【敏捷力】は肉体的な機敏さ、反射神経、平衡感覚、そして身のこなしを表している。
ローグや他の軽装鎧を着用するキャラクターは、敵の攻撃を回避する助けとなるため、高い【敏捷力】を好む。また、ボウ、スリング、その他の射撃武器を使った攻撃を行うときにも、キャラクターは【敏捷力】を使う。
能力判定
【敏捷力】判定は典型的なものとして下記の作業や、機敏さに依存する即席の作業を行う際に用いられる。
- 運転:困難な状況下で、荷車、四輪馬車、牽引戦車、あるいは他の乗り物を操作するには、それを運転するために【敏捷力】判定を行う。典型的には、急な旋回、回避しなければならない障害物、あるいは急斜面を駆け下りるなどといった脅威と直面した場合に判定を行う。
- 隠密:敵から自分自身を隠ぺいしたり、衛兵の横をすり抜けたり、誰にも気づかれないようにそっと通り過ぎたり、誰にも見られたり、聞かれたりしないで忍び寄ったりする試みを行うときには【敏捷力】判定を行う。
- 軽業:飛び込み、転がり、とんぼ返り、そして飛び上がりを含む、曲芸的なスタントを演じる際には軽業を行うための【敏捷力】判定を行う。
- 騎乗:困難な状況下でホース(馬)や他の何らかの乗騎を制御しようと試みるときには、騎乗のための【敏捷力】判定を行う。精密性、タイミング、あるいは平衡感覚が重要なときにはいつも、乗騎の上にとどまり、乗騎を制御化に置いておくために判定を行う必要があるかもしれない。
- 物品隠蔽:誰か別の人に何かの物を潜り込ませて隠したり、味方の持つ物品を隠したりといった、手品や手先を使った早業を試みようとする際にはいつでも、【敏捷力】判定を行う。また、手のひらに隠したナイフや、袖口からダーツを滑らせたりと、誰にも警戒を抱かせないままに小さな武器を抜いたりすることができる。
- 平衡感覚:氷の表面を横切って疾走しようとしたり、ぴんと張ったロープの上でバランスを取ったり、揺れる船の甲板上でしっかり立っていたりといった、手際を要するような状況下で足元をしっかり定めて平衡感覚を取る際には【敏捷力】判定を行う。
攻撃ロール
スリングやロングボウといった【敏捷力】基準の武器を使った攻撃を行うとき、攻撃ロールとダメージ・ロールに【敏捷力】修正値を加算する。
セーヴィング・スロー
一般的に、ライトニング・ボルトやファイアーボールといった呪文を回避したり、倒れてくる柱を回避したり、あるいは突撃してくるホースの進路から飛び出したりするためにセーヴィング・スローを行うとき、DMは【敏捷力】を使うよう求めてくる。
アーマー・クラス
着用している鎧に応じて、アーマー・クラスには君の【敏捷力】修正値のいくばくか、あるいは全部が加算される。
イニシアチブ
それぞれの戦闘開始時にイニシアチブをロールするが、これはd20をロールし、それに【敏捷力】修正値を加算したものである。