ドルトネルの書

ドルトネルの書 [どるとねるのしょ]
予言者ドルトネルが起した書、143の詩文から成り立ち未来を予言した物だと言われている。
現時点ではその内の138の詩文が現実に起こったとされ、残りの5つが今後に発生する予言であるとされている。
部分的に固有名詞が現れ、符合する事も多いが、歴史をそれに合わせた物だと言う事が大よその見解である。
この書は歴史の中で二回爆発的に視線が向けられる事があった。
一度目は統一紀元前418年、稀代の詐欺師と言われるレミュ・ド・ネレスが、当時のクシュリニア王妃レミー・フォレ・タバルトを騙す為に使用したと言われている。
この時代、カウマ教の教えは古くなり信者は僅かとなっているが、それに比例してカウマ文化を懐古する運動も強く成って居た。
カウマ文化に傾倒していたレミー・フォレ・タバルトをそれと知って、カウマ文化色濃いドルトネルの書を持ち出したのはあるいは当然の事だったかもしれない。
王妃の見聞は瞬く間に王宮内に広がり、貴族の間でも噂が噂を呼びレミュ・ド・ネレスは王宮内で小さな化粧品を売る商人から、文化歴史を語る予言者の様に扱われた。
同時に彼は、秘匿する物と称して「ドルトネルの書」を大量に印刷し、これを貴族に売り付け大きな富を築くと共に「ドルトネルの書」が巷に流布された。
二度目は、統一紀元1985年から統一紀元1999年までの間である。
これは統一紀元1999年に起こるとされた世紀末論に「ドルトネルの書」が関連していると言われて出版された事が要因である。
これは当時のカウマ研究家シシリー・ベネストスカウマ秘文との類似性を上げ実しやかに仕上げた物だった。
この本は全世界で出版されたベストセラーと成り、それと同時に「ドルトネルの書」が世間に喧伝された。
彼は巨万の富を得て時代の寵児と持て囃されたが、それにSTOPを掛けたのがステラス・ベーズと言う、当時23歳の若者であった。
彼はオークションで購入したガルーシャ奥書を元に、ステラス・ベーズの論を更に高位に高め、一気にステラス・ベーズの席に着くと煽られた様に成りあがって行く。
しかし世紀末の予定であった統一紀元前1999年が過ぎれば過去の人であり、彼を必要としな成ったメディアはその熱が急速に冷めて言った。
この二回と合わせ、ステラス・ベーズカウマ秘文を出版した事から、常に「ドルトネルの書」が稀代の予言書としてマニアには熱狂的な支持を得られている。














最終更新:2012年09月03日 07:58
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。