お兄さんは退屈していた。
金は親が稼いでくれるから仕事をする意味がない。
やることと言えば親の跡を継ぐための勉強しかないのである。
友達もいないため、勉強の後の気分転換は散歩しか出来ないのだ。
今日も町を適当に歩いていると、大きな叫び声が聞こえた。
「だずげでぐだざい!おねがいじまずううううううううううううう!!!!!!!!」
一人の青年が、
ゆっくりれいむを虐めていた。
その青年の楽しそうな笑顔に興味を持ち、お兄さんは青年に声をかける
「なぁ、随分楽しそうだが、何をしているんだ?」
「いや、違うんだ。こいつが俺の食べ物を奪ったからよ…」
突然話をかけられて、青年は慌てた様子で弁解する。
「いや、お前のことはどうでも良いんだけど。楽しそうだからやり方を教えて欲しいなってさ」
「教えるも何も、ただゆっくりを好きなだけ捕まえてきて、それを自分の思うように虐待するだけだ。弱いし話すし性格悪いし餡子だし最高だぜ」
青年からゆっくりの特徴を大まかに聞いて、お兄さんは
ゆっくりについて興味を持った。
お兄さんは帰宅した。
だが、今日はいつもとは違い、手にゆっくりれいむを持っている。
さて、どうやって虐待してみようかとお兄さんは考える。
とりあえず殴ってみる。
殴り心地が良いし、最初は強気に出ていたゆっくりが徐々に媚び始める言葉づかいになっていったのには面白かった。
だが、虐待方法が原始的過ぎるとお兄さんは思った。
昔の人間がやってきたような拷問をしてみたい。
そう思っていると良い虐待方法を思いついた。
しかし、虐待をする前にれいむの体力を回復させないといけない。
そばでヒューヒュー言っているれいむに濃厚な砂糖水を飲ませ、回復させる。
「ゆー!このすいすいうっめ!なにこれさいこう!おあしすだよ!しあわせー!!!」
出来る限り濃厚にした砂糖水を最高に汚らしい笑顔で舐めまわすれいむ。
そんなに美味しい物かと、お兄さんも一口飲んでみたが、あまりの甘ったるさに気分を悪くした。
体力が回復したようなので、ゆっくりのあんよをライターで焼き、背中の皮を剥ぎ、餡子を剥き出しにした状態にする。
アリの巣の近くに放置して、様子をずっと見ている。
はじめは、アリに少しずつ内臓を食われ、長時間の痛みで発狂するゆっくりを想像して期待していたが、あまりにも退屈なのでれいむを放置して家に入った。
お兄さんはどうも自分が間違った虐待をしているように感じた。
ゆっくりの苦しむ顔を見て楽しむのだから虐待なのだろうが、いかんいかん自分は金持ちなのだ。
金持ちなら金持ちらしい虐待をしなければ面白くない。
お兄さんは少し考えた後、家の者にゆっくりを100匹以上集めてくるように命令した。
そして、集まったゆっくりにあることをした後、町の近くで離すように命令した。
3日後、町の皆が騒いでいることにお兄さんは気付いた。
この前自分にゆっくりについて教えてくれた青年を偶然見つけたので話をかけた。
「なぁ、最近はここらへんで餡子が目立つようになったが、どうしたんだ?」
「どうしたって、お前知らないのか?ゆっくりの体の中から宝石が出てきたんだよ!」
家の者が仕込んだ宝石入りゆっくりの噂がここまで早く広がるとは、予想外でお兄さんは少し吃驚した。
後ろで子供たちがゆっくりを引き裂いている。
横を見れば、お菓子とかごを持ち、これから山に行くような格好できゃいきゃいはしゃいでいる女性らがいる。
こんなことは自分にしか出来ない。
お兄さんは笑った。
最終更新:2009年03月20日 03:09