ゆっくりいじめ系457 ゆっくり戦争


ある年ある時、A国がX国に対して宣戦布告した。
X国は戦いを拒み平和的に解決しようとしたが、A国はそれを拒否した。
しかしX国は小国で、武器や兵士も少ない。
これでは圧倒的虐殺ではないかと提案されたのがゆっくり戦争である。
ゆっくり、というのは元々いつの間にかいた珍獣らしきもので、体は餡子でできている。
研究に研究を重ねて人工的にゆっくりを作る事も可能にし、これを実践投入すればまさに人間に被害のない平和的に戦争ができるという事だ。
元が餡子なのでコストも低く、量産する事ができる。
A国もゆっくりを使う事を合意した上で戦争が始まった。


A国領土の離島付近。
「今日は実戦だ! 何時死ぬかわからないし何時敵が来るかもわからない! だが、お前たちは過酷な訓練を勝ち抜いてきた兵士だ! 今日ここで我々にゴミクズと呼ばれていたお前らは立派な兵士となる! 行け!」
教官の合図とともにボートが発進する。
ボートの数はおよそ100、ゆっくりが10人入ると計算して1000匹ものゆっくりがボートに収納されている。
「ゆっ! いよいよだね!」
「れいむたちからおかしをとったやつらからしかいしするときだね!」
なにやら勘違いをしているようだが、これも教官の刷り込みである。
ゆっくりたちにとっては、敵は『ゆっくりプレイスに侵入してくる悪いゆっくり』なのだ。
「ゆゆ! 見えてきたよ!」
「みんないくよ!」
島が視認できる頃、轟音が鳴り響く。
ゆっくりまりさ二等兵がボートから顔を覗かせると、他のボートが沈んでいた。
「だずげべえ゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ」
「じにだぐだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
沈むボートに取り残されたゆっくりたちは悲鳴を上げるが、波に飲まれて消えて行く。
まりさ二等は歯軋りをして船の先頭についてある機関銃の上に乗った。
構造は普通の銃とは変わりない。
だが、手のないゆっくり達のためにボタン式の銃となっている。
つまり、機関銃の前に立ってジャンプをすればフルオートで弾が発射される仕掛けである。
「ゆっくりしね!」
ジャンプすると轟音が鳴り響き、機関銃から弾が発射される。
それを見たほかのボートのゆっくり達も、機関銃に乗って弾を乱射する。
島から襲い来る雨のような弾丸にボートの中にいるゆっくり達も被弾し死亡する。
そして。
「りくちだよ! みんなおりてね!」
まりさ二等が叫び声を上げ、武器の槍を装備する。
槍といっても木を斜めに切っただけという質素なもの。
ゆっくりの戦争に通常兵器など使ってられない。
機関銃の弾も、コストが低い特殊なものを使っている。
「ゆゆ! わかったよぶべぁ!」
出てきたれいむ一等兵が被弾し頭が砕け散る。
島の防衛ラインからの攻撃だった。
「いそいで! はしらないとたまにあたるよ!」
まりさ二等を先頭に、ゆっくり達は走り出す。
他のボートからもゆっくり達が飛び出し、撃たれながら進む。
「ゆあああああああ!!」
叫び声とともに丘に登り、防衛ラインにいたゆっくりれいむを突き刺す。
「ぎゅげっ!」
悲鳴とともに絶命する敵れいむ。
だが、仲間のゆっくり達がすぐに槍を持ってまりさ二等に突っ込んできた。
「まりさあぶない!」
突っ込む敵ゆっくりをありす二等が刺し殺す。
もしありすが助けなければ、まりさ二等は串刺しにされていただろう。
「ありがとうだぜありす!」
「べ、べつにあんたのためなんかじゃないわ! てきがいたからたおしただけよ!」
戦闘中によくそんな悠長なことがいえたものだ。
まりさ二等の班は、もう3匹しか生き残っておらず、まりさ二等、ありす二等、れいむ一等のみとなった。

