レンジャー(クラス)

101413版
喧騒渦巻く都市や町から遠く離れた場所、荒野の恐怖から最辺境の農場を保護する垣根の向こう、人跡未踏の森林のにある密生した木々の中、そして広々として空漠たる平原を超えた地。レンジャーが不断の見張りを続けるのはこうした地である。レンジャーは狩人、道案内、あるいは追跡者として生計を立てているのかもしれないが、レンジャーの真の使命は、文明の中心地から離れた辺境地帯すらも、荒野を踏み荒らしていくモンスターや人型生物の大集団から守護することにある。いくつかの地では、レンジャーは秘密結社を作っていたり、ドルイドのサークルと協力したりしている。しかし、多くのレンジャーは独立不羈であり、ほとんど自己責任で生活しており、ドラゴンやオークの一団の襲撃があることを知れば、真に信ずるに足る力はおのれ自身だけ、という者たちである。
表:レンジャー
レベル 修得呪文数 特徴 一日の呪文数
1 2 3 4 5
1 +1 追跡
2 +1 得意な敵、戦闘スタイル
3 +2 呪文発動能力 3
4 +2 能力値上昇 3
5 +2 追加攻撃 4 2
6 +2 生まれついての探検家 4 2
7 +3 得意な敵の特徴 4 3
8 +3 能力値上昇、馳せ駆け 4 3
9 +3 4 3 2
10 +3 影隠れ 4 3 2
11 +4 得意な敵の特徴 4 3 3
12 +4 能力値上昇 4 3 3
13 +4 4 3 3 1
14 +4 追跡体得 4 3 3 1
15 +5 得意な敵の特徴 4 3 3 2
16 +5 能力値上昇 4 3 3 2
17 +5 4 3 3 3 1
18 +5 比類なき狩人 4 3 3 3 1
19 +6 野生の感覚 4 3 3 3 2
20 +6 地形の超越者 4 3 3 3 2

レンジャーの作成

レンジャーの作成
これらの提示に従うことで、素早くレンジャーを作成することができる。
背景道案内
装備:スタデッド・レザー・アーマー、ショート・ソード2本、ロングボウ、アロー20本、冒険者キット、45gp

クラスの特徴

レンジャーとして、君は下記のクラスの特徴を得る。
ヒット・ポイント
ヒット・ダイス:レンジャー・レベルあたり1d10
1レベル時のヒット・ポイント:10+【耐久力】修正値
より高いレベルでのヒット・ポイント:1レベルより後のレンジャー・レベル毎に1d10(あるいは6)+【耐久力】修正値

習熟
防具:軽装鎧、中装鎧、盾
武器:単純武器、軍用武器
道具:乗騎(地上)

セーヴィング・スロー:【敏捷力】、【判断力】
技能:〈運動能力〉、〈隠密〉、〈曲芸〉、〈自然〉、〈知覚〉、〈動物使い〉、そして〈宗教〉から3つを選択すること。

追跡

Tracking
1分を費やして他のクリーチャーを追跡することができる。下記の状況を除き、自動的に成功する。
  • そのクリーチャーが通過してから24時間以上経過している。
  • そのクリーチャーが意図的に足跡を隠している。
  • 雪や激しい雨などの天気が足跡を不明瞭にしている。
  • 川や固い岩盤などの地形が足跡を識別しにくくしている。
  • 街道沿いや都市の中など、多くのクリーチャーがその場所を行き交っている。
こうした状況では、追跡を行なうために、DMが設定した難易度に対する【判断力】判定を成功させる必要がある。
もし追跡に成功したなら、君は君の100フィート以内の場所を通過したクリーチャーがいたかどうかを識別する。君はそのクリーチャーの数と彼らのサイズ、彼らが通過した時間、そして彼らが向かっていた方向を知る。この足跡の古さと配置に基づいて、君は別々のグループのつけたものを識別できる。
もし探険中に道案内を成功させたなら、この足跡を辿ることもできる。

得意な敵

Favored Enemy
2レベル時、君は狩り出すことに専心している敵の種類を選択する:ドラゴンのような超巨大なモンスターやオーク、ホブゴブリン、それらに類するクリーチャーの大群などだ。君の選択は君に“巨獣殺し”か“大群崩し”の道へと導く。
それぞれの選択肢はレンジャーの項の最後の部分に詳細説明されている。君の選択は、「表:レンジャー」に記載されている通り、特定のレンジャー・レベルにおいて特徴を与えてくれる。


戦闘スタイル

Fighting Style
2レベルになると、君の専門として特定の戦闘スタイル1つを採択する。下記の選択肢から1つを選ぶこと。

弓術

Archery
遠隔武器を使って行なう攻撃ロールに+1のボーナスを得る。

防御

Defense
鎧を着用している間、ACに対して+1のボーナスを得る。

大業物戦闘

Great Weapon Fighting
両手で振るっている近接武器を目標に命中させることに失敗したとき、それでも目標はその武器からダメージを受ける。このダメージ量は君の【筋力】修正値に等しい。この利益を得るには、その武器は両手持ちか、持ち方可変の特徴を有していなければならない。

守護

Protection
君が見ることができるクリーチャーが君か君5フィート以内にいる目標を攻撃するとき、君が近接武器、盾、あるいはその両方を持っているなら、君は自身のリアクションを使って、その攻撃ロールに“不利”を与えることができる。

二刀流

Two-Weapon Fighting
二刀流戦闘を行なっているとき、君は第二の攻撃のダメージに能力修正値を加算できる。

呪文発動能力

Spellcasting
3レベルになると、君はドルイドがそうするのと同じように、自然の魔法的精髄を用いて、1日に定められた回数だけ発動する術を学ぶ。呪文発動に関する一般的なルールについては、『プレイ方法』のファイルの“魔法”の項目参照。

