実際の所、
テリニア王国国軍と
フェルミニア王国の衝突する数は 双方それほど多くは無かった。
それは
テリニア国王が早々に国都テグサルを捨て、国軍を引き連れフルトラン公爵領に逃げ込んだからだ。
敗走する
テリニア王国国軍が 民兵を引き連れている事から、なるべく衝突を避けたかった
トルシャの計画でもあったが、これは功を奏した感がある。
また
エダルノ(組織)の存在を知った
トルシャは一計を奏して、
カウマ教団包囲網を画策し その協力を
セバノスに求めた。
そして事は各国に飛び火し、
カウマ教団に対する反感が各国で増幅する中、
カウマ法国においても、教団の力を堅持鼓舞させるべく
ドリュス法皇が法皇再任の時を待っている状態である。
テリニア王国においては
フェルミニア王国に覆る者が多く成り、テリニア国王の周辺にもその手が忍び寄り 無残な最期が待っていた。
さて国王不在と成れば、次期国王の座を目指す貴族が蠢動し始める、民の為では無い 己の欲望を満たす為の蜂起、
しかし民はその姿を知らずに踊らされてしまう。
本編は最終章である為、これまでの通例を変え章を定めずに書かれた為、他の物の1.5倍の筆量で記載されている。
最終章と名を打った事から、大団円を描くべくこれまで縁の有った者達が総登場する形で形成され、また今後書かれる外伝のネタにも成って居ると考えらる。
物語は
カウマ教団の暴走、
テリニア王国最後の国王の死、最後まで反旗を振る者達との戦い、諸々が綴じられ作者も
登場人物達も疲労困憊の物である。
最終更新:2012年09月12日 23:14