※またある版権キャラがでてくるよ
森の中の一角、そこにその
ゆっくりの群れはあった。昼時の明るい中、数多くのゆっくり達が遊んでいる。
そんな群れに、とある一人の男がやってきた。
「ゆっ、ゆっくりしていってね!」
「おにいさんゆっくりできるひと?」
「どこからきたの?」
ゆっくり達は突然の来客にも能天気に対応した。野生動物がこれでいいのかと思うだろうが、意外とゆっくり達は獣に襲われないらしい。
普段は不味いとか、実は猛毒があるだとか言われているが、理由は定かではない。
そんなゆっくりの中から、男はれいむの近くにしゃがみこむ。何をするかと思えば、ただ撫でるだけのようだ。
「ゆぅ、おにいさんくすぐったいよ」
れいむは撫でられた事に少しばかりの恥ずかしさと嬉しさを感じた。それを見た他のゆっくりも男に近づく。
「れいむいいなぁ」
「まりさもなでて」
「やさしくてとかいはね」
男は他のゆっくりも撫でていく。ゆっくり達は撫でられて御満悦の様だった。
そんな中、あるちぇんが何かに気づいた。
「れいむ、あたまになにかついてるよー」
「むきゅ、、ほんとうだわ。いつついたのかしら?」
隣にいたぱちゅりーも気づいた。それは黄色い半透明の物体だった。似たような物なら、木に生えた茸の一種が近いかもしれないが今まで見たことがない。
「むきゅ、それはきっと”ねんきん”というものだわ」
「ぱちゅりーはものしりでとかいはね」
「ちーんぽ」
?気にゆっくり達はぱちゅりーの知識に舌を巻いていた。しかし、その平和な光景はれいむの悲鳴で脆く崩れた。
「あたまがあついよぉおおっ!!!!」
それは突然の事だった。見ればその黄色い物はゆっくりと蠢いているように見える。そしてそれはれいむだけに止まらなかった。
「ほっぺがいたいよぉぉぉぉっ!!!!」
「わからないよぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
男に撫でられた他のゆっくりも痛みに絶叫していた。どうやら黄色い何かが付着している箇所が痛いようだ。
「だれかとってぇええええっ!!!!」
最初に撫でられたれいむが泣き叫んだ。それを聞いたまりさが黄色い物を口に銜えた。
「いまとるからゆっくりまっててね」
だが?そうにも、それはかなりの粘着性を持っており中々取れない。それどころか今度はまりさの口の中に張り付いた。
「おくちがいたいよぉぉぉぉぉっ!!!!」
そしてれいむの方は更に深刻な事態に陥っていた。黄色い物が付着した箇所の髪が無くなり、皮がどんどん薄くなっているのだ。
どういう事か。それがれいむの体を溶解しているのである。
「まりさぁぁぁっ、わたしのあいをうけとってぇぇぇぇっ!!!!」
この非常事態に生命の危機を感じたありすは、生物の本能に則りれいぱー化していた。痛みで動きが鈍くなっているまりさを捕らえると、すぐさま交尾を始めた。
しかし、まりさに付着していた黄色い何かが、結合しようとしたありすのぺにぺにに付着する事になる。
「んほぉぉぉぉぉ……ぺにぺにがいたいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
「もっと……ゆっ……したかっ……」
しばらくして、黄色い粘着物が取りついたゆっくり達はいなくなってしまった。
最初のれいむと同じく、皆溶解されてしまったのである。
と、それを確認した男の動きがピタリと止まった。かと思いきや、男に信じられない現象が起こった。
なんと、男の顔が割れたかと思うと、顔を構成していた物体はあの黄色い粘液に変わり飛び散ったのだ。
代わりに、中から男の顔が飛び出してきたのだ。
「あの野郎にやられた後、こんな変な世界に来ちまって右も左もわかんなかったけどよ〜〜〜〜〜〜
こんな間抜けな饅頭共を駆除するだけで金と寝床が貰えるなんてよ
マイク・タイソン以上におれって幸運だと思わんかい〜〜〜〜〜〜!?」
あとがき
アンパンマンSSから懲りずにまた投下かよと思わんで下さい。このネタは結構温めてたんですから。
男の正体は御存知の通り「ラバーソール」です。分からない人はジョジョ第三部15巻を読みましょう。
個人的に、スタンド使いのなかで康一君はよほどのゲスじゃない限りゆっくりを虐めなさそう。
由花子は5分以内に髪で締め上げて殺しそうだけど。
最終更新:2009年01月03日 06:24