A国上陸別地点。
れいむ伍長率いる班は、弾丸の雨から抜け出せずにいた。
彼女の班に新兵達も、がくがくと震えているだけだ。
使えない奴ぞろいだ、とれいむは思った。
「もうげんかいだぜ! まりさはいくぜ!」
「だめだよ! いまいったら――!!」
業を煮やしたまりさ新兵が制止を無視して雨の中を駆け抜ける。
だが、すぐに被弾して体から餡子が噴出した。
「ぎゅぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
悲鳴を上げてまりさはのた打ち回る。
れいむ伍長はそれを冷ややかな目で見た。
どうだ、命令違反をすればこうなるんだ。
「たいちょう! まりさをたすけてください!」
「まだいきてるよ!」
他の新兵たちは助ける事を要求する。
だが、れいむはそれを却下した。
「ばかなこといわないでね! みんないまたすけにいったらぜんめつだよ!」
「うるさいよ! ひとごろしのたいちょうはしね!」
ぐさり、とれいむの頬に槍が刺さる。
「ばがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! だれをねらっでるんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
れいむの叫びを無視し、新平たちは上官を刺し殺した。
自分達ならやれるはずだ。
こんな無能な上官の言う事など聞いてられるか。
そう皆が思い、まりさの救出に向かった。
「まりさあああああ! たすけにきたよおおおおおおお!!」
「ゆぐひゅ……ぐひゅ……」
息も絶え絶えのまりさ新兵のもとへ、他の新兵達が集まる。
「だいじょうぶ?! いまたすけてあげびゅばがばっ!!!!」
笑顔で元気付けようとしていたれいむの顔が吹き飛ぶ。
残ったのは焼け焦げた匂いとれいむの下半身だけだった。
「れいむうううううううううう!!!」
「いそいではこぼうね! みんなはやく!」
急いで傷ついたまりさ新兵を抱きかかえ、海岸の岩陰に隠れようとする。
だが、ゆっくり一匹分を担いでいるゆっくりなど、ただの的だ。
「ゆ! あそこでのろまなやつがいるよ! ばかだね!」
敵まりさは新兵達を見つけてそこに機関銃を向ける。
「ばかなゆっくりたちはしね!」
そしてジャンプをした。
鉛の雨が新兵達を貫く。
「ゆがががががががががっががあがががげあがげあえげげあげ!!!!!」
「だずげばびょべばっ!!!」
「ゆ゛っぐじじぢゃぎゃっだびょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
こうして、仲間の命を優先した新兵たちは死に、任務遂行を第一に考えたゆっくり達は生き残った。
皮肉な事だが、これは戦争なのだ。

■■■

「我が国の海岸の離島が制圧されました!」
通信兵が上官に告げる。
もちろん人間だ。
「糞! ゴミクズ共め! 自分の国さえ守れんのか!」
それは間違っている。
ゆっくり戦争をする上での条約がある。
一、戦争にはゆっくりを使う。人間はサポートのみとする。
二、兵力は均等にする。もしこれを違えた場合は人間を実戦投入する。
三、使う武器も均等に、さらに平等にする。槍と機関銃、爆弾のみとする。
四、ゆっくりが人間を攻撃した場合、敵国であれど問答無用で射撃して良い。
つまり、ほぼ五分五分の戦いなのだ。
つまり、この戦争において重要なのは上官がいかに有能かということにゆだねられる。
もし突撃しか知らない上官が知識をもった上官に挑もうとすれば、当然知識を持った者が勝つのだ。
兵力の問題や兵器の問題ではない、指揮する人間に問題がある。
「離島はあとで取り戻す! 国境ラインに防御を固めろ! クズ共にわが国の恐ろしさを思い知らさせろ!」

