注意
最初から最後まで冗談
ある所に一人の男がいました。
その男は腰にひのきのぼうをさし、ぬののふくで身を包むという少々キチな格好をしていました。
男は言いました。
「わたしこそしんのゆうしゃだ」
しかし誰も聞いてはいませんでした。男自身も誰かに宣言したわけではなく、ただなんとなく言っちゃっただけなので
頭に問題はありません。
しばらく歩いていると、目の前に何人かの子供が現れました。
「くぬっくぬっ!」
「せいやっせいやっ!」
「やべでぇぇぇぇぇぇ!!」
どうやら
ゆっくりを虐めているようでした。この平成の時代になってまで、一体何をしているのでしょうか。いたる所に
物が溢れ、遊び道具にも事欠かないというのにわざわざ
ゆっくり虐待をするなど愚の骨頂。成長したらきっとゆっくりを
虐待する文章を書くような、どぉぉぉぉぉぉぉぉぉっしょーもないクソ野郎に育つに違いありません。
男は言いました。
「わたしのゆうしゃとしてのちがさわぐ!」
男は颯爽と子供達に走りよります。
「ヒェー! 既知外だぁー!」
「桁外はこないでー!」
子供達は悲鳴を上げながら走り去っていきました。無理もないでしょう。コスプレをした40過ぎのオッサンが急に走って
来たら逃げ出します。誰だってそーする。俺もそーする。
それはさておき無事ゆっくりを子供達から助け出した男は、そのゆっくりを抱き上げて声を掛けます。
「ひぃ! なんだこいつは! きみょうに……へんけいしている!」
しかし、ゆっくりは異様にグッタリしたまま動かず、少しずつ冷たくなっていきました。
「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
哀しげにそう呟くと、抱えていたそれをぽいっと草むらに投げ捨てました。命は投げ捨てるものっ。
かなしみが鬼なりながら歩いていると、また目の前に何人かの子供があらわれました。
「ヒャッハー!」
「虐待されるゆっくりだけが善いゆっくりだ!」
「やべでぇぇぇぇぇぇぇ!」
どうやらまたゆっくりを虐めているようでした。なんという事でしょう。この街にはゆっくり虐待しか娯楽がないので
しょうか。こうまで子供の心が荒んでいるのはきっと親の教育が悪いからに違いありません。虐待大好きな子供の親も
きっと他の虐待が大好きな人間の尻を狙うような汚い玉袋を持っているのでしょうね。クズ以下です。
男は言いました。
「わたしのゆうしゃとしてのちがさわぐ!」
男は内股で子供達に走りよりました。
「ヒェー! 危地GUYだぁー!」
「あんなのが出歩くなんて世も末じゃぁー!」
子供達は悲鳴を上げながら去っていきました。
それはさておき男はボコボコにされていたゆっくりを抱え上げて声をかけました。
「こいつは……ガードだ!」
「だずげでぐれでありがどう……おでがいだがらゆっぐじぢりょうじでね……」
ゆっくりはか細い声でそう言いました
男は哀しみが鬼なって口を開きました。
「へんじをした。じんじょうではないしかばねのようだ」
抱えていたそれを草むらにほうり捨てるとそそくさと男は去っていきましたとさ。
最終更新:2009年02月26日 01:11