統一紀元前1401年、幼い
シャルと
ティミィの僅かな出会いの瞬間が描かれる。
森の中だけでは生きては行けない、そう考えている
ダリューは度々
シャルを連れて町へ繰り出して行った。
稀種がどう言う目で見られるか、
バリッシュがどう言う扱われ方をされるのかを知る必要がある。
それはそう遠く無い将来に
シャルが置かれるであろう立場であり、
それを知らなければ 無用に傷付き、それゆえに人を避け、人を知らずに人生を送ってしまうかもしれない。
そんな人生を
ダリューは
シャルに望んでいなかった。
だから教えなければ。 人前では極力感情を殺し、
目が表に現れない様に
シャルを訓練せねばならない。
しかしそんな親心の苦労を露とも知らずに、町でも
シャルは子供らしく男の子らしく 一人で小さな冒険を始める。
すると計ったか様に ひとりの女の子を苛めている男の子達と遭遇してしまうのであった。
最終更新:2012年09月14日 10:47