A国国境ライン。
「いいか? 俺たちは空のタクシーだ。 塹壕まで連れてってやるから後は自分達で何とかしな!」
「ゆっ! わかったよ!」
ヘリに乗せられたゆっくり達は国境ラインぎりぎりに位置する場所に掘られた塹壕に降ろされる。
その時、鉄を叩いたような音が響いた。
ヘリに弾が当たった音だ。
「おい、ちょっとそれとってくれ」
パイロットの隣にいた兵士がゆっくりに銃を求めた。
素直にゆっくりはそれを兵士に渡す。
「人間様にたてついた糞饅頭はどこだぁっ!」
ロープを腰に巻きつけ、ヘリの足の部分に自分の足をかける。
そして国境ラインに近づき発砲した。
「ゆぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「ぶべいだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ライフルの弾が機関銃を撃った敵まりさの体を貫いた。
餡子を撒き散らし、目玉が飛び出て死亡する。
「はっ! たいした力もないくせに……、おい! 帰ったら酒飲みに行くぞ! うんと高い奴飲んでやる!」
「はいはい……」
撃ち終わった兵士たちは基地へと帰っていった。
塹壕にいたゆっくり達はそれを見て勇気付けられる。
「てきはばかだからおにーさんたちにころされたんだね! ばかだね!」
そして皆が笑い出す。
だが、それも轟音で掻き消された。
機関銃が塹壕に向かって一斉射撃されたのだ。
対抗しようと塹壕の中にある機関銃を放つ。
そして皆槍を持ち突撃した。
相手の国も、ゆっくりが突撃してくる。
「ゆぎゃっ!」
「じにだぐだにいいいいいいいい!!」
悲鳴、怒号、狂喜。
幾多の言葉が戦場に鳴り響く。
それはまるで音楽だ。
「しねっ! しねっ! しね!」
あるまりさはもう死んでいるれいむの顔に何度も何度も槍を突き立てる。
「うふっ、うふふふふふふ! うふふあははははははは!!」
恐慌状態に陥ったれいむは笑いながら銃弾の雨を浴びる。
「まりざああああああ!! ずっぎりじようねええええええええええ!!!」
気が狂ってしまったありすは、ゆっくりの死骸に向かって体を摺り寄せる。
阿鼻叫喚の戦場の中、みな思い思いに死んで行く。
決して自分が安らぐ事も知らずに。
戦いが終わった後の自分達の行方も知らずに。



