小ネタ3連発、話の間につながりは一切なしだけど主役ポケモンはなんとなく全部同種族

1 「いらない子
ぼくはバニプッチ。生まれた時ぼくの人間版おやはぼくにこう言ってくれた
「お前は良い子。お前は可愛い子。俺はお前の素晴らしさを皆に伝えたいんだ」
そして今日ぼくはポケモン交換交渉の場に挑み、これで53回目の青顔連打を見ることとなった
ぼくがひっこめられた後、他の氷ポケモンが満面の笑みで迎え入れられるのを見るのもこれで53回目

うちの「おや」は優しいからいいけど、優しくない「おや」だったらぼくは今頃どうなっていただろうか?
それは「ネゴのために増やしておいて捨てるのはエゴじゃないですか?」と書かれた看板が物語っていた

2 「バイバイバイバニラ」
俺はバニプッチ。俺のおやは将来性抜群なナイスプロポーションの美少女だ
しかし今ポケモン交換交渉が無事成立したため、俺はスカした顔のにーちゃんにもらわれていく
プリケツ美少女の胸には俺の種族の進化系…バイバニラが一匹
なんなんだ?と思っていたらにーちゃんもチラーミィを抱っこしてやがる
(後でチラーミィに教えてもらったが、最近はやりのポケモンでバイバイだったらしい)
その時、俺は見た…美少女の胸に抱っこされていつもの倍ニヤけてやがるバニラ野郎が、
ニコニコ笑顔を俺だけに見えるように半目でチラー見ぃしながらニヤリと歪めやがったのを!

それから1ヶ月後の今、俺はバイバニラに進化し、ポケモンの話が分かると言って話しかけてきた
電波にーちゃんの力も借りて最高のパーティを組んでもらって元主人の美少女とのバトルに挑んでいる
その仲間とは「したでなめる」を覚えたベトベターと「ねっとう」を覚えたトリトドンだ!
さあべろべろされたあげくにぽわーぉグチョグチョと溶かされるが良い!ぎゃーはははぎゃはははははは…
数分後、苦手な格闘タイプにこてんぱんにされる未来も知らずに俺は満面のバニラスマイルを浮かべていた

3 「トモダチ」
ん?アナタ私の言葉分かるの?
え?この人のことどう思ってるのかって?好き、大好き、だぁい好きだよ!

あ、あのね、私アナタのこと知ってるよ?
ポケモンと人間はバイバイした方がいいって言ってる人でしょ?

人の考えはそれぞれだし、確かにひどい人間もいると思う
ここまでの旅の中、とある橋では目も明かないうちに捨てられて
光を求めてさ迷いながら墜落して海に沈んだ子、鉄橋にぶつかった子、轢かれた子を何匹も見たよ
でもあの子達だってちゃんとした人と一緒だったら…って思うし、捨てられなかったら…と思うんだ
捨てられても捨てた人が恋しくて必死で追いかける子やその場でずっと待っている子も何匹見ただろう…

私も、そんな一匹。たまたま捨てた人じゃなくてこの人の足にすがりついた幸運な子ってだけ
私は死ぬまで、ううん、たとえ自分が死んだとしてもずっとこの人と一緒にいたいと思うよ

…もう、行っちゃうの?
また、会えるよね?
それと「君たちみたいなトレーナーとポケモンを引き離すのは心が痛む」って言ってくれてありがとう
アナタもいつかバイバイしなくてもいいポケモンと出会えますように
このバイバイはまた会おうねのバイバイだよ
バイバイ

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最終更新:2011年08月01日 17:52