サンフリト王国

サンフリト王国はルシリア東北部に密集する各国の北部中央に位置し、武芸を誇る国として自他共に任じられている。
カウマ法国に接する歴史ある国マナルム王国、礼儀の国として名高かったイナリニア王国を併呑し出来た国であり、弱肉強食を地で表す国である。
しかしその戦いに向けては、自国が決して有利とは言えず、寧ろ苦戦が強いられると考えられた宣戦布告から、勝利を納めその版図を広げるに至って居る。

当初のサンフリト王国は、人が見捨てた地と言われるメシリアス大湖周辺に興り、太湖から得られる魚などで生計を取って居たと考えられる。
この国何故故に強大国に成り得たかは未だに謎だが、イナリニア王国は礼儀の国と言われながらもサンフリト人に対しては無礼が多く、人と扱われなかった憤慨が僅かな国民が苦しい戦いに向かわせたと考えられる。
不退転を誓い、決死の覚悟でイナリニア王国を併呑すると、返す刀でマナルム王国にも宣戦布告を行い、三年の時間を掛けてこの国も併呑してしまった。
一説ではイナリニア王国及びマナルム王国の貴族が内部から協力したとも言われ、その貴族の血が未だに残って居る事からそれを事実として見る者も多い。

北にメシリニアス大湖を有し、そこから流れるリリール大河周辺は寒いながらもこの国に多くの恵みを与えている。
北方はやはり寒い期間が長いが、トリファニア王国よりも南方は温暖であり、カウマ法国に接する地域は大きな穀倉地帯となっている。
大きな大河は存在しないが、北方から吹く水分を多く含んだ風がガイスル山脈で堰き止められ、そこから発生する小さな河川がこの穀倉地帯を作り上げている。
版図を広げその利を受けた事から、常に版図を広げる為に他国からの亡命貴族を多く受け入れる国策を取ったが、これが最終的に仇と成り国内での不安要素を強くさせてしまった。
他国から受け入れた貴族達は、各々の派閥を作り上げ他国の派閥と複雑な関係を作り、隙あらば国内世論を手にしようと虎視眈々と狙っている。
常に戦いを求める者を煽り、小さな戦端を切って自らの国に戻ろうとする流浪貴族を抑える事に悩まされ、下手に他国に手が出せない状態続いていた。

国民性は果敢であり、武を持てそれを正義とし、弱者は排他される気風がある。
国民一人一人が何らかの武芸を強いられる事もあり、からは忌諱される傾向が高いが、他国よりも税は安い為に流入者は少なくは無い。
の者を王に頂くが、国民の40%はの存在で埋められており、軍事力としては侮れない力を有している。
国内では戦いを起こさない貴族に対し「宝の持ち腐れ」と叫ばれ、「冠を被った臆病者」と囃されるが、他国からは賢明な処置として評価されている。
ただし常に力押しの行動原理が先走る為、「寒い為に血管が太くなった者」などと馬鹿にされる事も多い。
自給率は90%と意外に高いが、流入貴族を食べさせる為に意外に王国の収入は少ない。
識字率は65%と高い様に見えるが、これは流入貴族が多く、それに仕える者やそれに関係する商売上必須の事である為に数値が高くなっていると考えられる。

特産は良質の葡萄が産出され、そこから精製される葡萄酒が多くの富をこの国に落としている。
また良馬を産する事も有名であり、その他にもメシリアス大湖で産される鱗なしと言われる魚の塩漬け卵等、貴族や豪商等を相手にした品目が多い。




攻めたいが攻められない、それがサンフリト取った最終決断であったかもしれない。
流入貴族が淘汰されるまでこの期間が続くが、それが淘汰されると今度は攻め込む理由が無く、これ以上に版図を広げる機会が失われてしまった。
ただし機会があれば常に隣国攻め込む機会を常に狙っている。















最終更新:2012年08月22日 00:08
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