一日の呪文数

Spells per Day
君は「表:レンジャー」に記載されている通り、君のレンジャー・レベルによって、1レベル以上の君が発動できるレンジャー呪文の数が決定される。使用済みの発動能力―呪文スロットとも呼ばれる―を回復するには、大休憩を取らなければならない。
呪文の準備。毎日、君はどのレンジャー呪文を発動できるようにするかを決定する。大休憩を取った後で、レンジャーが利用できる呪文リストから選択して、1レベル以上の君が発動できるレンジャー呪文のリストを準備する(『呪文』のファイル参照)。あるいは、呪文を準備することをなしで済ませ、前日使ったのと同じ呪文リストを使うこともできる。
君のその日のリストには1+レンジャー・レベルの半分に等しい数のパラディン呪文が含まれ、その呪文は「表:レンジャー」に示されている通り、君が利用できるあらゆる呪文レベルのものから選ぶことができる。
呪文を準備するには祈りと瞑想に時間を費やす必要がある:君が準備する各レンジャー呪文について、呪文レベル毎に最低でも1分を要する。君は一度にすべての呪文を準備しなくてはならないわけではない。もし望むなら、その日のいずれかもっと後の時間に準備することもできる。
準備した呪文の発動。準備した呪文を発動するとき、君はその呪文のレベルと同じかそれ以上の発動回数を消費する。その呪文そのものは消費されない。たとえば、君が1レベル呪文のアニマル・フレンドシップとグッドベリーを準備しており、まだ1レベル呪文2回を発動できるなら、君はそれぞれの呪文を1回ずつか、どちらか1つの呪文を2回発動できる。

魔法能力値

Magic Ability
【判断力】が君のレンジャー呪文に関する魔法能力値である。君の呪文に抵抗するための難易度は8+君の【判断力】修正値に等しい。

能力値上昇

Ability Score Improvement
「表:レンジャー」に示されている特定のレベルに達したとき、君は自ら選択した能力値1つを2上昇させるか、あるいは自ら選択した能力値2つをそれぞれ1上昇させることができる。この特徴を使って能力値を20より高く上昇させることはできない。
あるいは、記載されたレベルの1つに到達したときに、能力値を上昇させることを諦める代わりに、1つの特技を修得することもできる。

生まれついての探検家

Natural Explorer
5レベル以降、屋外の環境で探険している間、君と君の指揮に従っている君が選んだクリーチャーは、通常の2倍の割合で探険を行なう。
君が道案内するとき、君と君と共に旅をしている者は道に迷うことがない。君が斥候するとき、君は通常の2倍まで斥候できる。君が食糧採集を行なうとき、その地域が特別に荒れ果てた場所でない限り、君は自動的に君自身と最大で10人までの君以外の人々の分量に相当する食糧を探し出すことができ、加えて、同数の乗騎の分の飼料をも見つけ出すことができる。

追加攻撃

Extra Attack
5レベル以降、君は自分のターンにおいて攻撃アクションを取ったときにはいつでも、追加で1回の攻撃を行なうことができる。もし君がそのターンのすべてを移動に使ったのでないなら、君は攻撃と攻撃の間に移動することができる。

馳せ駆け

Land’s Stride
8レベル以降、非魔法の移動困難地形を通過しての移動で、君は追加の移動速度コストを支払わなくて良くなる。また君は非魔法の植物が大繁茂している場所を、通常の移動速度で移動することができ、そうした植物が持っている棘やそれに類する自然の障害からダメージを受けない。

影隠れ

Hide in Plain Sight
10レベル以降、君は1分を費やして自分自身をカモフラージュすることができ、視認困難が存在しないにも関わらず、隠れ身を行なうことができる。君は自分のカモフラージュを作り出すために、泥、土、植物、すす、その他の自然に生じた物質を利用できなければならない。
いったんこのような方法でカモフラージュをしたなら、君は最低でも君と同じ高さ、同じ幅を持つ固い表面に自分の身を押しつけることで身を隠すことができる。君が動くことも、アクションを取ることもなく、その場に留まっている限り、全ての【敏捷力】〈隠密〉判定に+10のボーナスを得る。

追跡体得

Master Stalker
14レベルになると、君の各ターンの終了時に、君に意識があり、アクションを取ることができるのであれば、君はアクションを使うことなく、隠れるために【敏捷力】〈隠密〉判定を行なうことができる;他のk売りから隠れることができるかの9全ての通常の制限が適用される。
加えて、君は移動するときに完璧に無音でそれを行なうことを選択でき、君を追跡することはできなくなり、君を振動感知で探知することはできなくなり、そして君を見ることができないクリーチャーによって魔法で探知されることもなくなる。

比類なき狩人

Unmatched Hunter
18レベル以降、戦闘の最初のラウンドにおいて、不意討ちされたクリーチャーに対して君が攻撃し、命中させた最初の時、その攻撃のダメージはそのクリーチャーに対して3倍になる。

野生の感覚

Feral Senses
19レベル以降、目標を見ることができないことによって、その相手に対する君の攻撃ロールに“不利”が課されることはなくなる。加えて、君に意識があり、君が盲目状態や聴覚喪失状態でない間、君は自分の25フィート以内にいるあらゆる不可視状態のクリーチャーについて、そのクリーチャーが君から隠れているのでない限り、そのの位置に気付く。

地形の優越者

Terrain Superiority
20レベルになると、君は地形を利用して大きな効果を手にするようになり、屋外の環境において行なう攻撃ロールとセーヴィング・スローにおいて、常に“優位”を得るようになる。



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最終更新:2014年06月09日 22:11