作者当てシリーズ 小ネタ数本
一つ目 加工所が虐待お兄さんをあまり雇わないわけ
- ゆっくりはあまり出ません。 ・加工所のはなしです。 ・きもんげ?あやつは金に埋もれて滅却しました・一部俺設定
ある虐待お兄さんは虐待癖が昂じて加工所に入ろうと思った。だがしかし、
「すいませんが虐待と作業を履き違えてもらっては困ります。われわれはゆっくりを加工するところです。あなたの趣味の延長じゃありません」
と断られた。
帰りの道中虐待お兄さんは
「ちっ……、俺のセンスに嫉妬したんだな」
とつぶやいた。いや、単純に規定されてるだけだから。
さて、加工所が虐待お兄さんを入れなくなったのには訳がある。
当初、加工所は虐待者を積極的に雇い入れた。
ゆっくりを甘くするには、恐怖を与えることが最短距離だ。実を言うと、可愛がっていっても十分甘くなるのだが、一番美味しい時期は死ぬ間際の
「さぁ、お食べなさい!」
つまり、死んだときのみだ。
それでは、あまりに生産効率が悪いため、この方法を取っているのが今の加工所だ。
故に虐待お兄さんを積極的に雇っていた。彼らなら効率よくゆっくり達を恐怖に追いやってくれるに違いない!と思っていた。
しかし、大きな問題が発生した。確かに彼らはゆっくり達に多大な恐怖をもたらしてくれた。
だが彼らはいささか「壊しすぎた」。
あるゆっくりは目をつぶされた。 当然コレは出荷できない。
ある飼いゆっくりとして加工されるはずだったありすは壊れたように笑い続けた。これも出荷できない。
あるゆっくりは歯を全部抜かれた。 当然の如く出荷できない。
そう、彼らはゆっくりの虐め方は知っていても製品だということを完全に忘れていた。普段はきっちり覚えていたのだろうと思う。
だが、いざ恐怖を与えるべく虐待をしているとそんなことはどうでも良くなってしまっていた。
これではいけない!そう判断した加工所は至急・河童に連絡をつけ、恐怖を与える作業をオートメーション化させた。
殆どの虐待お兄さんはクビになった。 一部のお兄さんは給料の一部で虐待用のゆっくりを購入する、ということにして、加工所に残留した。
こうして、今の加工所の形式になったのだった。
「というわけで理解できたかなれいむ?これから行く場所が」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!がごうじょいぎだぐないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「だぁめ♪」
二つ目 かるねあです
誰かを救うために誰かを犠牲にする。これは人間の生活で見られる光景だ。自分が救われるために他者を犠牲にする、と言っても良い。
弱いゆっくりならさらにこのことは多いだろう。
さて、私がなぜこんなことを言うのか、というと今山を歩いていたらゆっくりの徒党を見かけたからだ。
「おや君達、どうしたんだい?」と私が聞くと、
「げすまりさをやっつけにいくんだよ!」とお決まりの台詞が帰ってきた。
「ほぉ、どのようなことをしたんだい?」と私が問うと
「やさいさんをとりにいったときに、なかまをみすててにげたんだよ!」と来た。
「ほぉ、なぜそれがゲスなんだね?」と私が問うと
「なかまをみすてるのはわるいことだよ!」と返してきた。
「なるほど、確かに仲間を見捨てるのは悪いことだ、だがね?野菜泥棒をしている時に私達人間に捕まったら君達は潰される。
そんな状況でそのまりさが逃げてもなんら落ち度は無いはずだが?」
「だ、だけどなかまをみすててにげたんだよ!」
「では、そのまりさは野菜を持って逃げたのかね?恐らく持っていってないはずだ」
「ゆ、ゆゆゆゆゆゆ……」
どうやら図星のようだ。
「自分のみが利益を得たのならまだしもとるものも取らずに逃げたのだろう?
君達はどうだ、奪ったものを持って逃げようとして捕まったものがいる。利益を得た君達のほうがはるかにゲスではないか!」
言っておくが詭弁である。五十歩百歩と言うかなんと言うか。だが、ゆっくりにはこれが大いに聞くのだ。
「ゆぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
案の定知恵熱を皆出して、気絶した。
「さてと……」
私はこいつらを籠に入れていく。加工所に持って行きはしない。こいつらは家の飼いゆっくりの餌。
「まったくれみりゃを飼うと疲れるものだね……、運動させないと太るからこうして生きたゆっくりを捕まえて起こしてから放り込まないといけない」
まぁ、これだけいれば二週間はれみりゃの餌に使えるだろう。あぁ早く家に帰ってれみりゃを起こさねば。
私は逸る気持ちを抑えて山を降りていった。
三つ目。 しゃるのす
あるところにただでかいだけなのに自分はドスだ、と吹聴し群から餌を搾取するゲスがいた。
しかし、その話を聞いたゆっくりんぴーすはこれ以上ゆっくりのイメージ悪化(加工所がおおっぴらに流す分もあるが絶対見えない敵と戦っている)
をされたくないために思い上がったこのゲスが協定(でかいだけなのでろくな協定案がでないことは火を見るより明らか)を結びに行く前に始末するべく
一人の男を派遣したのだった。
「お、おまえはだれなんだぜ!?」
「俺が誰かはどうでもいい。ドスの名を騙る哀れな者よ! お前の声は届かない」
そう言うや否や巨大な杭を持ち出し
「 残 念 だ っ た な !! 」
巨ゲスに打ち込んだ。
「ゆ、ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
次々と杭を巨ゲスに打ち込んでいく。
「だ…じゅげで……やべ…で………」
懇願。悲鳴。絶叫。 断末魔――― 巨ゲスが破壊されていく。
巨ゲスの声は男が振るう杭撃ち機にかき消されていく。
「ドスまりさを謳うのならば!」
「コレくらいで死ぬな。 生き足掻け!」
「あらゆる感情をゆっくりに変えろ!」
「アインシュタインを嘲笑って見せるがいい!!」
「ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
男の哄笑が響き渡るころには巨ゲスは形も残っていなかった。
「はぁ……。今日もこれで仕事終了。 なんでこんな演技しなけりゃならんのか………」
駆除課の人がその手の趣味があるからです。
後書き
どう考えても長編にできそうにないから小ネタを三本にしてみた。 後悔は多々ある。
最終更新:2008年12月07日 15:08