じじいのファックの方が気合あるおまけ

某国の基地にて。
「隊長、それなんですか?」
「さぁな、だがこれで射的の練習をしろだとよ」
隊長(CV:大塚明夫)が奇妙な生き物を連れてきた。
ゆっくりれいむとか言うらしい。
「人を殺すのに抵抗がある新兵にはもってこいだって教官が言ってたな」
「そうですか」
「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」
隊長の足元でぴょんぴょんと跳ね回る。
俺はそれを掴んだ。
「はなしてね! ゆっくりはなしてね!」
喚きだすそいつに俺はすこしだけ苛立った。
なんだか知らないがこいつはすごくむかつく。
「で、どうするんですかこいつ」
「まぁ見ていろ」
そう言って隊長はゆっくりを野に放した。
不思議なものを見るかのようにあたりを散策し始めるゆっくりれいむ。
犬だったら可愛いかもしれないが特にそうは思わなかった。
突然、隊長が銃を構える。
そして。
「ゆっぐりでぎだいよ! だずけてね!」
「少し照準がずれてるな……、ちゃんと整備しろといっただろ」
「すみません」
頭を掻いて俺は謝る。
れいむはなにがおきたのか分からず恐怖のために逃げ出している。
隊長は狙いを定めた。
「三ミリずれてると考えて……この辺か」
ぱん、と一発の銃声が鳴り響く。
「ゆ゛っ!」
丁度れいむの後頭部を直撃して体から黒い物体を飛び散らせた。
近寄ってみると、丁度額の真ん中に風穴が開いている。
さすが隊長である。
「どうだ! 頭に当たってるか!?」
遠くで隊長が聞く。
「はい! すごいですね隊長!」
俺は素直に賞賛した。
「悪いんだがその死体は教授のところに持っていってくれ!」
「あ、はい、わかりました!」
俺は死骸を持って研究室と書かれた部屋へ向かう。
なかにはやせ細った眼鏡金髪の男がいた。
これが教授(CV:子安武人)である。
「おやおやさっそくゆっくりれいむで試し撃ちですかな? クークック」
この笑い方が癪に障るがとにかく死骸を渡した。
「これ、なんですか?」
そう聞くと教授は眼鏡を輝かせ俺にどアップで近づく。
「聞いて驚いてくれたまえ! これこそ我が生涯で最高傑作! 知能を持った饅頭なのだ!」
教授はくるくる回転しながら笑い出す。
そうとうマッドだ。
中の人もそうなので仕方ないが。
「はぁ、そうですか」
再びキラリと眼鏡が光る。
俺はそれを見て少し引く。
「きみぃ、わかっていないようだね? このまんじゅうのおもしろさを?」
「い、いえ……決してそんなこと――」
「ならば教えてあげよう! ゆっくりはもっとも人間に近づける事ができた生物なのである! チンパンジーやオランウータンなどではできなかった言語を喋る生き物!」
ぽちっとどこぞに仕掛けてあったボタンを押す。
床が割れて鉄板が現れ、うえからは透明なケースに入れられたゆっくりが現れる。
だが、さっきのとは違う黒い帽子をかぶった奴だった。
「おじさん! ここからだしてね!」
さっきのれいむと違う、普通に人間の言葉を喋っていた。
「これぞまさしく究極的に人間に近づいたゆっくりまりさである!」
「どこらへんがですか?」
「ふふん、良くぞ聞いてくれたよきみぃ。 ゆっくり! 仲間の居場所を吐けば助けてやるぞ!」
そう言うとまりさは体を膨らませた。
「いやだよ! そんなことできないよ!」
「ほほう、ではこんなことでも?」
ボタンを押すと水が流れ鉄板の上に流れる。
だが、一瞬にしてそれは湯気となった。
そこへまりさが落とされる。
「あじゅい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! ゆっぐりでぎないよおおおおおおおおおおお!!!!」
悲鳴を上げるまりさ。
やかましいので少し耳を塞ぐ。
「これって動物虐待にならないんですかね?」
「問題ないのだよ、実はゆっくりはまだ動物としても認められていないからねぇ」
くいくいと教授は眼鏡を直す。
この程度だったら俺はまだ吐かないかな。
「いぎいいいいいいいいい!! あづいいいいいいだずげで! ゆっぐりざぜでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
「気になったんですがゆっくりするって何ですか?」
「そこっ! そこ重要なのだよきみぃ! この饅頭たちにとってゆっくりするということは自分の思い通りに事が進み、かつ欲求が満たされる事こそがゆっくりということ! つまりっ! 人間の本能と同じ作りになっているのだああああああああ!!」
やかましいので耳をさらにふさぐ。
なるほど、つまりゆっくりは本能のままに生きているというわけか。
「だが悲しい事に人間には理性というものがある、理性を保って生活している人間にとって本能だけで生きているゆっくり達とは相容れないものなんだ」
急に真面目な口調になり俺は吃驚した。
「いいまず! だがらだずげでぐだざいいいいいいいいいいい!! おねがいでずううううううう!!」
ついにだめになったのかまりさは助けを求めてきた。
自分のために仲間を売るとは、軍法会議ものだな。
「クークック、んじゃお前は元のところへー、ぽちっと」
ボタンを押してまりさはケースに回収される。
底辺が火傷して動けなくなったまりさは頬がグチャグチャになるまで泣いていた。
「どうだねぇ? 興味が沸いてきただろうぅ? ぜひまた私のところに来てくれたまえ! いま私は論文を書かなければならないのでね!」
そう言って追い出された。
なんだったのだ、あの人は。
訓練所に戻された俺は愕然とする。
的がすべてゆっくりになっていた。
しかもそれを兵士達が嬉々として撃ち殺している。
俺はめまいがしながらも、銃を手に取った。


あとがき
おまけが本番だった。
所詮ゆっくりなんて戦争の道具か的が関の山だろ、な?
ごめんこ。
パチュリーの名前はよく間違えるんだ、勘弁してくれ


書いた少尉(なんかのゲームで少尉止まり):神社バイト





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最終更新:2008年09月14日 07:10
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