自己中心的で我侭な性格をしているのが当たり前で
餌をもらえるのは当然であると認識しており、お礼を言うゆっくりは珍しい
そういった教育を受けたのなら別であるが、自主的にそういった発言をするのは極めて稀である。
「れいむね、お兄さんにお願いがあるの」
「なんだい?できる範囲であれば相談に乗れるかもしれないよ」
返事を返しながら、ハンダゴテの熱を確認する。
もうそろそろかな。
「れいむね、赤ちゃんがほしい」
「・・・!?」
内心、ドキッとした。
今まさに、その赤ちゃんにこのハンダゴテでゆっくりできない処置を施そうとしていた矢先
まさか、何かの拍子にバレてしまったのではないか
そういった疑念が男の額に汗を滲ませた。
「赤ちゃんとゆっくりしたり、す~りす~りしたいよ。
それからお歌を唄ってあげるんだよ。
そうだ、れいむが赤ちゃんのために作った歌を聴いてね。
お兄さんになら聴かせてあげるよ。」
・・・どうやら、バレたわけではなさそうだ。
赤ちゃんが欲しいというのはれいむ種の本能によるもので
その交渉を行いたく、れいむは自発的にお礼を言うことでお願いを聞き入れやすくなるだろうと・・・
つまりは利己的な行動だった。
そう男は自己完結すると
十分に熱せられたハンダゴテを、まだ意識もなく声もあげられない実ゆっくりの口へと伸ばす。
実は全部で9つあった。
「ゆっゆっゆっ~♪ゆっくり~♪していってね~♪」
ジュウゥゥゥ・・・
まず一匹目の実れいむの口内を焼く。
れいむの歌が耳障りだが、この際こっちの作業を気に留めないでくれているのでやりやすい。
実れいむは常軌を逸した痛みに目をまん丸に広げて覚醒したが口内がすでに焼かれているため声を上げられない。
つづけて底部を焼く
ジュジュジュジュジュワァァア・・・
ゆっくりとは不思議なもので、底部を焼かれると歩けないのはもちろん
体を揺らすことも、何一つ身動きをとることができなくなるのだ。
これで、れいむにも頭上にあるのが我が子とは認識できない。
実れいむは真ん丸の瞳からポロポロと涙を流す。
それをお兄さんが素早く拭き取るのでやはりれいむには気づかれない。
可愛らしいウルウルの瞳は大きく開いてもグロさがなく、とても愛嬌がある。
(いちゃいよ、おかあちゃんたちゅけてー)とか(なんでこんにゃこちょちゅるにょー)と言っているのだろうか。
「ゆっくり~♪元気な赤ちゃんに育ってね~♪」
ジュウウゥウウウ・・・ジュジュジュゥゥゥ・・・
続けて2匹目、3匹目
男も、元気なゆっくり果実が育つことを切に願い
れいむの歌に同意していた。
(おかあちゃんきづいちぇー!)
(れいみゅのあんよがいちゃいよぉぉおおー!)
「ゆっゆっゆっ~♪かわいいかわいいれいむの赤ちゃん~♪」
ジュッジュッジュッ~♪ジュワジュワジュワジュワジュ~♪
(ぎゅばぶべぶあひあびぇー!)
おっと、ついつい歌に合わせてリズムにのった焼き方をしてしまった。
この調子で4匹5匹6匹7匹・・・8匹
隣の実のただならぬ様子に茎伝いに姉妹が気づいて声を上げる
そんな事はありえないのだが、2匹目以降はなるべく素早くがこの仕事のセオリーだ。
「ゆっくり~♪ゆっくりくり~♪」
「おがあぁちゃ・・・!」
うお、やっべ!
ジュウウゥゥゥゥウ!
(きゃぴゅぅぅいいいいぃい!)
危ない危ない・・・最後の9匹目が焼くよりも先に声をあげてしまった。
大丈夫、セーフセーフ。
「ゆっ?」
「いやー、いい歌だったね
お兄さん聞きほれちゃったよ」
焼いた後は白い布を被せて、このまま数日置く
底部を焼いて揺れて落ちることがないため丸々と太った実になるのだ。
「ゆふ~♪かわいいかわいいれいむのお歌にお兄さんもメロメロだね!」
「・・・・。」
なにこの、得意満面な面は・・・?
ちょっとイラッと来たので
白い布を剥ぎ取って
最後に声を上げた実れいむの産道あたりを焼く。
ジュウゥゥゥゥー♪
(きゅぱぷぴ@ぷぺksいdじぇhz!)
さーて、このBOXのれいむにばかりかまってられないし次に行きますか。
ガー・・・ガガガガガガー・・・
鉄格子は再び閉じていく。
(れいみゅがこんにゃにくるちんでるのに、たちゅけてくれないおやはちね!・・・ゆぐぐ)
(あんよがいちゃいよー!ゆぐーゆぐぐー!)
(いちゃいー!たちゅけてー!なんでたちゅけてくれにゃいのー!)
(くるちいよぉ!もうころちゅてー!ゆえーんゆえーん!)
「ゆっくり~♪していってね~♪可愛い赤ちゃんに育ってね~♪
れいむは何でこんなに幸せなんだろう!
だけど、赤ちゃんを産んだらきっともっと幸せになれるよ!」
(ちねちねちねちねちねちねちねー!)
(いちゃいよぉぉぉおお!いちゃいよぉぉぉおお!)
(ゆっぐゆっぐ・・・ゆえ~ん!)
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作者:まりさ大好きあき
最終更新:2022年04月17日 01:00