英国王立国境騎士団「ヘルシング機関」に所属する吸血鬼にしてイギリスの鬼札。
主であるインテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングに絶対の忠誠を誓っている。眷属はセラス・ヴィクトリアのみ。
「最強のアンデッド」「不死者(ノスフェラトー)」「死なずの君(ノーライフキング)」等のあだ名からわかるように、吸血鬼として破格の能力を持っている。
傲慢不遜で飄々とした性格。下された命令を邪魔する存在やこちらに喧嘩を売ってきた存在、主を侮辱した者はノリノリで打ち倒しにかかるかなりの戦争狂。
アレクサンド・アンデルセンとはライバルのような関係で、会うなり互いに嬉々として殺し合いを始める仲。
彼は血を啜ることで体内に数えきれないほどの血(命、魂とも言い換えられる)を取り込んでいる。そのため驚異的な不死性を誇り、頭や心臓を潰してもすぐに復活する。死んだところでそれはアーカードの中の命の一つが無くなったにすぎず、完全に殺すには内包するすべての命を殺し尽くさなければならない。
(ちなみに最終話で語られた彼の中の命の数は342万4867+1人。いかに規格外な存在であるかが分かる。)

武器

454カスール カスタムオートマチック
アーカード専用装備の白い拳銃。銃自体に愛称は付けられていない。
ランチェスター大聖堂の銀十字を鋳溶かして作った.法儀式済13mm爆裂徹鋼弾を使用。銃本体はモルゲンクルノデウム鉄鋼で作られており、硬くて頑丈。

ジャッカル
アーカード専用装備の黒い拳銃。正式名称は「対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル」。
全長39cm、重量16kg。装弾数6発。純銀製マケドニウム加工弾殻に法儀式済み水銀弾頭、装薬にマーベルス化学薬筒NNA9を用いた専用の13mm炸裂徹鋼弾を使用する。曰く「人類には扱えない代物」。銃身に「Jesus Christ is in Heaven now」と刻まれている。

どちらの銃も巨大化したガバメントのような形状だが、新造もしくは新造と言っても過言ではないほど改造されていると思われる。(作者曰く100万発入りのコスモガン)

拘束制御術式

彼の人知を超えた力は、普段は「拘束制御術式『クロムウェル』」と呼ばれる術式によって文字通り制御されている。第3号、2号、1号、零号の4段階あり(TV版では第5号もある)、状況に応じて開放することが出来るが、第零号のみは主であるインテグラの承認がなければ解放できない。
封印を開放すると、戦闘能力の上昇、使い魔の使用、無機物との同化など本来の吸血鬼としての力を使えるようになる。

第零号開放

アーカードがこれまでに取り込んできた全ての命を開放する。彼が取り込んだ命の数は数百万にも及び、それらが城主であるアーカードの敵を瞬く間に呑み込んでゆく光景は正に「死の河」。アーカード最後の切り札と言える第零号だが、発動中は命のストックの無い正真正銘ただ一人の吸血鬼となり、この状態で心臓を貫かれると完全に死亡してしま
う諸刃の剣でもある。

容姿

見た目の年齢や性別を自在に変えることが出来る。
作中では通常形態である青年モードの他、幼女モード、ショタモード(正確には幼少期の姿)、髭を生やした伯爵モードが登場。伯爵モードでは剣で戦う。

人間崇拝とその過去

アーカードは化け物には一切の容赦をしないが、人間、特に「あきらめ」を踏破した者の誇り高さには敬意を表する。これはアーカード自身の過去に深く関係している。
彼の正体について作中では多く語られていないが、言動や能力、回想シーンから察するに「串刺し公」ヴラド・ツェぺシュその人であると思われる。人だったころの彼は神を信じ、数えきれない犠牲、諦め、絶望を乗りこえて戦い抜いた。しかし、最期まで神の奇跡が起こることはなく、彼は処刑される事となる。とうとう人間であることに耐えられなくなった彼は、神に背き自ら吸血行為に臨み、吸血鬼となった。(諸説あるが、一般的に真祖の吸血鬼と言われている。)
そして本編より100年前、彼は一人の女性を求めてイギリスへ上陸。散々暴れ回るもヘルシング教授率いるヴァンパイア・ハンター達の前に敗れる。圧倒的な力を持ち、全力で挑んだにも拘らず敗北を喫したアーカードは、その時初めて人間の「強さ」に気付かされるのであった。 自らを「人間でいる事にいられなかった弱い化け物」であると考えているからこそ、彼は人間に羨望の情を抱くのである。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年01月08日 15:20